SF百科図鑑

2006年2月19日(日) 09:41 題名: 不思議な猫たち(扶桑社文庫)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
時間: 2006年2月23日(木) 23:29 題名: 引用返信 記事を編集/削除 この記事を削除する 投稿者のIPアドレスを表示

不思議な猫たち

ライバー「猫の創造性」★★1/2
超能力猫ガミッチもの第二弾だが、特にどうってことはない話。

ビショップ「つややかな猫たちのジグソー・パズルに見立てた人生」★★
SF界で最も難解な短編を書く人だと思う。三回読んでも何が書いてあるか分からず、解説を読んで、「精神を病んで記憶に混乱のある男が猫を通じて自分の悲惨な半生を断片的に振り返る」話らしいことが分かった。とにかく、難しい。わけがわからない。SFスタイルの純文学。物語性はゼロ。この人の短編集もさっぱり意味の分からない話ばかりだった。

タニス・リー「焔の虎」★★★
インドのジャングルで虎になろうとして虎に引き裂かれる男を扱ったファンタジー、ブレイクの「虎よ、虎よ!」をモチーフにしている。これも結構難しい。

アシモフ「可愛い子猫ちゃん」★★★1/2
エイリアンによって飼い主を愛するように変えられた猫が起こす騒動。他愛ない話だが、ユーモラスで面白い。

ムーア「猫と話した少年」★★1/2
猫語を話す少年とそれを心配する母親の話。地味で渋く、手堅い話。あまり面白くはないけど。

シェパード「ジャガー・ハンター」★★★
この作家も苦手。やたら文学的で、ストーリーが退屈。マジック・リアリズムというやつです。南米でジャガー狩りの男が異世界と行き来する不思議な原住民の娘と恋をする話。この手の小説って全部同じに見える。綺麗な作品ではあるけど、退屈さはいかんともし難い。

リリアン・ジャクソン・ブラウン「マダム・フロイの罪」★★★
子猫を奪われた主人公の母猫が、猫嫌いの男をやっつける話。普通に面白い。

サージェント「ガラスの檻」★★★
人間たちが追い出されたもうひとつの世界へ猫が入り、話をする動物たちの戦争を目の当たりにするファンタジー。アイデアは秀逸で皮肉だが、ストーリーはいまいち面白みに欠ける。

ルグイン「メイのクーガー」★★
死んだ婆さんに贈るヤマネコの思い出話。退屈で地味な動物ファンタジー。オムニバス形式の「オールウェイズ・カミング・ホーム」の一編なので、単独では面白くない。

ブランハム「草の色、血の色」★★
意味不明でつまらん。

コリア「多言無用」★★1/2
普通のアイデアストーリー。

デイヴィッドスン「パスクァレ公の指環」★★1/2
コミカルでペダンティックだが話がいまいちだった。

全部いまいちだった。総合評価★★

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー