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お題
開催期間 2005/12/20 - 2006/01/05
参加作品数 22
審査員 6人
本スレ 15の639-708?
議論スレ 12の28-73?


【チャンプ】

【準チャンプ】
  • (ikaika):5点

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
640 ikaika 5
643 trip - 1
644-645 コスモエッグ 2
646-647 世界は日の出を待っている んなこたーない 1
648-649 失う旅 - 2
650 はてにいく - -
652 宇宙旅行へいこう - 1
653-654 一刻… - -
655-656 あぶく 3
658 師走 6
659 まえあし - 1
660-662 猪 鹿 蝶 竹輪メタリック〔Remodeling〕 4
664 親心 - 1
665 終日の帰路 - -
667 寿司食いねぇ にいちぇ 1
668 シンプルに旅 - 2
669 なんとなく新しい傘が欲しかった日 - -
670 遠くへ ゼッケン 1
671 雪だよピギー 1
672 カニパン - 3
673-675 ウーパールーパー - 3
676 灯台 カコ 1

【審査員】
  • 虫 ◆Yh5.nC8OlA
  • ◆i4HecktchA
  • ◆L4LyBSss3w
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.
  • にいちぇ ◆UQRl.WeFEk

【採点レス】

683 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2005/12/29(木) 15:18:31 ID:3d3NGWMW
>>672 カニパン 2点
>>655-656 道 1点

684 名前: ◆i4HecktchA [] 投稿日:2005/12/30(金) 10:15:09 ID:maZcNzmV
【1点】
>644-645:コスモエッグ
>648-649:失う旅
>667:寿司食いねぇ

696 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/05(木) 02:30:18 ID:ccVVprmL
【3点】
>>658:師走 ID:HyLeWcnA氏

【2点】
>>660-662:猪 鹿 蝶 ID:iirL3fzi氏
>>668:シンプルに旅 ID:Nkn1iCaa氏
>>673-675:ウーパールーパー ID:lZ1iHnco氏

【1点】
>>640:旅 ID:6V0VKHHr氏
>>644-645:コスモエッグ ID:rXeQcNFq氏
>>670:「遠くへ」 ID:cdb6+bkC氏

703 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/01/05(木) 22:06:49 ID:JXSNVKaG
>>640 旅 2点
>>658 師走 2点

>>655 道 1点
>>660-662 猪鹿蝶 1点
>>673-675 ウーパールーパー 1点

705 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/05(木) 23:03:31 ID:4LaAjlTk
2点
>>640 旅

1点
>>648-649 失う旅
>>655-656 道
>>658 師走
>>659 まえあし
>>660-662 猪 鹿 蝶
>>671 雪だよピギー

706 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/05(木) 23:19:15 ID:PjCrYj/6
>>643に1点。
>>646-647に1点。
>>652に1点。
>>664に1点。
>>672に1点。
>>676に1点。


作品







ルイス・ルーベンスのことを知っているの恐らく世界中で私だけだろう。
なぜなら、彼は幼い頃の私の唯一の遊び相手だったし、彼の遊び相手も私だけだったのだから。
そして、この手紙はその友人へ出すはずであった手紙の下書きで、書いたのは三年前、未だに清書は書けずにいる。
ところで、幼い頃、誰かと星空を見上げて、星の数を数えたことがあるだろうか。
1、2、3と10までは簡単で、そこからが難関だ、100まで数え終わる前に、
飽きてしまい数え切れずに、眠ってしまう。そんな時、誰かが側にいたはずだ、
私の場合、それがルイス。ルーベンスで、彼は、綺麗な黒髪に、通った鼻筋、
そして、緑の瞳。そんな彼と友人になったのは、私が、父に与えられた絵本を読み終えたときに、
「どうだった?」という感想を突然投げかけられて以来。彼は、よく話をしてくれた。
カウボーイだった頃、商人だった頃、そして、リンゴの木であった頃、ハイビスカスの花であった頃の話を。

‐戦地の話をしよう
シケモクすらも、燃え尽きた,発光、発光、痕跡、傷跡の地平線に夕焼けが昇る。にじむ、そう滲む、世界は滲む、
拝啓、僕は今戦地にいる、Hello、Hello、僕の声が聞こえますか?TVの砂嵐の奥で、革命の声、あらゆる罵倒、
重油の香り、鉄の歩行者、敗退は許されない、鉄の壁、僕を阻む要塞の前において、倒れ行く同士達、
高度2000メートルの、上空から叩きつけられる、権力者の拳、見てみ見ろよ、あれが世界を滅ぼす閃光だ!
僕の名前は、ルイス・ルーベンス、肩書きは裏切り者、、、近代戦における見えない情報戦、そして、圧倒的な破壊、
僕の見ている大地には、草木はもうない、、前進が至上命令、、進化、、進化、

(染みたる)僕の「声」は染み渡る、いくつかの媒体を得て、「染みわたる」、表層的なロジックの背後へ、背後へ、
分裂、分裂、、増殖する自我、、

‐向こう側へ


640 名前:旅 [sage] 投稿日:2005/12/20(火) 21:05:58 ID:6V0VKHHr


【コメント】

690 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/04(水) 01:13:00 ID:dCFWrqga
>>640 ものすごく好きなんだけど、なんかもっと長編の方がよかったかも。
3、4連めでイメージが文字どおり切れてしまうね。

692 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/05(木) 02:27:49 ID:ccVVprmL~~
>>640さん。
圧倒的なイマジネーションと、饒舌を重ねた表現。
ただ、1連と2連以降の繋がりが、重量感のある表現に比して細い気がします。
輪郭線を描くのでは無く、色を重ねてかたちを捉える方法論は見事です。

699 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:22:16 ID:JXSNVKaG
>>640
今回は好きなタイプの詩が多くてちょと涎が。。
ルイス・ルーベンス という名前が何のオマージュになってんのかちょっと
わかんなかったのが悔しい。彼は実際には存在しない多分読書という形で
出合ったさまざまな人格や物事、私が把握していく世界の象徴なんじゃあないかと思う。
最初は善なる歴史を象徴していた彼が裏切り者へと形をかえ破壊と創造の化身になっていく。
この旅は、作者の心象風景というよりも認知世界の旅なんだろうな。
かっこよすぎっと思ったのは読み手の嫉妬です。。はい。

66 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/01/08(日) 05:07:38 ID:ynIzhs/Q
>>640の旅は、俺が書きますた。審査ご苦労様でした。


【得点】 5点(準チャンプ作品)
  • ◆L4LyBSss3w:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点





trip



トンネルの向こうはオーシャンブルー
原チャでブッ飛ばすぜ
国民三大義務なんて置いてけぼりだ

oh shit!!
原チャはゲートにめり込んだ
後部座席で醒めてるお前は
道路で擦り林檎を演じている

そんなの些細な事さ
ブッ飛ぼうぜ
世界の果てまで

現実なんて置いてけよ
常識なんて吐き捨てろ
ここから先はレッドゾーン

てらてら光る赤い海
イカシテンゼ
てらてら濡れるお前
アイシテンゼ

形はどれも不確かだがな
そんな些細な事さ

現実なんて置いて
ブッ飛ばそうぜ
空と海が混じるその前に
その間が閉じる前に


643 名前:trip [sage] 投稿日:2005/12/21(水) 18:41:30 ID:J2ALV0W7


【コメント】

690 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/04(水) 01:13:00 ID:dCFWrqga
>>643 道路で摺り林檎は些細じゃないな、わははは。そっちを発展させると
吉とでました(かの神社おみくじより)。

692 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/05(木) 02:27:49 ID:ccVVprmL
>>643さん。
事故現場の描写。軽さとスピード感が悲愴さを抑えて楽しく読めました。
欲を言えば、もう一枚奥に悲しみを置いても良かったかも。

699 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:22:16 ID:JXSNVKaG}
>>643 trip
道路のすり林檎でなんとも凄惨な絵が浮かんじゃったよ。。ほんとにアイシテルの?
もうちょっと長く読みたかったですね。

706 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/05(木) 23:19:15 ID:PjCrYj/6
>>643に1点。
勢いがあって読みやすい。ちょっと破滅的だがカッコよさはある。


【得点】 1点
  • にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点





コスモエッグ



○△月□×日 くもり
きょうぼくはうちゅうをたびしました
というか、うちゅうをつくりました!
ぼくはかみさまかもしれないです


(冬の寒い日に僕は宇宙を作った
そして旅をした

ハロゲンヒーターをつけて
その輝きが太陽に見えたので
地球儀を持ち出して
テニスボールや野球の硬球
ビー玉、スーパーボールなどを
惑星の並びに見立てて一直線に並べた

うなぎの寝床の一間が宇宙で埋まった
そこを何度も何度も歩いた
『宇宙って狭い』
あまり知識のない僕はそう思ったが
姉に教えられてこの倍あることを知った
僕は宇宙のある部屋とない部屋を往復した
太陽のまわりを惑星が回っていることを知って
こんなトコじゃ回れないな、と思った

「じゃあ広いんだね、宇宙って」
ぽつりと発した言葉に姉は

「そうだよ、宇宙はとっても広いんだ
 この部屋なんてゴミみたいなもんだね」

こう言ってけらけら笑った
僕は「そうなんだ」と呟いて

ひどく狭い宇宙を飽きるまで旅をした
ハロゲンヒーターがやたら暖かかった )


……とてもたのしかったです
またやりたいなあ、とおもいました
おわり


644 名前:コスモエッグ [sage] 投稿日:2005/12/22(木) 15:21:06 ID:rXeQcNFq


【コメント】

684 名前: ◆i4HecktchA [] 投稿日:2005/12/30(金) 10:15:09 ID:maZcNzmV
コスモエッグは子供らしい発想がとてもかわいらしく、「()」を用いていることで、詩としてのうまみも感じました。
ただ個人的な意見を言わせてもらえば、最終連はなくてもよかったかと思います。

690 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/04(水) 01:13:00 ID:dCFWrqga
>>644-645 昔、その遊びをやった覚えがあるよ…天王星あたりで、ものすご
いことにならなかった?宇宙のある部屋、ない部屋が、よかった。

692 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/05(木) 02:27:49 ID:ccVVprmL
>>644-645さん。
詩の構造を意識した、二段構えの構成に巧さを感じます。
ただ、2006年の時点では、ほんの少し「ハロゲンヒーター」に違和感が有るかも。
懐古するには新しすぎるアイテムじゃないかな?

699 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:22:16 ID:JXSNVKaG
>>644-645 コスモエッグ
狭い部屋の中に作った宇宙
うん、これはいい感じでした。等身大の宇宙が無限にひろがってく快感。
全体に小学生口調を使っておもちゃ箱をひっくりかえしたような楽しさがあります。

28 名前:し ◆FCXRNaWgHs [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 06:23:37 ID:cIj/9qyA
「コスモエッグ」書きました。
皆さん新年早々審査お疲れ様でした。
◆i4HecktchAさん、雨さん、点数どうもでした。
余裕があったらまた参加します。
ありがとうございました。


【得点】 2点
  • ◆i4HecktchA:1点
  • ◆L4LyBSss3w:1点





世界は日の出を待っている



I keep singing them sad sad songs
彼女は熱烈に歌っていた Sad songs is all I know
それは1998年の新宿
ひとつの時代が ぼくの指からすり落ちては砕ける
まるで悪夢のような一年だった
見えない歯車に操られ ぼくはつぶやく
――さようなら、あまりに短いぼくらの夏の強い光よ!
だからその時からぼくは 逃亡者であり追跡者であり
そのふたつを繋ぐ まばゆい象徴の虹でもあったのだ
8月の焼けつく陽射しを浴びながら
着の身着のまま 大陸横断鉄道に乗りこんで
ぼくは笑っていた あるいは泣いていたかもしれない
顔を上げると向かいの座席で ロシア人らしき若い女が
グレアムグリーンの「スパイ入門」を深刻な顔して読んでいた
そうしてすべては過ぎゆく 9月オハイオ 10月シカゴ そして真冬のニューヨーク!
8番街線はA-Train 足早に奏でるTicket to Ride
深夜の線路連結工事が終わると
場末のせまい酒場の窓が 踊り狂う天使たちの汗で曇るのが見えた
ああ 徒労に終わった多くの労働と来歴よ
ぼくは詩人の目をして 一人の娼婦が叫んだ「私は死にたくないの」
その声が 橋上の風に吹き消されていくのを
ただぼんやり追いかけたりしていた
そうだ グリニッジヴィレッジに雪が降ろうとも
若者はいつも陽光の下で死んでいくのだ
だからぼくは春を待たずに アップタウンの勾配を下り
欲望という名の電車の窓から
クエーカー教徒と革命家が 互いに手を取り合うのを眺めながら
一切の美徳を拒絶する
それを唯一の美徳に生きていくのを誓うのだった
5月 エルサルバドルの造船所で
ぼくは生ぬるいコロナビールを飲み干した
12月 ポーランドの首都ワルソーでは
ショパンの亡霊に肩を叩かれた
1月のトバ高原に人影はなく 2月 マッジョーレ湖は凪いでいた
やがていつの日か 過失のように透き通る チェニジアの夜をくぐり抜けたら
1940年 粉雪舞い散るオシフィエンチムで
ぼくはぼくの正義を銃殺するのだ
ぼくの右手の中で 空色のクレヨンが溶けていく
ぼくの左手の中で 行為と想像力が釣り合っていく
絶望と悔恨の20世紀に産み落とされた
はたしてぼくらは 血の詰まったただの袋でしかないのであろうか?
目を閉じると ぼくの内部のある中心点から
ランベルト正積方位図法がひろがり
ひとつの鮮やかな円周(サークル)を完成させては消えていく
ぼくはDoo Wopを口ずさんでいこう
素敵な引用区を口ずさんでいこう
それではローラ、そのろうそくを吹き消しておくれ
ぼくは21世紀を駆け抜ける
花束のレシプロを夢見ているのだ
だからローラ、Blow out your candle
――さようなら、そしてBlow out your candle, Laura!!!!!


646-647 名前:世界は日の出を待っている [sage] 投稿日:2005/12/22(木) 19:47:31 ID:T/xIq9ct


【コメント】

690 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/04(水) 01:13:00 ID:dCFWrqga
>>646-647 なんかこの詩はデジャヴーがあるんだが、イメージの重層がそう
思わせるのかな。よくも悪くも、駆け抜けていく詩、だね。

691 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/01/05(木) 00:10:16 ID:ak0HECAg
>>646-647さん。
…歴史と旅行の書物を並べたような詩、です。
豪奢な修飾辞を削り去ったあとに、何が残るのだろう。
技術を尊ぶ玄人の方に点数を貰って下さい。

699 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:22:16 ID:JXSNVKaG
>>646-647 世界は日の出を待っている
新宿っていう単語がなかったら、アメリカングラフティー。
世界をまたぐ壮大な旅。なんとなくアメリカ詩を読むような気分で読みすすんでたんだけど、。
ただどっか、上滑りな感じがするのは多分これ書いてるのが日本人だって思うせいか。。
(なんでローラなの?まあ、ローラでもいいけど。)
数学用語の使い方はおもしろいと思ったです。引用区は誤字?それとも狙ったの?
単発的に、いい感じの行があるんだけど盛り込みすぎっつか混ぜ合わせすぎで
おなか一杯になってしまった。。

706 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/05(木) 23:19:15 ID:PjCrYj/6
>>646-647に1点。
ジャズの曲名とか知ってると楽しめる。冗長だけど読みにくくはない。


【得点】 1点
  • にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点





失う旅



ここは砂漠じゃない
砂漠じゃないが木々は疎らで 葉は緑を失っている
天候は悪くない
雨も雪も降ってないが太陽の位置も わからぬほどに曇っている

色のない風景 意味のない旅

従順なイエスマンに訊ねる
「僕は一人だね」
はい、そうです
「目的地などないんだね」
はい、そうです
「僕は誰だい」
はい
「僕はどうしてこう歩いているんだろう」
はい はい

イエスマンの首を絞めて
だらんとした体を地の上に置いた

火のついた飛行機が音も無く
右から左へ堕ちていった
国旗のようなマークが描かれている

ああ そういえばここは 何という国の 何という所だろう


歩きすぎたせいでお気に入りの靴は穴が開いた


僕は色々な物を失いすぎた
いつか僕は
身につけている服もなくし
穴の開いた靴もなくし
この風景もなくし

辿る道は既になくし 行くべき場所は元々持たなかったのかもしれない

大地はひとつ風が吹くと吹き飛び
そこに何が残るだろう
何もない 足元も天空もない その空間を
僕は旅するのか


  どうか誰か教えてやってくれないか
   僕は僕の中にいるだけだと
    僕の中の僕は わかろうとしないんだ


648-649 名前:失う旅 [sage] 投稿日:2005/12/23(金) 02:14:55 ID:HeBNGXHF


【コメント】

684 名前: ◆i4HecktchA [] 投稿日:2005/12/30(金) 10:15:09 ID:maZcNzmV
失う旅は詩のつくりがとても好みです。こういう詩がかきたい。

690 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/04(水) 01:13:00 ID:dCFWrqga
>>648-649 イエスマンを殺す意義についてなんだけど、自己の肯定という最
後の部分を失う、という意味かなあ。不思議な味があるね。特に前半。

691 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/01/05(木) 00:10:16 ID:ak0HECAg
>>648-649さん。
魂の放浪。前半のシュールさを秘めた描写がとても読ませます。
後半(レス649に入ってから)の説明的な文章は、少し蛇足かな。
もっと読み手に解釈を丸投げしても良いと思います。

700 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:25:46 ID:JXSNVKaG
>>648 失う旅
だるい世界だ。僕の中の荒涼としただるさ。空間を破りたくなる。。


【得点】 2点
  • ◆i4HecktchA:1点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点





はてにいく



これからさきに
ずっとまえから
じっとすわってはてにいく

はて、はてな
はてへいくなら
こういけと
はてにいくなら
こうせいと
きいたあげくに
なしたあげくに
たおれこみ

ひとつふたつ
めをつぶり

なにもみえない
そのときに

すこしのしろにはいいろや
くろがまじってきえていく


650 名前:はてにいく[sage] 投稿日:2005/12/23(金) 03:31:20 ID:28Q4IgV8


【コメント】

690 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/04(水) 01:13:00 ID:dCFWrqga
>>650 定型詩ふうに巧くまとめたと思う。ただ後半3連で、視覚に焦点をしぼ
っていってるのは、あまり成功してないように思います。

692 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/05(木) 02:27:49 ID:ccVVprmL
>>650さん。
具体的な描写が一切無い分、想像力を掻き立てられる詩、です。
声に出して読む事を前提にした様な、自然なリズムが美しいと感じました。
3連目「ひとつふたつ」、此処にもうひとつ読点が欲しかったな。

700 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:25:46 ID:JXSNVKaG
>>650 はてにいく
平仮名に賭けた詩。
はて、はてな、はてへいくなら
ってなあたりは上手いと思う。もっともっと遊んで欲しい。





宇宙旅行へ行こう



君とつないだ 手を少しだけ
強く引きながら 僕は走った
プラットホーム 今旅立つ汽車に
息を切らしながら 飛び乗ったんだ

 見慣れた町に さよなら告げて
 宇宙旅行へ さあ行こうよ
 オリオン座の 向こうにある
 希望という名の 光を探して


子供のように 君はその頬を
真っ赤に染めて はしゃいでいるね
窓を流れる 銀河の夜景
全部かきあつめて 君にあげるよ

 大きな夢と 少しの勇気
 てのひらの中 僕らのチケット
 君の知らない 何かがある
 ずっと続くよ 未来へのレール


 汽笛の音に 掻き消されても
 君に伝えたい 大好きだよと
 ひっくり返した おもちゃ箱さ
 誰もがうらやむ 旅にしようよ


652 名前:宇宙旅行へ行こう[] 投稿日:2005/12/23(金) 13:29:07 ID:EfkRs5BT


【コメント】

693 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/05(木) 02:28:28 ID:ccVVprmL
>>652さん。
これは…音が付いた「歌詞」として読むべきもの、なのかな?
詩として読んだ場合、モチーフが過去に何度も詠まれ過ぎていて
求心力が失われた詩に思えます。

697 名前:Canopus[] 投稿日:2006/01/05(木) 13:44:14 ID:c4JmHU9/
>>652 「宇宙旅行」と銘打つ必然性がないように思えるけどなあ。というの
も各々の描写や視点を、ひどく身近なもので済ましちゃってるから。

700 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 21:25:46 ID:JXSNVKaG
>>652 宇宙旅行へ行こう
これ別に宇宙でなくていい。そこんとこで違和があってもったいない。
よくまとまった小品でした。

706 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/05(木) 23:19:15 ID:PjCrYj/6
>>652に1点。
宮澤賢治とか松本零士を思い出してしまうがとにかくリズムが良い。


【得点】 1点
  • にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点




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最終更新:2006年09月04日 09:48