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レイ・ブラッドベリ『火星年代記』ハヤカワ文庫NV

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レイ・ブラッドベリ『火星年代記』ハヤカワ文庫NV

(読んだ時期)1980年頃

火星に植民した人々が、幻のような存在の火星人と遭遇しながら、やがて火星人を滅ぼしてしまうまでの過程を、幻想的につづったオムニバス短編集である。ブラッドベリのもつセンチメンタルな叙情性、人類文明ないし科学性悪説的な素朴な文明批判性、グロテスクな怪奇幻想性といういくつかの要素が分かちがたく結びついた、代表作。

読んだのは中学生時代であるので、今読んでも同じように感動できるかは何とも言えないが、オムニバス長編という形式であり、個々の短編に明確なオチがあるため、少なくとも退屈はしないと思う(『華氏451度』のような長編とは違い)。

なお、手書き文庫の中にこの作品についての感想がしるされていたので、追ってこのページにアップする予定である。

火星年代記

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