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お題 再生
開催期間 2005/05/21~2005/05/31
参加作品数 30
審査員 7人
本スレ 14の474-603
議論スレ 10の716-846


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
475-476 無題 - -
477 誕生 - 1
478 再生の日々 よつめ 2
479-482 錬鉄の賦(rentetu-no-fu/nerigane-no-uta) - 4
483 自殺 - 1
485 だってしょうがないだろ - -
487 - 心 - 容量少な目 1
488 土偶 1
492-494 猫と僕の記憶 α -
495 小判鮫 心霊写真 7
496 白血 情景描写撮影所 6
497 糞スレ - 1
500 粘土 - -
502-503 魔女の大なべ - -
504-505 永遠の夜 - -
507,509 まばたきのあいだに Canopus -
508 砂遊び リーフレイン 4
512-513 ちっぽけな幽霊 - 3
515 電港 ゼッケン 5
516-517 再生する昼下がり 鍵盤 9
519 トカゲ - -
520 リハビリ ねむい 1
525-526 幽囚 清掃局の者 -
528 六十年 - -
530 白と黒、境界の導き モコモコ 3
533-534 Room - 1
536 再生なんてできっこない - -
540-541,543 みどり萌える公園で - -
544 こんにちは - -
545 アルミ ウノ -

【審査員】
  • まーろっく ◆lsOpIv6P8M
  • ◆WvShSU0mOg
  • ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.
  • P ◆u4cfXPhJl2
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w
  • さい ◆YkbutFA6Pw

【採点レス】

569 名前:まーろっく ◆lsOpIv6P8M 投稿日:2005/05/29(日) 21:46:11 ID:KscRclQH
投票
3点 516 再生する昼下がり
2点 512 ちっぽけな幽霊
1点 496 白血

575 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13:55:02 ID:TrmKfJF3
【3点】
>516-517 再生する昼下がり

【2点】
>478 再生の日々

>>515 電港

576 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13:56:51 ID:TrmKfJF3
【1点】
>>479-482 錬鉄の賦

>>488 土偶

>>508 砂遊び

>>520 リハビリ

577 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY 投稿日:2005/05/30(月) 15:27:45 ID:FltQU/qR
点数です。
>495 :小判鮫 3点
>508 :「砂遊び」 2点
>477 :誕生 1点

586 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/30(月) 23:42:51 ID:C1sogwL0
2点
>>496 『白血』 最後の3行にぼくは殺された。
>>516-517 『再生する昼下がり』 好みではないけど、完成度はピカイチ。

1点
>>495 『小判鮫』
>>508 『砂遊び』
>>512-513 『ちっぽけな幽霊』
>>515 『電港』
>>533-534 『Room』

594 名前:P ◆u4cfXPhJl2 投稿日:2005/05/31(火) 20:15:19 ID:JEOcqeOa
【2点】
>>479-482 錬鉄の賦
【1点】
>>487 - 心 -  
>>495 小判鮫
>>515 電港

595 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/05/31(火) 21:17:38 ID:ailxCn9Y
3点 
>>530 白と黒、境界の導き

2点
>>495 小判鮫

1点
>>479 :錬鉄の賦

596 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/05/31(火) 21:59:07 ID:YafzKpiV
3点
>496白血

1点
>483自殺

>497糞スレ

>515電港

>516-517再生する昼下がり


作品





高2の時に再生した
22の時に再生した
と思ったら停止押していたわたし
指が太いからね


あ、今のなし


475-476 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/21(土) 11:54:41 ID:ZG0tQ/EU


【コメント】

550 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 00:55:04 ID:5zCnpBYA
>>475-476 実は「あ、今のなし」が激しくツボに入っちまったっす。ちなみ
に、ぼくはちょっとだけ体育会系のクラブに籍を置いてて、>>475のようなこ
とは日常チャメシゴトでした。

718 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:09:31 ID:FltQU/qR
>475-476 :名前はいらない
これはかるく書いてありますが、よく分かる気がします。私の場合、前の会社辞めたときがそうだったかなあ。
そのときは、みんな愛してるぜー、なんて博愛に目覚めた気がしてたんだけど、
あれから十年たってみると、あの浮かれた気分以上の成長なんてしてないんです。
むしろ、殻に閉じこもってた頃に戻ってるんです。それで「あ、今のなし」って言えれば言いたいです。

796 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:05 ID:ailxCn9Y
>475 名前はいらない
恋かな? 失恋? 





誕生



土を人型にし
骨を心臓部分に
埋めて
呪文を唱える

昔ながらの方法です

鉄骨を人型に
脳を機械に突っ込み
導線で結び
特殊なワードを入力

これからの方法です

ベッドの中、隣で
寝てくれているでしょう


ガシャングチャグチャ
柔らかく堅い
矛盾だらけ


残った泥と鉄骨
脳と骨は混ざり合って
仏壇に放置されてました


泥とネジの子は
今ここに

こんにちは赤ちゃん


477 名前:誕生 投稿日:2005/05/21(土) 14:13:38 ID:Vm2VzyzP


【コメント】

550 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 00:55:04 ID:5zCnpBYA
>>477 「ベッドの中、隣で…」は、新しい詩情を感じる。「矛盾だらけ」と
ありますが、その矛盾がいったい何なのか明記されていないため、途中で読者
は放り出された感が強いです。

718 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:09:31 ID:FltQU/qR
>477 :誕生
まず、やさしさを感じました。空白行の入れ方がうまくて、視覚的にも癒されると申しましょうか。
後半、「ガシャングチャグチャ」のところで昔とこれからが衝突して、「矛盾だらけ」のものは「仏壇に放置されてました」と。
この放置されていた「泥とネジの子」を「今ここに」「誕生」せしめた方法の部分は空白二行になってて、
そこは自分で埋めろ、と。やさしいばかりが愛じゃないのよってことでしょうか。

796 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:05 ID:ailxCn9Y
>477 誕生
泥とねじの子に期待したいです。
ストレートで読みやすかった。





再生の日々



僕は毎日死んで
毎日生まれる

体育祭でケツから二番目だった僕は死んだ
文化祭でライブの照明係だった僕は死んだ

生物室のホルマリン漬けを
黙って見過ごすことができなくて
まるで僕みたいだなんて思った

音楽室のメトロノームだけが
僕をわかってくれた
漆黒のグランドピアノの上
なにも言わず 見つめてくれた

カーテンがめくれる
目くるめく再生の日々

僕の寿命は24時間
でも
僕はたくさんいたんだよ

思い出じゃない
墓標だ

365日 僕だけの
墓標だ


478 名前:再生の日々 投稿日:2005/05/21(土) 18:23:56 ID:u3gBGTqp


【コメント】

550 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 00:55:04 ID:5zCnpBYA
>>478 24時間ごとに死んで生き返るというのは、ありがちだけど許容できる
範囲です。ただ、書かれている事象が、表面をなぞっただけの印象。

575 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13:55:02 ID:TrmKfJF3
【2点】
>478 再生の日々
体育祭、文化祭、生物室くらいまでは良いのですが音楽室まで付くと少しやり過ぎの感も
あります。でも、挙げられる具体例のしがなさ、そこから延ばされるうら寂しさ。
最初の閃きを綺麗に整えたなぁと感嘆。この詩がこの終着であることを精一杯支持。
でもその為「再生」より「死」の方にピントが寄ってしまったかなぁと思うので2点。

718 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:09:31 ID:FltQU/qR
>478 :再生の日々
言葉がどうかすると表面だけの上滑りになるところを、
作者さんが現在進行形でほんとにそう感じているという実感によって、なんとか繋ぎ止めている危うさ。
このぎりぎりさは、思うに、現役の作者さんがいましか書けないものではないかと、うらやましいような気もします。
「思い出」から掘り起こして言い訳なしにこういうものが書けるのなら、それはうらやましく思います。

796 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:05 ID:ailxCn9Y
>478 再生の日々
毎日死んで毎日生まれるってなあいい。
(解かるんだけど、やっぱり連続した存在なんだと個人的には思います。)
やりきれない気分を墓に埋めていく決意と、
それでもやりきれない気分がもの惜しげに漂う情けなさを同時に感じられて、
生きてるなあ。。

846 名前:よつめ ◆AUJkKRWrA.  [sage] 投稿日:2005/06/06(月) 00:40:55 ID:lRwvpoak
「再生の日々」書きました。
いや、自分の作品の下に「錬鉄の賦」が来た時点で、かなり沈みました。
言葉に熱を感じて、ホント、溶鉱炉のドロドロした鉄が思い浮かびました。


【得点】 2点
  • ◆WvShSU0mOg:2点





錬鉄の賦(rentetu-no-fu/nerigane-no-uta)



青黒く沈黙する石は胎している

地を這うあらゆる肢のあるものの四肢が生え揃う前
翼あるものの占有を許さず
あらゆる飛翔の欲望があれば
たちどころにこれを撃ち落としてやまぬ意思
が空を支配していた頃
大蛇(oroti)の吐く鋭角の光が
石には閉じ込められているから

一度でも我が手に採ろうと
鍛冶(kanuti)は不乱に槌を敲つ

――――「落日」には
     『赤き血のような』でもなく
     『熟した実が枝から離れるように』でもなく

幾たび叩いても定まらぬ
せわしく月と日が入れ替わり
空の柄杓が水を零すのも気づかずに
槌を叩いても
欲するものは手に入らぬ
沼面から沸き起こる瓦斯
のような苛立ち

熱く熱するだけでは立ち行かない
そのあと一気に冷まさねばならぬ
刀工は慌てて木桶の水に浸す
赤透明の塊は
直ちに水を沸騰する湯に変える

――――『温度というものが抽象であることを悟った今日の落日』
     そう、これでよい
――――「愛」は『人人に福音を齎すもの』でもなく
     『永遠を胸に刻むもの』でもなく

ただやみくもに力を込めるだけでは逃げてゆく
適確に叩け
獲物の息の根をとめるように
殺す、という気迫を込めて
万物創成の光
掌(tabagokoro)に握られた一粒を手に入れる
そのためには
蛮勇の決断をもってしか能わぬ
槌をひとつ振り下ろす
そのたびに
親を嗜虐し
兄弟(harakara)を毒し
乳飲み子を皆殺しにする
これが適うなら
手前は適確の意を心得ている

――――『すべての花を枯らし、すべての鳥を逼塞せしめ、
      すべての生木の表皮を鈎爪で引き剥がし、
      露にせんとする衝動、これこそが愛』


一振りの刀を天高く翳し
裁断する
瞬時に稲妻の光明が一筋走るや
身を貫くもの
絶対零度の言葉
が蘇る


479-482 名前:錬鉄の賦(rentetu-no-fu/nerigane-no-uta) 投稿日:2005/05/22(日) 14:19:10 ID:PsoI9tpu


【コメント】

489 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/23(月) 23:29:27 ID:kaVSOJ9q
>>479
正直、よくわからんし、つまらん
もっと「頭のいい人」に批評してもらってくれ

550 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 00:55:04 ID:5zCnpBYA
>>479-482 ことばの再生、であるからには、ことばが出尽くした世界を描く
べきだと思うけど、冒頭で描写されるのは、どう考えても未熟なことばがうご
めく原初の世界。初っぱなから破綻してるから、誰もついて行けない。

576 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13:56:51 ID:TrmKfJF3
【1点】
>>479-482 錬鉄の賦
錬鉄の詩。というより詩作の極意かな。最初の一行が痺れます。錬鉄という行為自体が再生、という理解ですかね。時間のかけ方も竜頭蛇尾にならず、労作だなぁと思います。長さと
読み解きに辟易を感じさせる前毎に面白い表現を撒いてくれているので最後まで楽しく
拝見できました。惜しむらくは言葉遣いの破綻。→欲望あらば、→採らんと、→立ち行かぬ
etc.訂正の必要がある語尾が目に付いてしまい陳腐な感が拭えません。作りから云えば、
切っ先で引く一線を読み手に越えさせない強さを持ってしかるべきですが、私風情の
指紋(しかもべたべたと)を許す刀身たるや憐れです。

594 名前:P ◆u4cfXPhJl2 投稿日:2005/05/31(火) 20:15:19 ID:JEOcqeOa
【2点】
>>479-482 錬鉄の賦
オレは、これ好きデスね。最初はちと大げさな感じで、ついて行き難い感じが
したけど、一旦この(言葉云々の)テーマに共鳴してしまえさえすれば、
あとは面白く読めるようになってると思いまス。…でつまりは面白かったデス。

595 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/05/31(火) 21:17:38 ID:ailxCn9Y
1点
>>479 :錬鉄の賦
一つ一つの言葉が技巧的に走りすぎて、どうも爆発の力をかえってそいでしまったような気がします。
だけど、溢れる意志を感じたので1点。

718 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:09:31 ID:FltQU/qR
>479-482 :錬鉄の賦(rentetu-no-fu/nerigane-no-uta)
絶対的な力を手に入れるためにはあらゆるものを犠牲にする。
というその覚悟。手がつけられないほど力強い。落ち込んだときのカンフル剤にします。
読む人の状況によって暑苦しかったり、発奮させられたりが別れるところだと思いますが、
お題に真正面から切り込んだ一方の例だと思います。

「絶対零度の言葉」はその熱さとの対比を狙ったものだと思いますが、唐突だったかなあ。

796 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:05 ID:ailxCn9Y
>479 錬鉄の賦
「落日」は『赤き血のような』でもなく『熟した実が枝から離れるように』でもなく
『温度というものが抽象であることを悟った今日の落日』
「愛」は『人人に福音を粛すもの』でもなく『永遠を刻むものでもなく』
『すべての花を枯らし、すべての鳥を逼塞せしめ、
すべての生木の表皮を鉤爪で引き剥がし、露にせんとする衝動、これこそが愛』

この主題と、鍛冶の苦闘が融合しながら展開し、最終連の
 >絶対零度の言葉が蘇る
に収束します。
個人的には、「表現する」ということを(この場合は詩作かもしれないけれど)鍛冶に暗喩し、
「一編の詩が生まれるためには  われわれは多くのものを殺さなければならない」(田村隆一)
にあるように、自らの中にある感情を、感触を、こだわりを、愛をそぎ落としながら書いていく
作者の姿が浮かび上がりました。
非常に猛々しい。ストレートに力にあふれた作品です。


【得点】 4点
  • ◆WvShSU0mOg:1点
  • P ◆u4cfXPhJl2:2点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点





自殺



あらゆる音が譜面から
引き剥がされて
幾度かの呼吸を繰り返す中で
噛み砕かれていく

思い返してごらん
ジョンレノンの命を奪い去った
音の弾道を


483 名前:自殺 投稿日:2005/05/23(月) 06:09:16 ID:eVH5s18c


【コメント】

489 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/23(月) 23:29:27 ID:kaVSOJ9q
>>483
短い
テーマはわかりやすいとは思うが
いかんせん短い

550 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 00:55:04 ID:5zCnpBYA
>>483 suicideつーより、apotosisなんだろうな、この場合。んで、「思い
返す」も、imajineなんでしょうな、rememberとかじゃなくて。そこらあた
りの微妙さを表出させたかった。

596 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/05/31(火) 21:59:07 ID:YafzKpiV
1点
>483自殺 ジョン・レノンは天国でどんな音楽を作ってるんだろうか

721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:11:46 ID:FltQU/qR
>483 :自殺
ストーカーの心理って、とにかく思いつめてますよね、きっと。
あんなに好きだったのに、軽蔑した目で見やがって、ぶっ殺してやる、って
だめですね、オレの言葉で書くとうすっぺらだ。そこで、「自殺」というタイトル。
ストーカーの理論でいくと、悪意を向ける対象を殺すことは悪意をもつ自分を殺すこと、
自分が生まれ変わるためには必要な、自殺? ということじゃろか。

797 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:47 ID:ailxCn9Y
>483 自殺
題がなあああああ、別のであればいいような気がするんだけど。。


【得点】 1点
  • さい ◆YkbutFA6Pw:1点





だってしょうがないだろ



だってしょうないだろ
僕には何にもないから
数え切れない窓の中からしか外を見れない
水蒸気を噴出す工場の向こうさえも知ろうともしない
だってしょうがないだろ
僕は何でもないのだから
数え切れない瞳の中に入ることもない
NaClの結晶なんて作ったこともない
だってしょうがないだろ
僕は何にもできないのだから
数え切れない夜空の星の一つにさえ着地できない
震えていたあの手を握るなんて許せない
だってしょうがないんだよ
僕は全てだから
数え切った僕は停止して
数え切れなかった僕は再生
再生された僕だけが続くんだ
停止された僕は知らない僕
だってしょうがないだろ
僕には・・・


485 名前:484 投稿日:2005/05/23(月) 14:38:59 ID:4aOCVeG4


【コメント】

489 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/23(月) 23:29:27 ID:kaVSOJ9q
>>484
わけわからんね
けど、言葉の選び方、響き、リフレインの使い方は抜群にうまいね
わからんでも読んでるだけで心地よい
俺は嫌いじゃないねえ

554 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 01:45:12 ID:5zCnpBYA
>>485 「数え切る」「数え切れない」がキーワードなんだけど、それが作者
の脳内完結で終ってしまってるかなあ…。ことば運びには魅力を感じます。

721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:11:46 ID:FltQU/qR
>485 :だってしょうがないだろ
未完成のものだけが続いてゆける。ガウディの教会が百年たっても建設中という、その美学でしょうか。
完成してしまったものは自分ではない、というのは相当の決意がないと、これは言えません。
「だって」という言い訳じみた言葉の多用は、その決意をする過程にあるということでしょうか。
最終行の「・・・」は演出過剰かもしれないと私は思います。

797 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:47 ID:ailxCn9Y
>484 だってしょうがないだろ
なんか、諦めたような情けないような明るさがーーーーー。
このリフレインは効いてるねえ。しちこく繰り返されることによって、
本当はそうじゃいけないんだって感じがちょっとだけ伝わってくる。
もう一歩進んで書き落としてほしい。





- 心 -



言葉に花咲く片隅で
音もなくしたたり落ちる雫
誰も気づくことなく
ひび割れた宝箱から
一粒ずつ ゆっくりと失われていく

幾度の叫びは誰にも届かず
そのたびに色褪せる世界
輝きを消す 瞳

腕が静かに近づいてくる
そっと抱きしめられた灰色の箱
安らぎがかすかにそそぎ込まれていく
少しずつ 少しずつ 満たしていく
こぼれた量にはまだ足りない
しかし 本当の色を思い出すには
充分すぎるほどあたたかい

灰色の箱はやがて薄い赤になり
生命の旋律を響かせ始めた
淡いピンクの花びらを乗せながら

崩れないように腕は離れる
そこからはもう 何も漏れてはいない
輝くための勇気だけが溢れていた


487 名前:- 心 - 投稿日:2005/05/23(月) 18:41:36 ID:F0ZfRfUx


【コメント】

489 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/23(月) 23:29:27 ID:kaVSOJ9q
>>487
やさしい詩だねえ、内容も好き、けど無駄な表現が
ちと多いように感じるねえ、そのせいか少し陳腐に感じてしまう 残念

498 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/26(木) 00:24:03 ID:DseB22dd
>>487
「再生」のお題をそのまま暗喩によるストーリーにして表現している。
暗喩が物語るものは心の動き。だからふわふわしている。
こういうふわふわ感はいかにも詩的で気持いい。安易な手法ともいえるけど。

554 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 01:45:12 ID:5zCnpBYA
>>487 予定調和的で教科書的な展開と結末には正直いって鼻白むものを感じ
ますが、描写が丁寧なんだよね。技巧を感じさせない丁寧さが、一生懸命詩作
してるんだな、って気持ちにさせて、読後感はすこぶるよかったです。

594 名前:P ◆u4cfXPhJl2 投稿日:2005/05/31(火) 20:15:19 ID:JEOcqeOa
【1点】
>>487 - 心 -  
2ちゃんらしからぬ、優しさ100%な感じの詩。心地よかった。素敵。

721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY  [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15:11:46 ID:FltQU/qR
>487 :- 心 -
理想的に優しいです。でも、箱の中身でしかない私たちは、超越的な慈悲の「腕」にすがるしかないのでしょうか。
なかには「腕」に抱かれることを拒否したい頑なな人たちもいるのではないでしょうか。
そういう人たちをこそ、力ずくで窒息するまで抱きしめてあげて、と、つい。

797 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w  [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12:35:47 ID:ailxCn9Y
>487 - 心 -
誰かに抱きしめてもらった思いを暖かく書いたようで、ほほえましかったです。
もしかして願望かもしれないと思うと、ちょっとサビシイ?

841 名前:容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw  [sage] 投稿日:2005/06/03(金) 17:06:03 ID:S3d4wpFj
心、描きました。
評価・寸評ありがとうございます。
心を再生するには
本当はもっと長い時間が必要なんですよね・・・

鍵盤さん、心霊写真さん、おめでとうございます。


【得点】 1点
  • P ◆u4cfXPhJl2:1点




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最終更新:2006年11月02日 21:06