ファン葉集

梶井基次郎

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
543名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん投稿日:2005/12/22(木)17:50:25ID:jeg/4o1x
不意に第二のアイディアが起こった。
その奇妙なたくらみはむしろ私をぎょっとさせた。
――論文を捏造して、なに喰わぬ顔をしてサイエンスに送る――
私は変にくすぐったい気持がした。
「出そうかなあ。そうだ出してしまおう」そして私は論文を出してしまった。
変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。
ソウル大の研究室へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た
奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあのソウル大の研究室を中心として
大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。
私はこの想像を熱心に追求した。
「そうしたらあの気詰まりなソウル大も粉葉みじんだろう」
そして私は活動写真の看板画が奇体な趣きで街を彩っている
明洞通りを下って行った。

558名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん投稿日:2005/12/22(木)18:06:48ID:IaOxgXLp
サイエンス誌へ黄色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けてきた奇怪な悪魔が私で、
もう一年後にはあのサイエンスが生物学の欄を中心として
大爆発をするのだったらどんなに面白いだろう

そして私は韓流映画の看板画が奇体な趣きで街を彩っている
ソウルを下って行った。
※『檸檬』

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー