暇つぶし

暇つぶしのつもりが… -- 6スレ目844 2006-08-15 21:35:24


暇だから、近所のゲーセンにでも行ってみることにした。
ルキア(以下ル)「あ、○○だー!」
聞き覚えのある声。ルキアだ。
○○「おー奇遇だな。こんな所で何やってんだ?」
ル「んー、別に特にする事もなかったし、暇だったから来てみたの。」
…暇なのはお互い様のようだ。
ル「あ、そーだ!○○も、ここに来る位だから暇なんでしょ?」
○○「まぁ、そういう事になるかな。」
ル「だったらさ、一緒に遊ぼうよ!」
○○「ん。いいよ。」
ル「じゃ、行こっ!」

数十分後―――――
ルキアに引っ張りまわされて、体力的にキツくなっていた。
ル「やっぱ楽しいねー♪(満面の笑みで)」
○○「そ、そうだな。(やつれた顔で)」
ル「じゃぁ、次はあれやろっ!」
○○「えぇ?どれ?(なんかもう限界なんだが…)」
そういって指したのは、ビリヤードの台。やる人なんて最近少ないと思うが…。
ゲーセンに置いてあるのも、かなり珍しいけど…。
選択ミスと思ったが、目が本気だった。
ル「一度やってみようと思ってたの。いいでしょ?」
○○「分かったよ。」
○○「(暇つぶしのつもりで来たのに、ここまで疲れるとは…)」

ルールはナインボールでやる事にした。
本当はこれしか知らないんだけど。
○○「どうでもいいけど、出来るのか?」
ル「だーいじょうーぶだって!」
そういうと、打つ構えに入る。打つ時は自然と姿勢が低くなる。
そしてすぐ横に立っているため、まぁ良い眺めではあるわけだ。
そんな事を考えているうちに、
ル「えい!」
声は良かったが、手玉の位置にほぼ変化無し。ミスショットだ。
ル「…ありゃ?」
○○「…もう一回やってみたら?」
ル「う、うん…。」
しかし、何回やっても上手くいかないみたいだ。
ル「あれー?なんでなんで?」
○○「…ちょっと貸してくれるか?」
ル「いいけど、手本でも見せてくれるの?」
○○「そう。よーく見てろよ。(久しぶりだし、出来るかな…)」
手玉は勢いよくラック(玉の集まり)へ。
玉は見事にばらついてくれた。ブレイクショット成功。
ル「わー!すごいすごい!」
○○「いや、別に凄いって程でもないけど…」
ル「ねぇねぇ、ちょっとコツとか教えてくれない?」
○○「はいはい。まず(長くなるので省略)」

数分後。
○○「じゃぁさ、今言った通りにやってみなよ。」
ル「よーし!」
○○「(とは言え、そう上手くいくわけが…)」
毒づいているうちに、
ル「それっ!」
掛け声と同時に、手玉は1番の玉に当たって、
1番の玉が9番の玉に当たって、そのままポケットの中へ…。
…コンビネーションショットかよ。しかも負けた。
ル「やったぁー!ねぇねぇ、凄くない!?」
○○「あ、あぁ。(おいおい、マジかよ…)」
ル「○○のお陰だよ!ありがとっ!」
そう言って、いきなり腕に飛びついてくる。
○○「おわっ!」
ル「へへっ、嬉しいなぁー♪」
○○「おいおい、人がいるんだぞ?少しは周りを…」
ル「そんなこと気にしないのっ!」
気にするなと言われても、二つのものが当たってるし、頬擦りしてくるし。
学校だったら、間違いなく男子から殺気が放たれるだろう。
嬉し恥ずかしの行動。
だが、今日は許すことにした。自分でも理由は分からないけど。

―終―


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最終更新:2006年08月26日 10:37
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