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お題
開催期間 2004/11/07~2004/11/16
参加作品数 21
審査員 4人
本スレ 13の9-72
議論スレ 8の940-9の187


【チャンプ】
  • (◆WN8IybcvEA):5点
  • いつか(リーフレイン):5点

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
10 飲み屋で姉ちゃんに送る散文 GON 3
11 自分が一番大事なオマエへ。 むこうの317 1
12 1種住専で一番いい道で - 1
13 私にとって全てのものが一番よ - 2
14 ◆WN8IybcvEA 5
16 はじめ - 1
17-19 当たり前の事を書く - -
20-22 正しい日本語講座 第一回/人称代名詞の使い方 MUJINA 4
23 空腹 心霊写真 1
24-25 いつか リーフレイン 5
26-27 イコール1 - -
28 フィルム - -
29 1の罪 - 1
30 (無題) - 1
32 雪。 2
34 たとえ1つ - -
35-38 あまり正しくない詩講座 その乙/「三単現」の使い方 - 3
39 海の向うに忽然と現れた Canopus -
40 詩人の唄 山田(さんた) -
42-47 海峡 ゼッケン -
48 ぽとんと落ちた - -

【審査員】
  • ななほし ◆lYiSp4aok.
  • かのプすさん代理
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY
  • GON ◆rOo2fYBBKk

【採点レス】

54 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/14(日) 22:16:39 ID:OAL8bwgz
2点 >20 :正しい日本語講座 第一回/人称代名詞の使い方 :

1点 >10 :飲み屋で姉ちゃんに送る散文 :04/11/07 14:30:39 ID:gfifcEzB
1点 >11 :自分が一番大事なオマエへ。 :04/11/07 20:11:24 ID:XQcRoz7z
1点 12 :1種住専で一番いい道で :04/11/07 22:18:57 ID:sfO2Dm0b
1点 >16 :「はじめ」 :04/11/08 02:27:59 ID:hU6sbrmL
1点 >23 :空腹 :04/11/09 00:37:18 ID:dhCko9Vg
1点 >30 :名前はいらない :04/11/11 18:12:35 ID:w+qrRhVP
1点 >32 :雪。 :04/11/11 23:22:45 ID:68EYxd8D

59 名前:かのプすさん代理 [] 投稿日:04/11/15(月) 22:00:38 ID:Mm9CUuI2
3点
>>14 『1』
2点
>>20-22 『正しい日本語講座 第一回/人称代名詞の使い方』
1点
>>10 『飲み屋で姉ちゃんに送る散文』
>>13 『「私にとって全てのものが一番よ」』
>>35-38 『あまり正しくない詩講座 その乙/「三単現」の使い方』

62 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/11/16(火) 01:44:33 ID:z/PG4xKk
【2点】
 >24-25 いつか
 >35-38 あまり正しくない詩講座 その乙/「三単元」の使い方
【1点】
 >10 飲み屋で姉ちゃんに送る散文
 >13 私にとって全てのものが一番よ
 >14 1
 >29 1の罪
 >32 雪。

63 名前:GON ◆rOo2fYBBKk  [sage] 投稿日:04/11/16(火) 23:59:27 ID:HJMBHFMV
「いつか」に3点
「1」に1点お願いします。


作品





飲み屋で姉ちゃんに送る散文



SEXてなラテン語源で「切る」って意味だそうな
つまり俺たちはもともとひとつだったものが二つにぶった切られちゃってるわけで
まあつまりあれだ俺は生き別れの双子みたいに前からお前を感じてた

例えばアダムの肋骨からイブってゆうかわいこちゃんが出てきて 終始素っ裸で
ふたり林檎プレイや蛇プレイにいそしんだなんて言い伝えだってある イヤラシイよな
とにかく大昔の、縦列駐車もできねえ猿みてえな奴らでさえ知ってたんだ

俺たちはもともとひとつだったって

俺はひとりじゃたったの半分なわけよ
確かに夜中にパソコン画面見つめてマスターベーションしていた俺は
半チクで情けない片隅の野郎

そんな俺から見たら お前は本当に綺麗で自信に溢れ、完ペキにも思えるんだが 
きっと一人じゃほんとは半チクなんだろう 
男にゃ見えない暗い海で 泣いてるんだろう 

俺とセックスしようぜ
俺と中心に行こう 
神様から隠れて暗闇で溶け合って 行ったことないあすこに帰ろう

避妊ならするぜ でもほんとは失敗したって構わねえんだ
だってやっとこさひとつっきりになれた俺らから
いきなり瑞々しくって弱くってうつくしい 

半分ぽっちが出てきてさ

俺たち以外の全部の全部を 古くて遠くて不完全なものに変えちまうんだぜ?
痛快だろう?
そんときゃ社会のことも体面も お前の親父さんさえも 意味なんか失うだろう?


10 名前:飲み屋で姉ちゃんに送る散文 [sage] 投稿日:04/11/07(日) 14:30:39 ID:gfifcEzB


【コメント】

53 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/11/14(日) 21:32:04 ID:gWE9yq5c
>>10 飲み屋で姉ちゃんに送る散文
  プラトンは『饗宴』の中で、むかし「アンドロギュノス(男女―おめー)」
という第三の性があったという。それをゼウスがふたつに切り離した。それで、人間は自分の半身を
求めてひとつになろうとして性交するのだという。そんなことをつらつら思い出した。
  語源から思考を深めて、生命の神秘に思いをはせる詩法は正統派といっていいだろう。
  軽口っぽい口調だが、この作者、正面から重要テーマに切り込むのを照れてるんじゃないの。
「飲み屋で姉ちゃんに――」なんて安っぽく語ろうとしているけれど、そんなに卑下する
ことないんじゃない。

54 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/14(日) 22:16:39 ID:OAL8bwgz
1点 >10 :飲み屋で姉ちゃんに送る散文 :04/11/07 14:30:39 ID:gfifcEzB
  出だし目を奪われた。「セックスしようぜ……」あたりで、ちょっと足元もつれた。

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>10 もし飲み屋のねーちゃんがプラトンの『饗宴』を読んでたら、その説は
あっさり覆るな…。ほんのりとした哀しみを感じる。でも口説き文句というよ
り、独白に近いかなあ。

59 名前:かのプすさん代理 [] 投稿日:04/11/15(月) 22:00:38 ID:Mm9CUuI2
1点
>>10 『飲み屋で姉ちゃんに送る散文』
ほんのりとした哀しみと、はにかみがよかったね。

940 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 09:53:54 ID:qW1YGeCG
 >本スレ10 飲み屋で姉ちゃんに送る散文
こういう恋愛詩はストレートで好き。妙に生活観と、薀蓄が絡みあってて、
きっと、いい旦那になるんだろうなっ。
なんてのかな、人間が少し薄汚れてても、まあ見逃してくれるような感触がある。
ついでに薄汚れた奥にある白さもきっと見つけてくれるような。。。
 >神様から隠れて
これだけ、ちょと違うかな? もう一ひねり欲しいとこです。

943 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/11(木) 23:56:45 ID:FcrGnPZE
>10 :飲み屋で姉ちゃんに送る散文 :04/11/07 14:30:39 ID:gfifcEzB
  出だしいい! 一節のテンション、二節の休息、……で息切れか?

977 名前:GON ◆rOo2fYBBKk  [] 投稿日:04/11/20(土) 14:56:21 ID:3KvebaAG
「飲み屋で姉ちゃんに・・」書きました
おっしゃるとおり照れ照れでした


【得点】 3点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • かのプすさん代理:1点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点





自分が一番大事なオマエへ。



これでドキッとした人、そう、これはオマエ宛だ。

オマエは自分が一番大事。
オマエは自分が可愛くて可愛くてしょうがないよな?

オマエの言動で誰かが深く深く傷付いたとしても
オマエには知ったこっちゃない。
オマエの思うようになる玩具がひとつ壊れただけにしか過ぎず
オマエはただ単に我がの玩具がひとつ減った自分の哀れさだけに傷付き
オマエはその辛さを人に訴えることによって
オマエ自身の正当性をオマエ自身に言い聞かせているだけ。

オマエは自分が一番大事。
オマエは自分が可愛くて可愛くてしょうがないんだよな?

オマエは自分が一番辛いと思っている。
オマエは何故自分が辛い立場に立たされることになったのか分かっていない。
オマエにそれは知ったこっちゃない事。
オマエは「辛い辛い、一番キツイのは俺だ」と人に訴え
オマエは自分に対して哀れみの言葉をかけてもらう事で自分の平静を保っている。
オマエのそんな茶番劇。笑ってる人ばかりだって事に気付いてないよな?

オマエは自分が一番大事。
オマエは自分が可愛くて可愛くてしょうがないってことは百も承知。


それでも俺はオマエに問い続ける。
居心地のいい場所でしか何も言えないんだよな?オマエは(藁


11 名前:自分が一番大事なオマエへ。 [] 投稿日:04/11/07(日) 20:11:24 ID:XQcRoz7z


【コメント】

50 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/11/14(日) 09:12:16 ID:fOIzJLxJ
>>11 自分が一番大事なオマエへ
  これは読者である他者を糾弾する前にまず作者自身の自己訓戒として読むべきものなのかもしれない。
返す刀で読者も斬りつけるという、二枚刃で剃りあとスキッ、というところなんだろうが、
果たしてスキッ、となっているかどうか。「これでドキッとした人」と冒頭からいきなり
挑戦的な文言だが、大方の読者はいささかもドキッとはしていない。だいたい詩を読んだり書いたり
している人はエゴもひと一倍強く、内省的で、それだからこそ、己のエゴに十分自覚的であるように
思う。だからといって、そのエゴを克服して、ひとに優しくできる、というのは別問題だけどね。
興味があるのは第5連。被害者意識と自己憐憫のくだり。新興宗教や能力開発セミナーの
怪しげな合宿は、このあたりを衝いて参加者の自我を崩壊させ、洗脳していくんだそうだ。
だから、この作者も人間の心のツボは知っている。でも、まだ突っ込み方が弱いんじゃないの。
もっとエグッテ、イジメテくれないと、そう簡単には篭絡しないよ。
ああ、それにしても、詩を読んで私も洗脳されたい……。

54 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/14(日) 22:16:39 ID:OAL8bwgz
1点 >11 :自分が一番大事なオマエへ。 :04/11/07 20:11:24 ID:XQcRoz7z
  これも出だしいいパンチ。

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>11 着眼点はまあまあかな。でもいちいちの事例がずいぶんと卑近なものに
走ってるよね。それはとりもなおさず、「オマエ」は作者のあなた自身を言っ
てることになるんです。

940 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 09:53:54 ID:qW1YGeCG
 >本スレ11 自分が一番大事なオマエへ。
多分”オマエ”てなあ自分自身なんだと思う。
最初は第2者を想定して読んだけど、読み進むにつれ、辛辣さと
自嘲が滲み出てくる。もう一歩踏み込んだ展開があると、もっといい詩になったと思う。

943 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/11(木) 23:56:45 ID:FcrGnPZE
>11 :自分が一番大事なオマエへ。 :04/11/07 20:11:24 ID:XQcRoz7z
  出だしはいいが、
「オマエ自身の正当性をオマエ自身に言い聞かせているだけ。」
  ……そうかもしれない。でもそれがどうしまいた? 

960 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6  [sage] 投稿日:04/11/17(水) 18:12:55 ID:89g400/k
自分が一番大事なオマエへ。を書きました。
梁山泊へはとっても久し振りな投稿でした。

寸評が揃いも揃って「自分自身への言葉か」みたいなものだったんで笑っちゃったんですが、
仰る通り、実はそんな感じで、人間誰しも究極の部分というか、大なり小なり自分が可愛い
といった心理があるかと思うんだけど、それに気付かない表面(体裁)上の己に対して、
自分自身を客観的に見る醒めた自分ってー存在が、"一番言われたくない痛い言葉"を

ズケズケと囁いてくるっていう感じのつもりでした。

ありがたい寸評をくださった
リーフレインさん、MUJINAさん、ななほしさん、かのプすさん、どうもありがとうございました。
貴重な点をくださったななほしさん、どうもありがとうございました。
チョト我が目を疑いました(藁


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





1種住専で一番いい道で



この丘を越えた家に帰る少年の一団が煙る
取り巻いた煙の中で巻き添えは嫌だと声がするのは
此処に私が寝ているからだろうか

坂がきつくて流してしまうのか排水溝が綺麗なのと
光の通り道だってくらい人がゐないのが好きで
少し起きて寝ている私が注意するんだろうか

誰に吠えようかと迷っている犬のように
どの足にしがみついてやろうかと
定めるにはどれも踏ん張っている

安全にスリルを得たいのならば
インターホンを押してあげてもいいけど
丘の向こうへ引きずって行ってくれるかい
喉が渇いているんだよ






12 名前:1種住専で一番いい道で [] 投稿日:04/11/07(日) 22:18:57 ID:sfO2Dm0b


【コメント】

54 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/14(日) 22:16:39 ID:OAL8bwgz
1点 12 :1種住専で一番いい道で :04/11/07 22:18:57 ID:sfO2Dm0b
  でだしまあまあ、だが、終わりまでテンション維持。

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>12 なんか不思議な味があるね…。側溝にうずくまってるザリガニを見つけ
たような気分。興味はあるけど触りたくない、みたいな。多分住宅街の道端で
クダまいてるホームレスのことだと思うけど、も少し情報がほしい。

940 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 09:53:54 ID:qW1YGeCG
 >本スレ12 1種住専で一番いい道で
うーーん説明不足かなあ?
私の姿がいまひとつわかんない。
ホームレス狩りの光景をホームレス側から見ているのだろうか?
それは深読みなんだろうか?と悩みます。

943 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/11(木) 23:56:45 ID:FcrGnPZE
>12 :1種住専で一番いい道で :04/11/07 22:18:57 ID:sfO2Dm0b
  煙に巻かれた気持ちがする。……詩らしいとも、しらじら……とも煙たないなぁ?

959 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/11/17(水) 10:45:41 ID:6lkz6j9q
一番いい道を書きました
少年と道端で寝ている人の関係から
ホームレスが連想されてしまうのは
事件や映画の影響なんだろうか
「陽なたぼっこは穏やかな場所で」

高級住宅街の丘の向こうにある学校に通う団地に住む
少年の一団の中でタバコを吸う一人がからかうのは
誰なんだろうと思いながら
見覚えのあるひとつひとつと顔が懐かしく
参加したくなる夕暮れの言い訳でした


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





私にとって全てのものが一番よ



昔々に聴いた物語
同時に思い出す母さんの言葉
「私にとって全てのものが一番よ」

手紙が空の飛脚から一通届き
看板娘のおイチさんは
雨色に映える傘を広げ
天気雨の中を歩き出す
直し損ねた破れ目から
柔らかな光と風が
自慢の簪を引き立てる
母と乗った渡し舟の前で
川の主の雨蛙と
世間話に花を咲かせていると
水溜りの波紋は消え
水色の空の中
七色の虹が隣の国まで架かっていた

昔々に聴いた物語
同時に思い出す母さんの言葉
「私にとって全てのものが一番よ」





13 名前:「私にとって全てのものが一番よ」 [sage] 投稿日:04/11/07(日) 23:48:41 ID:eNnR2/hH


【コメント】

51 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/11/14(日) 13:58:05 ID:pEtvps9Z
>>13 私にとって全てのものが一番よ
  冒頭と最後、サビの部分はよいとして、中身はこのサビを生かした展開になっているかな。
天気雨と破れた傘の描写は素敵。でも、最後の虹はどうなんだろう。世界の一物一理、全ての
美しさを歌うのだったら、虹のような大きなもの、美しくて当然のもので歌うより、
もっと微細で小さいもの、ふだんは気がつかない存在にスポットライトを当てて、
指で掻き分けるようにして描いていく手法をとったほうが、読者により美しさが伝わる。
たとえば、雪の美しさを描く場合に、山を覆う雪よりも都会のビルの屋上の盆栽の松の枝に
降り積もった雪の美しさを描く、というふうに。

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>13 明るいテイストは嫌いじゃない。けど、これはいったいいつの話さ?2連
めの挿話の小道具がやけに古めかしすぎて、突飛な印象を拭えない。

59 名前:かのプすさん代理 [] 投稿日:04/11/15(月) 22:00:38 ID:Mm9CUuI2
1点
>>13 『「私にとって全てのものが一番よ」』
ほとんど風景描写だけど、昔あった伝承説話ふうの情緒感が好き。

940 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 09:53:54 ID:qW1YGeCG
 >本スレ13 :「私にとって全てのものが一番よ」
題が不満。どことなく傲慢な響きが伴ってしまうので
詩の中の敬虔な想いが損なわれてしまう気がします。

943 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/11(木) 23:56:45 ID:FcrGnPZE
>13 :「私にとって全てのものが一番よ」 :04/11/07 23:48:41 ID:eNnR2/hH
  ほのぼのとしたいい感じ。……読み手のところに手紙がこないかなぁ


【得点】 2点
  • かのプすさん代理:1点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点







溶解という赦しをどうか私に出来ることなら何処までも透き
通った闇にそうあの一人として戻らなかった瞳に映らない世
界で強く硬く握りしめていた季節外れの桜の花弁甘酸っぱい
残り香と人形に囲まれて立ち尽くすのが嫌で無言のまま吹き
上げる風にわざと散らされぺりぺり音を立てながら柱の影が
落ち行くほどに爪を研ぎながら考えたことは白磁の肌炎の痕 
そうこれらの断片的イメージは1つの詩に収束すること無し
にただ眩しい七色の粒子が天から落ちてくるのを待つだけの


             1





14 名前:1 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 00:03:57 ID:a55K0+Ps


【コメント】

51 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/11/14(日) 13:58:05 ID:pEtvps9Z
>>14 1
  やってくれるじゃないの。未完成交響曲というのはあるけれど、完結しない詩、というのは
初めて読んだ。一言言いたいスレふうに書くと

<肯定>「溶解」「透き通った闇」「爪を研ぎ」「白磁の肌」「炎の痕」など、それらしい
  言葉のイメージで優艶な世界を演出している。

<批判>
「甘酸っぱい残り香」「眩しい七色の粒子」は、やや既成の感がある。統一的な全体の構図が
見えてこない。ただ妖艶な言葉を並べただけ、という感もしなくはない。また、「一」とう
お題に対するアプローチは、切り方に工夫は見られるが、一発芸のようにも感じられる。
厳しい評ですいません。

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>14 ぼくの説が正しいか自信はない。が、この詩には非常に惜しい瑕がある
よ。「1つの詩に収束」はイメージを限定させてやしないかな?なぜなら、これ
はもうすでに「詩」なのだから。「1」がこれほどの意味を持つとは、恐れ入り
ました。

59 名前:かのプすさん代理 [] 投稿日:04/11/15(月) 22:00:38 ID:Mm9CUuI2
3点
>>14 『1』
これはスタイルとしては一発芸に近いんだけど、見事にカッコよかったね。基
本的にはイメージを反復することばの列で、どうとでも読めるんだけど、ぼく
は拡散する心と、かなしく収束し沈澱する体(『1』)との対比として読んだ。
その1の遣いかたも、この詩のスタイルにハマっていて、ふさわしかったね。

72 名前: ◆WN8IybcvEA  [sage] 投稿日:04/11/17(水) 21:17:06 ID:W/XCkb5z
「1」を書きました。どうもありがとうございました。

で、次のお題は…、
ちょっと考えたんですが…、
「未来」で。

あ、それと「未来」に関係あるのなら恋愛の詩とかでも
もちろんOKです。

では、ゆっくりどうぞ。

941 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 10:00:59 ID:qW1YGeCG
 >本スレ14 1
イメージが展開し、文章が尻とりのように繋がっていく流れがとても美しい。

溶解という許しをどうか私に(下さい)
出来ることなら、何処までも透き通った闇に
そう、あの一人として戻らなかった、瞳に映らない世界で
(私がその世界で)強く 握りしめていた季節はずれの桜の花弁
(私は、花弁の)甘酸っぱい残り香と人形に囲まれて立ち尽くすのが嫌で
無言のまま吹き上げる風にわざと散らされ、
ぺりぺり音を立てながら柱の影が落ち行くほどに爪を研ぎながら考えたことは、
白磁の肌、炎のあと。

そうこれらの断片的イメージは一つの詩に収束すること無しに
ただ眩しい七色の粒子が天から落ちてくるのを待つだけの

全体が2つの文でなりたっていて、主語や目的語を省略しても文が成り立つ
という日本語の特徴を上手に利用して、イメージの連鎖を表現している。

943 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/11(木) 23:56:45 ID:FcrGnPZE
>14 :1 :04/11/08 00:03:57 ID:a55K0+Ps
  溶解を私がまとてめ透明にしてしまった? ガラスビーカーの中に1が浮いている

961 名前: ◆WN8IybcvEA  [sage] 投稿日:04/11/17(水) 20:48:37 ID:W/XCkb5z
審査員の方々、本当にお疲れ様でした。
投稿3回目で「1」を投下しました。
…初チャンプ♪
どうもありがとうございました。


【得点】 5点
  • かのプすさん代理:3点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
  • GON ◆rOo2fYBBKk:1点





はじめ



二人の影が重なる
それはいっそう濃くなる
下手に踏むといけない
痛みをかんじ声をあげる
その名は「はじめ」

二人の影が重なる
そのときにだけ現れる
話しかけるといけない
口がないから乗っ取られる
私の身体か貴方のそれを

二人の影が重なる
二つのものが一つになる
それ特有の・・いけない
はじめが突然狂いだす
それをいうと狂いだす

二人の影がカサナル
はじめはもう住んでいる
私と貴方の心の中に
もしくは皆の心の中に
はじめーそれは

一つになろうとするもの


16 名前:「はじめ」 [] 投稿日:04/11/08(月) 02:27:59 ID:hU6sbrmL


【コメント】

54 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/14(日) 22:16:39 ID:OAL8bwgz
1点 >16 :「はじめ」 :04/11/08 02:27:59 ID:hU6sbrmL
  ストーリーがある。情感の移り変わりがちょっとあいまいか?

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>16 ホラー風味つーのは意外とむつかしいかもね。ある程度の雰囲気づくり
やら、そうでなくても深層心理に働きかけたり。「はじめ」という存在が影と
人を喰う、なんつーか、荒唐無稽というか、無理矢理さが笑えた。

941 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 10:00:59 ID:qW1YGeCG
 >本スレ16「はじめ」
愛だなあ。セックスかも。。多分両方だ。
もう少し、深さが欲しいかも。わりと単純な暗喩で終わってしまって残念。

943 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/11(木) 23:56:45 ID:FcrGnPZE
>16 :「はじめ」 :04/11/08 02:27:59 ID:hU6sbrmL
  出だしちょっと遠いが、しゃべろうとした時唇を奪われてテンションあがる。
  でも、やっぱりちょっと遠い影??


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





当たり前の事を書く



これから当たり前の事を書く そう、当たり前の事だ
当たり前過ぎるが故に読む気が失せてしまうかもしれない
それでも読んでほしい 読みきってほしい
人は当たり前の事を忘れる生き物なのだ


どこぞの推理物の漫画で「真実はいつも一つ」とか言っている
私はあの漫画の設定にも納得がいかないが、まぁそれは置いておく

「真実はいつも一つ」
この漫画からすれば、犯罪を犯した人間が単独犯だろうと複数犯だろうと
それは過去の出来事を推理していくのであって、真実が一つなのは当然である

では 全ての事柄に対し 真実は一つなのか

算数の足し算引き算とか
歴史の出来事とか
それは確かに真実は一つだ

しかしそれらを除いた物はそういうわけではないのだ



正義と悪
どっちが正義だ
どっちが悪だ
誰が決める?神様だって決めやしない

どっちが間違ってるのか 
どっちが正しいのか

どっちも間違っていて正しいのである
そう考える方が賢明だ

人は年を重ねるにつれ そういう事を自然と認識する物だ
しかしいざ自分の意見、主張に真っ向から衝突されると
その事を忘れてしまう
感情の先走り

気付いてみれば 自分こそが真実 と思っているであろう

自分の意見という物がある事
それと同時に
相手の意見という物もある事



何故自分とは違った意見が生まれてくるのか よく考える事だ
冷静に考えろ そうだ 冷静にだ
こういう考えが生まれないだろうか

「自分が間違っていたのかもしれない」


真実は人の数だけある
自分が絶対に正しいというわけではない

この二つの事をいつもどんな時も忘れてはならない


私が書きたかった事はこれで終わりだ
当たり前の事を書いたまでだ そう当たり前の事を


17 名前:当たり前の事を書く [sage] 投稿日:04/11/08(月) 17:44:55 ID:Gyd7hRV/
18 名前:当たり前の事を書く 2 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 17:45:32 ID:Gyd7hRV/
19 名前:当たり前の事を書く 3 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 17:45:53 ID:Gyd7hRV/


【コメント】

53 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.co.jp] 投稿日:04/11/14(日) 21:32:04 ID:gWE9yq5c
>>17-19 当たり前の事を書く
  若い時に、誰もが一度は頭に思いを巡らせるテーマ。作者に聞く。君は「真実」あるいは「真理」
と「事実」の違いが本当に識別できているか。文系(たとえば歴史学)と理系(物理学や数学)の指し示す
ものは違う。また、当たり前、「常識」は「事実」のひとつであるけれど、「常識」イコール「事実」ではない。
こうした論理のやっかいなモンダイがきちんと片付いていないうちに「正義」や「悪」の
倫理にかかわる問題まで引っ張り込んで同じ土台で論じようというのだから、まったく。
はっきりいってグチャグチャです。
「真実は人の数だけある」というプロタゴラスの相対主義の命題まで持ち出して、これを
結論を出したつもりだろうか。
  これはまったく個人的な意見だけど、詩は相対主義だけで済むもじゃない。詩は真実を
求めるもの。詩的リアリティーをことばで追求し、その中に生きる、というのが私の理想です。

56 名前:かのプすさん代理 [sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:24:11 ID:Mm9CUuI2
>>17-19 んで?この詩は真実を語ってるのかい?そこらあたりまでぐちゃぐち
ゃかき回した方がよかったかも。

941 名前:リーフレイン ◆LeafL/oiO.  [sage] 投稿日:04/11/10(水) 10:00:59 ID:qW1YGeCG
 >本スレ17当たり前の事を書く
うーーん当たり前すぎ。”ああ、お説ごもっとも”で終わってしまう。ごめん。

944 名前:ななほし# [] 投稿日:04/11/12(金) 00:02:16 ID:p9aMEslR
>17 :当たり前の事を書く :04/11/08 17:44:55 ID:Gyd7hRV/
  なるほど……。???では、他人の考えを理解できとるにょかにゃぁ…
  そっかぁ……世の中に考えはひとつンなんにゃにゃぁ



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最終更新:2006年12月25日 23:56