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お題
開催期間 06/10/16~06/10/25
参加作品数 17
審査員 8人
本スレ 17の589-680
議論スレ 14の26-69


【チャンプ】
  • SINK(大木人):6点

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
591 SINK 大木人 6
592 poem - -
593 - 1
594 水底の巌 - 1
595 堤燈鮟鱇哀歌口上 napple 5
596 深く深く・その先 - -
597 mermaid - -
598-599 日々、夜と海とが混ざりゆく 詩種 3
600-601 神無月 bottom in the depths 3
602-604  .9.   - 2
606 あくびの夜 - 4
607 無題 - -
608 郷愁 あぶく 2
609-610 人に残された空 GON 4
611-612 犀の角 穢土 2
613-614 イドの底から リフレイン 2
615 無題 - 1


【審査員】
  • アポトーシス ◆.7lbrSv9uY
  •   ◆UnderDv67M
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.
  • 霧都 ◆SNOW/oy/Uw
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w
  • ikaika ◆YffIGX9Bno
  • ◆OPBYKkBBNQ
  • ◆mint///ltQ

【採点レス】

619 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 18:29:01 ID:jbbtfLkG
2点
>>600-601 :神無月
1点
>>615 :無題

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>591 :SINK
【合計3p】

>>595 名前:堤燈鮟鱇哀歌口上
【合計1p】

>>598-599 :日々、夜と海とが混ざりゆく
【合計1p】

621 名前:  ◆UnderDv67M [100%自由&散文詩ばかりで糞つまんね レベル低すぎ。シネ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:15:27 ID:6CCHohOE
>>602-604 :「 .9. 」
【合計1p】

>>608 :郷愁
【合計1p】

>>609-610 :人に残された空
【合計2p】

>>613-614 :「イドの底から」
【合計1p】

658 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/10/25(水) 00:33:37 ID:sFqH6T1s
2点
>>595 堤燈鮟鱇哀歌口上

1点
>>600-601 神無月

659 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 07:01:25 ID:UaFLYASS
2点
>606 あくびの夜
>611-612 犀の角

1点
>591 SINK
>593 奥

664 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:36:20 ID:dSqmTd72
1点
>>595 堤燈鮟鱇哀歌口上
>>591 SINK
>>608 郷愁
>>606 あくびの夜

665 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/10/25(水) 16:07:10 ID:DiqJdt4p
一点は>>594>>595

667 名前: ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 18:46:53 ID:oLvuQM8u
>>598-599日々、夜と海とが混ざりゆく:二点
>>609-610人に残された空:二点
>>602-604.9.:一点
>>606あくびの夜:一点
>>613イドの底から:一点

668 名前: ◆q3QGE5pU4w [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 21:32:04 ID:S5k9+JhN
>>591さんの SINK に1点

669 名前: ◆mint///ltQ [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 21:35:09 ID:S5k9+JhN
トリップ失敗しました(汗


作品





SINK



プライオリティ

と彼は十回唱えた

新しい朝と
古い夜の話をした

擦り合わさっていく世界のことを話した

ビールを一口飲んで
目をつぶった

飲み下す飛沫音が
その一粒一粒が
希望や可能性に感じられた

どこにでもいられるはずの人々が
どこにもいられない現実

生きることが簡単じゃないという事実は
とっくにリアリティを失い

また新しい朝が始まることに希望を抱く

夜が始まる


591 名前:SINK[sage] 投稿日:2006/10/15(日) 18:02:18 ID:XPku7H5P


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
俺様が4回目の参加。 俺の判断は毎回正しいんでそのまま受ければ結構

詩度 詩になっているか・エッセイ拒否・比喩の使い方
深度 テーマを守っているか・発想力は優れているか
俺度 俺的に面白いと思ったか・独断と偏見 

>>591 :SINK  スピードスター賞に付き無条件3点
詩度- 深度- 俺度- 【合計3p】

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>591 前半の浮遊感ただよう情景描写は、読んでて心地いい。それらをうま
くまとめきってないように感じた。

660 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:01:55 ID:dSqmTd72
>>591 SINK
THINK じゃなくて SINK なんだね。沈む(落ち込む)
冒頭の 数行が、SF小説の最初のつかみみたいな気分で爽快。
 >生きることが簡単じゃないという事実は
 >とっくにリアリティを失い
ここよかった。書き手さんはまさに現代人ですね。

680 名前:大木人[sage] 投稿日:2006/10/28(土) 14:15:11 ID:0jeGMITy
「SINK」書きました。
遅れてゴメンナサイ。
次のお題は「嘘」でいかがでしょうか?

26 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 17:58:54 ID:jbbtfLkG
>>591 SINK
プライオリティから始まるこの詩には
ビール、とリアリティと三つのカタカナ表記が出てきますが
その繋がりや行間を読ませるだけのイメージがなく
作者が伝えようとする深さを感じられませんでした。
しかし優しい読後感には好感が持てました。

45 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:08:38 ID:OPVyt5ht
>>591 :SINK
言葉のつむぎ方にとてもこなれている印象を受けた
しかし、二度も出てくる「希望」という語の扱いだけが謎で
作者にとっては自明なことでも
これではそこへと至る「彼」の内的必然が読み手側には不明瞭であるように思う


【得点】 6点(チャンプ作品)
  •   ◆UnderDv67M:3点
  • 霧都 ◆SNOW/oy/Uw:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点
  • ◆mint///ltQ:1点





poem



なりひびいてなりやまない
昼のできごとを
なんどもかきだそうとして
なりやまなくなった音楽のことを
さいごにかたりだそうとしてかたれなくなった
あの夜のことを
瞳を閉じればみえてくる
だれかのこえの中に消えてなくなった
しろい息のことや
わすれてしまったいくつかの散文詩のことを
もう一度だけかたりだそうとして
かたれなくなった
かきだそうとして
かきだせなくなった

おわらないよるにねむって
はじまらないあさにとりのこえをきく
そしてひるにはだれもいなくなった



592 名前:poem[] 投稿日:2006/10/16(月) 22:46:13 ID:gZrCnLF5


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>592 :poem ゴミ
詩度0 深度0 俺度0 【合計0p】

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>592 所々、ことば遣いにセンスを感じた。正直、深みは感じなかったな。

660 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:01:55 ID:dSqmTd72
>>592 :poem
青の題のときだったかな、、夜空に詩をコッソリとささやく詩人の
(がなりたててはいけない、そっとささやく)詩があったんだけど、思い出しました。
 >そしてひるにはだれもいなくなった
この行が、跳躍が大きくて、詩的ではあるんだけど可能性がいつくか想定されてしまって
(つまり、世界の終わりであるとか、あるいはポエジーが捨てられてしまったとか、
あるいは、自分だけが取り残されているとか、自分の中のポエジーがどこかにいってしまったとか)
焦点があわなくてザンネンでした。

26 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 17:58:54 ID:jbbtfLkG
>>592 poem
感性だけで描かれた詩を、私は好きになれない。
この作者の想像力や感性に詩の可能性を感じるけれど作品の荒さがもったいなく思う。
例えば「よる」や「あさ」や「ひる」という単語がこの詩を平凡にしていると思うのだけれど
その種のイージーな単語を使わないままでこの詩のイメージを表現する方法を模索して欲しい。

45 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:08:38 ID:OPVyt5ht
>>592 :poem
これも非常に言葉遣いが洗練されている
それにリズム感が抜群にいい
通して読むと「散文詩」というところにひとつのアクセントがついていて
こういうやり方も手なれたものを感じる
しかし、タイトルからして「詩の詩」であるのに
「散文『詩』」という語を登場させてしまうことで内容に混線が生じている気がする







;ph7:、」「@。bvvvswcl;お、:¥@「

五月雨の奥、日向の奥、夕焼けの奥、太陽の奥、
身近な奥、遠い奥、戦術の奥、無防備の奥、
悲しみの奥、蜜柑の奥、喜びの奥、襖の奥、
また奥の奥、瞳の奥、心の奥、どうにもならない奥、
恋の奥、窓明りの奥、時間の奥、明日の奥、昨日の奥、
出会いの奥、杏の奥、別れの奥、痛みの奥、再会の奥、
許しの奥、許せないの奥、アルバムの奥、涙の奥、
言い訳の奥、君の奥、視線の奥、光の奥、声の奥、
言葉の奥、真意の奥、誠意の奥、嘘の奥、眠りの奥、
夢の奥、逃げ出した奥、逃げられなかった奥、壁の奥、
穴の奥、病院の奥、棺桶の奥、火葬場の奥、星の奥、

死の奥、生の奥。



593 名前:奥[] 投稿日:2006/10/17(火) 01:09:44 ID:7UIJN7fA


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>593 :奥
詩度0 深度1 俺度0 【合計0】

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>593 冒頭の一行は、「自動筆記ですよ」というアピールだろうか。人の一
生をなぞりながらの奥の羅列かな。各々に緩やかな関連性があるのが、却って
読みを妨げたように思いました。

660 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:01:55 ID:dSqmTd72
>>593 :奥
蜜柑の奥 と 時間の奥 がよかったなあ。。。なんか出てきそうです。
許しの奥、許せないの奥も面白い。
なんというか、まだこれは作品未満という気がしますよ。
頭んなかをざらっとあけて、こっからが勝負のような。

26 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 17:58:54 ID:jbbtfLkG
>>593 奥
これの三倍くらいの奥を並べていただけたら少しは感動したかも知れません。
私個人としては「どうにもならない奥」だけを描いて欲しかったです。

45 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:08:38 ID:OPVyt5ht
>>593 :奥
これは出オチの一種ではないかと思う
そしてその域から脱け出していないとも思う
「奥」という字が文字ではなく
なにかのキャラクターに見えてくるのは面白い目の錯覚だと思う


【得点】 1点
  • 霧都 ◆SNOW/oy/Uw:1点





水底の巌



暗くつめたい海の底、
死せる者は糧と成し、
生ける者は死を迎え居り。
そこに或るのは闇と冷水、
死を司りし生の天敵、
皮肉な事は、
死は生ける者を脅かさずに、
死せる者をも慰める。
光の射さないこの水底で、
あれは何を見つめるか。
ああ、遠い記憶を湛える巌よ、
君は何れに流れるのか。

"我を打せる者、何処に在らん"

巌よ、君は、余りにも硬すぎて、
その悲しみは、在らざりければ。


594 名前:水底の巌[] 投稿日:2006/10/18(水) 02:56:32 ID:bqEU7aRz


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>594 :水底の巌
NG・口語詩と文語詩の混同 失格

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>594 食物連鎖の舞台としては、海底の岩より難破船のほうがよくなかった
かなあ。難破船には生き物が住みつくからね。

661 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:02:40 ID:dSqmTd72
>>594 :水底の巌
音律のきれいな定型詩です。
中身は、少し冗長で、もう少ししぼったほうがいいかも
死が安らぎとなる情景なわけですが、情景描写は少ないので、詩情がたちあがるほどには
書ききってない気がします。(つまり、説明部分が多かった)
あと、綺麗な語句ではあるんですが
 >巌よ、君は、余りにも硬すぎて、
 >その悲しみは、在らざりければ。
なぜ、カナシミがないのか、ちょっと不明でありました。死ぬ運命にないことは十分悲しいのでは?

26 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 17:58:54 ID:jbbtfLkG
>>595 水底の巌
詩に限らず生死という事柄は多く語られていますが、残念ながら今のところ
この詩の作者の死生観には興味がもてませんでした。

45 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:08:38 ID:OPVyt5ht
>>594 :水底の巌
まず白状すると、僕は文語調のたぐいの詩には常に不信感を持っている
というのもそれは結局美に美を見出そうという態度であると思うからで
(もちろん例外もある)
この詩の場合も、たとえば「死」は決してナマでリアルな「死」ではなく、
観念的なあくまで美に奉仕するための道具としてしか扱われていないと思う
そしてそこにこの詩の限界を感じる
リズムへの気配りが中途半端な気もした


【得点】 1点
  • ikaika ◆YffIGX9Bno:1点





堤燈鮟鱇哀歌口上



ちょいと皆さん寄ってらっしゃい、ね、他では二度とは見られない、二度も見たらば肝潰す、ってんで、
お時間取らせず仰天させるは世にも珍しアンコウ娘、奇奇怪怪なるモンスタァ、絶対に損はさせないよ、
其処の嬢ちゃん坊ちゃんは社会勉強に、お姉さんお兄さんは身の毛もよだつスリルに、どうぞ、
子供も大人も愉しめる、今晩だけの見世物小屋で、御神の祟りか悪戯か、人間神秘の深みに触れて、いって、ね、
生まれ出たのは海の上、貧しい船から捨てられて、海溝這いずり陽も浴びず、恋も情けも知らない娘、
生活就職ままならず、行き着く果ては見世物小屋か、奇異で不憫なこの娘、どうぞ見てって下さいな、よいと、
一見尋常肌白き、花も恥らう乙女の体躯、しかして頭の紙箱取れば、世にも醜いチョウチンアンコウ、
眉間のチョウチンくゆらせて、啜り泣くよに発光すれば、誘き寄せるはお客か餌か、夜と海とは同じ色、
お口を開けばギザギザの牙、どんな甲羅も貝殻も、ひとくちグサリだ散り散りだ、
腫れぼったいマブタに隠れるつぶらなマナコは、人間の闇を見てきた目だ、ぢっと、
「恨みも辛みもないけれど、どうか醜い此のアタシを、何にも言わずに愛しておくれ」と、
アンコウ娘がうたうはブルウズ、容貌似つかわぬ美声は深海まで届き、両親探して孤独な迷子、
歌の上澄みマナコの深み、一夜の慰み哀歌の極み、地上に這いずり見たのは何か、
一人ぼっちのアンコウ娘が、お聞かせしますはDSB(デヰプ・スロウト・ブルウズ)、
咽喉の奥まで悲しい海で、溺れず済むのは孤独な歌の、因果なるかなアンコウ娘、
一に恐怖で二に感嘆、三に同情四に涙、御託はいいから見てけば分かる、ロクでもねえとか仰らず、
此処に入って見て聞いて、どうぞ、皆さんのお心の海溝まで歌声が沈みましたら、
お金は出口で帰る時に宜しくお願い致します、ね、
太鼓とベルが鳴っている間にお急ぎ下さい、さ、さ、


595 名前:堤燈鮟鱇哀歌口上[] 投稿日:2006/10/19(木) 01:04:50 ID:1/eLXhk+


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>595 名前:堤燈鮟鱇哀歌口上
詩度0 深度0 俺度1 【合計1p】

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>595 「生活就職」が気になるなあ。ことばが今風すぎやしないか。悪戯っ
ぽく読者を何度も深みに引きずり込もうとしてるね。面白い仕掛けです。

661 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:02:40 ID:dSqmTd72
>>595 :堤燈鮟鱇哀歌口上
文句なしに面白かったです。ナイスバディのお姉さんの頭が鮟鱇。グロテスクな鮟鱇、
人魚の男性版に頭部が魚で体が人間っていうバージョンがあるんですが、あれ思い出しました。
魚の頭部って、表情が判別できなくて、異様です。これが女性ってとこが一層哀れで、若干。

26 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 17:58:54 ID:jbbtfLkG
>>595 提燈鮟鱇哀歌口上
上手ですね。すでに「口上」としてジャンルが確立されているものなので
あえてこの詩板で描かれたという意図に与すると、これは面白い詩だと思います。
深みというお題にもちゃんと絡んでいるので技術的にも優れた作品。

46 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:09:49 ID:OPVyt5ht
>>595 名前:堤燈鮟鱇哀歌口上
僕は口上についてよく知らないけれど
この詩の面白みはこの語り口にウェイトがおかれている気がする
見世物である堤燈鮟鱇自体への趣向が欠けているように思う
ただ「DSB(デヰプ・スロウト・ブルウズ)」はとても秀逸なフレーズで
英語では「マウス・ミュージック」がオーラルセックスの隠語らしいけど
それと同じで、なんか忘れられなくなりそうな言葉ではある

54 名前:napple ◆BMW0Jpd26c [sage] 投稿日:2006/10/27(金) 02:21:03 ID:MDJ4UazJ
「堤燈鮟鱇哀歌口上」を書いた者です。
お目を通して戴いた方々、並びに点数やコメントを下さった方々、ありがとうございました。

一応、次回は審査員として参加させて戴ければと思います。


【得点】 5点(準チャンプ作品)
  •   ◆UnderDv67M:1点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点
  • ikaika ◆YffIGX9Bno:1点





深く深く・その先



 ・水が落ちる
 ・ナイフが刺さる
 ・死骸が沈む
 ・わたしが売る~春
 ・沼のいたずら
 ・海の青
 ・君に足を取られる
 ・抱き寄せられ目をつむる
 ・余計なことを考えまいと仕事に没頭してみる
 ・血縁の死 友の死 畜生の死
 ・おじぎ草の恥じらい
 ・愛の増徴
 ・初めての万引きから
 ・宇宙の黒
 ・偽善者の妄想 善良者の慎み
 ・肺胞の哀しみ
 ・他人の批判 我の愛
 ・炎の情 氷の静
 ・脳裏
 ・うらやみ
 ・涙のワケ


どこまで?
どこまでだろう
きっと思いもよらないところまで


596 名前:深く深く・その先[] 投稿日:2006/10/19(木) 02:27:02 ID:NWGdaPaC


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>596 :深く深く・その先  つまんねぇ……。
詩度0 深度0 俺度0 【合計0p】

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>596 わざとメモっぽい箇条書きにしてるんだけど、内容までメモだよ…。
「多彩なイメージ」ではなく「未整理なメモ」に読める。

661 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:02:40 ID:dSqmTd72
>>596 :深く深く・その先
これは、微妙に個人のプライバシーが暴露されてるかのごとき仕掛けがあって(現実がそうっていう意味じゃなくて)
暴露記事に眼を奪われてしまうような魅力がありました。
とはいえ、路線的にあ自虐傾向が強くて、やっぱちょっと食傷気味。

26 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 17:58:54 ID:jbbtfLkG
>>596 深く深く・その先
箇条書きなのがいいですね。
ただ使われている言葉がチープで詩的な表情が少ないのが残念です。
深さも感じられません。

46 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:09:49 ID:OPVyt5ht
>>596 :深く深く・その先
最後の三行で詩が飽和してしまっているように思う
せっかくの箇条書きのアイデアが上手く使いきれていないのが
もったいないように思う
テンションが尻つぼみになってしまっている





mermaid



あの子の話をするあなたはさみしそうに嘲笑(わら)う
瑠璃色の海の底 打ち拉がれるあなたの姿
みつけた時から私の願いはただ一つ こみあげた言葉胸の痛みがつなぎとめる
何度飲み込んだだろう
口にできないのならいっそ全て捨ててしまってあなたのそばに

突然いなくなったあの子
今ここにいるのは私なのに
虐げていた言葉が雫となって溢れだす
そのすべをすてた私に奇跡は起きない

やわらかな甘い檻 鍵も柵もないの
でもきっと私はここらかでられない だから隣(そこ)にもいけないの
瑠璃色の瞳
そこに映るのはあの子の影
あなたを傷つける言葉(すべ)をもたない私はここで心うらはら微笑むだけ
泡となって消える日まで


597 名前:mermaid[] 投稿日:2006/10/19(木) 03:27:56 ID:AiUw+tni


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>597 :mermaid  くっだらねぇww
詩度0 深度0 俺度0 【合計0p】

650 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/10/24(火) 23:13:33 ID:hr80ioZi
>>597 人魚姫の物語になぞらえて、王子と結婚する姫君の視点がモチーフに
なってるのかな。だとしたら着眼点はいい。ただピンぼけの印象があるね。

661 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:02:40 ID:dSqmTd72
>>597 mermaid
人魚姫、なわけだけど、アノ子って誰?と混乱してるうちに詩が終わっちゃいました。

27 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 18:00:56 ID:jbbtfLkG
>>597 mermaid
作者の苦しみは深いのだと思いますが、個人的にこのタイプの詩は苦手です。
傷つかれるかも知れませんが、ミルク臭い感じが否めません。
ただストレートなだけに心には響きました。

46 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:09:49 ID:OPVyt5ht
>>597 :mermaid
言葉の使い方、たとえば
「口にできないのならいっそ全て捨ててしまってあなたのそばに」
「あなたのそばに」で文を終わらせるところなんかは
歌詞の手法に近いと思う
あと不自然なルビを使うのはとても危険なことだと思う





日々、夜と海とが混ざりゆく



灰色の空は、冬の海を映し
青黒に泡立つ水面は、彼の者の鏡
潮騒は、既に日々の一部
届かぬ言葉は、沈んでゆく
打ち寄せる波は、さめざめと泣く
歪な線が、描かれてゆく

なあ、君はまだ 待っているのだろうか
風に吹かれる暗い海の そこ で、
落ち窪んだ瞳に、哀しみを湛え
いつ会えるともしれない 恋人を、

琥珀色の陽は昇り、彼の者の上を斑に通り過ぎる
蒼白色の月が浮かび、深いビロードの闇を照らす
痛みは、夜に落ちてゆく
打ち揚げられた海藻が、死んでゆく
光が、熱を奪ってゆく
幾度、くり返された光景か

黒く塗り潰された境界線を見つめる眼差しは、
百合の花をその手に持ち、蹲くまっている
彼女もまた、待っている一人なのだ
帰らざる君を、

砂浜に 点々と残る足跡は、
知らない誰かのものだろう
けれど、彼女はそれを辿る
記憶に挿んだ 君の面影を、延々と探し
するりずるり 裸足で向かい、波うつ 際に立つ
危ういバランスで、

風鳴りは、戻らざる時を渦巻いて 彼女を揺らす
時折、大きく吐き出される 白い息が、
冷たく 闇に溶けてゆく
刻が彷徨い、静かに 経つ
やがて、融け合う雲間に 白い光が射し込む頃
彼女は、ゆっくりと振り返り
再び、するりずるり 歩きだす
砂の上に、歪な線が引かれてゆく
慟哭が、空に響く一遇
風が砂を舞上げ、視界はザラつく
その手に、百合の花は 既に無く
混じり合う色が、音を奪ってゆく

なあ、その光景を見ていたのは、
私なのか
君なのか


598 名前:日々、夜と海とが混ざりゆく[sage] 投稿日:2006/10/19(木) 05:20:25 ID:el3kzw2/
599 名前:日々、夜と海とが混ざりゆく[sage] 投稿日:2006/10/19(木) 05:21:53 ID:el3kzw2/


【コメント】

620 名前:  ◆UnderDv67M [  ] 投稿日:2006/10/23(月) 23:03:33 ID:6CCHohOE
>>598-599 :日々、夜と海とが混ざりゆく
詩度1 深度0 俺度0 【合計1p】

656 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/10/25(水) 00:14:11 ID:sFqH6T1s
>>598-599 最終連、視点の転換が目をひいた。逆に言うと、それまでの悲恋
ものの描写は、ぼくには退屈に感じた。

662 名前: ◆LeafL/oiO. [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 11:13:06 ID:dSqmTd72
>>598 :日々、夜と海とが混ざりゆく
ちょっとやりすぎというか、ステレオタイプすぎて、しんどい。
最終連に詩が存在してると思ったです。

666 名前: ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2006/10/25(水) 18:42:56 ID:oLvuQM8u
>>598-599日々、夜と海とが混ざりゆく

すべては心象風景なのだと思う。つか、そう読んだ。
喪失のくさびに動くに動けず、ただその場であがくしかない辛さが、追体験のようにまざまざと感じられました。
最終連の問いかけで、外殻を持っていた一個の心情がポンと空に投げ出され、雲のように広がっていった気がします。
格調の高さを感じさせる言葉遣いや、各フレーズ(タイトル、《潮騒は、既に日々の一部》など)には、ただただうまいなぁ、と。
とても哀しくせつない詩でした。

27 名前:アポトーシス ◆.7lbrSv9uY [sage] 投稿日:2006/10/23(月) 18:00:56 ID:jbbtfLkG
>>598 日々、夜と海とが混ざりゆく
このイメージを詩として描くより短編といわずとも小品として描いた方が
より良く読者に伝わったのではないかと思います。
気持ち良くない中途半端さが読後に残るので、もっと削るというよりも
もっと描いた方が作品としての強度を得られたんではないかと思います。

46 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/10/26(木) 02:09:49 ID:OPVyt5ht
>>598-599 :日々、夜と海とが混ざりゆく

一口に言ってしまえば、この詩はかなり下手糞な部類に入ると思う
延々と展開される夜の海辺の光景が、映像的に読んでみても
観念的にあるいはレトリックとして読んでみても失敗している気がする
全体的に弛緩していて緊張感がないので
終連の呼びかけにイマイチ効果が感じられないのだと思う
逆に言えば、こういう白痴的なところがこの詩の一番の魅力であるとも言える

68 名前:詩種 ◆IZByFxSDAg [sage] 投稿日:2006/10/29(日) 01:28:41 ID:pIDV3UmV
「日々、夜と海とが混ざりゆく」を書きました。
アポトーシスさん、 ◆UnderDv67Mさん、Canopusさん、霧都さん、◆LeafL/oiO.さん、ikaikaさん、◆OPBYKkBBNQさん、◆q3QGE5pU4wさん、んなこたーないさん
ならびに、まとめをして戴いた方、ありがとうございました。
真摯な読み、評価、批評をして戴き深く感謝です。
そして、チャンプの大木人さん、準チャンプのnappleさん、おめでとうございます。

以下、自分の未熟さを改めて暴露するようで気が引けるのですが、礼儀までに解説です。
今回、テーマ『深』に対して底の無い深さや穴の様な点の深さではなく、
底の位置が連綿と続く故に、そこが日常になった光景。
線の深さ、深さの平面、深さの連続による平坦さを書いたつもりです。
それが、タイトルの“日々”や、“既に日々の一部”、“幾度、くり返された光景か”に繋がっています。
坦々と悲しみの情景描写や音、言葉尻を重ねることで、感情の起伏をなくし、繰り返される光景、底に留まる日常を表現したかったのです。
それが、クド過ぎたのかもしれないと、少し反省です。f^_^;


69 名前:詩種 ◆IZByFxSDAg [sage] 投稿日:2006/10/29(日) 01:31:11 ID:pIDV3UmV
また、些か乱暴な書き方ですが、遊び(想像)の余地を残したく、『君』、『彼女』、『私』の関係性は、あえて明確にしていません。
その為、落ち窪んだ瞳の君や足を引きずった彼女以外、容姿等の細かい描写は避けました。
彼女=君の恋人、彼女=私の恋人、私=君の恋人、彼女=君の肉親、君=私、私=赤の他人、自由に解釈して戴いても良いように書きました。
彼の者が誰なのかや、君や私が、男なのか女なのかを書いていないのも同じ理由からです。
詩中の百合の花は、死者に手向ける花でもあり、同性愛者の暗喩か?と匂わせるアイテムのつもりでもありました。
しかし、どれも全体的に想像を促すに足る呼び水(語句や表現)に欠け、バランスが悪かったようです。
こんなんで、自由に想像して下さいなんて、書き手の我儘でしかありません。ホント申し訳ありません。不覚いや未熟!(汗
あと、心象風景と読み解いてくださった方もいらっしゃいましたが、答えはNOでありYESです。
以上、無駄に長々と失礼しました。


【得点】 3点
  •   ◆UnderDv67M:1点
  • ◆OPBYKkBBNQ:2点




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最終更新:2006年10月30日 21:34