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お題
開催期間 2004/11/28~2004/12/08
参加作品数 29
審査員 4人
本スレ 13の155-242
議論スレ 9の313-361


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
157-162 ある個人における分解までの経緯 - 2
164 もう、いいよ。 - -
166 微熱 - -
167-168 微々たる日々 - -
169-170 見罪 MUJINA 1
171 - -
172 ほんの少しの充足感 - -
173 パブロフの色眼鏡 bri 4
174-175 桜の匂い - -
176 鳥に乗って - -
177-179 ぬるい - 2
180 情婦お春の一生? - -
181-182 みっどないと - 1
183 逆光 - 1
184-185 一生の微と神 - -
186 咆哮 - 2
187-190 風化[春夏秋冬] - -
191 夢の微分 - -
192 ひとしずく リーフレイン 3
193 友人? - -
194 ぬる火 わに -
195 - -
196 窓硝子 心霊写真 2
197 ミリから始まった君へ てるあき -
198-199 香り - -
200-203 微徴 元ゼッケン -
204 夜は闇のままに - -
205 微微 快楽童子 3
206 ドア D.C. 2

【審査員】
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.
  • ame ◆yUHAxrOw2c
  • ななほし ◆lYiSp4aok.

【採点レス】

223 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 23:19:09 ID:F+cPIMh+
【2点】
 >192 ひとしずく
 >173 パブロフの色眼鏡
 >186 咆哮

225 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:04/12/06(月) 00:01:23 ID:P2n610E1
【1点】
 >157-162 ある個人における分解までの経緯
 >181-182 みっどないと
 >200-203 微徴
 >205 微微

227 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/06(月) 00:23:11 ID:tIGgGrm4
3点 なし。
2点
>>173  パブロフの色眼鏡
>>196 窓硝子
>>205 微微

以下1点。
>>157-162 ある個人における分解までの経緯
>>169-170 見罪
>>177-179 ぬるい
>>183  逆光
>>192 ひとしずく

231 名前:ame ◆yUHAxrOw2c  [sage] 投稿日:04/12/07(火) 21:58:16 ID:TgEOSbfH
2点
>206 「ドア」
1点
>177-179 「ぬるい」



作品





ある個人における分解までの経緯



   12月28 6時29分

        我

   12月28日 6時30分

      精神構造の
    欠陥に対して白衣の
       十字軍が
         我に
     雷を振り下ろした

   12月28日 6時32分

       自覚するは
    世界というものそして
         我
       というものは
      唯識というなの
     現実と現在の中で
      もがくものなりと



12月28日 6時35分

           夕刻を告げる
        鐘の音が
      朝早く私の耳元に
          届き
       鳥の鳴き声が
          我
       の砕けかけた
         安定性
        を啄ばむ

   12月28日 6時35分


    頭痛がひどくなってきた
     背中が以上に寒い
         私
     はどうなるんだろうか


   12月28日 6時39分


    トイレへ行きたい
    許してもらえない
       私
    は拘束されている




   12月28日 6時45分


     しょうじきどうでもいい
    世界のことなんて
     自分中心のどこがわるい
    恋をして仕事をして
       私
    が中心なんだ

   12月28日 6時48分


     音楽が大好きなんだよ
    ずーっと毎日聞いてる
     それ以外どうでもいい
         俺
     が好きな奴はマニアックだぜ
    だれもしらねーからな


   12月28日 6時45分


       腹が減った
    なにかよこせ
     こんななにもねー
   部屋じゃ女もだけねーよ
        俺
    のけつのあなでもみせてやろうか


   12月28日 6時48分


     ぼくおなかがすいたよ
   はやくだしてよ
      おかあさんにあいたいよ


   12月28日 6時50分

     社会性の逸脱それが我の
    願い うるせーよぼけがだまれ
     こわいよこわいやつが二人もいる
    しねーよまじで 我合理化のシステ まじで
   だまれっつーの なきそうだよ





12月28日 6時54分



    うあhづいひうえxへいうxふいhdぃうえwq

   うぇおいjぢおjwくぃおjぢおqwfucksじゃkjqjql

    ふck sjkxqwhkxhdqwkduhqw

sexjぃをjくぉいwjぢおqwj

   なにかくわせろswjくぃうでぃうqlhdぃうq

     ぶっころしてやりてjぢをqjぃおjぃうqjzx

    かねをy沿い追いqwjぃおいおjxdjjくぉいxjq

      しぬほどCDかうんdすqhshkしうlqhしうhq1



12月28日 6時56分



      A    目が覚めましたか?

    被験者  はい

   被験者の日記より以下抜粋(実験より一ヵ月後)

    夕焼けがいつもより早くビルの壁を焦がしながら

    落ちていくのを見たあまりにも残酷な

   景色だったので自分の目と脳をえぐりだそうかと

   思ったが怖くてできない臆病者の恐れ

    こわくないっつーのこわいよ

    大丈夫だっていってるじゃん

     不可解なり むずかしいことばやめてよ


157 名前:ある個人における分解までの経緯 1/3 [sage] 投稿日:04/11/28(日) 07:09:07 ID:EXVW1usZ
158 名前:ある個人における分解までの経緯  [] 投稿日:04/11/28(日) 07:11:05 ID:EXVW1usZ
159 名前:ある個人における分解までの経緯  [sage] 投稿日:04/11/28(日) 07:12:40 ID:EXVW1usZ
160 名前:ある個人における分解までの経緯  [] 投稿日:04/11/28(日) 07:13:44 ID:EXVW1usZ
161 名前:ある個人における分解までの経緯 [sage] 投稿日:04/11/28(日) 12:06:23 ID:EXVW1usZ
162 名前:ある個人における分解までの経緯 [sage] 投稿日:04/11/28(日) 12:08:01 ID:EXVW1usZ


【コメント】

213 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 15:29:36 ID:F+cPIMh+
>>157-162 ある個人における分解までの経緯
  今回の問題作、意欲作のひとつ。我→私→俺→ぼく→我→自分、とめまぐるしく一人称の
表記が変転する。自我の分解というテーマに即しての変化なのだろうが、この経緯に何か
意味があるのだろうか。後段に「被験者」とあるから、一定の法則や道筋をつけていれば
納得できる。たとえば、退行とか、フロイト心理学の発達段階とか(160「けつのあな」→161胎児への
変化から、フロイトの肛門期の話を思い出したが)。でも、法則は見えない。ただ、人格失調症を
騙っただけ、文体のテイストの違いを楽しんでいるだけ、のように見受けられた。
だから、157の「唯識」なんかも仏教の深層意識の自我論に展開するかなと期待していたんだけれど
どうの言葉だけで腰砕けに終わってしまっているような印象を受けるのが残念。せっかく
テーマは面白いのだから、もっと分析的に緻密に書いてほしかった。160→161の壊れ方は一気だし
161はもう無茶苦茶としかいいようがなく、さらに工夫がほしい。アイディアは好きなので
構成に気をつけながら、是非推敲してみてください。この詩は必ず凄い詩に大化けする可能性
を秘めています。私としては、そこに賭けたい。

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>157-162 なかなか意欲的な作品だと思う。何らかの実験により、個人の内部
に種々の人格が発生、分裂していく。実験の内容が不鮮明なのと、午前午後を
はっきりしてほしかったのと、自己への掘り下げももっと…いろいろと注文が
あるなあ(苦笑)。

227 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/06(月) 00:23:11 ID:tIGgGrm4
1点。
>>157-162 ある個人における分解までの経緯
お題に沿う形で、緊張感のある図式にまとめあげた。

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>162 :ある個人における分解までの経緯 :
  連形式にするしかなかったのかな? ……まあ、それなりに、面白いか?

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>157-162 ある個人における分解までの経緯
30分間であっというまに分解してしまう個人。精神療法みたいなもんか?「壊れ方」が型にはまっている感は否めないが、形式とうまくマッチしている。流れもいい


【得点】 2点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点





もう、いいよ。



「力への意思」だったっけ?
真理だから信じるんじゃなくて
自分に都合がいいから真理なんだって奴。

なんか、さ、
あんまり考えたくは無いけど
そんな風に世界は動いてる気がする。

大きな国の戦争も。

何処かの会社の言い訳も。

小さな、小さな、ちいさな
この場所でさえも。


164 名前:もう、いいよ。 [sage] 投稿日:04/11/28(日) 17:20:51 ID:4iL3yYjX


【コメント】

215 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 17:05:41 ID:F+cPIMh+
>>164 もう、いいよ
  言葉を君は何だと思っていたのか。言葉は人を殺すこともできる力を持っている。
そんな当然のことに今さら気付いた、とでも言うのかい。ホラ、現に、私もいま、
こうして安達ヶ原の鬼婆のように言葉の包丁に砥石をかけている。君はそんなこととは
露知らずに、この宿で一夜を乞いにきた憐れな旅人というわけだ。逃げ出すには、もう
遅いって?

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>164 捨て鉢な感じの、独白。も少しことばを選んで書いたら、印象も変った
んじゃないかなあ。戦争も会社も、ニュースで流れてることばっかじゃん。

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>164 :もう、いいよ。 :
  力がすべて、勝つか負けるか……この世はすべからく。もう少し言葉が必要?

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>164 もう、いいよ。
「力への意思」がニーチェからの引用だとしたら少し使い方が違うんじゃないだろうか。そういう現実のなかでの実存への意思みたいなもんじゃなかったっけ。
「小さなこの場所」がこのスレをさしてるのかもと考えるのは邪推なんだろうな





微熱



がんじがらめになって眠っていた
目が覚める頃には 日が傾いていて
何も喋らないで帰ろうとする   君

手をつなごうとする度すり抜けられて

                  高架橋の影がいつもより短い

愛してるなんて
ありきたりな言葉で唇を寄せないでと願う
もうすぐ貴方との時間も尽きると確信できている

夕暮れの彼方が赤銅色でくすぶっている

                   電車の轟音が馳せる


166 名前:微熱 [sage] 投稿日:04/11/28(日) 19:28:58 ID:vnnCszm9


【コメント】

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>166 雰囲気づくりは悪くないと思う。いろんな感覚を駆使したイメージの総
和。言ってることは大したことないけどね。

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>166 :微熱 :
  影が短いは、……夏に短くなる。……詩全体に混乱があるように感じた。
  冬に向かうのか……夏に向かうのか? 夏に感じる微熱だとしたら混乱は
……いいのかも。しかし、どうも、風邪の微熱はやはり冬。……のような感想。

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>166  微熱  
前半と後半で2人称が「君」と「貴方」で変化している。2つの視点のすれ違いをみせる詩なんだろう。
2連と4連が象徴的。選ばれた言葉がのせる身近な情感がいいかんじ。もうちょっとだけ描写があってもよかったかも





微々たる日々



レゴで作った私の分身

ブンシン そうブンシン

動かない話さない立たない
起きない食べない飲まない
息をしない目を開かない

私の ブンシン

海に溺れた部屋で私と「ブンシン」は
ずっと二人でじっとしてる

窓の外から誰かがこちらを見てる
きがする キガスル 気化する

私とブンシンは気体になり
熱のせいか水圧のせいか
空気とまざって一つになった

微笑をうかべた窓の外の「誰か」は
音も波もたてずに海面で出て
息を吹き返した反動で
頬が膨らみ 肺も膨らみ

フクラミ 私と「ブンシン」は膨らみ続け
部屋を中から打ち破り大きな気泡となって
海面に出た

誰かの肺に入ってやった
誰かの血液と体中を巡った
口から吐き出されるまで
誰かの顔は見なかった見えなかった

その時がきたとき
誰かは微笑をうかべていたきがする
キガスル 気化する そう全ての物体が気化し
地球にはなにもなくなった

最初から何もなかったかのような
静けさと暗闇を愛す誰かがまだ生きていた


167 名前:微々たる日々 [] 投稿日:04/11/28(日) 21:31:31 ID:MvXdMlFK
168 名前:微々たる日々ー2 [] 投稿日:04/11/28(日) 21:32:01 ID:MvXdMlFK


【コメント】

214 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 16:31:49 ID:F+cPIMh+
>>167-168 微々たる日々
  レゴでつくった私の分身(コレって私の魂のこと?)が私の身体と分離して、それが気化
して誰かの肺や血液に入る、という発想は面白い。でも、最後はすべての物体が気化して
蒸発してしまう、というのは、少々やりすぎのような気がする。やばい。気がする、なんて言ってる
と、私まで気化してしまう。ともかく、生命の死を気化で表現したのはよい。確かギリシャ哲学でそういうの
あったな、まあいいか。ただ、最後に残った誰かは神なのか。それと、窓の外の「誰か」も神?
それに対して、誰かの肺や血液に、という誰かは他人ということ? その変が読んでいて混乱してしまう。
もう少し表現の工夫が必要だろう。て言うか、安直に神を持ち出すのはどうか。
気化する理由や動因を神に求めたいワケ? この種の非条理詩は非条理なまんまが面白いんであって、
神などで理由づけすると、かえってつまらなくなると思うのだけれど、如何に。

216 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 19:23:22 ID:F+cPIMh+
訂正
>>214 非条理→不条理 の誤り

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>167-168 タイトルが結局どこにも掛ってないような気がするな…。ビビたる
ヒビ、だから、気がするキガスルなのかな…。展開が唐突なのに、なぜか驚き
が少ないんだよ。ブンシンやら気化が尻切れトンボになってるせいかな…。

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>167 :微々たる日々 :
  難解。言葉のフレッシュさは感じるが。難解が寄せ付けない……感じかなぁ??

318 名前:リーフレイン@感想です [sage コンカイ ハ マニアウカナ??] 投稿日:04/12/05(日) 21:01:57 ID:On75cbm6
>>167  微々たる日々 1-2
まず、”びび たる ひび ”って響きがいい。
この作者さんは、音の韻を踏むのがうまい。
私と分身(どうも遊離してる魂と肉体の関係みたい)
窓の外から見てる誰かも自分
なんとなく、誕生の瞬間にも読める。羊水があふれる瞬間。
誕生の瞬間まであった自我が赤ん坊に引きずり込まれ、
形がとれなくなる。そして、世界はなくなり(認識不能)
赤子の曖昧模糊とした存在だけが生きている。

とりあえずこういう読みを試みてみたけれども、色々可能性があります。
逆に言えば、曖昧。人類の終わりなのかもしれないし、死の瞬間なのかも
しれない。もう少し、ヒントがほしい気がします。
なんか気になる詩です。

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>167-168  微々たる日々
イメージがあるのはわかるけど入ってこない感じ。わかりにくい。
例えば2の1連、「誰か」が海面へでて、息を吹き返して、その反動で膨らむ。
しかしその直後に「私とブンシン」は膨らみ『続け』…とある。てことで海面へでて息を吹き返したのは「私とブンシン」で、「誰か」と「私とブンシン」は同一なんだなと僕は読むんだけど、
さらにその直後、「私とブンシン」は気泡になって海面へでてしまう。
もうこんがらがって、ダメでした。細かい文脈のおかしさを指摘する気は毛頭ないけど、大事なイメージの核が矛盾してたら読み取りようがありません。





見罪



私は見た

蛍火の群れの中
ただ一対
狼の両の眼(manako)が
貴方の様子をじっと窺っているのを

破風の上を伝い飛ぶ黒揚羽を
蝙蝠の鋭い爪が
一瞬で捕え
貴方の頭上を翳め
闇に舞うのを

見るたびに私は罪を犯す

貴方には見えないのか
私には見える
私にだけは
はっきり見える
網膜の僅かな隙間を縫い
此方に飛び越えて来る狼や
彼方に消え去る蝙蝠が

毎日多くの人が傷つき
死んでゆくのはみな
私のせいなのだ

今日は月光を受けて青白く光る
切断された石竜子の尾を見た


全ての災いの源が零れ出ぬよう
だから私は両手で目を覆い
固く瞼を閉ざしている
こうするより他に
この世の不幸を無くす手立ては
他にない


169 名前:見罪 (上) [] 投稿日:04/11/29(月) 00:34:41 ID:HZ+vUXrR
170 名前:見罪 (下) [] 投稿日:04/11/29(月) 00:38:05 ID:HZ+vUXrR


【コメント】

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>169-170 テーマ自体は面白いんじゃないかな。ただ、これはまだアウトライ
ンだ。望まずして死神になってしまった私の苦悩とか、書き込める余地は山ほ
どありそうだぞ。

227 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/06(月) 00:23:11 ID:tIGgGrm4
1点。
>>169-170 見罪
ぼくは、この詩は突き詰めていくと化けると信じている。もしよかったらリラ
イトしてもいいですか?

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>169 :見罪 (上) :
  ちょっとテーマが読み取れなかった。見ちゃったんだ、それが罪になるのは面白い。説得力がほしいかなぁ……自分だけが見えているという説得力(否定力?)がないかなぁ……??

318 名前:リーフレイン@感想です [sage コンカイ ハ マニアウカナ??] 投稿日:04/12/05(日) 21:01:57 ID:On75cbm6
>>169 見罪 上下
見るだけで、多くの人が死んでゆくの?
この世の不幸の全ては、貴方の力で引き起こされている?
虚構世界の製作者さんなのだろうか?

345 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/09(木) 21:04:56 ID:QfWTth4A
チャンプが確定して、ホッです。briさん、おめでとう。準チャンプのお二人も、おめです。
今回「見罪」を書きました。評を点をくださったみなさん、ありがとうございます。
アウトラインにすぎない、というご指摘の通りで、起承転結のうち、「起」と「結」だけの
中身のない詩でした。他人を見るときの視線の先に思わず悪意をこめてしまう、ということ、
ありません? その視線が相手に悪い効果をもたらす、という視線の魔力を描きたかったんだけど、
ハッキリ言って失敗作でした。カノープスさんが、この駄詩をリライトしてくれる、ということですか?
もし、この詩の言葉を使ってのリライト、ということなら、「MUJINA & カノープス」という
合作形式にしてもらえると有難いなあ。詩のタイトルとコンセプトを使うだけなら、どうぞ
ご自由に使ってやってください。それもまた、楽しみだな。それとも、私自身がリライトせよ、
という意味? その場合もやりますよ。私は。

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>169-170 見罪
作品を罪悪感をモチーフにした比喩と捉えるとしっくりくる。しかしそう取ると6連以降の直接的な表現がやや唐突に感じてしまう。とはいえ気になる作品です。


【得点】 1点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点







小より小さく
少より少なく
無よりは大きく
無よりは多い
そんなもの


171 名前:微 [] 投稿日:04/11/29(月) 00:56:35 ID:43t1+zsn


【コメント】

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>171 辞書だったらこれでいいかも。なぞなぞだったら、誰も解けないぞ、き
っと。詩だったら…どう思うよ、君は?

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>171 :微 :
  微と小……違いがある。……で、どんな違いなの?

318 名前:リーフレイン@感想です [sage コンカイ ハ マニアウカナ??] 投稿日:04/12/05(日) 21:01:57 ID:On75cbm6
>>171 微
まあ、それはそうなんだけども。。

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>171 微
そのまんまやん…と思いつつ、とても広がってくるものがあるのは「そんなもの」をきまぐれか偶然でもない限り見過ごし続けているからだろう。





ほんの少しの充足感



少し遅くまで寝ていた俺は
少し遅い時間に君のところへ出かけた
少しいい加減な質問に
少しだけふざけた答えを出しながら

少し遅くまで起きていた君から
少し遅い時間に電話がかかる
少し不安そうに甘えた相談に
少しだけふざけた答えを出しながら

少し眠くなった俺達は
少し約束ごとをしていた
少し嘘っぽい現実離れに
少しだけふざけた笑いも一緒に


微かでもありながらほんの些細な幸せが
この身を通り抜けていくということ
ふざけるばかりの俺にとって本当は
とても大きな幸せなんだと気付いているかい?


172 名前:ほんの少しの充足感 [sage] 投稿日:04/11/29(月) 16:39:48 ID:qW6zsN+G


【コメント】

218 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:16:24 ID:PArpcAmX
>>172 こうやって読んでると、「少し」っていうことばは、結構いいかげんな
ものだってことに気付くなあ…。ありがとう。4連めの落とし所は、なんだか予
定調和ぎみで、少し物足りない。

313 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:52:50 ID:8MXbVxt9
>172 :ほんの少しの充足感 :
  行動と意思……当然意思が行動になっているが……意識と意思には微妙な差がある?? ……ということなのかなぁ??
  さて、作者による作品によって彩り……された微はなんの関係・比較の現れなのか?

318 名前:リーフレイン@感想です [sage コンカイ ハ マニアウカナ??] 投稿日:04/12/05(日) 21:01:57 ID:On75cbm6
>>172 ほんの少しの充足感
第4連のまとめをね、ストレートに書かないで実感できるように
書けるといいと思いました。

352 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sag文字化けしとるな] 投稿日:04/12/10(金) 00:18:14 ID:VkI+ceHZ
>172 ほんの少しの充足感
「少しだけふざけた」がなんかいい。現実に即したダイレクトな感情。現実離れせずに読ませようというスタンスは好きです。
もっと感情を微分すれば色んな言葉はでてくると思うけど、ある意味でこのままのほうがいいのかもしれない。





パブロフの色眼鏡



春。
お前が世界の中心であくびをする。
たったそれだけ。

 *             お前は黄色のスパナで俺のボルトを数度回した!
瞬             俺の思考回路はまとはずれに。  
間             お前は俺に一匹のハートモンシロを送り込んだ!  
 *             俺の生活は吸い込まれていく。


まばたきの白昼夢。心地よい世界。
俺はお前に食われた。
頭から?足から?いや胸を貫かれた!

夏。
お前が不思議な世界の中心でくしゃみをする。
たったそれだけ。

 *             お前は0ドルの採掘機で地球を掘り進む!
刹             俺の心は虫食いに。
那             お前は特別の甘味料を宇宙にバラ撒いた!
 *             俺の目には空が桃色に見える。

まばたきの妄想。心地よい被害妄想。
全て変えられてしまった。
ほら、お日様が南中したまま沈まない。   


173 名前:パブロフの色眼鏡 [sage] 投稿日:04/11/29(月) 19:14:45 ID:md9iokXW


【コメント】

217 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 20:10:47 ID:F+cPIMh+
>>173 パブロフの色眼鏡
  構造詩、と名付けたい。視覚的なレイアウトといい、カキッカキッとした詩の構成といい。
テーマは言うまでもない、恋の始まりと燃焼。第2連目と第5連目の「!」マークの
使い方に、「ドラクエ」の表記を連想するのは、私だけ?
いやあー、軽さがうまい。なんか煙草のコマーシャルみたい。アニメーションの映像が
見える。まさに、現代ふうの詩。ほどよく面白いんだが、うますぎて逆につまらない、とも言える
(面白いのか、つまらないのか、どっちなんだ、ハッキリしろ!)。最初は人目を
惹く詩なんだが、何度も読んでいるうちに、既視感にとらわれる。それほどにうまい。
作者はこれで十分に冒険しているんだけれど、既に完成した安定感を保っている。
そこら辺が逆に物足りなさを感じさせているのかもしれない(美点が短所!)。
そこで作者にひとつ提案。今度はあえて型を崩してみたらどうだろうか? 計算された破綻。
これは単なる稚拙による破綻と受け取られる危険があるんだけれど、そういう冒険も
たまにはしてみては?

219 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:56:45 ID:PArpcAmX
>>173 瞬間とか刹那って書き込んじゃいかんと思うぞ、ワシは。ほんとなら、
ことばのスピードを調節して表現すべきだろ。実際それが出来てんだよ、3連め
以外は。なんか悪意のない犯罪を視るみたいで、面白いね。

223 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/12/05(日) 23:19:09 ID:F+cPIMh+
【2点】
 >173 パブロフの色眼鏡
    うまいんだから、しょうがない。でも、うまさに慣れちゃ駄目だよ。186

227 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/06(月) 00:23:11 ID:tIGgGrm4
2点
>>173  パブロフの色眼鏡
お前にホレてしまったトンデモない狂気を、見事なまでのことばの緩急に乗せ
て書き上げました。急の部分をもちっと混乱させたかったのと、やっぱり「瞬
間」「刹那」はアザトい気がするので、ゴメンねの2点。

235 名前:P ◆WN8IybcvEA  [sage] 投稿日:04/12/08(水) 02:35:50 ID:w3S3DALA
1点
173 パブロフの色眼鏡
  何かこれだったら心理学の教科書とかに載ってても違和感ない感じ…。
  でもちょっと綺麗にまとまりすぎた感はありますが。

242 名前:bri ◆6A9b6VI2jk  [] 投稿日:04/12/09(木) 13:54:18 ID:6W0GmRul
お疲れ様でした

パブロフの犬を書いた者です。
さて、お題ですが 

 *ギター* 

でお願いします

314 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:55:29 ID:8MXbVxt9
>173 :パブロフの色眼鏡 :04/11/29 19:14:45 ID:md9iokXW
  万華鏡をのぞくような言葉の錯乱。……で、なぜ覗くのか?
  覗き穴ひとつで読み手をひきつけるような……魔力がほしいかなぁ……

319 名前:リーフレイン@感想です [sage ] 投稿日:04/12/05(日) 21:26:14 ID:On75cbm6
>>173 パブロフの色眼鏡
恋っていいですね。
”たったそれだけ”の微かな相手の挙動に
どえらく反応してしまってる俺の姿がじつにいいです。

355 名前:bri ◆6A9b6VI2jk  [sage] 投稿日:04/12/10(金) 00:50:24 ID:3/HJW5BB
皆さんお疲れ様でした。
パブロフの色眼鏡を書いたものです。

勢いとファンタジックさを意識してはいるのですが
前回書いた、希望のチラリズムから見てワンパターン化してないか
それが一番心配dす。


【得点】 4点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点





桜の匂い



別段、春が好きというわけではないが
いざ春の中にいるとやはり他の季節とは
何か違った、特別な物を抱く
何がそうさせるのか

どこの桜ももう満開らしく、その桜の
咲いた喜びと
散りゆく悲しみが
微かな匂いとなってこの部屋にも入り込んでいる

外を見てみれば冬の名残の薄い景色に
柔らかい白っぽい黄色の、春色とでも言おうか
そんな色に染まっている
今こんな風に外をじっと眺めている人間など
この街にどれだけいるだろうか



まだ練習が足りないな、と思わせるうぐいすの鳴き声がする

春は色々な物が動き始める
別れ 出会い
死 生
自分もそれに流されるのではないが
長く住み付いたこの部屋を出る事にした

荷物をまとめる作業中 ガラに合わない本を見つけた
ペラペラと適当にめくると手紙が落ちた
その字は君の物だった

君が別れ際に僕にわたした本
僕は1ページも開きもせずに
歪んだ蓋を強引に押し込んだ

それに書かれた「もう一度会いましょう」
指定された日時はとうの昔に過ぎ去っていた

この手紙からあの日の君の匂いが香る
微かな桜の匂いと混じり合って
どうして どうして
と叫んでいる


174 名前:桜の匂い  [sage] 投稿日:04/11/29(月) 19:19:57 ID:FMLkVKls
175 名前:桜の匂い  [sage] 投稿日:04/11/29(月) 19:20:18 ID:FMLkVKls


【コメント】

219 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/12/05(日) 21:56:45 ID:PArpcAmX
>>174-175 前説ってえのかな、桜とか春とかの話が、ありきたり。実際難しい
よね、春とか桜とかは、千年以上も前から詩の題材になってんだから。

314 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/12/05(日) 00:55:29 ID:8MXbVxt9
>175 :桜の匂い  :04/11/29 19:20:18 ID:FMLkVKls
  何だろう? 暖かいかんじ、詩らしい感じがするが……さて、テーマは??

319 名前:リーフレイン@感想です [sage ] 投稿日:04/12/05(日) 21:26:14 ID:On75cbm6
>>174 桜の匂い
ずっとかそけき雰囲気で進んでいた詩が、手紙の発見によって
がらっとドラマチックに。
微かな匂いだった詩も、”どうしてどうして”との叫びで終わります。
バランスがちょっと悪いかな? 前段の長さに対して、展開が短い。
もう一歩進んで、取り返しのつかない後悔 か あるいは、
諦念、あるいは 安堵 の象徴みたいなものを期待してしまいます。



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最終更新:2006年12月19日 01:26