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お題
開催期間 04/02/09~04/02/20
参加作品数 19
審査員 8人
本スレ 10の430-495
議論スレ 7の944-8の37


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
437-439 瀬戸際 5
440 おのれに解脱なし - 2
442-443 日常百景 ヤマネコ 7
445-446 烏賊のカレー ふにふに 3
447 娘と父 通行人 3
448 たゆろん 三島慧 5
449 ちんぽ なみなみお 1
450 享受 ダ~ミヤン 2
451 ランチ soft 4
454 そういえば - -
455 無題 - 3
456 呑み下す - -
457 ヘルシー・ライフ - 4
458 喰媒 - 3
459-461 正邪のレシピ れん@2ch 5
462 サーベルタイガー Canopus 2
463 日食 - 1
464-465,467 私の食 - 1
466 ふくじゅう ウノ -

【審査員】
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.
  • ヤマネコ ◆1CoTV650go
  • ウノ ◆mdm4jQk4Iw
  • 快楽童子 ◆plhXCa4.HY
  • ダ~ミヤン ◆DummymO2O6
  • ななほし ◆lYiSp4aok.
  • ふにふに ◆./IUAzrbq6
  • ame ◆yUHAxrOw2c

【採点レス】

479 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/02/18(水) 22:32 ID:J+2d2LTm
2点
>>448
>>459-461
1点
>>437-439
>>443-443

480 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/02/18(水) 22:39 ID:J+2d2LTm
あ、ミステイク。
1点>>443-433は、>>442-443の間違いです。

481 名前:ヤマネコ ◆1CoTV650go  [] 投稿日:04/02/19(木) 00:54 ID:etuImy9Q
>>448
>>450
  各1点ずつ
>>451
  2点

482 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw  [sagain] 投稿日:04/02/19(木) 00:56 ID:UixtXwjr
2点>442-443 日常百景
1点>437-439 瀬戸際
>448 たゆろん
>450 享受
>455  ◆./IUAzrbq6
>457 ヘルシー・ライフ
>462 サーベルタイガー

485 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY  [] 投稿日:04/02/19(木) 02:08 ID:d1605od1
【2点】
>>442-443 「日常百景」

【1点】
>>449 「ちんぽ」
>>459-460 「正邪のレシピ」

486 名前:ダ~ミヤン ◆DummymO2O6  [sage] 投稿日:04/02/19(木) 02:19 ID:621BGX3C
>>458 喰媒 3点
>>437-440 瀬戸際 2点
>>447 娘と父 2点
>>448 たゆろん 1点
>>462 サーベルタイガー 1点
>>440 おのれに解脱なし 1点
>>442-443 日常百景 1点

487 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/02/19(木) 03:01 ID:i7CL7Uor
2点 >455 : ◆./IUAzrbq6 :04/02/16 00:20 ID:mXUvnDPc
2点 >451 :ランチ :04/02/14 03:18 ID:srL6gQyg
2点 >457 :ヘルシー・ライフ :04/02/16 17:40 ID:XL8ZqSL8

1点 >437 :瀬戸際 :04/02/10 16:09 ID:I9sUe5Uv
1点 >440 :おのれに解脱なし :04/02/11 21:28 ID:C28cNbTI
1点 >445 :烏賊のカレー(1) :04/02/12 23:01 ID:FSEZ0UWI
1点 >447 :娘と父 :04/02/13 12:05 ID:IYHs7ivk
1点 >459 :正邪のレシピ(1) :04/02/16 18:11 ID:YPd4DmrV
1点 >464 :私の食 1/3 :04/02/16 23:57 ID:OtuKyzkn

488 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6  [sage] 投稿日:04/02/19(木) 11:09 ID:d5tnFx61
2点:烏賊のカレー(>445-446
1点:日常百景(>442-443

489 名前:ame ◆yUHAxrOw2c  [sage] 投稿日:04/02/19(木) 23:24 ID:MBNYyghC
>457 ヘルシー・ライフ
>459-461 正邪のレシピ
>463 日食

に各1点で。


作品





瀬戸際



437 名前:瀬戸際 [] 投稿日:04/02/10(火) 16:09 ID:I9sUe5Uv
P1
茶碗に山盛りだ。
愚痴や小言が不満を一杯にして、

食卓は山盛りだ。

募るように午前零時の鐘がなると、底から関を切ったように怒々ーッと溢れ出す水流に、窓という窓は
はち切れんばかりに反り返っている。

これじゃまるで我が家は重い暗雲に満たされた悪霊の館だ。

438 名前:瀬戸際 [] 投稿日:04/02/10(火) 16:10 ID:I9sUe5Uv
P2
至って、食卓の冷飯は祭壇上の貢ぎもので、そして今から一人の男が生け贄となるという‥。

聞けっ、
屋根裏で眠る天使よ、
女は気ままな分、いい加減でもあるから、
母は偽善の下で、この山盛りされた皮肉を一気に流し込む。

439 名前:瀬戸際 [] 投稿日:04/02/10(火) 16:11 ID:I9sUe5Uv
P3
だから天使よ、
明日はなにもなかったような朝食の団欒のために!

今夜はゆっくりとおやすみ。

夫婦とは針に糸を通すような危ういことだらけなのだから。/




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【得点】 0点





おのれに解脱なし



440 名前:おのれに解脱なし [] 投稿日:04/02/11(水) 21:28 ID:C28cNbTI
部屋の四隅に人が立つ
いちばんおれの近くにいるのは
カーテンに半身を包んだ男で
その布越しに ことばが
対角線の隅に向けて発せられる
そこにいる白いスリップ姿の女が
あ そうです
あ そうです と応答する
残りの二人は記録者らしい
壁のしみのように影薄く佇み
簡素な対話によってあらわになる
おれの悪行の数々を
それぞれの掌に書き込んでいる

おれに食われたすべてのものが
天井の羽目板から見下ろす その視線の中
おれは諦念とともに布団にじっと横たわり
えんえんと裁かれながら
役にたたぬ不埒な懺悔を噛み殺している

そんなおれを形作るのも おれに食われしものであり



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【得点】 0点





日常百景



442 名前:日常百景1/2 [sage] 投稿日:04/02/12(木) 16:53 ID:++JuihYS
1
神戸の街が一夜にして灰燼と化したニュースを
ニューヨークの彼女はホットドッグを食べながら聞いた
崩れ落ちていくビルが ハリウッド映画のようで
現実と虚実が入りまぜになったまま
彼女は奇妙な高揚感を覚えた
2
阪神タイガースが日本一を掴み損ねた日
横浜の彼女は故里の父が死んだ事を聞いた
テレビから聞こえてくる歓声と怒声は
遥か遠くに存在し忘れられ
電話からの母の嗚咽だけが現実を突き付けた
彼女は飲みかけのビールをそのままにして家を出た

アメリカでBSEが報告された日
宮崎の青年は養鶏場で
彼と同じ日に生まれた全ての家畜の事を思った
同い年の牛はどこにも存在しない現実の中
彼だけが生きている事が種の優位性であることを悟った


443 名前:日常百景2/2 [sage] 投稿日:04/02/12(木) 16:54 ID:++JuihYS

ニューヨークの尖塔が一瞬のうちに消えた朝
神戸の少女はまだ眠りの中にいた
生まれ変わった街で生まれたばかりの彼女は
どこかで大地が震えた感覚をおぼえながら
夢の中でフルーツパフェにスプーンをのばした

ニューヨークの彼女は眼前の光景に絶句し
立ちすくし 恐怖し その後悲しみの涙を流した
かつての神戸のニュースはすでに駆逐されていた
自分だけの不幸に我が身をゆだね
あの日のホットドッグはすでに忘れ去られていた

横浜の彼女はインターネットの速報ニュースを見た
ディスプレイの中に写し出された写真が
まるで映画の1シーンであるかのように見えた
虚実と現実はここにも訪れた
彼女は電話に手を伸ばし 何年ぶりかに故里に声を届けた

アフガニスタンで米軍旗がはためき
イラクの空をヨーロッパの飛行機が飛び回る
伝えられる情報は加工された音で
少しの遅れもなく破裂音が聞こえる
僕はなんと愚かしい行為なのかと口にしながら
同じ口に牛丼を頬張る

北朝鮮の餓死寸前の子供を写し出すニュースを背景にして
目の前の写真で彼は自慰をはじめた

世界は常に虚実と現実の境い目に存在する



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【得点】 0点





烏賊のカレー



445 名前:烏賊のカレー(1) [sage] 投稿日:04/02/12(木) 23:01 ID:FSEZ0UWI
烏賊の腑を醤油に混ぜた
タレに烏賊の身をしばらくつけて
カレーに入れると
こいつはなかなかの代物で

日本酒どころかワインやビール
ジンに焼酎にいたるまで
合わないものがないほどに
つまみにはもってこいだというのに
彼女は烏賊のカレーが嫌いだ

生姜できちんと匂いもとってある
トマトピューレで味もつけたし
酸味で匂いは消えているはずで

そう
あのひっついた薄い皮膜も
ゴム臭い匂いが
イヤだと彼女がいったから
すべて剥いてしまったよ

それでも、彼女は大嫌いなのさ
烏賊のカレーが

446 名前:烏賊のカレー(2) [sage] 投稿日:04/02/12(木) 23:01 ID:FSEZ0UWI
そうさ、烏賊のカレーの味が
わからないってことは
まだまだ女の子にちがいないのさ

それでも、僕は見たいんだ
一生懸命に烏賊のカレーを
おいしいおいしいと
ほおばる彼女の姿をね
それとも僕の料理の腕が
未熟だとでもいうのかね

それならそれで、頑張るまでさ
おいしい、おいしいと言うまで
何度も 何度も
作ってやるのさ
烏賊のカレーを

一度慣れれば
病み付きになれるよ
禁断症状がでるまでに
食べたくなるにきまってる

食べておくれよ
僕も誰でも
大人はみんなだいすきな
とてもおいしい烏賊のカレーを



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娘と父



447 名前:娘と父 [] 投稿日:04/02/13(金) 12:05 ID:IYHs7ivk
「ポッキー食べたい!」と7歳になる娘が言った
私はポケットの底の糸屑と一緒になった100円玉2枚を取出し娘の小さな掌の上に置いた
汚い銀色の100円玉2枚を無造作に握り背のとどかないお菓子棚のポッキーを目一杯背伸びし捕ろうと格闘する
私はそっと手を貸してやる
しっかと掴んだポッキーを抱きレジへ駆け出す娘
またしてもとどかぬ背に幼い娘は苛立ちを抑えることができるはずもない
無愛想な店員はその光景をじっと観ている
店内に響く娘の泣き声
あぁ、又やってしまったか・・・
そう思いながら私は娘に語りかける
「お父さん、警察に行ってくるね」
店員の返り血を浴び赤い水玉になったブラウスを着た娘はコクリと頷いた




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【得点】 0点





たゆろん



448 名前:たゆろん [] 投稿日:04/02/13(金) 21:24 ID:Jhp9vQAg

たゆろんたゆろん
かすかにあたたかい
あなたに浮かんでいる

顔が浸からないように気をつけるけれど
全身が沈んでも息はできるかもしれない

時に一部が熱くなり冷たくなり
時に違和を生じさせるのは
あなたが何かを得るため

私には吐息やら声やら
もろもろの分泌物しかないのに

思い切って身を反転させ
底に向かって嘔吐する

ゆっくりと下へ運ばれて行き
見えなくなったそれを
あなたは喰ったのか否か



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【得点】 0点





ちんぽ



449 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/13(金) 23:24 ID:Oqna7Ezz
「ちんぽ」

鏡の中の眼球を観察してたら
眼球を無性に食べたくなった

(ああ、コリコリとした歯ごたえだろうな
(醤油かけたらもっとデリシャスだろうな
(まるごと飲んでもいいな
(ゴクリと滑らかに玉
(食道、コロコロ
(全身が射精するみたいに
(気持ちいいんだろうな

振りかえると夜になってた

由美をラブホテルに呼び出した
「だけど、今日のセックスは中止の方向で
由美はみるからに不機嫌になった
しかたないから由美の股間を触ってやったら
もうびっしょり
「俺の眼球舐めてよ。きもちいいぞ。
耳元で囁いたら由美は失禁してしまった
「れろれろ舐めたらいいの?いたくないの?

由美が馬乗りになって
俺の眼球をれろれろ舐めた
なんにも感じなかった
俺は由美の乳頭を
赤ん坊が乳歯で噛むように
中指と人差し指で挟んみながら
全身がちんぽみたいになったらいいのになと思った



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享受



450 名前:享受 [sage] 投稿日:04/02/14(土) 00:07 ID:BqY9jUq4

まあるい 黄色の たね
キュ、っと噛んで 飲み込んだ
おなかの中に ぽとり

酒を流し込んで あたたかくして
ずるり、ずるり、行き渡る血管
とげとげのない 生暖かい体になって
くったりと 埋没して行く

にがい物ばかり食べていると
悪い夢に うなされがち

   気づけ
   受け入れたすべてを感じ
   この体を造っていることに

侵入者たちの胎動は止んで
胸の奥に熟した あたらしい 細胞
太陽の実を成らせて眠っていると
いつか 羽蟲に生まれ変わる

目覚めると 満月の揺れる色
今にもとろけ落ちてくる
あれも 食べたい




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【得点】 0点





ランチ



451 名前:ランチ [sage] 投稿日:04/02/14(土) 03:18 ID:srL6gQyg
あの日から ランチは
一人分しかテーブルにのらない
この頃は 野菜が
足りてないという自覚がある


僕が淹れたコーヒーに手をつけず あなたは消えていった
冷めたコーヒー 一人で啜った
あなたに言われた言葉 頭の中を泳ぐ
「心が冷たすぎる」



いつの日も 日当たりの
とてもいいこの部屋の中で
僕の影は一層
大きくなっていった

いつから 一人に慣れたの?
いつから 何も感じなくなってしまったの?
考えすぎて また コーヒーは冷めた

冷たいと言われた心に
僕自身が凍えているよ


あの日 君が
最後に作った料理はなんだっけ?


あの日も僕は食べきれなかった



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【得点】 0点




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最終更新:2006年10月31日 23:29