572:◆1izDrhuZl6 :2006/04/02(日) 09:31:37 ID:+QxmadUs
流れが止まってるみたいなんで、ネタ投下。
新学期1日目。空は、雲ひとつない快晴。俺(おまい)は、桜並木が両側にある道を通って、アカデミーへ向かう。
新しい季節を迎え、今日はいつもより気持ちがいい。この気持ちよさをじっくり味わいたくて、
桜を眺めながら、ゆっくり歩いた。すると、
「○○君!」
「やあ、ユリ。」
途中、脇道から出てきたユリと出会った。
「いよいよ、新学期だね。今年こそ、賢者になれるよう、がんばろうね!」
「ああ、がんばろう。」
こんな感じで、少しの間雑談をしていた。…そのとき、
「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
「!?」
突然、うしろから大きな声が聞こえたのに驚き、振り返ると、そこにはルキアがこっちに指を指して、立っていた。
「…ひっど―――い。新学期早々、浮気だなんて!」
「ちっ、違うよ、ルキア。たまたまいっしょになっただけだよ。」
「そうよ、ルキア。誤解よ。」
「ふ―――んだ。別にいいもーん。あたしはひとりで行くから。後はふたりでごゆっくりどーぞ。じゃあね。」(スタスタ…)
「おっおい、ルキア!」
「ちょっと待ってよー!」
俺とユリは、ふくれっ面のまま歩くルキアの横を歩きながら、ルキアに話し続ける。
だが、ルキアは無言で歩き続けた。どうやら、彼女の自分よりも先に、ユリに話しかけたのが、許せないらしい。
それでも、このまま新学期を迎えるのだけは避けたい。何とか誤解を解こうと弁明を続けた。
…数分後、
「…これからは、あたしが先に○○の家へ迎えに行くからね。ユリと会うのは、その次よ。」
「!…じゃあ…」
「…許してくれるの?」
「あたりまえでしょ?○○は、大切な彼氏だし、ユリは、大切な親友だし…」
「…やったあ!」(パン!)
俺とユリは、ハイタッチをした。
「ちょっと。ひとり忘れてない?」
「あ、ごめんごめん」
俺とユリは、ルキアにも、ハイタッチをした。
「さ、遅刻しないように、急ごう。○○、ユリ、これからも、よろしくね」
「ああ」
「うん!」
「それじゃ、元気出して、行こう!」
ルキアは、右手で俺の左手を、左手でユリの右手を握って、そのまま歩き始めた。
すっかり、機嫌がよくなったのか、途中でスキップをすることもあった。
桜に見守られながら、俺たちは、笑顔でアカデミーへ向かった…
―完―
最終更新:2006年04月05日 12:20