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お題
開催期間 2002/06/21~2002/06/30
参加作品数 27
審査員 4人
本スレ 2の5-207
議論スレ なし


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
8 本棚から朱色を - -
22 無題 - -
35 所詮弁解 - -
36 - -
38 知識 - 1
44 書物 恩田朗 6
45 本の中のあなた - -
47 - -
48 非日常 - -
50 僕と友達 本の話 - 1
51 君が居る場所 - -
62 楽園 - -
65-66 アンバランス - -
71 無題 - -
72 要らぬ思い出 - -
73 エクリチュールの遊びかた - -
74 世界少年少女文学全集 - 4
76 無題 構造 6
88 嫌いな事 - -
89 ミュージック・ブック - 3
90 詩集 - -
95 田島健人 - -
96 想像の文字 - -
97 少年ジャンプ - 3
98 無題 - -
103,106 神々の黄昏 - -
104 借りたまま - -

【審査員】
  • Canopus ◆j1h.j3e.
  • 509 ◆FEgWNVKI
  • wildcat
  • 撫子さん ◆eEr7LE3I

【採点レス】

127 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/06/28 23:09 ID:owZgwhtn
>>44 3点。
>>76 3点。
>>74 1点。

131 名前:509 ◆FEgWNVKI [] 投稿日:02/06/29 00:40 ID:vRQc1z6f
>>76=3点
>>89=3点
>>97=3点

132 名前:wildcat[] 投稿日:02/06/29 06:00 ID:5Ebd7QQT
Champ(3点)は>74 「世界少年少女文学全集」
次点(1点)としては
>38 「知識」
>50 「僕と友達 本の話」

133 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/06/29 10:23 ID:???
あたしのチャンプー候補は断然>>44です。
97てーん!☆じゃなくて、3てん。


作品





本棚から朱色を



私は本棚の本を揃えなおすときには
お互いの物語が喧嘩をしないように気を配り並べる
書かれた年代や著者間の主観性のずれに私は細心の注意を払い
並べる
心の中の物語は、互いに刺激しあいはすれども喧嘩はしない
それは私という本棚が、すぐに本を灰へと燃やし尽くしてしまうからに
他ならない
狂おしいほどの物語が息を潜めあい眠っている
バス停に倒れ息絶えた白痴
蝿の群れの隙間から睨みをきかす半月の眼
地下室のチビ
枯れた王子

ゆっくりと引く引き潮の波に
揺り篭に乗せて全てを流す
ペラペラと早く捲られた本は
うなじを見せた恥じらいのように
忘れてください と
夢の中に置き去りを望んだ

言葉を削いて時間を忘れ、時間の中で言葉を拾う

心の中の物語は朱色を吐きあい色を失くした





8 名前:本棚から朱色を[] 投稿日:02/06/21 01:22 ID:3vgmJ7Wa


【コメント】



【得点】 0点





本。興奮して右手が性器に近ずく
本。買った時の新鮮さに捨てられない思い出
本。知ったかぶりをするために買い
本。内容があまりにもずさんでがっくり
本。何回も読みなおしそれでも理解できず眠れない
本。知らない世界に踏み込む時参考になれば




22 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/06/23 22:04 ID:???


【コメント】



【得点】 0点





所詮弁解



枕背もたれにベットに寝転び、

読み終えた本を放り投げる

結果無造作に積み上げられた本

カバーが黄ばむのはヤニの所為

どうせただの暇潰し

どうせ目を覚ましたら忘れてる


35 名前:所詮弁解[] 投稿日:02/06/24 08:28 ID:AGU+1KQ6


【コメント】



【得点】 0点







セピアの資本論のために頭に異常をきたし
現実の生活に嫌気がさす。
そんな現実逃避に外国文学とか旅行エッセイ
でまた夢を見る。
本にはいろいろな希望を与え現実に戻してく
れる。だが実際は事実は小説より奇なり。
本の内容など信用出来ない。
だから本はよく選び難しいことよりなるべく
夢を与えてくれる本にする。
選択することも楽しみの一つである。
ありがとう神保町。




36 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/06/24 10:46 ID:???


【コメント】



【得点】 0点





知識



世界中の人間と もしも僕が知り合いだったら
新しい出会いなんて ないだろう

世界の法則を もしも僕が完全に知っていたら
新しい花なんて 咲かないだろう

君が毎日何を考え 何をしているかわかってしまうなら
この恋心は 驚きの質量を失って ただふたつの文字となるだろうか

本を読む 今日は恋愛小説の
ジェロームはアリサを理解できない だから僕は彼女に惹かれて
いった

   君の唇が産む言葉を もしも僕がすべて知っていたなら

君の言葉が産まれてすぐに 枯れた花となってポトリと落ちても
僕の言葉が 君の世界に 見たこともない花を咲かせますように


38 名前:知識[] 投稿日:02/06/24 10:54 ID:ebRZ1zyL


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【得点】 0点





書物



犬の後ろ脚した
黒い少年が
赤煉瓦で作られた迷路のような町を
月光に黒光りしながら歩き
家へ帰っていった

少年の家には
一冊も本がなかった
この町に本屋もなかった
だがそれでも本は
彼の人生に深く入り込んでいた

今日
星の間を歩いていた時
二階の窓からガラスを破って
放り投げられた人間を少年は見た
赤茶色の毛並みに
黄ばんだ牙をもつ女
頭部を赤煉瓦の敷石に
深く埋め
死んだまま泣いていた

あの女を放り出したのは
誰だったんだろう?
部屋には彼女独りだった

少年は
机に座り
空の書棚に
彼の書物を
また一冊立てかける

さまざまな人間が
さまざまな世界が
空の書棚に並ぶたび
少年の黒い毛は
毛色を変えていく

白くなるのか
さらに黒くなるのか
あるいは犬の脚が床を蹴って
窓から少年を放り投げるかもしれない

星の間で躓くたび
少年の書棚には書物が並び
もはや少年はそいつらを
窓から放り投げることができなくなっている


44 名前:書物[sage] 投稿日:02/06/24 13:20 ID:???


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【得点】 0点





本の中のあなた



存在してないのに
存在していたあなた
最初の恋人
水のように
頼りない腕
でも低くてよく通る声だけ
はっきり憶えている

いつのまにか
あなたより年上になり
いつのまにか
あなたを失くした

くすぐったい懐かしさが
心の隅の棚で
埃をかぶって
時々笑いかける



45 名前:本の中のあなた[] 投稿日:02/06/24 14:12 ID:sY3rhm0j


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【得点】 0点







「開かれた門だ」

と 言ってあなたは閉じてしまう
つくりものの物語の入り口を
そして 大切にしまいこむのだ
深い緑の色した本棚に

まるで どこまでも続く樹海のなかに
そのままあなたも沈み込むように

「人生は」

突然こう言うと 口角を上げて
新たな物語を手にし 開く
いや 物語ではなく 発生生物学の入門書を
そこから取り出した一枚の紙片

「案外面白いものかもしれない」

そこには 息を切らせた文字が躍っていた
わたしの
胸は急いで声を成さない


47 名前:本[0] 投稿日:02/06/24 16:06 ID:???


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【得点】 0点





非日常



  昼下がりの午後
  静寂と夏の匂い
  窓から吹き付けた風に
  我に帰る

  手元には一冊の本
  ・・・らしきもの
  読みかけのそれを僕はめくる
  しかしながら
  一向に文字はおろか
  白紙が続くばかり

  めくる速度は加速し
  気が付けば最後まで辿り着き
  何も無いことを知る

  「おもしろくねえなぁ」
  期待した自分を嘲りながら本を閉じる
  ふと視界に飛び込む題名
  「教えることはなにもない2」
  ・・・・・・・・・・・・・・・
  プッ・・・フフッ・・・2なのこれ?
  1はどんなだよ・・・

  わずかな疑問を残しつつも
  僕は妙に納得した気がした
  空は紅みをましていた



48 名前:非日常[] 投稿日:02/06/24 17:41 ID:o6FMqI8x


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【得点】 0点




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最終更新:2006年11月05日 10:28