老木の思い出

652:名無したんはエロカワイイ:2006/04/10(月) 00:14:06 ID:OA51zuX9


流れを読まずにSS投下
ルキア視点での回想ということでお願いします

あの日、町外れで遊んでいたアタシは大きな老木を見つけたんだ

「よ~し、今日はこの木に登っちゃおう」
「ルキアちゃん、この木けっこう大きいよ?やめとこうよぅ・・・」
「いけるいける!」

そう言って登り始めたのはよかったんだけど・・・
「ねーえー、おばさん達に見つかったら怒られちゃうよ~」
「しょうがないなぁ、今降りるから待っ・・・」

下を見たあたしの目に映ったのは、はるか遠くに見える地面と心配そうな友達の顔

「ヤバ・・・足がすくんで降りられないかも・・・」
「も~、だからよしなって言ったのに。今大人の人を呼んでくるから、待っててね」

そう言って友達は町のほうに走っていったんだっけ
遠ざかる背中を眺めてたら、目の前に毛虫が!
ビックリしちゃって、捕まってた手を離しちゃったの
軽い喪失感、そして永遠にも思える落下感
頭に浮かんだのは、木に登ろうとするあたしを止めるあの子の顔、そして瓶牛乳
あたしはギュッと目を瞑って・・・でも、待ち構えていた衝撃はいつまでたっても襲って来なくて
恐る恐る目を開けたら、あたしの体が淡く光っていて、ゆっくりと地面に近づいていったの
と、優しい声

「だいじょうぶかい?女の子がこんな木に登って、元気なんだな」

逆光で顔は見えなかったけれど、燃えるような赤い髪のその人は、そう言って手を差し伸べてくれた
それはまるで、絵本で読んだ伝説の五人の賢者様のようで・・・

お礼を言った後は、いろいろなことをお喋りしたっけ
世界中を旅して回っている最中だという話
鳥人のお友達との大冒険の話
天空に浮かぶ魔法学校の話
故郷にはアタシと同じくらいの子供がいて、元気すぎて困るくらいだ、なんて嬉しそうに言ってたっけ

「こっちこっちー、ルキアちゃんが大変なの~」

あ、友達が大人の人をつれて戻ってきたみたい

「おっと、じゃあ俺はそろそろ行くとするか」
「え?もう行っちゃうの?もっとお話聞きたいな。お母さん達もきっと歓迎だよ」
「やらなくてはならないことがあってね、ゆっくりはしていられないのさ」
「待って、せめて名前だけでも教えてよ」
「俺の名はレオ!また縁があったら会おう。元気なお嬢さん」

そう言って、獅子の名前を持つあの人は去って行った・・・
駆けつけてきたお母さんにそのことを話したら

「それはきっと赤の大賢者様よ!」

なんて言ってすごく興奮してたっけ
その日の夜はお父さんにひどく怒られたけど、アタシの頭の中は別のことでいっぱいだった
いつかアタシも、あの人のような大賢者になるんだ!


「おーい、ルキア。何してんだ~?」
「日記書いてるの!勝手に入ってこないでよ、もう!」
「へいへい、悪かったよ、出かけんだろ?早くしろよー?」

…もう、あいつったらデリカシーのかけらもないんだから
…そういえば、あいつの髪ってあの人みたいに綺麗な赤色してるなぁ・・・

「おまたせ、じゃあデートに出かけましょ」
「デ、デートッ!」
「うそうそ、何本気にしちゃってるのよ」
「うるせー、ビックリするにきまってんだろ!」

二人の声が遠ざかって、後に残されたのは一冊の日記帳だけ
風が撫でるように表紙を閉じ・・・


終幕

653:名無したんはエロカワイイ:2006/04/10(月) 00:16:59 ID:OA51zuX9


SS書くのは始めてなので、読みにくかったりおかしなところが多いかと思いますOTL
公式設定を絡めて適当にこじつけたりとかね、orz

レオ×ルキなのは趣味なので(以下略

654:名無したんはエロカワイイ:2006/04/10(月) 01:11:58 ID:6OvY/49V


そうか。るっきーは子供の頃から牛乳を愛飲していたおかげで……。
あと、るっきーの幼なじみはクララと見た。
そしてレオン父の誕生日は11/20と見たね!

何が言いたいのかというと、GJということだ

655:名無したんはエロカワイイ:2006/04/10(月) 01:31:14 ID:7fVzmPG4

≫652
ルキア視点の話もいいなぁ…

660:名無したんはエロカワイイ:2006/04/10(月) 11:57:35 ID:RUmyHYdO

≫652
GJ!場面が頭に浮かんでくるようないいSSですね
だがレオンにはルキアたんは渡さn
最終更新:2006年08月26日 12:03
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