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お題
開催期間 2005/03/22~2005/04/03
参加作品数 26
審査員 6人
本スレ 14の67-177
議論スレ 9の736-766


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
69 孤独酒 - 1
70 混乱 - 1
71 あばんぎゃるど - -
72-73 父ちゃんの酒 - 1
74 夢酒 - 1
75-77 君と酒を飲むと言うこと 絹彦 5
80 カウンター 新月てるあき 1
81-83 からだ~魂の在り処(ありか) MUJINA 3
84 酒は何を映すか - 1
86-88 酒と死刑と友と毛布 - 1
89 by 大木人 6
90-91 浮遊代理店で八時に待っているよ 心霊写真 4
93 居酒屋こすぷれ亭 - -
94 飲んで消す…… - -
96 赤鬼 わに -
97 げろまみれる星に願いを ゼッケン 8
99 マカディア舐め - 1
101-102 ラーメン食べたい - 5
103-104 泥酔 - 3
105-106 sou-sei ヒゲルド 7
109 乱れた女の生活 - -
119 古梅酒 リーフレイン 3
121 駱駝と夜 ウノ 3
122-126 DRIVE OVER - 3
129-130 騙し酒 - 1
131 ワインレッドの心 - -

【審査員】
  • ななほし ◆lYiSp4aok.
  • おしっこ ◆Ti0PcEbhdw
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY
  • ゼッケン ◆DgT0G2eW4I
  • P ◆WN8IybcvEA
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w

【採点レス】

153 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:10:27 ID:e7rjcHOz
3点 >90 :浮遊代理店で八時に待っているよ 1:2005/03/28(月) 18:12:53 ID:TiwAsum7
1点 >69 :孤独酒 :2005/03/22(火) 23:46:39 ID:KG9KB6fZ
1点 >70 :混乱 :2005/03/23(水) 01:08:30 ID:6294MLe4
1点 >72 :父ちゃんの酒 1/2:2005/03/23(水) 16:11:34 ID:2PlfX/6q

154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:12:49 ID:e7rjcHOz
1点 74 :夢酒 :2005/03/23(水) 18:02:29 ID:wBR07SR5
1点 >75 :君と酒を飲むと言うこと(1):2005/03/24(木) 00:03:06 ID:lDkfvEOt
1点 >80 :カウンター:2005/03/24(木) 19:59:32 ID:2p48468u
1点 >81 :からだ~魂の在り処(ありか) 1/3:2005/03/27(日) 10:18:50 ID:NgsShUhg
1点 >99 :マカディア舐め :2005/03/30(水) 19:34:34 ID:CuhX3TI7
1点 >119 :名前はいらない :2005/03/31(木) 08:55:36 ID:TdRzEn0s
 > 「古梅酒」

155 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:21:49 ID:e7rjcHOz
1点 >121 :駱駝と夜 :2005/03/31(木) 20:12:05 ID:14QCy4LJ
1点 127 :騙し酒 1/2:2005/03/31(木) 23:15:40 ID:6sRO+0Dl
1点 132 :酒ぶ :2005/03/31(木) 23:43:34 ID:EohwlYSc
1点 105 :sou-sei 1/2:2005/03/31(木) 00:27:27 ID:Vg5xEnko

158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16:00:31 ID:VUWzcKGp
3点 >101-102 「ラーメン食べたい」

2点 >89 「by」
    >105-106 「sou-sei」
    >119 「古梅酒」

1点 >81-83 「からだ~魂の在り処(ありか)」
    >84 「酒は何を映すか」
    >97 「げろまみえる星に願いを」
    >103-104 「泥酔」
    >120-126「DRIVE OVER」

160 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/02(土) 22:43:06 ID:M3qy0twn
【2点】
 >103-104 泥酔
 >105-106 「 sou-sei」
 >121 「駱駝と夜」

【1点】
 >75-77 君と酒を飲むということ
 >86-88 酒と死刑と友と毛布
 >89 by
 >90-92 浮遊代理店で八時に待っているよ
 >97  げろまみれる星に願いを
 >122-126 DRIVE OVER

162 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I 投稿日:2005/04/03(日) 01:47:35 ID:w4WRP3yz
1点 > 75-77 君と酒を飲むと言うこと 

167 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 06:40:13 ID:FZspXvIx
[3点]
97 :げろまみれる星に願いを
[2点]
89 :by
[1点]
122 :DRIVE OVER 1/5

168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18:23:34 ID:SgZa/P9g
3点
>>げろまみれる星に願いを

2点
>>75-77 君と酒を飲むと言うこと
>>105 sou-sei
>>101 ラーメン食べたい

1点
>>81-83 からだ~魂の在り処
>>89 by


作品





孤独酒



背骨に風の 凍み入る晩は
ひとり手酌の 酒がいい

角の裏町 寂れた酒場
しみじみ噛むよに 飲むがいい

右も左も 知らない街で
初めて惚れた 背広の匂い

悪い男さ 忘れなさいと
どうせ世間にゃ 分かるまい

静かに夜の 更け行くままに
重ねるグラス 孤独酒


69 名前:孤独酒 投稿日:2005/03/22(火) 23:46:39 ID:KG9KB6fZ


【コメント】

153 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:10:27 ID:e7rjcHOz
1点 >69 :孤独酒 :2005/03/22(火) 23:46:39 ID:KG9KB6fZ
  女の一人酒か? 髪の容も、背広の色も見えてこないが、艶歌だなぁ

736 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:22:41 ID:SgZa/P9g
>69 孤独酒
都都逸風の小品
昔はこういうのは男が主人公だったんだけども、
女がひとり手酌の酒を飲むようになったんだなあと感慨深いです。


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





混乱



あんただれ ここどこ
俺は俺だ 間違いない
パンツ一丁 ネクタイ頭
酷い頭痛 吐き気
あんただれ ここどこ


あんたは俺だ 間違いない 鏡と会話

忘れてた 昨日は自分と
寝たんだ 自分と 体と



70 名前:混乱 投稿日:2005/03/23(水) 01:08:30 ID:6294MLe4


【コメント】

153 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:10:27 ID:e7rjcHOz
1点 >70 :混乱 :2005/03/23(水) 01:08:30 ID:6294MLe4
  酒というか、二日酔いというか、後悔していないというか、どうしようもなさいい

736 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:22:41 ID:SgZa/P9g
>70 混乱
二日酔いの朝ってか、途中だなあ。。
”自分と寝た”てのがちょっと新鮮。。


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





あばんぎゃるど



愛人が煽ったワインのような香りがする
適当に扱われた神経は右も左も思い出せない
触る事の出来ないドアノブを六感で探し当てた深夜
真実も虚構も愛すべき我が身をも希薄にさえ感じられた
同調する道路脇の円柱は笑いを堪えてニヤついている
制限された時間の中で粉まみれの生き方から飴を探し当てる
そんなどうしようもない日々の過ごし方に疑問を抱いていた
向かうべき方向を失くし身体を支える足を失くし
ひたすらに頬を伝う涙と口元から溢れる酒を拭った
待ちかねたと笑い狂うバッカスに呆れたのに
誘われたら断れずに同じ表情を浮かべる今がある
悲しいかな時折それが本当の我が身かと勘ぐってしまう
ささやかな理性に日常操られて守りを美徳と謳歌した
痩せ細った身体に蓄えられるだけ蓄えた
酒樽にも似た真実の鏡に映るその姿
嗚呼、生命を感じた
嗚呼、やすらぎを得た
何からも逃げ出さずに向き合えるこの喜びは
費やされた殺がれた健康をも凌駕した
公衆の面前で晒した痴態の数を数えるその時は
指を折る度に達っする絶頂に酔いしれる


71 名前:「あばんぎゃるど」 投稿日:2005/03/23(水) 07:19:31 ID:iL7gOcLK


【コメント】

139 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 01:28:15 ID:lB6T476J
>>71「あばんぎゃるど」
  全体を通してのイメージや言葉遣いの齟齬、不調和が気になってしかたない。
だいいち、タイトルと詩の内容がマッチしない。せいぜい5行めの円柱のくだりが
ダリやマグリットの絵を思わせるくらいだ。頻出する感じの硬質なイメージの中で
バッカスが唐突に感じられる。6行めの「粉まみれの生き方から飴を探し当てる」
はうまい表現。縁日の夜店で売っていたハッカ飴を思い出させて、なんとも懐かしい。
でも、詩の大きな流れからは、この一節ははぐれて迷子になっている(意味の流れで
はなく、イメージの流れ)。このアンバランスはあえて意図したものなのか。ならば
もっと思い切ってバラバラ、ジグザグにすれば、それこそ「アバンギャルド」のタイトル
が生きてくるように思う。

140 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 02:11:15 ID:lB6T476J
訂正
「アバンギャルド」の寸評の3行め
  「感じの硬質なイメージ」→「漢字の硬質なイメージ」

736 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:22:41 ID:SgZa/P9g
>71 「あばんぎゃるど」
まあ、題はさておき
”同調する柱”とか”粉まみれの生きかたから飴を探す”という表現がいい。
ただ、実際に酒に身を任すところ
 >やせ細った・・・
 >酒樽にも似た・・・
の部分の展開がわかりにくいので、次の
 >嗚呼・・・以下の慨嘆がとても唐突に感じます。
最終の、”痴態の数を数える絶頂に酔いしれる”はいいですね。
あと、段落を切ったほうが読みやすいです。
主題は、”酒の力を借りて、イドの開放をする自虐的快感”
で、これはとてもいい。だけど全体に整理されてない感触でした。





父ちゃんの酒



赤い祭りも
白い祭りも
おまえのためにあった頃

散歩のはじめはいつもの酒屋
青いビンの腹が波うって
水晶の酒がコップを満たす
味付け海苔はおまえのわけまえだ
ないしょの一杯 男の約束

酒屋を出たら肩ぐるま
いちやく町いちばんの大男
赤い鳴子を打ち鳴らす
よさこい踊りのちどり足

黄色いバスのボンネットも
ぽんぽん叩いてやるといいさ
パンを売りにきたロバの耳も
ぴくぴく遊んでやるといいさ
手が届くかぎりのものは おまえのものさ



橙色のエコーを一箱買って
おつりでおまえに菓子を買う
銀のスコップで袋に詰めた菓子が
秤の赤い針を白い文字盤でふるわせる
おまえはなぜか神妙な顔で見ていたね
世界のふしぎを見るように

そして今夜も飲むだろう
あぐらの上におまえをのせて
青い仲間と飲むだろう

白い雷雨は箱庭の町を叩き
トタン屋根は無旋律音楽のように鳴るだろう

酒は火のように燃やすだろう
おまえがおびえてしまうほど
手をたたき 声をあげ
赤い新宿の歌を唄うだろう
見たことも無い 新宿の歌を!


72-73 名前:父ちゃんの酒 投稿日:2005/03/23(水) 16:11:34 ID:2PlfX/6q


【コメント】

153 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:10:27 ID:e7rjcHOz
1点 >72 :父ちゃんの酒 1/2:2005/03/23(水) 16:11:34 ID:2PlfX/6q
  愛は戸惑いかなぁ? 父ちゃんアイしてるよ!

737 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:23:25 ID:SgZa/P9g
>72‐73 父ちゃんの酒
暗い酒屋の片隅にカウンターがあって、ビール樽の椅子があって、
コップ酒が飲めて(これをまた上手につぐんだよね)、刺身かなんか食べれて、、
ボンネットバスやら、ロバのパン屋さんやら、エコーやら。。
時代背景が上手に使ってあってとてもレトロな過去を感じます。
ただまあ、なんつか、これを書いた作者さんはいったい幾つなんだろうかと
関係のないことまで考えてしまいました。。。。
色がストレートにいろいろ使ってあって、
どこか子供の書いたべたな絵のような雰囲気が出てます。
ひとつ、”無旋律音楽”という単語が、浮いていました。これそのものはとてもいい
単語なんだけど、妙に現代的に洗練されてて、詩全体の流れとはあってなかった。。


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





夢酒



季節には通り過ぎてゆく
僕が進むはずの道は先が見えてなくて
いつでも突き落とそうとする風が僕を強く揺さぶっている
今でもふらついている僕がこれ以上進んだら
きっと、いつか夢を落としてしまうだろう
不安になった僕はすべての夢を一つの酒瓶に詰め込んだ
転んでも決してこぼさないように

数年経ってから思い出した
案の定、道から外れてしまった僕がいる
それでも気付かないで腰にさげたままの酒瓶はある
ずいぶんの時間を寝ている僕の酒
一滴も減ってないんだけど
目覚めるときはいつになるんだろうか

思ってたより自分は弱かった
いつか、きっと、そんな言葉で後回しにして
そのまま酒にすがりつく
現実を忘れて夢に酔うために酒をあけた
懐かしい香りが鼻をつく
それだけで涙が溢れだして止まらなくなった
結局、酒は飲めなかった

近いうちに酒をあけよう
そうだな、小さな夢を叶えたときにでも
思いっきり飲んでみよう
寝かせすぎて酸っぱくなってるかもしれないけど
幸せだぞって笑いがながら飲んでやろう


74 名前:夢酒 投稿日:2005/03/23(水) 18:02:29 ID:wBR07SR5


【コメント】

154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:12:49 ID:e7rjcHOz
1点 74 :夢酒 :2005/03/23(水) 18:02:29 ID:wBR07SR5
  ビンは割れてしまった。と、展開すると、予想しながら戸惑った、悲しいほろ酔い
  とにかく酔わせてもらったのだろうか?

737 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:23:25 ID:SgZa/P9g
>74 夢酒
一行目でいきなり??”季節は通り過ぎてゆく”の誤りでは?
夢を酒壜に封印っていうイメージ。
封印した結果、夢をおいてきぼりにしてしまった様子で、
まあ、捨てるのと変わりはないのかななんて。。。。
夢は、変化してくもんじゃないかなっと思ったしだいです。


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





君と酒を飲むと言うこと



酒は私の
悲しき玩具である
ん、だよね
と、言うと

頭の中で
ちんちんと、おなじね
と、言って
幻覚の妻が笑う

ので、
俺は家に帰れる
先ずは
妻に感謝して乾杯

血を吐くようなって言うじゃないですか
詩を書くことは
俺にとっては
血を吐く練習だな

どうせ血を吐かなきゃならないなら
それなりに
風情とか、いろいろ
あらま欲しいってわけさ

なんてことを酒場で
俺が言えば
君は下を向いて
静かに笑うだろうけど

そんなとき君が
ノンアルコールのソフトを飲んでくれたら
もっといいのに
と、俺は思うよ

君にとって俺は
飲まなければ
話もできないほど
くだらないやつかい?

君の唇が
白く乾いていることに
俺が気がつかないとでも
君は思うのかい?

まあいいさ、それでも君が君の理由で
飲みたいと言うなら
俺も誘ってよ
俺も君と飲みたいよ

そんな夜にもしも
君の頭の中で
君の奥さんが
ちんちんの話とかしてたら

俺は幸せだな
でもやっぱり
君にあんまり飲んで欲しくないよ
でも

どうせ飲むんなら
俺も誘ってね
俺も一緒に
飲みたいから


75-77 名前:君と酒を飲むと言うこと 投稿日:2005/03/24(木) 00:03:06 ID:lDkfvEOt


【コメント】

139 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 01:28:15 ID:lB6T476J
>>75-77 君と酒を飲むということ
  厳かで、いかめしい、しかつめ顔して書くものだけが詩じゃない。軽さを志向する、という
のはいいことなんだ。この詩の語り口の軽妙さはGOOD! 「血を吐く」で重くなり
かけたところを、すかさず「あらま欲しい」で軽さに引き戻すタイミング、バランス感覚
は天性のものを感じる。ただ、苦言を言わせてもらえば、軽さというのは何も「ちんちん」
など軽いことばを連発すれば得られるというものじゃない。それでも、(2)の
「君の唇が/白く乾いていることに/俺が気がついていないとでも/君は思うのかい?」
――なかなか書けそうで書けない表現。このような正確な観察がもたらすさりげない
描写は洒脱の極意を心得ている。(3)は息切れして、やや平板になってしまいましたね。

154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:12:49 ID:e7rjcHOz
1点 >75 :君と酒を飲むと言うこと(1):2005/03/24(木) 00:03:06 ID:lDkfvEOt
  下を向いて笑えるような、出足じゃなかったけど、まあ面白かった。

162 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I 投稿日:2005/04/03(日) 01:47:35 ID:w4WRP3yz
1点 > 75-77 君と酒を飲むと言うこと 
ちょっとした臆病さと優しさが清潔に簡潔に整理されてて好きです。
お気に入りの小さなケーキ屋さんのショーケースがふと思い浮かぶ。

168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18:23:34 ID:SgZa/P9g
2点
>>75-77 君と酒を飲むと言うこと
わりと平明な流れなんだけども、独特の味があってあったかい。

737 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:23:25 ID:SgZa/P9g
>75-77 君と酒を飲むと言うこと
題の“言うこと”っていうのは、”いうこと”の方が適切では?

幻想の奥方に惚れました。。

753 名前:絹彦 [sage] 投稿日:2005/04/05(火) 01:02:40 ID:z646N5kt
「君と酒を飲むと言うこと」を書きました。
で、あっと思ったのですが、葉土さんのご指摘のとおり、
「言う」は他の表記のほうが良かったと思います。
葉土さん、ご指摘含めて、コメントありがとうございました。

ゼッケンさん、ヒゲルドさん、おめでとうございます。
今回、さまざまなアルコールポエムが読めて、私は読者としても楽しかった
です。


【得点】 5点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
  • ゼッケン ◆DgT0G2eW4I:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点





カウンター



今日もカウンターに人生を求め
大人たちは今夜もここへとやってくる
苦しい時も楽しいときも
マスターは無言で僕らに人生を語る

スーツを着た若い男は
カウンターに向けてため息をはいた
頬には赤い手の跡がついて
孤独と絶望が彼の胸に混じっているようだった
そこでマスターはそっとジンライムを差し出した
「この酒のようにさっぱりしよう」

ドレスで着飾った女は赤いグラスを右手に持ち
透き通った赤のワインを飲んでいた
ルビーが溶けたかのような輝きは栄光の象徴だった
だがワインは語る
輝きの中の苦味を

「マスター、なんか一杯」
人生に悩みながら僕らは今日も酒に哲学を訊きにくる
ジョッキ一杯のビールが注がれ
僕の前に置かれた
人生、それはこの泡のようにはかなくほろ苦い


80 名前:カウンター 投稿日:2005/03/24(木) 19:59:32 ID:2p48468u


【コメント】

154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:12:49 ID:e7rjcHOz
1点 >80 :カウンター:2005/03/24(木) 19:59:32 ID:2p48468u
  まだまだビタァが足りないよ。若さを感じるほろ苦さ……無機質なコップの中身

737 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:23:25 ID:SgZa/P9g
>80 カウンター
カウンターの反対側から見た人間模様ですね。
もちっと踏み込んで描写が欲しいとこです。

745 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ  [] 投稿日:2005/04/04(月) 06:57:18 ID:dfPvbcRc
今回はカウンターを書きました
未成年なので今回はさっとねたが思いついたのにうまく描写ができなかった感がありました
次の御代が楽しみです


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





からだ~魂の在り処(ありか)



グラスを割る
ワイングラスを割る
ブランデーグラスを割る
デカンターを割る
床に落とすと
瞬時にけたたましい音が生まれる
ガラスの内部から
何ものかが一気に解放される叫び
この叫喚は
もの言わぬ硬質の容器の裡の
いったいどこに隠されていたのか
それを知りたくてさらに割る
ビアジョッキを割る
ピッチャーを割る
ガラス瓶ごと粉々に割る
酔いを優しく受けとめる抱擁は
液体を包み込む透明な掌の中の
いったいどこで為されてきたというのか

ガラスの容器の中には魂が閉じ込められている――
この紛れのない事実を確信させる音、音、音……声

――壊れる瞬間に、ものはその本質を露にする

こめかみの血管を浮き立たせて
いままさに怒号を発しようか、というそのときに
父さん、あなたはそう言って私を宥め諭したことがありましたね

私が手当たりしだいにサイドボードの中にあるものを壊すのは
そのためなのです
だって 
ガラスがただ冷たい液体を満たすだけで事足りる
それだけじゃあ可哀想じゃないですか

――どれほどガラスを壊してみたところで
   おまえは正しく本質を捉えきれていない
   なぜなら
   おまえの耳は
   ちっともおまえから離れていないではないか

父さん、あなたが生きていたなら
すかさずこう反問するでしょう

それでも私は確かめたいのです
いや、それだから、と言い直したほうが正確かもしれません
今度はもっと別なもので――
たとえば自分の殻(から)だを壊してみたい衝動に
ときとして駆られるのです

そうしたら
私は限りなく水晶の輝きを持つ透明な容器になれるのか
空(から)だは
それを証(あかし)するどんな音、声を発するか
果たして
主観を離れた耳は
真実の言葉を確かに受け取ることができるのか
その福音が齎されたのち
フワッと香る蒸留酒の甘い芳香が立ちのぼる
そのとき鼻は
鼻だけになった鼻は
これを嗅ぐことができるのか
匂いを嗅いでいるのは
私でない誰か
その誰かとは、いったい誰なのか
ああ、父さん、わからなくなりました
いますぐここへ帰ってきて
教えてください




81-83 名前:からだ~魂の在り処(ありか) 投稿日:2005/03/27(日) 10:18:50 ID:NgsShUhg


【コメント】

144 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 11:54:28 ID:IJ+KhiUF
>>81-83 からだ~魂の在り処
  身体論がテーマ。身体―自我―魂の三位一体の関係がきちんと整理できていない。
それを最終連で「わからなくなりました」と丸投げしているところの可否が問われるように思う。

154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:12:49 ID:e7rjcHOz
1点 >81 :からだ~魂の在り処(ありか) 1/3:2005/03/27(日) 10:18:50 ID:NgsShUhg
  やはり、父が酒とつながる連想なのか? キッチンドランカーの母親もいると聞くが……。この詩の作者女性か? とも、思った。

158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16:00:31 ID:VUWzcKGp
1点 >81-83 「からだ~魂の在り処(ありか)」
    音が象徴的に扱われている。

168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18:23:34 ID:SgZa/P9g
1点
>>81-83 からだ~魂の在り処
自分もグラスを割っているような気分に浸りました。叫びが耳に実際に聞こえてくるような詩でした。

738 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:23:58 ID:SgZa/P9g
>81-83 からだ~魂の在り処(ありか)
これ実際にやってみたら気持ちいいかもって思いながら、作者もきっと
そう思って詩を書いてるだろうなって共感してたりしました。
一度、皿を割ってみようかと手にしたことがあるんだけど、できないねえ。。。
ちと乱暴に皿洗いするのが精一杯ってところの小心者でありんす。
欠片がさ、飛び散って少し怪我をするとかもうちょっとリアリティが欲しいかな。
サイドボードの部屋ってさ、絨毯が敷いてあったりするから、場所を選んで
投げないと割れない。クリスタルって硬いしねえ。部屋の広さも感じてみたいかな?
まあ、それはさておき、
”おまえの耳はちっともおまえから離れていない”
という言葉が腑に落ちないです。幻想の父の言葉だから、本人が理解している言葉でも
あるはずなんだけどもどうも弱い気がする。客観性が足りないって言っているのかな?

”容器が容器である事を壊す行為によって完遂させるのだろうか?”
谷川俊太郎と大岡真の「詩と世界の間で」という往復書簡の本があって、
その中に、蚕が紡いだ絹糸というのは、中空になっていて、染色するとその中にも
染料が入る。だから、一時陽に焼けてしらけてしまっても箪笥に閉まっておくと、
中の染料がまた染み出てきて、色がもどって落ち着く、という話がありました。
蚕がプット勢いよく糸を吐く瞬間にその中空ができるらしいです。
人間は中空であるから人間であり続けられるっていう感じの節でもあったんだけども、
この詩を読みながら思い出しました。
”教えてください”と頼んで〆てしまっては、最後が力なく落ちてしまって惜しいです。

747 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [] 投稿日:2005/04/04(月) 13:10:55 ID:Lj1iU53n
ゼッケンさん、チャンプおめっとさん。準チャンプの作者さんも、いい詩でした。
今回、私は「からだ~魂の在り処(ありか)」を投稿しました。点を入れてくださった
方々に御礼申し上げます。
 >ななほしさん
  女性でなくてすいません。女性はヒステリー起こして、ものをバンバン投げまくって
  ガラスも皿も割っちゃうって?
 >葉土さん
  私の父は存命です。いやあ、詩のためなら、実の父も殺してしまうひどい奴です。
  ならば、この父は誰か。「父なる神」ではちょっとおおげさですが。言ってみれば、
  「老師」というところでしょうか。「お前の耳はちっともお前から離れていない」
  は、禅風を加味したいなあ、というねらいだったんですが。これ以上説明するのも
  禅らしくないのでやめておきます。

  寸評の総評でも書きましたが、「詩のラスト、終わらせ方がうまくいっていない詩が多い」
  これって、実は自分の詩が一番あてはまる。詩を書くなんて簡単、と思えた時期もありました
  が、なかなか一筋縄ではいかないものです。

758 名前:葉土 [sage] 投稿日:2005/04/07(木) 01:02:24 ID:dnP18qPx
>>738
あいや、大岡信先生を、真と書いてしまった。。すいませんーーー。


【得点】 3点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点



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最終更新:2006年11月14日 23:17