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お題 百億の昼と千億の夜
開催期間 06/09/22~06/10/02
参加作品数 10
審査員 3人
本スレ 17の516-550?
議論スレ 13


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
517-519 そして、千の滅びの歌 - 3
520 いえーす・あい・どぅ~ - 1
521 証明 ゼッケン -
522  瞑 - -
523-524 お題への抵抗・闘争 -矮小レジスタンス- - -
525 問答 - -
526-528 殺人時代 んなこたーない 5
529 2時間24分の昼と21時間36分の夜 イタチくん -
530-531 ぼくたちがふっとんでいたとき - 9
532 願先 - 2
533 第十八の御誓願 - 1

【審査員】
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w
  • イタチ ◆8rr1u/54T2
  • ikaika ◆YffIGX9Bno

【採点レス】

541 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/10/02(月) 15:22:56 ID:5AoFWZh4
>>530-531 ぼくたちがふっとんでいたとき   3点
>>517-519: そして、千の滅びの歌 2点
>>526-528: 殺人時代 1点

545 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:2006/10/02(月) 16:43:55 ID:h9qDcr5F
3点
530-531:ぼくたちがふっとんでいたとき

2点
526-528:殺人時代
532:願先

1点
517-519:そして、千の滅びの歌
520:いえーす・あい・どぅ~

547 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/10/02(月) 17:24:02 ID:DB1Od8Xc
>>530-531 三点

>>526-528 二点

>>533 一点


作品





そして、千の滅びの歌



「密猟者」

海綿体の背筋ひとつから光は始まる。無数の鼻腔の内から垂れていく光、手を差し入れよう、
私の右手の血管から噴水のように血が沸き起こり、ちょうど午後に、バルブは閉められ、都市の機能は回復する、
輪廻は再開された、と、私の耳元で多くの人が囁きあう、呼吸と呼吸の間に生産される光、また、手を差し入れよう、
二十日鼠の尻尾が火花を飛ばす、水泡の内に光が見える、さぁ、手に取ろう、そして、左手は壊死する。
夜、夜警が行われる、松明を分けてもらい胸に燈す、母が喜びながら、私の前で火打石を鳴らす、

盗み取られた青ざめた神の群像、淡い透明な松明
空中に広がった噛み切ろうとして噛み切ることのできない息
裏口から密猟者が逃げ立ていく

「そして、千の滅びの歌」

野ざらしの俺の肉体、乳房に似た太陽、もぎ取られた俺の果実、
張り裂けた心臓を今日もスケッチする、
筆を握りつぶし、歯で噛み砕く
そして、千億の滅びの歌
腐臭のする老人たちの死体によって歌われ
七日間、野に響き渡る
密猟者は野を駆け回る
千の滅びの歌を超えて
私の透明な家の外側で
密猟者が息を切らしながら
滅びの歌から逃げている
彼の背負った袋から
淡い透明な松明が零れ落ちていく

黄ばんだ歯、無精ひげ、
疣、彼の顔は醜い

「瞳の奥の瞳」

瞳の奥でくるくる回る透明な瞳
地球儀の赤道をすべて切って
四十日間の大洪水の中で、
生き残るアフラマズダ
ここでようやく炎が生まれる
水の神話はもうすべて洗い流された
あぁ、私の妹達が、燃えていく

三つ編みの羊の毛さきから日が昇る
太陽に尻尾が生える
遮光幕は取り払われて
ようやく門は叩かれる
狭き門の前に並ぶ人々
だけれども誰もチケットを持っていない

そして、千の滅びの歌は終わる
密猟者だけが笑顔で一人、喜び踊り狂う


517 名前:そして、千の滅びの歌[] 投稿日:2006/09/23(土) 15:36:27 ID:TtL/lG2D
518 名前:そして、千の滅びの歌[] 投稿日:2006/09/23(土) 15:39:08 ID:TtL/lG2D
519 名前:そして、千の滅びの歌[] 投稿日:2006/09/23(土) 15:45:47 ID:TtL/lG2D


【コメント】

540 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/10/02(月) 14:59:42 ID:h9qDcr5F
517:そして、千の滅びの歌

トップバッターからこれだ。かなり書き慣れているし、読書量もハンパではなさそうだ。
しかしこの作品はもっともっと長いほうがよかったんじゃないかな。
いろんな物を狭いところに詰め込みすぎてる。特に後半に行くほど点景みたいになってる。
近景から遠景へと移行して行く狙いなのかもしれないけど、
それにしてもいろんな物が唐突に出て来すぎるのでついて行けない。
前半で頻繁に出て来る「光」が後半取り払われる「遮光幕」によってぼやけてしまう様とか、
「密猟者」の密度で最後まで描ききってくれてたら面白く読めたと思うのにな。
密猟者は尊大なツァラトゥストラに対して卑小なアウトロー(ヲタみたい)って感じだね。
ちなみに俺が唯一読んだことのある光瀬作品は宇宙のツァラトゥストラ。
アレはなんかハードSFだからってかっこつけすぎててついて行けなかったな。

545 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:2006/10/02(月) 16:43:55 ID:h9qDcr5F
1点

517-519:そして、千の滅びの歌
もっともお題に忠実な作品だったかもしれない。
もっとボリュームがあれば面白かっただろうな。

967 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/10/02(月) 15:21:26 ID:5AoFWZh4
>517 :そして、千の滅びの歌
密猟者 のイメージが秀逸。彼は外れたものであり、道化であり、扇動するものであり、
生命をあざ笑うものであり、神をあざ笑うものであり、生き延びるものである。
彼は醜く、彼は希望なのだと思う。 
生命への強い信頼が読み取れる。



【得点】 3点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点
  • イタチ ◆8rr1u/54T2:1点





いえーす・あい・どぅ~



いやらしい男イエスの話と放逐されてた遠い宇宙に
(青黒いソーダが広がってた。うん広がっていたんだなあ。)

僕はドアをただ背にしていた。
僕はドアをただ背に座っていた。

ありえない事手に届かない事全てが胸に滲み喉から背中へ
(生きてるって凄いんだ、こんな仕事をする人が、つまり人って凄いんだなあ。
そうするうちにまた腹は減るんだが、僕はこどもなりに義務を果たすふり、とどのつまりは
勉強してるふり、それを続けなきゃならなかったから 空腹を抱えて読み続けたわけ。)

僕は小さな中身のままで。
僕は目出し帽の頭蓋骨の中で。

(・・・・可笑しーい、可笑しいと思わない、ねえ?
  どうして僕の事は僕しか分からないで どうして人の事は分からないでいる
  それは読んだら それは走ったら それは語ったら
  それは触れたなら それは殴ったら そして作ったら
  そして  作る? 作ったら? 分からないものをどう
  やって作ると? ああいつかは いつかは 分かるものなの、ねえ?
  ねえ?って その。神様みたいな?誰か・・          誰か?)

僕は幾晩もこめかみをピキらせて「何でだ、何でだ?」と問いかけ続けた
もう何晩もだ僕の眠った夜の数よりいつの間にやら多くなってた

そして ある朝

逃げ出せなかったたくさんの疑問は遠く 遠くに破裂してった
僕は 拡散し 小さく もっと あるいは大きさのない時間に溶けた
一つ 時は人をバカにする 僕はもっともっとバカに磨きをかけ
おにぎりの旨さも分からないような戯けに一度なろうかと
しかしそれを邪魔する 妻、子、そして君らだ 全く・・・・・・。


520 名前:いえーす・あい・どぅ~[sage] 投稿日:2006/09/26(火) 22:24:18 ID:zH2CjfEM


【コメント】

540 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/10/02(月) 14:59:42 ID:h9qDcr5F
520:いえーす・あい・どぅ~

あぁ、うん。

545 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:2006/10/02(月) 16:43:55 ID:h9qDcr5F
1点
520:いえーす・あい・どぅ~
ん。いいんじゃない?

967 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/10/02(月) 15:21:26 ID:5AoFWZh4
>520いえーす・あい・どぅ~
実は殺人時代とテーマが似ているのかもしれない。
結論は違っていて、この作者は生きていくことそのものの過程に、苦笑混じりながら意味をみいだし、
小さな過程を重ねているにちがいない。
最終連が家族を持った重みというものかもしれないですね。
詩としては少々散漫。(実は鋼の錬金術師を思い出してしまいました。真実の扉に背を持たれて座るあるふぉんぞ君。)



【得点】 1点
  • イタチ ◆8rr1u/54T2:1点





証明



意味なんか分かりたくないのよ
永遠に続くいまには興味などないし
おどらせて きれいでいさせて
いまだけ叫ばせて
切り裂いて
溢れる

壊したら壊れる ってこと

目の前で 証明 してよ それは

永遠よりずっと ずっと 大事なこと 

だから

はしゃいで はねて
とんだ 
たたきつけられて 鼻血が 出て
笑った 大声で
歌った
きれいだと言う
あなたのやさしい目つきも
忘れた
永遠に続くいまには 興味 は ない

いまだけを叫ばせて

とても大事なこと だ

から


521 名前:証明[] 投稿日:2006/09/28(木) 00:49:50 ID:sdYMhRu9


【コメント】

540 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/10/02(月) 14:59:42 ID:h9qDcr5F
521:証明

うーんよくわからん。
難しいことは何ひとつ書かれてないのにわからん。
テーマを伏せて群馬県の話をされてるみたいだ。
もうちょっと手掛かりになる言葉をくれたら「あー群馬県の話?」とわかりそう。
スペースの使い方にも幻惑されました。

970 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2006/10/04(水) 02:04:16 ID:fhQ8LL87
「証明」書きました。イタチさん、感想ありがとうございます。

「殺人時代」。タイトルで損してる感じですね。でも、いちばん好きです。
「ぼくたちがふっとんでいたとき」。これは逆にこのワンフレーズの力ですべてを引っ張りあげてる。
いまさらながら、言葉の力には驚かされる。名作というのにふさわしいと思います。







私は不幸です  私より可哀相な人が見えるのです
私は辛いです  なにも考えたくないのに気がつくと何か
それならばいっそのこと  世界のこと人々のことばかり
ずっと考えて日々過ごしていけるなら  それもまた充実
かと 考えるが

騙せるはずもない  不幸な私を
可哀相な人のあふれる  限りなく広い世界
辛く不幸な私の世界    誰? 教えてくれたのは
何故? 見るの?      本当? なの?


     可哀相な人々??  間違いなく幸せな人もいる世界
     何故私は不幸なんだろう  何故? 可哀相な人が見えるのだろう

目を瞑って  泪を流し暗闇に紛れ込む
不幸な私を  ……



522 名前: 瞑   ◆yv5ICdOQzQ [] 投稿日:2006/09/28(木) 02:22:36 ID:SDraKNvh


【コメント】

543 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/10/02(月) 15:36:06 ID:h9qDcr5F
522: 瞑  ◆yv5ICdOQzQ

落ち着かない文体が?の多さを更に?マーク100個ぶんくらいブーストさせているのは
俺が不幸だから? 不幸って何? 俺にとって?
わからない ……






お題への抵抗・闘争 -矮小レジスタンス-



「百億の昼と千億の夜」

なんじゃそりゃ?
なんなんじゃそりゃ?
なななじゃそりゃりゃりゃ?

光瀬龍?
誰や
知らん
知らんもんは知らん

ちぃと調べてみてみたら
SF作家だそうである
1999年の七夕に死んだそうである
彦星になれたんやね(遠い目)ってやかましいわ



エッヘン、ゴホゴホ、えーそのーつまり
 > 代表作は、阿修羅王やナザレのイエスらの神話的闘争を描い
 > た『百億の昼と千億の夜』。 哀愁と虚無
 > 感に満ちた独特の文体
 > は「光瀬節」として多くのファンをひ
 > きつけた。 作風は幅広く、「宇宙年代
 > 記」と総称される一群の宇宙SFをはじめとして、いわ
 > ゆる

知らん知らん

誰やこいつは
このお題に何て書けばいいんやと
頭カリカリ掻いとったら
髪の毛10本くらい抜けてしもうた
俺の大事な髪の毛様に何て事すんねん
俺が禿げたらどないすんねん
光瀬龍よ、あんたどうしてくれるのん?

百億の難題
千億の詩人の脳細胞を 破壊し
わたくしの脳みそはきっと 墓石
考え込んでたら困った事に 歯が痛し

あーもうだめ ちょっくら大便してくるっちよ


523 名前:お題への抵抗・闘争 -矮小レジスタンス-[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 12:50:49 ID:09nGa5F2
524 名前:お題への抵抗・闘争 -矮小レジスタンス-[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 12:51:21 ID:09nGa5F2


【コメント】

543 名前:イタチ ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/10/02(月) 15:36:06 ID:h9qDcr5F
523:お題への抵抗・闘争 -矮小レジスタンス-

ふふふ。困っております。
困ってしまってワンワン言いながらも投稿しております。
そして投げ出しております。うふ。そういう姿勢、好きよ。





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最終更新:2006年10月11日 01:11