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お題 |
味 |
開催期間 |
2002/09/18~2002/09/27 |
参加作品数 |
20 |
審査員 |
4人 |
本スレ |
3の439-513 |
議論スレ |
3の441 |
【チャンプ】
【準チャンプ】
作品一覧
【審査員】
- 微熱くん ◆/504x/.Q
- 霧都 ◆LWQf3H.k
- Canopus ◆j1h.j3e.
- 撫子さん ◆eEr7LE3I
【採点レス】
500 名前:微熱くん ◆/504x/.Q [] 投稿日:02/09/26 04:42 ID:eDchVRvk
チャンプ候補 >>474 3点
次点 >>477 2点
次点 >>471 1点
505 名前:霧都 ◆LWQf3H.k [sage] 投稿日:02/09/26 23:28 ID:PduBZOwQ
>>450 大都吟味 → 2点
>>466-467 浄土 → 2点
>>475-476 河童 → 2点
>>482-483 柘榴 → 2点
506 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/09/27 00:26 ID:8nvdiM31
>>460-461
2点。
>>454-455
1点。
>>466-467
の1点。
>>475-476
1点。
>>477
1点。
508 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/09/27 01:11 ID:cDxicKqM
>>468「記憶の音楽再生」=1点
>>471「タイトルぐらいつけなちゃい!★」=1点
>>475-476「河童」=1点
作品
無題
449 名前:無題[sage] 投稿日:02/09/18 21:46 ID:6aVOUrMs
ロマネの価値を知り
ボジョレ解禁を待ち
キャビアはカスピ海
三陸から蠣を取り寄せ
輸入物の松茸は食わず
牛は松坂
鰹は初物に限るといい
女も初物がいいと宣う
ジョークは年代物
あなたが知っているのは金の味
僕が知っているのは嫉妬の味
所詮 一つの木にぶら下がる秋の柿
落ちてしまえばカラスすらつままない
【コメント】
【得点】 0点
大都吟味
450 名前:大都吟味[sage] 投稿日:02/09/19 01:40 ID:bqIs+SQT
擦り減った影に ふわりと重ねた影
鼻につく硝煙に 振り返えったのは
嘘みたいな 耀き浴びて 綻びた
一つの標識が 其処に在ったから
薄暗く狭い 小路を潜り抜けると
吐き出した息が 宙に吸い込まれる
ぽろぽろと 零れ落ちた垢
雑踏に潰された 紅い実から
流れ出す滴を おもむろに包み
呆然と 食指を動かす 舌先で
濁った幻覚混じりの 景色を肴に
乾いた喉を 癒す様に 舐め回した
甘ったるい匂いとは 裏腹に
真っ黒に淀んだ 苦さで満たされて
ああ 理に惑うのは 仕方が無い事だ と
改めて 地べたを這う己に 言い聞かす
世界が酷く美しかったのは きっと
影のせいだ なんて 嘲笑を飛ばし
誰が 削り落としていたのかを
思い返しながら
舌に残った 苦味を 唾で濡らして
滑り込んだ 胃袋の中 皮肉な声を上げて
今も 匂いの続きを 嗅いでいる
【コメント】
【得点】 0点
感謝の気持ち
451 名前:感謝の気持ち[] 投稿日:02/09/20 01:17 ID:gzv9v3NU
一人暮らしの念願かなった入学当初
買い揃えた真新しい調理道具で
毎日毎日夕飯を作っていた頃が
今では懐かしく感じられます
味噌の賞味期限を見てみれば
平成12年7月まで
所詮僕は甘えん坊で
一人で生活する能力など
備わっていなかったのかもしれません
洗った服と今日来た服は
ごっちゃになって部屋の隅
3年間お盆も正月も
自宅に帰っていません
あなたの顔を見ていません
ギャンブル三昧そして留年
こんな親不孝の息子ですが
芋の煮っころがしが食べたい
そう思った昨日の夜
体重が10キロ減って髭も伸びて
人相も大分変わったけれど
あたたかい笑顔で迎えてくれて
ありがとう お母さん
食卓に並ぶ料理の中には
やっぱり芋の煮っころがし
ありがとう お母さん
明日肩を揉ませてください
【コメント】
【得点】 0点
ケムリ
452 名前:ケムリ[] 投稿日:02/09/20 15:40 ID:PpP26ffm
ゆぅらり
昇る紫煙を
味わい
飲み込む
苦い
溜め息と
共に
ごくん
【コメント】
【得点】 0点
自作迷宮
453 名前:自作迷宮[] 投稿日:02/09/20 18:00 ID:6f8g9S4d
天の雲より伸びし糸、其の先には一滴の雫
其れは大きさを増し糸を離れる
私はあんぐりと口を開け水滴を受け止める
得体は知れないが何の躊躇いも無い
微かに広がる味、其れにより引き戻される曖昧な思い出
記憶の歯車が一斉に動き出し脳を刺激するそして衝撃
体は硬直し仁王立ちでしっかりと大地を踏んでいる
あぁ・・・あの時の・・・・そうか、そうなんだ・・・・
面白いじゃないか
天の雲より伸びし糸の雫よ
次は私にどの味を思い出させる
【コメント】
【得点】 0点
味を秘める
454 名前:味を秘める[] 投稿日:02/09/21 00:26 ID:PLT4OVYq
幼い私は
いつも世界に向かって
口を開けていたっけ
父のオートバイの後ろ
震動に乗って
なまぬるい夜風を押し分けて
ヘルメットに顔面を守られながら
ぼうっと月を見上げているのが好きだった
それでもコガネムシはなぜか
ヘルメットの下から飛び込んできたっけ
木のような味だった
お庭の芝生
寝っ転がって
雲から出たり隠れたりする
お陽さまと向き合って
なんにも考えない時間が好きだった
庭石の上から
生アマガエルが飛び込んできたっけ
おしっこの味を初めて知った
455 名前:味を秘める(2)[] 投稿日:02/09/21 00:28 ID:PLT4OVYq
今は私
口を開けてはいないけれど
それでも内側で感じる味がある
世界を遮断したアパートの一室
大きなステレオ装置からは
あの日の月のような音楽
膝の上に開いた文庫本からは
あの日の太陽のような詩
口を開けば
これまで味わった
さまざまな味が
呼吸とともに出て行って
呼吸とともに戻ってくる
雨の響きのようなシャワーの音も
私の口の中から出てきて
今そこにあるのかもしれない
しかし浴室から姿を現すだろう男は
生まれて初めて味わう男だ
市販のアイスキャンディーのような恋をしてきた
それは溶けて今は色を変えつつあるアメーバ
私はこれから彼の肉体を舐め
私の知らない彼の顔を噛る
コガネムシよりも生アマガエルよりも
おかしな味がするかもしれない
【コメント】
【得点】 0点
最終更新:2006年11月05日 10:50