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お題
開催期間 2002/12/28~2003/01/08
参加作品数 33
審査員 10人
本スレ 5の187-333
議論スレ 4の534-561


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
191 見えない先に怯え負けた者への詩 - 2
192 腐れた弱者の戯言 - 1
193,196 あいだに ちょこりと出ています しいな まほろ 10
194-195 DER SAND - 2
197 平成10年 金鯱賞 - 1
202-204 春待つ福寿草 - -
215-216 先端恐怖 - 1
221 その先…… - 3
222-224 グリーンドルフィンの続き - 3
225 目を開く クロラ 7
226 I'm sitting alone - -
234 無題 - 1
237 無題 - -
244 感謝の消失後 - -
245 欠片の番 たもい 11
246-248 炎の舌先 - 1
249 イトミミズと棒っきれ - 1
251-252 トビコムソノサキハ(1) - 1
258 指先 - 1
259-260 爺さん最後の食事 - 3
261 - 1
262 ろっシー - 1
263-264 運命 - -
265-266 Pointe(ポアント;つま先で) Canopus 9
268 ショート03 - 10
272 ヒトダルマ - -
273 風花(かざはな) - 1
286 糞猫 - 1
288 舌先 - 7
290 明日は昨日の冬 ame 4
291 運命 - -
292 - 1
293-296 サキちゃん - 6

【審査員】
  • 都立家政 ◆L7EROpoemk
  • 霧都 ◆WISH/t.n/I
  • ドン亀 ◆YdTp8oxx7.
  • 4th ◆HdqTLODCXU
  • しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o
  • むこうの317 ◆317..n/Ke6
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.
  • 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q
  • 名無しの雄 ◆YWbBGuPijI
  • たもい

【採点レス】

300 名前:都立家政 ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:03/01/06 04:19 ID:ZyxlPazq
2点 >>288「舌先」 >>293「サキちゃん」

1点 >>234「無題」 >>261「先」 >>249「イトミミズと棒っきれ」>>262「ろっシー」
>>193「あいだに ちょこりと出ています」>>191「見えない先に怯え負けた者への詩」

310 名前:霧都 ◆WISH/t.n/I [sage] 投稿日:03/01/06 23:34 ID:ZyPiCbAL
>>268 :ショート03 3点
>>193 :あいだに ちょこりと出ています 3点

>>225 :目を開く 2点
>>245 :欠片の番 2点
>>259 :爺さん最後の食事 2点

>>251-252 :トビコムソノサキハ 1点
>>265 :Pointe(ポアント;つま先で) 1点
>>286 :糞猫氏 1点
>>292 :先 1点

311 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:03/01/07 00:32 ID:9P8mlv9F
【3点】
>>245「欠片の番」

312 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:03/01/07 00:34 ID:9P8mlv9F
【2点】
>>265-266「Pointe(ポアント:つま先で)
>>290「明日は昨日の冬」
【1点】
>>193「あいだに ちょこりと出ています」
>>222-224「グリーンドルフィンの続き」
>>268「ショート03」

313 名前:4th ◆HdqTLODCXU [sage] 投稿日:03/01/07 00:40 ID:4/R5uiKz
>>265 3点

316 名前:しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o [sage] 投稿日:03/01/07 13:01 ID:bHkkc4lq
とても絞りきれないので、次の作品に1点ずつバラまかせてください。

>>192「廃れた弱者の戯言」
>>194-195「DER SAND」
>>215-216「先端恐怖」
>>245「欠片の番」
>>246-247「炎の舌先」
>>258「指先」
>>265-266「Pointe(ポアント;つま先で)」
>>268「ショート03」
>>273「風花」
>>290「明日は昨日の冬」
>>293-294,295「サキちゃん」

317 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:03/01/07 13:39 ID:vIBjJdL9
3点
>>193 あいだに ちょこりと出ています

319 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:03/01/07 21:37 ID:3y+On5hl
>>225
3点。

>>268
3点。

>>245
2点。

320 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/01/07 21:54 ID:3y+On5hl
続き。あとは1点です。

>>191
>>193
>>197
>>221
>>288

321 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [] 投稿日:03/01/07 22:27 ID:wVqpkb4V
3点
>>293-294,296「サキちゃん」
2点
>>221「その先……」
>>225「目を開く」
>>265-266「Pointe(ポアント;つま先で)」
>>268「ショート03」
1点
>>193「あいだに ちょこりと出ています」
>>222-224「グリーンドルフィンの続き」
>>245「欠片の番」
>>288「舌先」
>>290「明日は昨日の冬」

322 名前:名無しの雄 ◆YWbBGuPijI [sage] 投稿日:03/01/07 22:35 ID:5d+BX7ta
【2点】
>>288「舌先」
>>245「欠片の番」

324 名前:たもい[sage] 投稿日:03/01/07 23:57 ID:JT0ZpBuy
【1点】
>>194「DER SAND」
>>222「グリーンドルフィンの続き」
>>259「爺さん最後の食事」
>>288「舌先」


作品





[見えない先に怯え負けた者への詩



191 名前:見えない先に怯え負けた者への詩[sage] 投稿日:02/12/28 23:28 ID:7Ux+OTIF
『先』ッ!
それは全くの不可知である!
よく「一寸先は闇」と言われるように
こいつは全くわからない!
恐ろしい!
お前はその恐怖に負けたのだ!
だがッ!
闇があるなら何故照らす光を焚かない!?
人はッ!予測し!最悪の事態に備えることで!
巨大な『闇』に打ち勝ってきた!
叡智という炎を手に入れた時!
人類は進歩したのだッ!
さあ立ち上がれ!
炎を手に『闇』を照らせ!
そして恐れずに足を踏み出すのだ!
どんな明かりをどうやって灯すかは

  お 前 が 考 え ろ !




【コメント】



【得点】 0点





腐れた弱者の戯言



192 名前:腐れた弱者の戯言[] 投稿日:02/12/28 23:57 ID:Yy3mTbIg
前へ進むその足に
影の笑いが張り付いて
スッテップ刻むその歩調
だんだん速度を失って
いつのまにか立ち止まる

見上げた町の片隅で
月が夜空にぽっかりと
黄色い穴を穿つのを
ただ立ち止まり眺めてて
いつになっても踏み出せず

先へと進むその足を
とどめているのは月と影
粘つく闇と笑い声
いつしか進むのやめたのは

失った前へ進む力
欠けてゆく前を見る自信
また進みだすそのために
どうか勇気をください

また一歩進むために




【コメント】



【得点】 0点





あいだに ちょこりと出ています



193 名前:あいだに ちょこりと出ています[] 投稿日:02/12/29 00:25 ID:ocu50u2N

かたつむりの 先

うずまきの家に灯



196 名前:193[sage] 投稿日:02/12/29 13:32 ID:XPvz529x
タイトル変更したいです。

「あいだに ちょこりと出ています」→「先の旅路」に。

今さらダメでしょうか...。




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【得点】 0点





DER SAND



194 名前:DER SAND(1)[sage] 投稿日:02/12/29 00:58 ID:chvRa0t1
DER SAND

砂漠の砂を赤いバケツにたっぷり入れて
赤いバケツから青いバケツへ移し変える

そおっと青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える砂を赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

きをつけて青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える砂を赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

うんしょと青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える砂を赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

腰に力を入れて青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える砂を赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

もう一度青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変えるまた砂を赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

また青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変えるまた赤いバケツから青いバケツへ
移し変える


195 名前:DER SAND(1)[sage] 投稿日:02/12/29 00:59 ID:chvRa0t1
青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

青いバケツの砂を赤いバケツに
移し変える赤いバケツから青いバケツへ
移し変える

いつか、砂が虹色に染まるらしい

そのまえに青いバケツをひっくりかえされる
砂はほかのすなとまじってわからなくなる
新しい砂を青いバケツに入れる

青いバケツの砂を赤いバケツに




【コメント】



【得点】 0点





平成10年 金鯱賞



197 名前:平成10年 金鯱賞[] 投稿日:02/12/29 15:48 ID:ovclbiWa
5番の馬が逃げている
僕はその馬の単勝馬券を持ちながら
後方の馬を見ていた
例えばこれが30秒後に紙屑になってしまえば
今月はもう生活できない
祈るような気持ちと
興奮が僕の心を埋め尽くして
そのような生活を恥じる考えは無かった
見よ あの馬もあの人も
後ろを振り返る事無くただひたすら前へ前へ
この人生を振り返っても仕方が無いのだ
もう前へ進むしかないのだ
たとえこの先にあるであろう大きな川に
橋がかかってなくても

ゴールする時あの人は右手の拳を何度も握った
僕は全然違う気持ちで右手の拳を何度も握った




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【得点】 0点





春待つ福寿草



>>202>>203で完成形です。


202 名前:春待つ福寿草[sage] 投稿日:02/12/29 21:54 ID:DerfuGwu

野辺に漂う
痛ましい息吹にうなされて
少女はひとり
真冬を抱いて春を待つ

頼りなく灯火を抱いた少女
つららのような孤独を
抱きしめて雫が
身体を朽ちらす


突如!
薄暗い空の燦然とした一点が
曖昧な雲の濃淡を切り裂いて
少女の肩を掴んで飛び放ち
円弧を描いて春を探求する

時は穏やかに少女を蹂躪し
大地の確かさと温もりから隔離する

舞い散る少女の涙が
乾いた風の為すがまま
地面を黄色く敷き詰める

ほの暗い倦怠と虚脱の中で
悪夢の余韻に導かれ
少女は何物かに同化した




203 名前:春待つ福寿草[sage] 投稿日:02/12/29 22:43 ID:DerfuGwu

少女の影から熱量がほとばしる!
偽者の太陽のように
悶え苦しみ狂喜する

失調した身体性に
己の衰弱した影に
少女は怯え
もはや空を仰ぐだけの背骨もなく
筋肉は真冬の怜悧を察知できない

少女は死体のように墜落した

少女は野辺の地面に消失した


……………………………………………







204 名前:春待つ福寿草[sage] 投稿日:02/12/29 22:43 ID:DerfuGwu

「春のさえずりが
  野辺に木霊(こだま)してるね
  新しい命の息吹が蠢いているよ」

「先行く真冬を
  やさしく鎮魂する
  この黄色い花って
  なんて健気で純粋なんだろう」


太陽より黄色い強さで
春のはじまりを告げる
福寿草

陽の光を求めつづけて止まない
福寿草

それは…


少女の生まれ変わりだったのです






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先端恐怖



215 名前:先端恐怖 前編[sage] 投稿日:02/12/30 13:32 ID:FYSuiTzY
現れたのは女ではなかった
こんなに明るくてこんなに哀しい
笑みを浮かべる生き物を
何と呼べばいいのか
僕には相応しい言葉がない

ただ
哀しみと癒されることのない疲労を
肉の身に詰め込んで
僕の前に佇んでいる女の姿をした
生き物

お前の笑顔はあまりに哀しい
その枯れ木のような細い両腕で
この生き物は
いったい日に幾人の欲望を
受け止めるのか

運命などない
それはお前の脳内に去来した
瞬間の諦念
僕は言葉を紡いで
そして引き裂いた
声にできない心中だけの反響
言えるはずがない
その哀しい笑顔に応える言葉が
僕にはない


216 名前:先端恐怖 後編[] 投稿日:02/12/30 13:34 ID:FYSuiTzY
お前の笑顔はあまりに哀しい
そのガラス玉のような両の瞳で
この生き物は
いったい日に幾人の激情を
受け止めるのか

激しく抱きしめながら
僕は気づいている
気がつかない振りをしながら
本当は

お前は鏡
鏡を抱きしめている僕は
己を深く抱きしめているも同然だと
気がついている


心の先端は澄み切った明るい闇に触れ
静かな恐怖が
じわじわ心に這い寄って
本当に哀れなのは
誰?





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【得点】 0点





その先……



221 名前:その先……[] 投稿日:02/12/30 23:48 ID:j8JExHKO
  あなたたちのように苦労して夜学ぶのが本当の勉強ですと、先生は言いました。
  その先に埋まっているコトバが私には浮かんで来ました。しかし先生の子供は
夜学には通っていない。
  あの時の先生の言葉は、その先、どうしても思い出せません。








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【得点】 0点





グリーンドルフィンの続き



222 名前:グリーンドルフィンの続き 1[sage] 投稿日:02/12/31 01:59 ID:odMy/F0m
「グリーンドルフィン教えてあげる」
そうして始まるお話は
昔おばあ様から聞いたお話

神経質な緑のイルカ
緑のイルカを見守る一人の少女
少女はイルカ達の海の番人で
首は鎖で繋がれている
神経質すぎる緑のイルカは孤立して
毎日不貞腐れてばかりいた

私はグリーンでもドルフィンでもないけれど
彼の気持ちが分かる気がした

月の沈む夜 イルカ達は沈む月の上を輪になって跳び
太陽が沈む夕暮れには イルカ達は太陽の代わりに光を放つ星になった
ただ 緑のイルカだけは一人
少女のいる秘密の洞窟でそれを眺めた

私たちには 見えない鎖がある
そう 洞窟の孤独な少女のように
目に見えないモノに繋がれて
もがいても あがいても
そこから離れることはできないのだ




223 名前:グリーンドルフィンの続き 2[sage] 投稿日:02/12/31 02:00 ID:odMy/F0m
「グリーンドルフィン どうしてみんなと踊らないの
  みんな楽しそうに 飛び跳ねているわ」
緑のイルカ 不貞腐れたままで
「僕が跳ねても 僕だけ緑色で
  皆と違う色に光るから 皆恨めしそうに僕を見るからさ」
「皆と違うことが どうしていけないことなの
  あなたのグリーンは こんなに綺麗なのに」
緑のイルカ まだ不貞腐れて
「君から見たら綺麗でも 僕や皆からしたらうっとうしいのさ
  君はずっとそこに一人だから こんな気持ちは分からないだろうけど」
少女は少し黙って それから答えた
「グリーンドルフィン教えてあげる あなたがグリーンに生まれた理由
  私はいつもここで同じように 同じ色のイルカ達が 同じように踊るのを
  毎日毎日繰り返し眺めてきたの いつも同じで 皆同じだったわ
  だから違う色のイルカが欲しかったの ワガママでも そう願ったの
  グリーンのイルカが飛び跳ねてくれたら きっと美しくて 私ここに一人きりでも
  死ぬまで一人でも構わないって 空の星に願ったの 強く 強く」
緑のイルカ そう聞いて
とても嬉しくなって 悲しくなって
少女がいる限り 生きている限り
どのイルカよりも高く美しく飛び跳ねてみせようと 誓ったのだ

私がおばあ様から聞いたのはここまで
これはグリーンドルフィンのお話だけど
大きくなって そのお話には
続きがあることを 知った




224 名前:グリーンドルフィンの続き 3[sage] 投稿日:02/12/31 02:02 ID:odMy/F0m
イルカの海の番人で
誰も知らない洞窟で一人きり
首を鎖で繋がれた少女のお話

洞窟は暗く 深く 険しい岩山に囲まれていた
少女はある業を負って 鎖で繋がれたまま
使命を守っていた
これ以上もなく これ以下もなく イルカ達の数を制限せよ と
少女は一匹イルカが増えると 一匹のイルカを間引いて食べた
食べれば 食べるほどに 鎖は頑丈になり
鎖が繋がる先は より強く少女を捕らえた
少女はイルカの残骸に繋がれていた
緑のイルカは暗すぎて 少女の背後にかつての仲間達がいたなんて 
気付かなかった

私は思う
少女の業とは何か
それは イルカを間引き食べることではなく
あんなに美しく 嘘を答えたこと
見えるはずがないのだ 暗く深い洞窟の奥で海の上を跳ねるイルカの光景など
何もかもが嘘で その先は


私は思う
この首に繋がれた見えない鎖 その繋がる先
私達は繋がれているのだ
少女のように
一つのお話に その先を作りながら
嬉しくなって悲しくなって
生きている限り




【コメント】



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最終更新:2006年11月03日 22:38