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お題
開催期間 07/03/21~07/04/02
参加作品数 22
審査員 7人
本スレ 18の539-628
議論スレ 15の260-332


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
541-542 春ぽかぽか - -
543 Cherry blossoms in the evening - 1
544 parallel - 1
545 五月山公園 - -
546 Spring nameless - 2
547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 ◆CeJ6D/I4qE 4
552 春マン ゼッケン 2
553 春の儚さについて - 2
554 spring - -
555 新しい朝に 大木人 5
556 ◆notePDkbPQ -
557 春の記憶 Canopus 6
558 蠢動 4
559 春一番 - 3
560 GREEN FUZ 元構造 1
561 送電線 豆腐 6
562 Loop 生ハムメロン 4
563 春の食卓 リーフレイン 10
564 春巻 ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ -
565 剪定鋏 螺旋┘竹輪 1
566 恍惚 穢土 -
567 散る まんこ└将軍 1

【審査員】
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2
  • ナナシー ◆zMYfgmhp9w
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w
  • 元構造 ◆/Cej999/v6
  • 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6
  • 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY

【採点レス】

596 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/01(日) 01:23:00 ID:pJ72SNDc
>>543 1点
>>544 1点
>>546 2点
>>552 1点
>>555 3点
>>557 1点
>>559 3点
>>561 1点
>>562 1点
>>563 2点

597 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/04/01(日) 01:29:11 ID:7jZnKmb6
3点
>558 蠢動
2点
>561 送電線
1点
>547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】
>560 GREEN FUZ
>562 Loop
>563 春の食卓

600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:03 ID:p0CsIp6l
>>547-548 「発つ春」
2点

601 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:44 ID:p0CsIp6l
>>552 「春マン」
1点

602 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:59:36 ID:p0CsIp6l
>>555 「新しい朝に」
1点

>>557 「春の記憶」
2点

603 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/02(月) 00:00:28 ID:84+ABfBd
>>563 「春の食卓」
1点

604 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [] 投稿日:2007/04/02(月) 00:00:53 ID:p0CsIp6l
>>567 「散る」
1点

605 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 19:34:46 ID:DTmhvRiE
>565 :剪定鋏
1点

>552 春マン
1点

606 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 19:59:14 ID:DTmhvRiE
>561 送電線
1点

608 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 21:02:44 ID:RH41Ghpy
>>547 1点 >>552 2点 >>553 2点 >>557 1点 >>562 1点 >>563 2点

612 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22:39:04 ID:AUuMveHY
2点
>>561 「送電線」
>>563 「春の食卓」

1点
>>552 「春マン」
>>555 「新しい朝に」
>>558 「蠢動」
>>562 「loop」

616 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 00:27:14 ID:fF/7ko+b
2点 >546 Spring nameless
2点 >557 春の記憶
2点 >563 春の食卓


作品





春ぽかぽか



春だぽかぽか
きもちいい
だから春って好きなんだ

かえるさんも出てきたよ
冬のあいだ池のなかで
かたまっていたかえるさん
からだの氷とけたみたいに
顔色変えずにとびはねて
もうほんとうに元気だね

いもむしくんももぞもぞと
どこからともなくあらわれた
たくさんついた青い葉を
たんとたあんと召しあがれ
みんな大好きいもむしくん
えり元なんかに落ちないで


春はぽかぽか
きもちいい
みんなのおかおも晴れやかだ

うちで飼ってるみけねこも
ひなたでうーんと背のびして
口をうにゃうにゃいわせてる
ねこはいいとこ知っているよ
ぼくもおもわずねころんで
一緒にうにゃうにゃいいたいな

となりで飼ってるしばいぬも
口をはあはあうれしそう
散歩がしたくてたまらずに
小屋のまわりをぐるぐると
はやくあそこの川べりで
いっぱい走りまわろうね

春だぽかぽか
きもちいいな
春だぽかぽか
きもちいいね

だから春って好きなんだ


541 名前:春ぽかぽか[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 06:33:31 ID:8ikLgoha
542 名前:春ぽかぽか[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 06:34:14 ID:8ikLgoha


【コメント】

570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21:04:35 ID:cRDn/bOX
>>541-542
童謡的な定型に沿っているので安心して読めるけど
なぜか空空しさを感じるそれが味として成立してる
ところもあるんだが極めて薄味。
一言でいうなら一人ままごとを見てるような寂しさ

572 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00:54:23 ID:V1ZBfNS/
>>541-542
内容は当たり前すぎるほどの春の情景、そしてウキウキする期待感。しかし退屈だけに陥らずに
読ませてしまうのは、リズム感がすべてなのである。冒頭の「春だぽかぽか」の「だ」がいきなり
決まっている。「春は」との違いは特にリズムの面で重要となるペースメイクとなっているが、もちろん
それだけではなく意味としても客観よりも積極的な気分を表しているし、音としても「ぽかぽか」に
続ける音としては耳心地が良い。その意味で4連だけ「は」を使ってしまっているところは、その後の
内容が変調とまでいかないことから考えて不必要だったように思える。さて、私としては好きなタイプ
のポエムであるが、気になるところがふたつある。ひとつは池の中でかたまって冬眠するタイプの
カエルというのを私は知らないということである。通常は卵の状態で越冬し、春におたまじゃくしとなる
種類が日本では普通であろう。成体のまま冬眠するヒキガエルなどの場合は土に一匹だけで潜るので
池の中でかたまって、という表現はかなり引っかかる。もうひとつは「いもむしくん」についてであり、
この板で芋虫が出てくると梁山泊名誉審査委員のアンダー氏のあおむし君をどうしても思い出す。
それを無視したところで、芋虫のことを「みんな大好き」と形容するのは普遍的な感覚ではない。女の子
などは特に芋虫を嫌うであろう。したがってここには何らかのアンダー氏への想いが隠されていると
読んだ方が自然である。「みんな大好き」のあとにすぐ、「えり元なんかに落ちないで」と警告を発している
のもどこか奇妙だ。そのような無邪気を装った悪戯心が透けて見えるのは実はこの手の作品にとっては
マイナスであり、無邪気ならそれを貫くべきだし、悪戯ならもっと派手に暴れるべきだと思う。つまりは
中途半端な感じが残るわけで、そんな一種の煮え切らなさが目に付いてしまった。

574 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00:55:18 ID:2baejudi
>541-542 春ぽかぽか
ひらがなを多用し幼児に読ませるべきな作品です。
長い眠りからの復活は生命力とダイナミズムを想起させ、春でなくても幼児教育に最適な詩です。
そのまま読んでも充分暖かい雰囲気が伝わってきて楽しいのですが、工夫は感じられません。
だからといって下手というわけではなく、単純にそのままに描いた佳作です。

579 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 02:15:49 ID:q1vWHHrZ
>541-542 春ぽかぽか
児童気分を読み手から引き出す効果といえばいいのでしょうか さほど考えなくても読める 安心感があります
春の一面 ぽかぽか感を表現するために工夫したと思われる 文体がわたくしには返って浅く取れてしまって
童謡としては良いと思いましたが 蛙 いもむし 猫 犬 の描写が単純にイメージ出来るため
ありきたりなものであるがゆえに 残らないで消え去ってしまい空しい ここが春っぽいといえるけれど 

600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:03 ID:p0CsIp6l
>>541-542「春ぽかぽか」 
ざっと斜め読みした時は「アホか」と思ったけど、丁寧に読んでいくと中々どうして表現に小さな工夫が織り交ぜられていてそう馬鹿にしたものでもない。
良い意味で肩透かし。ただ犬のくだりだけは凡庸にも程がある。ラスト手前で盛り下げてどうする。

609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22:30:36 ID:AUuMveHY
>>541-542
「春」の詩としてお手本のような作なのでござるが。
お手本である以上の何かがないでござる。
詩句そのものは気配りが効いていてグッドなのでござるが。
気分だけの詩、それが悪いというのではござらぬが
気分を歌って人を酔わせるには達人の技が要るのではあるまいか。





Cherry blossoms in the evening



もうすぐ春だ
毎年この季節になると
うちの近くでやっている
「サクラ祭り」に行く
川沿いの堤防の上の道に沿って
サクラが無数に植えられている
私はそのサクラの下で
焼き鳥をほおばり
一人夜桜を楽しむ
昼間は人が多くかなり騒がしいが
夜なら割と静かで落ち着ける
一人になり
しんみりと考える
闇黒の空に
明るく照らされた桜
舞い散る桜の花びらは
美しくも切なく
まだまだ肌寒い春の夜に
暖かい焼き鳥がうまい

今年は桜が咲きにくいというが
頑張って咲いて欲しいと
せつなに願う今日この頃
春になるまであと少し


543 名前:Cherry blossoms in the evening[] 投稿日:2007/03/21(水) 22:46:58 ID:OJc5DMds


【コメント】

570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21:04:35 ID:cRDn/bOX
>>543
普通に読んでいると心情表現もあるし情景もあるが
レコードが音も拾わず横滑りしてってるだけのようなもんに感じてしまう
明るく照らされた夜桜がアクセントになるはずなんだが
なぜか明るく照らされた感がしない。舞い散る桜も昼間の桜のようだ。
 >闇黒の空に 
より前は要らない気がするな。

572 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00:54:23 ID:V1ZBfNS/
>>543
題名を英語にした効果はあまり出ていないように思う。しかし完全なる日記、もしくはエッセー風味で
押し通した一貫性は高く評価したい。しんみり考え、切なくて、しかも肌寒いはずの情景と感情の中から
「焼き鳥がうまい」という花より団子的な一文が立ち上がってくるところはとても面白い。

574 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00:55:18 ID:2baejudi
>543 Cherry blossoms in the evening
クリスマスイヴェントに対抗できる日本文化は桜祭りなのかも知れません。
そう思う人が果たして何人いるでしょうか?皆無でしょう。
それでも我が祖先はこのような文化を後世に残しました。
世界中の国々それぞれ国花がありますが、日本人以上にこの桜を愛する国民がいますでしょうか?
桜は何故に美しいのか?桜は何故国民に愛されるのか
答はこの作品の中にあるのかも知れません。詩としてはどうでしょう?

579 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 02:15:49 ID:q1vWHHrZ
>543 Cherry blossoms in the evening
タイトルは日本語のほうが 良いのではなかろうかと思ってしまいました
そのほうが内容と一致しているのではないでしょうか 
サクラ祭にて一人焼き鳥を食べる図は想像しやすいのですが 構図の切り方と文章の絡め方
心境のはさみ方の都合なのかもしれませんが 時間の推移があやふやで折角の残像として読後に
残るはずの桜の印象がぼやけてしまいます であっても雰囲気はとてもいいと思いました

600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:03 ID:p0CsIp6l
>>543 「Cherry blossoms in the evening」 
とても上手な日記ですね。詩として評価出来るポイントが見当たらない。

609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22:30:36 ID:AUuMveHY
>>543
「焼き鳥がうまい」という一行だけが物凄く効果的なのでござるが
あとは詩というより日記でござるな…。


【得点】 1点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点





parallel



人生が新年度に区切られなくなってから
もう何年過ぎただろうか
強制されて矯正されて
それでも
そこから外れる事を選んだ我が友は
区切りが消えたその年に
世の中の裏へ歩いて行った
だからきっと
遠い昔に共に過ごした
この公園を訪れる事などないだろう
陽が沈んでからしか目が覚めぬうちは
しかし訪れる必要がある訳ではない
理由もないし必要もないのだ

桜の花びらが
強い風に踊って彼方へ向かう
掴めないそれはとても自由に水面へ落ちた
あぁもう
春、か


544 名前:parallel[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 23:42:36 ID:RzWWvtfr


【コメント】

570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21:04:35 ID:cRDn/bOX
>>544
最後の桜の花びらと、友人の逸話を対比させる試みだったと思うが
両方とも抽象的なわりに、ぼんやりとした悲しさを演出できない程度
には具体的なので、合成まるわかりの心霊写真のようだ
猛烈な風に飛ばされたら、まあ自由に着地するのはむづかしいね。

573 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00:55:07 ID:V1ZBfNS/
>>544
「世の中の裏へ歩いていった」と書かれると私は自分のことを言われたように感じるわけだが、
そういう人間にとって「公園」とは「表」へ歩いていった人物よりも馴染み深いものなのである。
もちろんここに書かれた友人とは夜の世界に生きているのだから、単純に昼間の桜を見ることも
ない、というような意味で「公園」を出したのだろう。しかし夜の住人なら真夜中の夜桜を見ている
かもしれず、早朝のカラスが花見客の残飯を漁る公園を眩しそうに歩いているかもしれない。
理由や必要という言葉が出てくるが、友人にこそ公園を訪れる理由や必要はあるはずなのだ、と
私は一面識もないのに考えてしまう。かように、私は最後の連で自由に舞いながら水面に落ちて
しまう友人の方に勝手に感情移入してしまった。決して友人は自由ではないのだし、かといって
水面に簡単に落ちるとも言い切れない。本当はケースバイケースなのだが、私は友人を応援する。

574 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00:55:18 ID:2baejudi
>544 parallel
悲しい桜である。
題名の意味が希薄。
無数に何かが足りない。
もう少し改良する余地はあるので、改良版を読んで見たい。

579 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 02:15:49 ID:q1vWHHrZ
>544 parallel
境目とか 目前に新たな道が不安げに出現している状態とか 環境激変中とか 進路途中とか
不安と希望が入り混じる心中をもった読み手には 共感できやすいのではないでしょうか
で この作品中にある微妙な不安が春的で 言葉を整理するとさらにダイレクトに伝えられる気がするんです
不安や悲しい気持ちを風に連れ去られる桜の花びらに託すことも もう少し環境的な描写を差し込むとか
台詞形式にして心境をはさむとか もしかしたら 
少し練り上げれば春の憂鬱さと淡く空に掻き消えるような桜をよりいっそう美しいものに描けるのではないでしょうか
タイトルを強調するための心情描写がゆるいのだと思います

600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:03 ID:p0CsIp6l
>>544「parallel」
一連目は言葉もストーリーも整頓されていずうんざりしたが、二連目は悪くない。「掴めないそれはとても自由に水面に落ちた」は素晴らしい表現。一連目をもう少し推敲すれば加点対象になったかも。

609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22:30:36 ID:AUuMveHY
>>544
詩の運びがフラットに過ぎる、という気がいたす。
詩行が意味だけを追って展開するゆえ、この詩にこめられた気持ちが伝わらぬ。
読者を引き込む、という部分がないのでござるな。


【得点】 1点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点





五月山公園



遠く 誇張するならば丸ビルのニュースだって読めそうな
そんな澄んだこの山からみえる景色を肴に
今更 もっと早くからくだらないことを話し合い笑い合い
思い出を作っておけばよかったのに
僕らにはもう時間がないから
時がたつのを恐れるように途切れることなく喋って喋って

なんだか急に怖くなった
独りぼっちになるのが怖くなった
僕は急にこの街からいなくなって
そのうち忘れられちゃうのかなって

目を輝かせて人事部のおっさんの話に頷く
隣のフレッシュマンがあるべき姿
休憩時間に自己紹介をしあって横の繋がりを構築する
周りのフレッシュマンがあるべき姿
僕はまだ前を見れていないからその姿を見て
見ていない
大企業になんて入らなければよかった
在阪企業に入ればよかった
将来を考えない時期に就職活動なんて酷だよ
今日街ですれ違ったリクルートの彼等は
一年後こんな風に思ったりするのかな

遠く 誇張するならばHEPの観覧車だって見えていた
この山の景色が次第にぼやけてきて
春の訪れを痛感した
君は大阪勤務になったという
君は京都勤務になったという
僕はどこに行くんだ 人事部のおっさん


545 名前:五月山公園[] 投稿日:2007/03/22(木) 11:25:17 ID:4EkWtX+3


【コメント】

570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21:04:35 ID:cRDn/bOX
>>545
フィクションだとしたら全く意味がねえし
言いたいこと言ってるようだから別に何も言い様がない
現在、学生で就職活動してる人間にはひびくものがあるのかもしれない。
過ぎ行く苦痛の一片だからこれはこういうものと受け取るしかないなあ

573 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00:55:07 ID:V1ZBfNS/
>>545
これは先行き不安な主人公である。確実に5月病になって入社早々リタイアするのが目に見える
ようだ。新しい世界に飛び込む時は誰でも怖い。しかしここで書かれている不安の根本が、そういう
怖さではないところが深刻である。二連の独りぼっちに対する不安はモラトリアムへの依存の裏返し
であって、4連の人事部のおっさんに向けられてしまっているラストからは主体性の放棄すら読み
取れる。いや、もともとこの主人公に確立した「自分」などというものが皆無なのが怖い。将来なんて
ものは何十年経ったとしても、考えたところでわからないのだ、という単純な事実になぜ、その歳に
なっても気づかなかったのか。思い出をいっぱい作っておけば逃げ道ができるとでも考えてるような
箇所も痛々しい。今を生きろ、としか言いようがない。過去や未来を考えていると確実に病気になる。
特に新天地を求めて旅立つ時こそ、現在から目を逸らしてはまずい。とかなんとか私は考えた。

575 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00:56:12 ID:2baejudi
>545 五月山公園
思いそのままに綴った作品としては、どんな作品も面白い。
のですが、春が限定された年代のものになり、読者は遠くから読むのみで、笑うばかり。
題名が良過ぎで、このような作品ならば、違う題名の方が良かった。
逆にこの題名ならば、もっと工夫が必要でした。頑張ってください。
と言っても、あなたは既に社会人経験者

584 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 05:25:05 ID:q1vWHHrZ
>545 五月山公園
ある場所から見える景色 同胞のような感情を持つ友人そして自分 
喜怒哀楽をともに友人と思い出を作ることの大切さは徐々に歩む道を違えてゆく 明らかな違いと
別空間に存在し始めた時期に思うことである と念頭において読み進める 春特有の不安定さの中
前途は明確さなどはなくて社会の中で身の置き場にも戸惑う 今指針を完全に持ち合わせているだなんて
なかなか出来ることでもない どこへ行くんだろうという不安と問いかけが社会の枠と五月山公園
という情景と反発しあって浮き上がってくるようだ そこから見た景色と 遠くに見えるその景色
自分はここにいるのに どこへ向かって流されていくのか知れないという感情は春に痛感するものだ
と思うのです 書かれている内容には思い当たる時期がわたくしにもありましたので共感は出来るのですが
人事部のおっさん この大人の存在についてと 尋ねる動機は想像出来てもこの不安定さを醸すともいうべき
焦点のピントがどこにあるのか読後に残らない それは痛く感じられるほどの社会への抵抗かもしくは
思い出が薄れる前触れの予感か このあたりの書きっぷりに良くも悪くも力が入ってないと思ったのです
五月山公園と題しているところを思えば

600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:03 ID:p0CsIp6l
>>545「五月山公園」
新しい発想が無い作品。せめて切り口くらいは独自のものを持って欲しいなと思った。ただラストの一言は偶然かもしれないけどちょっと哲学的。

609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22:30:36 ID:AUuMveHY
>>545
技巧的には高レベルの詩でござるし、語られていることもよくわかるのでござる。
しかし、物凄く個人的な事情を一方的に聴かされている、という感じが
どうしてもしてしまうのでござるよ。
詩作品としては、もう少しだけクールな視点が必要ではあるまいか。





Spring nameless



巡れよ いつもみたいに 憂鬱が似合わないような空や
色彩で彩って 世界なんて幸せに満ちてしまえばいい

桜が咲いて散って 若草色だった景色 緑が濃くなって
そうやって いつもみたいに 過ぎ去ってしまえばいい

それまでに

僕は出会うんだ 陽光の中 俯き笑う 
切り損ねた前髪を 恥ずかしげにしてる 君に
僕は出会うんだ 春風の中 スカート揺らし 
はしゃぎ微笑む 何よりも可愛らしい 君に

それまでは

巡らないでいてくれないか 素晴らしい予感だけを残すなんて
誰かの幸せとすれ違うだけの季節なんて もう

桜の芽が日増し大きくなってしまう もう春が来てしまっている
僕は君の影さえ見えない 君の気配さえ感じられない そんな風にして

また桜が咲いて 美しく咲いて 予感だけが膨らんで 期待だけに振り回されて
ねえ いつもみたいに キラキラとした光の中で 
ねえ いつもみたいな 当たり前の時間が過ぎていくなんて

春が巡れば全て上手く行くなんて 季節なんてただ巡るだけだ
例えば卒業と新しい旅立ち それは季節のせいなんかじゃない
ただそんなシステムで 社会が回っている それだけさ

この美しい空と景色と 光と風と そんなものに 心を乱されて
浮かれているうちに 過ぎ去っていく 
勝手な期待も 予感も ねえ 何もしないで叶うわけ無いじゃないか
確率論に寄ってサイコロ振って 負けて 落ち込んで 夏が来て

そんな季節はもう沢山だ 僕は君を探さなきゃならない 
この陽光の中抱き合って クローバーのベッドでまどろみ目を覚ます
そんな妄想だって 許される季節だ
君を探しに行く事だって 易いんじゃないか なんて

ねえ そんな風に過ぎ去って 何歳の春だ 今年は



546 名前:Spring nameless [sage] 投稿日:2007/03/22(木) 22:17:26 ID:FJWynM/r


【コメント】

570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21:04:35 ID:cRDn/bOX
>>546
オチの浅い皮肉が冷笑を湧き起こすくらいにはまあ面白かった。
前半それなりに展開してったものを後半でぶち壊してさらに
オチで無に帰するという展開方法自体は悪くないんだが
結局アピールしたいものが自分の機知というのが見えて興ざめ。

575 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00:56:12 ID:2baejudi
>546 Spring nameless
春賛歌です。作者自身が自分自身に感じる絶望的な無力感は、春に慰められながらも、春に毒づく。
好きな異性にオイタをするような、それ以上に無知蒙昧な、けれど充分に承知している。
春の前でよだれを垂らしているような意気地のない作者が浮かび上がります。
もちろん、架空の作品ですが、それを承知で述べたく。
最後の一行“何歳の春だ”を“何回目の~”とした方が私的には好みです。題名=deny

576 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00:56:22 ID:V1ZBfNS/
>>546
春は予感の季節である。何の予感かというと夏の予感である。私はずっとそう思って生きてきたから、
春は別に嫌いな季節ではない。しかしここに書かれている春という予感に対する呪詛はわかる気が
する。夏が実際に来ると暑いだけだったりするので、予感としての喜びも何度も繰り返すうちに徐々に
薄れていってこのような感慨に到達したということなのだろう。ウキウキ感覚のマヒ現象と私は呼ぶこと
にする。しかし、どうだろう、確かに若い頃に較べれば私の言う「夏」というものへの期待も年齢と共に
失われていくのかもしれない。けれども実際の季節感というものの持つパワーは、やっぱりナメては
いけないのではないか、などと私は思う。冬が終わって暖かくなった、というだけの皮膚感覚が、実は
生き物としての人間に与える力は依然として大きいのではないか。そして健康ということを基準にすれば
春になってウキウキするのは断然正しいように思えるし、むしろこの作品にも登場する卒業などの節目
は、作者とは違う意味で人工的な「切なさ」のようなものを生み出しているので不自然と言える。
単純に冬から春、そして初夏、という気温上昇と他の生物の急激な成長に見られるダイナミックな変化
というものを素直に喜んでしまうはずの感度を我々現代人は鈍らしているのかもしれない。
この作品の着眼点の新鮮さには目を奪われた。しかしやはりこれは、例えば自律神経の異常で片付け
られる問題かもしれないのだ。いや、そうであってほしい。

584 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 05:25:05 ID:q1vWHHrZ
>546 Spring nameless
春というものを記憶していてその上で また何回目かの春がくる
この作品の中で記憶の春が内省する要因を引き出していて未来の春への要求の輪郭を呼び起こしている
ように感じた もどかしい記憶と春の回想季節のめぐり 
なんと言うか読後 “心ここにあらず”という言葉がわいてきてしまったのですが この考えている時間をも
忘れきる瞬間が今年の春にあればよいねと願うばかりです 静かに春の訪れを告げる兆しを捉えて
今年の春の抱負がちりばめられているとしても 後味悲しい気分が残ります

600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23:58:03 ID:p0CsIp6l
>>546 「Spring nameless」
出だしの春を間近にしてなぜかシニカルな口調が良い。ただ途中から中弛みだしどんどん平凡な安定に落ち着いていくのが残念。
全体的に冗長過ぎ。もう少しポイントをしぼるべきじゃないかな。
ラストのちょっとほろ苦いアイロニーはいいね。でも点まではやれないかな。

609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22:30:36 ID:AUuMveHY
>>546
出だしの数連は非常にいいのでござるがなあ。
「巡れよ」という言葉をこう使う発想は面白いでござる。
ただ、中盤から、言葉がどんどん冗長になってくるのには、少々辟易いたした。
第一連の持つ面白さを、もっと生かすべきではなかったかのう。


【得点】 2点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点



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最終更新:2007年04月09日 22:44