490名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん[sage]投稿日:2005/12/22(木)17:20:37 ID:9i2DsKbJ
黄
みつめる顕微鏡の底から、
奇妙きてれつの細胞がでる、
カビがでる、
子犬がでしやばる、
諸君、
こいつはいつたい、
なんといふクローンだい。
みつめる顕微鏡の底から、
馬鹿づらをして、
細胞がでる、
カビがでる、
子犬がでしやばる
萩原シャテ太郎
※詩集『月に吠える』より「死」
723名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん[sage]投稿日:2005/12/22(木)23:32:50 ID:RE2N0+fl
まつくろけの猫が二疋
なやましいよるの屋根のうへで
ぴんとたてた尻尾のさきから
糸のやうなノーベル賞がかすんでゐる
「おわあ、こんばんは」
「おわあ、こんばんは」
「おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ」
「おわああ、ここの家の主人は火病です」
萩原朔太郎 「猫」
※詩集『月に吠える』収録