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お題 食べ物
開催期間 2002/07/10~2002/07/18
参加作品数 12
審査員 5人
本スレ 2の312-531
議論スレ 1の373-663


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
333 - 2
369 夏祭り - -
371 虚構の胃袋 - -
379 角砂糖100%の桃色キャンディー - 4
385 オムライス - 4
389-390 銀の匙で脳味噌を - 6
394 トソカシ - 1
395 くわえポッキー - -
416 アイアン・マン - -
421 日常 - 2
422 変態味覚宣言 - -
425-426 星型のケーキ うたた寝死人 9

【審査員】
  • ◆76fFko5o
  • wildcat ◆nyancoBs
  • 509 ◆wfaDf2gQ
  • 撫子さん ◆eEr7LE3I
  • Canopus ◆j1h.j3e.

【採点レス】

435 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/17 12:55 ID:???
>>385の「オムライス」 3点
>>421 「日常」1点
>>333 「乳」1点

487 名前:wildcat ◆nyancoBs [] 投稿日:02/07/17 20:06 ID:LUfdUFX9
>425さん「星型のケーキ」 もちろん3点です。

488 名前:wildcat ◆nyancoBs [] 投稿日:02/07/17 20:06 ID:LUfdUFX9
  それと、1点は次の作品を
>379 さん「角砂糖100%の桃色キャンディー」

490 名前:509 ◆wfaDf2gQ [] 投稿日:02/07/17 21:13 ID:dbq3wqvF
>>389-390
(3点)

>>394
(1点)

>>385
(1点)

494 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/07/17 23:01 ID:LLlJxtOP
>>379=3点

>425-426=3点

>>421=1点

495 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/07/17 23:17 ID:PsBTHjLM
>>389-390
3点。

>>425-426
3点。

>>333
1点。


作品







333 名前:乳[] 投稿日:02/07/12 21:58 ID:T/cYKpmM
温かい水の淵からスクリューで飛び出した!
僕は生まれたての
異星人
地球の風を恐る恐る吸い込み
拠り所を求めて泣いた

すると柔らかな声がして
口の中に丸く尖ったものが押し込まれたので
力いっぱいむしゃぶりついたんだ

とろっとした
野生の匂い
命あるものすべてを放り込みシェイクして作った
太古から変わらない
この星の味だ




【コメント】



【得点】 0点





夏祭り



369 名前:夏祭り[sage] 投稿日:02/07/13 22:37 ID:???
夏祭り 学校の帰り
制服のまま仲間で待ち合わせ
30分かけて神社まで歩いていく
女の子たちは先に帰って
浴衣に着替えて ぼくらを待っていた
そして君の顔は提灯に照らされていた
石けんのいい匂いがした

クラブの後で
ぼくらは腹ぺこだった
女の子よりも 君よりも
焼そばやトウモロコシやお好み焼き
が 大事だった
女の子たちをほとんど置き去りにして
ぼくらはそれらをかきこんだ

「いっしょに食わねえか?」
君はにっこり笑って
首を横にふった

腹ぺこから解放されたぼくらは ようやく
女の子たちの浴衣姿を ほめ始めた
君はなぜかキティちゃんのお面をほしがった
汗ばんだシャツ 祭ばやし
ぼくはラムネを飲んで
内のビー玉をどうやって取り出すか
仲間と ちょっとした口論をしていた

話もはずんで 帰り道
女の子たちを送っていく
ぬかるみをよけて ほんの少し遅れた君
ぼくはズボンの尻で
油まみれの手をごしごし拭いてから
君にむかって差し伸べる

君の手をはじめて握った夜

少しだけ呼吸が
止まった




【コメント】



【得点】 0点





虚構の胃袋



371 名前:虚構の胃袋[] 投稿日:02/07/14 01:05 ID:pavZueu5
三万回の食事が
庭の薔薇を枯らした
三十回のチョコレート文字が
裏山の杉を薙ぎ倒した

私は巨きな世界を胃袋に詰めて
しかし一人の部屋に立ち惑う
ガラムマサラの勇み立つ香りを
私の尻は放ってはくれない

私のような胃袋の人が
世界には数えきれないほどに居て
ビーフカレーの糞を作れる臓器は
ひとつもないのだ

三万回を経験したすべての胃袋
十万回をも経験しうるモツも居る
金粉を含んだとしても役立たず
植物は罵声を我々に浴びせるのみだ




【コメント】



【得点】 0点





角砂糖100%の桃色キャンディー



379 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/15 13:17 ID:nEZmZ47h
「角砂糖100%の桃色キャンディー」

角砂糖の石畳
打ち水は御法度!
恋の熱気にみるみる溶けて
足が食われるよ

甘い甘い解けた結晶の隙間を
くぐり抜けて
落ちる私の身体
〔どこまでも〕と感じたけど
そのうちギュッと閉じ込められて
ようやく悲鳴をあげるのよ

どこまでもは落ちられない

それでも私は
今日もキャンディーが食べたくて
くちびるを桃色角砂糖で染めて
舌を何度でもからめて
舌を何度でもからめて
男の人を抱くように
落ちていくのよ





【コメント】



【得点】 0点





オムライス



385 名前:オムライス[sage] 投稿日:02/07/15 15:17 ID:???




土曜の授業が終わると
おなかすかせて家へと急ぐ

一人っ子でカギっ子のぼくに
待っているのは食卓の上の冷えたオムライス

朝の忙しい時間に母がせめてものという想いで
作ってくれたオムライス

ケチャップつけてラップにくるんであるから
ラップ剥がすとケチャップがそっちにくっついてた

電子レンジなんかない時代で
いっつも冷たかったけど
ぼくにとっては御馳走だったオムライス

あれから十何年経っただろう
もう数えることもばからしいくらい
時は過ぎて

冷えたオムライスを
時折、無性に食べたくなる

あったかいオムライス食うたび
あの冷えたオムライスを思い出す

母が口に出さなかった思いに
今になって気付いた

親孝行のひとつもできてないけど


ただいまと言うために
オムライスを食べるために
帰ろう

オムライスを作ってもらおう

とびきり暖かい
できたてのオムライスをぼおばろう

そして聞かせてあげられなかった
そして言うことができなかった

おいしいという台詞を

言っておこう




【コメント】



【得点】 0点





銀の匙で脳味噌を



389 名前:銀の匙で脳味噌を(1[age] 投稿日:02/07/16 06:32 ID:???
ボクはビートルズが大好きなんだ。
君は、きっと、そんなでもなかっただろう。
でも、好きになってくれたのかも。
ワカンナイケド。

マックスウェルが銀の槌をバンバン叩くんだ。
シルバーハンマーメン。
ボクのお気に入りの曲さ。

君は、きっと、そんなでもなかっただろう。
でも、銀の相槌はバンバン打つんだよね。
乙女座のA型って悲しいよね。
まっすぐなんだってね、なんにつけ。
でも、意思表示はできないんだってね。
ヨクシラナイケド。

ボクは君をよくしらないんだ。
だってなんだってうなづくからさ。
だからぜんぜん気付かなかったよ。
ウラギッテイタナンテ。

マックスウェルが銀の槌をバンバン叩くんだ。
シルバーハンマーメン。
お気に入りだからフルボリュームで。

君は、きっと、嫌いだったんだろう。
ほら、しかめっつらさ。
乙女座のA型って悲しいよね。
本当はガンコなんだってね。
でも、臆病なんだってね。
ナントナクワカルケド。

ボクは君をもう許せないんだ。
あの愛の言葉もあの愛の台詞も、
あのときのこんな声とか、
あんなに喜んでくれた他愛ないコトバとか。
カエシテクレヨ。

君の銀の相槌をとりあげる、
さあ、バンバン打つんだ
その脳みそから取り返すために、
ぱっこりアタマを打ち付けて。


390 名前:銀の匙で脳味噌を(2[age] 投稿日:02/07/16 06:32 ID:???
銀のスプーンで
君の記憶を味わうんだ。
この味はあの日の出来事だし、
この味はあのときの君の×××。

火を通せばもう少しマシになるんだろうけど、
悲しみの匂いがヒドイ。
しかもこの味はあの男の口説き文句。
ヤスッポイ人工甘味料ミタイダ。

ボクはなんだか無性に腹がたってきて、
乱暴にガツガツと食べてやったんだ。
キッコーマンが欲しいけど、それもガマンして。

どうしてだろう、
涙がこぼれた。

君の脳みその奥底は、

だって
みんなぜんぶすべて

ボクの味しかしないからさ。

乙女座のA型って悲しいよね。
あんな男のカルいコトバにも
逆らえなかったんだね。

ホントに大好きなのは。

ボクはおなかがいっぱいになって、
なんだかどうでもよくなってしまった。

でも、なんだか君に悪いから、
ボクもぽっこりアタマを打ち付けて
脳みそを君のアタマに移そうと思うんだ。

それでうまくいくと思うんだ。
なんだかうまくいくと思うんだ。

とってもうまくいくと思うんだ。

もう、ものすごく
うまくいくと思うんだ。




【コメント】



【得点】 0点




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最終更新:2006年11月05日 10:32