ふたりはユリキア

205 :ネタ投下。 ◆1izDrhuZl6 :2006/03/08(水) 16:13:39 ID:YHiZy0KU


今日の昼休み、ルキアは、些細なことから、ユリとつかみあいの喧嘩をしてしまった。
しかも、喧嘩の最後には、「ルキアって最低!もう、絶交よ!」と
ユリに言われてしまい、それ以後、ふたりの会話はなくなった。
寮へ帰るときも、いつもなら、手をつないで、おしゃべりしながら歩くのに、今日は、別々に帰った。
部屋では、喧嘩のことばかり思い出してしまう。勉強に手が付かないまま、夜になってしまった。

ル:「もう、いいや。寝よう…。」
ルキアが布団に入ろうとしたそのとき、(コンコン)

ル:「? はーい。(誰だろう。こんな時間に…。)」 (ガチャ) 「!」
ルキアがドアを開けると、そこには、ユリが立っていた。

ル:「…あ、あの、ユ」 (ガバッ) 「!!!」
ルキアが声をかけるのより一瞬早く、ユリは、ルキアに抱きついた。

ユ:「…ルキアごめん。あんなことして…。お願い、許して…。あなたは、絶対になくしたくない友達なの…。」

それは、ユリが転校してきた日のこと。見知らぬ土地での生活が、ユリはとても不安だった。
同じく転校生で、前の学校のクラスメイトだったタイガが「心配しなや。」と言っても同じだった。
そして、アメリア先生に付き添われて、応接室へ向かう途中、

ア:「あら、ルキアさん」
ル:「あ、アメリア先生。おはようござ、 !」(ピタッ) 
ユ:「?」
ルキアは、ユリと目が合った瞬間、その場で足を止めた。

ル:「…先生、こちらの方は…?」  
ア:「ああ、ちょっと早いけど紹介するね。転校生のタイガ君とユリさんよ。」
タ:「おう、よろしゅうな。」    
ユ:「よ、よろしく…。」
ル:「…かわいい」
ユ:「えっ?」
ル:「…かわい―――い!」(ギュッ)
ユ・タ・ア:「!!!」
ルキアは、いきなりユリに抱きついた。

ユ:「???何?何なの?」 
ル:「ウフフ…。あたしね、かわいい子を見ると、すぐ好きになっちゃうの。」

ルキアは、とても人懐っこい性格だった。そのため、彼女の周りにはよく人の輪ができる。
特に、自分が気に入った生徒とは、肌を触れ合わせるほど、仲良くする。
ユリに抱きついたのも、そんな彼女の性格の現われだったのだ。

ル:「あたし、ルキア!困ったことがあったら、いつでも呼んでね!じゃ、またあとでね~」
タ:「…なんやねん、あいつ…。」
ユ:「でも、あの子とだったら、仲良くできそう。」
タ:「お、急に元気になりよったな、ユリ。」  
ユ:「うん。あの子の笑顔を見てたら、元気が出たの。」
ア:「よかったわね。早速友達ができて。」  
ユ:「はい。ずっといっしょにいたいです!」

それ以来、ルキアとユリは、毎日いっしょだった。ふたりは元々活発な性格なので、すぐに打ち解けた。
そして、いつしかお互いに親友と呼べる仲になった。

…それなのに…。ユリは、寮に戻ってから、ひどく後悔した。ルキアは、自分にとって恩人なのに…。
そう思うと、いてもたってもいられず、自分からルキアに謝りに行ったのだった。
そんなユリに、ルキアは言った。

ル:「いいのよ、別に。『けんかするほど仲がいい』って言うでしょ?
あれは、 あたしたちが仲がよかった証拠。だから、前と変わらずに仲良くすればいいじゃない。」 
ユ:「ルキア…。」
ル:「あ、そうだ。」

ルキアは、ユリの腕を軽く振りほどくと、タンスに向かい、何かを取り出した。

ル:「仲直りの印に、これ着ようよ。」   
ユ:「えっ?それ、ルキアのパジャマ…?」
ル:「うん。今夜は、いっしょに寝よう。」 
ユ:「…! うん!!」

ルキアとユリは、おそろいのパジャマを着て、眠った。ふたりの仲が、末長くつづくことを祈って…。

255 :205:2006/03/11(土) 20:37:35 ID:kTwLlZtF


ル:「ユリ、寒いよ~」(ギュッ)
ユ:「も~、ルキアったら~」

布団の中でも、やっぱり抱き合うふたり。

ユ:「ルキアって、また胸大きくなったんじゃない?」(ツンツン)
ル:「あん、もう…つっつかないでよ~」

ルキアの胸を指でつっついて、ルキアをからかうユリ。

ル:「それ以上つっついたら、こうしてやる~」(ふにふに)
ユ:「あ、やるか、この~」(ふにふに)

ルキアは両手でユリのえくぼのあたりを軽くつねった。ユリもそれに対抗して、やり返す。

ル:「ウフフ…」
ユ:「クスクス…」

ふたりには、それがなんだか楽しくて、少しの間それを続けた。

ル:「…ユリって、髪の毛おろすと、ちょっと雰囲気変わるね。」(サラサラ)
ユ:「そう?ルキアこそ、髪留めとると、いつもと違うイメージになるよ。」(ナデナデ)

今度は、ルキアがユリの髪に指を通して、手ぐしで髪をとかすようにして、指を動かした。
ユリは、ルキアの髪の、普段は髪留めがついている部分を、つまんで撫でた。

ル:「ふぁ…そろそろ寝よっか…」
ユ:「ふぁ…あ…そだね、寝よう。…今日はごめんね。」
ル:「もう、いいって。明日からも、よろしくね。」
ユ:「…うん」
ル:「……」
ユ:「……」

見つめ合うふたり。そして…

ル:「…(チュッ)」
ユ:「…(チュッ)」

お互いに、相手のほっぺたにキスをした。

ル:「ウフフ…それじゃ、おやすみ~」
ユ:「うん。おやすみ…」

ふたりとも、いつもより気持ちよく眠りについた。

369 :名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 23:03:50 ID:fhdNPAX7


ユリ 「ねえ、ルキア…。ルキアって、あたしのこと、嫌いなの?」
ルキア「え…どうして?」
ユリ 「だって…、○○君(=おまい)とつきあい始めてから、全然あたしと会ってくれてないじゃない!
    ○○君といっしょにいられれば、あたしのことなんて、どうでもいいの!?
    …あたしたちって友達じゃなかったの?」
ルキア「…そうだよね。あたしたちは、友達だもんね…。
    ごめんね、ユリ。寂しい思いをさせて…。」(ギュッ)←ユリを抱き締めてる

ユリ 「ちょ、ちょっと待ってよ。ちょっと言ってみただけよ…。
    ほらほら、今日もこれから○○君とデートなんでしょ?
    あたしのことはいいから、行ってきなよ。」
ルキア「うん、わかった。ありがとう、ユリ」(チュッ)←ユリのほっぺにキスしたルキア

ユリ「ちょっと・・・。キスするなら、○○君にしなよ。」
ルキア「うん、やってみるよ!じゃあね~!」

370 :名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 23:15:01 ID:wYN9w8i7

≫369
GJ
お約束だけど、やっぱりユリがいると名前の通り
そっち系のイメージばかり浮かんでしまうねw
最終更新:2006年03月21日 11:22
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