SF百科図鑑

SF日記2003.4-12

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SF日記2003(英語の勉強を兼ねる)

4/27
本日よりSFの読書、翻訳日記を記す。
本日、アメリカの神々を読み終えた。

受賞作読み、ヒューゴー、ネビュラ賞受賞作の未読は、本日現在次の通りである。

<長篇>
時だけが敵(1983年ネビュラ賞)
ブルー・マーズ(1997年ヒューゴ-賞)
異能者の寓話(2000年ネビュラ賞)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2001年ヒューゴ-賞)
量子の薔薇(2002年ネビュラ賞)

<中編、短編>
マーキー(1992年ネビュラ短編賞)
真実の都市(1993年ネビュラノウ゛ェラ賞)
大理石の弧に吹く風(2000年ヒューゴーノウ゛ェラ賞)
究極の地球、ミレニアムベビー(2001年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編賞)
女神たち、お父さんの世界(2001年ネビュラノウ゛ェラ、中編賞)
フェアモント高地に速く流れる時間、地獄とは神の不在なり、犬がワンワンと言った(2002年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編、短編賞)
ルイーズの幽霊、万能治療薬(2002年ネビュラ中編、短編賞)

短編の中には入手困難な物もあるが、長篇は全て入手済み。ハリーポッターとダーウィンは既に翻訳されているが、ハリーポッターは原書購入済みのため、原書にて読む。問題は2、3作めを読むかどうか。2、3巻については単語集サイト、受賞した4巻については市販の単語集が出ているので、語彙を増やすには使えそうだ。さほど思い入れのあるシリーズではなく、どちらかというと義務的に読む物だから、さほど順序にこだわる必要もあるまい。受賞作の4巻を先に読み、後から2、3巻を読むというスタンスでよさそうだ。

そろそろ、英国SF協会賞、世界幻想文学大賞、ブラムストーカー賞、非受賞作にも食指が動いている。もともと、受賞作読みを始めたのは、自己の読書の偏りを矯正すると共に、主流SFの歴史を体得するためであった。通常の読書スタンスに戻すために、早くヒューゴー、ネビュラをコンプリートしたいものである。


さて、次に読む本であるが・・・持ち運び容易という点に着目すると(背広のポケットに入るか否かが目安)、
<原書>
ブルー・マーズ(1997年ヒューゴ-賞)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2001年ヒューゴ-賞)
量子の薔薇(2002年ネビュラ賞)
<文庫>
ダーウィンの使者(2001年ネビュラ賞)
となる。
異能者の寓話(2000年ネビュラ賞)は、大判を持っているが、現在ペーパーバック版も出ているため、これを入手すれば持ち運び可能である。
<原書>の3冊のうち、量子の薔薇以外は分厚いため、ポケットに入れるのは難しいかも知れない。「量子の薔薇」が第一候補か。
ただ、「時だけが敵」も厚い本ではないので、「ダーウィンの使者」と併読扱いとし、昼のみ「ダーウィン」、行き帰りと帰りの喫茶店で「時だけ」という手も考えられる。両作品への興味が分散され楽しみが半減するのであまり併読は好きではないのだが、やむを得まい。
幸い「ダーウィン」が読みかけなので、現状、この案を採用する可能性が高い。
もう一つの問題、ハリーポッターのみならず、量子の薔薇もシリーズ中の前の話が数冊あること。それをいうなら、「ブルーマーズ」「異能者の寓話」もそうだが、これらは既に前の話を読み終えている。「シリーズ作品の1作が受賞する傾向が強い」というのは最近のヒューゴー、ネビュラの長篇賞についていえる傾向である。

次に読む本、キャサリン・アサロ「薔薇の共鳴」に決定しました。理由はいい加減で、単に一番薄かったから。薄いと言っても400ページはありますが。読了し、単語チェックを終え、既に楽しみ尽くした以下の3冊は、今後、語彙力増強教材の例文集に格下げになります。商品化の上、著作権を無視してインディーズ出版の予定もあります。ニール・ゲイマン氏著「アメリカの神々」
ケン・マクラウト氏著「天空への道」
オクティウ゛ィア・バトラー氏著「種蒔き人の寓話」
この単語集作成作業も、並行して行います。

また、既読原書で単語チェックを終えていない本の単語チェックも、追って行います。(グリーンマーズ以下多数あり)

4/29
昨日より、量子の薔薇を読み始めた。もろ内容はハーレクインロマンス調(読んだことはないが勝手にイメージ)。ある星の一大陸の娘領主が、土地を貸している貴族に見初められ政略結婚をするという発端。こんな話は好きじゃないのに、ネビュラ賞を取ったからには読まねばならずSFファンも楽じゃない。ただ読むだけでは面白くなかろうからと、英語の語彙を増やすのを主眼において読むことに決めた。昨日第2章まで読み終わり、今日から第3章に入り冒頭部の単語を勉強した。現在は試行錯誤中だが、パターンをつかんだらスピードアップできるだろう。表現力をつけるのが主眼なので、できるだけ文章を自分で書き直す訓練をした方がいいだろう。また、和英辞典と類義語辞典はどんなに面倒でも必ず引くことだ。忙しいときは英次郎だけでも検索してデータを単語バンクに保存しておくこと。
おい、やばいよ、「量子の薔薇」面白くなってきたじゃんか。
主人公のKamoj(カモジ、カモイ?)が嫁いだ相手のライオンスターってやつ、外の空気が吸えないらしくて始終マスクをしてるんだよ。何なんだこいつ、エイリアン? しかも、カモジがこいつに貸してる宮殿(一度廃墟になったらしい)が復旧していて、この宮殿の入り口にはエアロック? 空気清浄機? らしきものがついてて、くぐった中がめちゃめちゃ空気がきれい。見た目中世ロマンス風なのに、実はハードSF? 的なミスマッチがアナログ調というか、ビジョルドあたりとも作風かぶる。
しかも、「量子の薔薇」ってタイトルだけあって量子力学のアイデアも入ってるらしい? 何だろう? 不確定性原理? 多元宇宙? シュレディンガーの猫? 何が出てくるか分からんわくわく感もあるぞ。なめてかかってたけどネビュラ賞だもんな、一筋縄ではいかなそうな予感。
今日は4章まで読み終わりそう。
今日調べた重要単語、leggings, dour,fuss,incipient,marital,disconcert, snug, seamstress, mollify, dismay, limp,respite,cackle,inflict,inset。面白い表現、have hugebagsunderyoureyes(下目蓋がむくんでるよ)。「目の下に袋」って表現、いいなあ。seamstressは裁縫と辞書には書いてあったけど、文脈では「裁縫師」「裁縫係」的な意味で使われてるみたい。fussover,dismayあたりは基本語。limpも。作文でがんがん使おう。maritalstatusって言葉は覚えておいた方がいい。incipientって単語は使い方が難しいので確認が必要。mollify,dour,disconcert,respite,inflict,inset,cackleあたりはもっと簡単な単語で言い換え可能ではあるが、この機会なので、表現のバリエーションとして覚えておいて損はない。leggingsはgater? ガーターの綴りを確認のこと。snugって単語は面白い。この後にも出てくるが、「きっちりしてる、ぴったりしてる、整ってる」的な意味と、「快適で安楽」的な意味が同居している。使えるようになれば結構楽しい。snugマンセー!
いやあ、この本、楽しめそうです。

5月5日(月)
いよいよ本日よりこの日記をつけはじめる。
今日はラーメン屋に行列しながら、キャサリン・アサロのスコーリア戦記第1巻「飛翔せよ、閃光の空へ!」を読んだ。その一方で、同シリーズ中のネビュラ賞受賞作「量子の薔薇」も並行して読んでいる。
私はもともとキャラクター小説は嫌いで、「SFは奇抜なアイデアと巨大なスケールが全て」と公言してはばからない人間である。どんなに小説として熟練し、魅力的な登場人物が出てきても、「アイデアが陳腐ではSFを読む意味がないじゃん」と思っている人間である。
したがって、純恋愛ロマンス小説(いわゆるハーレクインロマンス系?)の王道を行き、女性読者の受けが良いという本シリーズの評判を聞き、長いこと「世界が違うな」「接点ねえよ」と敬遠していた。
ところが、上記の通り「量子の薔薇」は昨年度のネビュラ賞を受賞し、今年度ヒューゴー賞の候補にも上がっているという。現在、読む本の偏りをなくすため受賞作読みに従事している身、このシリーズ中の受賞作だけはどうしても読まなければならない状況になってしまった。
まず「量子の薔薇」原書を購入し、読みはじめると共に、シリーズ第一弾「飛翔せよ~」についてはハヤカワ文庫を古本で購入。
「量子の薔薇」はいきなり中世を思わせる古臭い異星を舞台に、某領地の女領主(若い娘)がヌードで川を泳いでいるシーンから始まる。6本脚の鹿のような動物を馬のように乗り回す騎馬隊、鎧兜や弓矢などの古風な武器といった未来/宇宙の設定の割に古い世界設定、古めかしい単語の多用など、おいおいほんとにSFかよ、という出だしであった。
ところが読み進むうちに、主人公が古城を貸し、遂には嫁ぐ羽目になる相手の男がスコーリアの嫡子であることがわかり、しかも、精神感応能力であることが判明してから、がぜんSFっぽくなる。精神感応能力についても、量子力学理論による疑似科学説明がなされ、これが本書の表題にも表れていることが分かる。
そこで、「飛翔せよ~」(しかしこの大げさな訳題と、恥ずかしい表紙は何とかならないもんかね)も並行して読み始めたところ、これがまた面白いのだ。hisyouseyo一見古めかしいスペオペ設定、陳腐なキャラクター小説の外観をしていながら、これでもかとばかりに、ナノテクや量子力学の今風ハードSF的小ネタ、ガジェット類が満載で飽きないし、異星の都市の描写なども魅力的だ。いうまでもなく、キャラクターの心理描写もリアリティがあってうまい。
キャラ立ちしてもアイデアのつまらない小説は私は面白いと思わないが、SF的アイデアの面白さを倍加させる要素として「リアリティがあるキャラクター」が位置付けられるのならば、大歓迎である。
これは、本シリーズの他の作品もチェックしなければなるまい。

さあて、これから量子の薔薇の単語調べと、続き読みをするか。

5/212週間ぶりである。
この間、スコ-リア戦史2冊読み終わった。なかなか面白かった。Hなのがよい。癖になりそうだ。

今、「ダーウィンの使者」を読み終わりそうだ。
次に読む本は、ハリーポッター(炎のゴブレット)、ブルーマーズ、タレントの寓話の3冊並行。ハリーポッターは単語集が出ているから、単語学習ははかどりそうだ。最初に単語を暗記し、関連語を調べてノートを作ってから読む。ブルーマーズは唯一持ち運べるサイズのペーパーバック。ダーウィンが終わった後に、昼休みの喫茶店で読むことになるだろう。
タレントは、寓話シリーズ第2巻、アースシード教のいよいよ勃興期の話だ。このシリーズは単語が平易なので、あまり語彙を増やすのには役立たないが、その代わりしっとりと荒廃した世界像、情景描写がいい。バラード好きには薦められる。会社でブルーマーズを、帰りの喫茶店でタレントを、家でハリーポッターを読むことになろう。
以上を読み終われば後はこれだけだ。

<長篇>
時だけが敵(1983年ネビュラ賞)

<中編、短編>
マーキー(1992年ネビュラ短編賞)
真実の都市(1993年ネビュラノウ゛ェラ賞)
大理石の弧に吹く風(2000年ヒューゴーノウ゛ェラ賞)
究極の地球、ミレニアムベビー(2001年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編賞)
女神たち、お父さんの世界(2001年ネビュラノウ゛ェラ、中編賞)
フェアモント高地に速く流れる時間、地獄とは神の不在なり、犬がワンワンと言った(2002年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編、短編賞)
ルイーズのゴースト、万能治療薬(2002年ネビュラ中編、短編賞)

時だけが敵は結局最後になってしまった。
短編は、真実の都市、地獄とは、犬がワンワン、ルイーズは持っている。究極の地球、ミレニアムベビーはインターネットから入手可能。

5/24
ネビュラ賞はアメリカの神々が受賞し、ダブルクラウン。ゲイマンは「コラライン」が英国協会賞短編部門も受賞し、大ブレイクだ。受賞作を受賞前に既に読んでいたのは初めてかも(笑)。英国協会賞長篇は、プリーストの「別れ」が受賞。早速、アマゾンに発注した。
息抜きに今、ブラウン「火星人ゴーホーム」を読んでいるが、危惧した通り古臭くて読みにくいね。
ハリーポッターの単語集買ってきた。単語をただ並べているだけという酷い本。索引すらついていない。でもないよりはまし、というレベル。値段が1900円と安めでもあるし、まあいいか。これで語彙力を増やそうという人には到底薦められないな。他人の並べた単語の索引作るぐらいなら、最初から自分で単語集作った方がいい。
「ルイーズのゴースト」読了。8点。
奇妙な味のポルノ?ファンタジイ。もとよりSFじゃない。こういう作品にまで賞を与えてしまうところがネビュラ賞の懐の深さでもあり、節操のなさでもある。あまり好みのタイプじゃないが、質の高い作品だということは分かる。
「ダーウィンの使者」は昨日読了。7点。

「量子の薔薇」は一昨日読了。8点。

残りは次の通りとなった。
ネビュラ賞長篇がヒューゴーと同じでよかった。ほっとした。コンプリートは近い。

<長篇>
時だけが敵(1983年ネビュラ賞)
ブルー・マーズ(1997年ヒューゴ-賞)
異能者の寓話(2000年ネビュラ賞)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2001年ヒューゴ-賞)

<中編、短編>
マーキー(1992年ネビュラ短編賞)
真実の都市(1993年ネビュラノウ゛ェラ賞)
大理石の弧に吹く風(2000年ヒューゴーノウ゛ェラ賞)
究極の地球、ミレニアムベビー(2001年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編賞)
女神たち、お父さんの世界(2001年ネビュラノウ゛ェラ、中編賞)
フェアモント高地に速く流れる時間、地獄とは神の不在なり、犬がワンワンと言った(2002年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編、短編賞)
万能治療薬(2002年ネビュラ中編、短編賞)
いきもの(2003年ネビュラ短編賞)
ブロンテの卵(2003年ネビュラ長中編賞)

5/25
チャン「地獄とは神の不在なり」9点。
早く短編集でまとめて読みたい。ま、星雲賞は当確だろう。「SFが読みたい!」の年間1位も堅いな。

<長篇>
時だけが敵(1983年ネビュラ賞)
ブルー・マーズ(1997年ヒューゴ-賞)
異能者の寓話(2000年ネビュラ賞)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2001年ヒューゴ-賞)

<中編、短編>
マーキー(1992年ネビュラ短編賞)
真実の都市(1993年ネビュラノウ゛ェラ賞)
大理石の弧に吹く風(2000年ヒューゴーノウ゛ェラ賞)
究極の地球、ミレニアムベビー(2001年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編賞)
女神たち、お父さんの世界(2001年ネビュラノウ゛ェラ、中編賞)
フェアモント高地に速く流れる時間、犬がワンワンと言った(2002年ヒューゴーノウ゛ェラ、短編賞)
万能治療薬(2002年ネビュラ短編賞)
いきもの(2003年ネビュラ短編賞)
ブロンテの卵(2003年ネビュラ長中編賞)

もうすぐだ。頑張れ、コンプリートまで!

競馬最悪。

202:名無しさん@お馬で人生アウト:03/05/2520:06ID:QowVC3/l
丸物は首の上げ下げだったようですな。
今日は東海ステークス、ゴールドプルーフから万馬券だけ
7点ほど流してて、的中! のはずだったのですが、
まさかディーエスが降着とは・・・
プリエミが2着では、万券にならねえじゃん!
むろん買ってません。
今日ほど降着を恨めしく思ったことはありません。
あ、むろんオークスは、チューニ-なんて
買ってませんでした。
がっくし。
最後に、留守録のオークスが、テープ時間切れで
撮れてないというおまけつき。
とにかく、最悪の1日でした。
早く忘れたい。
>>201
フラッグ楽しみ。

つくづく、穴馬を見つけるのはうまいが、馬券運が徹底的に悪いと我ながら思う。

(一部削除)

「火星人ゴーホーム」古かった。大甘6点。

タレントの寓話読み出す。久々の熟読。やっぱり熟読はいいね。分析力がつく。

5/28
今朝見た夢を小説にする。新シリーズじゃ。

5/29
現在、Parable of the Talents
タレントの寓話(但し私が持っている本の表紙とは違っているが、見つからなかったので廉価版ペーパーバックの表紙画像で代用します)と
「言の葉の樹」
telling
を併読中だが、パラブルの方が面白いな。前作を読んでるから話の流れがわかりやすいせいもあるけど。4章が終わって5章に入ったところ。娘が母の思い出を振り返りながら、エイコーンに定住してからのアースシード教の勃興過程を、様々な引用の形で描いていく凝った構成。このアースシード教ってのがいいね。神とは変化なり。熱力学の第2法則、相対性理論etcなり、という教義だから、科学法則/真理=神、変化こそ宇宙の真理だから、変化を捉え、コントロールし、宇宙に種をばらまけ! というユニークな宗教だ。描かれる宗教の教義自体が科学そのものなのが究極の科学小説! って感じだ。
対して「言葉」のほうは日本語にもかかわらずこ難しい。いや日本語だからかな。小尾ふさの訳文は結構読みにくい。「闇の左手」なんかはすごくいい訳文だったけど、もう年なのかな? もろ文化人類学SF。闇の左手とか所有せざるなんかと同じで、ユートピア探求がテーマといってよいと思うが、20年前の作品群のような図式化し易い明快さがなくなって、複雑なのか曖昧なのか分からないとらえどころのなさが漂う。一言で言ってしまうと、「地味すぎんじゃないの?」玄人受けはするからローカス賞はとったけど、この地味さじゃヒューゴー賞は無理だったのも分かる。ネビュラ賞は今さら、だしね(最近は新人優先の傾向が明らかにあるし)。

5/31~6/1
中京記念--ダイタクフラッグあぼ~ん。
ダービー--マイネルソロモンあぼ~ん。
あか~ん。

ルグィン「言の葉の樹」つまらんかった。2点。

6/2
ストラウブ「シャドウランド」にとりかかる。
シャドウランド
並行して読んでいるパラブル、100ページ前後で足踏み。がんがらねば。

6/3
ヒューゴー、ネビュラのページを大幅更新しますた。
今日はカレーを3連食しますた。

6/4
今日は「タレントの寓話」を少し読んで訳しますた。
近日公開。
弟マークと開し、アースシードについて語るシーン。
そろそろ、このシリーズの売りである波乱万丈の残虐シーンが始まるか?(笑
ヒューゴーネビュラの書評もぼちぼち更新すますま。


6/7
自宅に引きこもって競馬。全敗。
すさんでる。

6/8
とにかくきつい。今起きた。もう11時。倦怠感。安田記念、ダイタクフラッグ、グラスステージの後、仕事予定。(中略)タレントの寓話
ParableofTheTalents、夕べベッドで横になって読んだが、数ページで疲労のため眠り込んでしまった。なかなか進まなくて残念。内容は面白いんだけど、仕事と体調の問題。今日中に100ページぐらいは読まないと、生涯に読める本の冊数がまた減ってしまうのでまずいのだが。ともあれ、今まで断片的に作っていた仮訳&単語ファイルから訳の部分だけを抜き出して、ネビュラ賞ページからのリンクページに張り付けておいたので、これで勘弁して下さい。
愛知杯はダイタクフラッグからいきます。駄目でもしょうがないと思ってます。

6/9
ParableoftheTalents、寸暇を惜しんで読み進む。仕事は意外に多忙なときほど、どういうわけか読む方もはかどるから不思議。といってもあまりページ数はこなせないんだけどね。仕事の圧迫から逃れたいという本能が、集中力を高めるのかもね。逆に一番はかどらないのは、多忙でなくて、ただ仕事上の悩みごとだけがあるようなとき。多忙で悩んでるときは考える暇もないから、集中力は阻害されないのだが、忙しくもないのに悩みごとのあるときは、時間はあるのに悩みごとが頭を離れなくて集中ができない。不思議なものだ。
で、姉妹を探しに出かけたメンバーがドングリ村に帰ってきたはよいが、医療道具の不備で結局死んでしまった。姉妹のうち一人は何とか生き延びたが・・・。これがきっかけとなって、主人公オラミナの夫(医師)は、ハルステッドへの移住を強く薦めるもオラミナの意志は固い。この先、また破滅の予感が・・・。前作で村皆殺しをやってのけた作者のこと、今度はどんな残虐シーンが繰り広げられるのであろうか、怖いような、楽しみ(おいおい)なような。

6/10
Parable of the Talents続き
きたよきたよ、ジャレット政権下のクリスチャンどもがドングリ村征服! 首に環をつけられて奴隷扱い。レイプされるわ、強制労働させられるわ、逆らうやつは殺されるわ。子供は略奪されて養子に出された。書物は全部捨てられた。バトラーのお約束ですな。男と女は分けられ、女の中にはレズに走るやつもいる(密告されて拷問でひとり死ぬ)。旦那は最初に心臓発作で死んだ(首輪で)。
大雨で丘が崩れて、首輪のメインの装置のおいてある小屋が埋まったせいで首輪が機能しなくなり、反乱成功、というところまで読んだ。
このへん、ちょっとやり過ぎという気もするが(笑
230ページまで来た。頑張れば1日50ページはいけそうだ。

6/11
ふひぃ、残業で帰宅は12時半だった。
明日も早い。今日はもう寝ます。ていうか既に夜中の1時過ぎだ。やばいよ。
Parable of the Talents続き
朝、ちょっと読んで現在242ページ。
14章読み終わった。金目のものと、子供の指紋足紋、書き物等を秘密の小屋から抜き出して、キャンプを燃やして出発。次は子供探し。
15章ちょっと。養親の下で育ったオラミナの娘の自伝が最初に少し。その後オラミナのジャーナルに戻る。
今から寝ながら264ページまではいきたい。

6/12
きつい。きつい。きつい。
ふひぃ~。
目がおかしい。脂汗。
Parable of the Talents、数ページしか読めなかったっす。
何か、キャンプから抜け出し、バラバラに行動して子供を探すことになったんだけど。オラミナは他三人のメンバーと一緒に、働きながらわが子を探すことになった。
今日、明日で読み終わりたいんだが・・・けっこう、体にガタがきてる。年だね。年を感じるね。頑張ると朝が辛いんだよ・・・風呂入る気にならないからね。もう三日入っていない。木曜、金曜の未入浴率結構高いし。やっぱ疲れてるときは。清原、動きが鈍い。

6/13
(略)

Parable of the Talents。
17章まで読了。つまり276ページ。残り100ページまで来た。
この作者の特徴として、クライマックスを早めに持ってき過ぎるために後半がやや冗長になってしまう傾向がある。本作の一つのクライマックスは、クリスチャンアメリカの過激派連中がアースシードのメンバーを拉致り、無線で首を絞める首輪をはめて虐待するところから、大雨で首輪のメインコントローラが壊れたのをきっかけに大反乱を起こすところまでが挙げられるが、その後やや低調な感じ。アースシードのメンバーがバラバラになって子供を探し始めて以後今までは結構かったるい。
第17章、Olamina went back to one of the cashes. Then she wenttotheCAcenter and found Marc (her brother) preaching. She sent a messagetohimwhichsaid he should come to seeherthenextday. ということで、18章に突入なのだ。何か予想のついた展開だが・・・マークとオラミナの対決? 和解? 何かマークは死ぬような気がする。気がするだけだけど。
毎朝鏡の中で田代まさし。

6/14
(略)
Parable of the Talents続き
危惧した通り、後半の展開が煮え切らない。かなりフェミニズム色、「奴隷解放」色が強くなってきた。作者が黒人女性作家であるがゆえの展開であるが、ちょっと類型化し過ぎな感じがする。マイノリティに対する暴行、抑圧に対する怒りを描きたいのは分かるが、やや誇張が過ぎて、ストーリーの楽しみを阻害している感じ。どうせやるなら、ねちねちでなく、中盤の展開のように思い切り過激にして欲しい。
18章
オラミナはマークに会い、娘を探すのを手伝って欲しいと頼む。だが、彼女が過去の出来事、すなわちドングリ村がクリスチャンアメリカの過激派である「救済者」に襲撃され奴隷キャンプ化されたこと、逃げるために彼らを殺害したことを語るや、彼は激怒し、オラミナを殴って立ち去る。オラミナはその後、マークから謝罪及び自分は別の町へ立ち去るがオラミナが希望すればこの町に彼女の住居を用意するとの内容のメッセージを受け取る。これを拒絶し、宿に戻る途中2人の暴漢に襲われ、間一髪で倒す。彼女はまだマ-クが娘を探すのを助けてくれると信じている。だが、彼はクリスチャンアメリカの暴力的な面を認めたがらない。彼は、オラミナが「クリスチャンアメリカ」に改宗すれば娘はすぐに見つかるとメッセージを残す。しかし、彼女はアースシードを捨てる気が毛頭ない。
19章
冒頭、娘の手記。
彼女は「ドリーマスク」(夢マスクといって、夢の中でドラマを楽しむ装置)の既存作に飽き足らず自分でシナリオを書く。同級生に見つかり、キリスト教への冒涜的な内容として仕置きをされる。彼女は母に似て体格よく育ち、ある日同級生を軽く殴ったら顎の骨が折れるほどになった。育ての父は彼女をかばってくれる一方、性的な目で見るようになり胸を揉んだり、風呂や着替えを覗いたりするようになった。彼女は嫌気がさし、ある日逃げ出す決意をする。名犬イチロー。

6/15
Parable of the Talents読了。
題名のtalentというのは「才能」ではなく、聖書の教訓話からとられていることがエピローグでやっと判明。talentというのは古代の貨幣のことだそうだ。タラントと一般に訳されている。神が3人の奴隷に貨幣を数枚ずつ配り管理をさせる。2人は運用して倍にするが、1人は埋めて隠しておいた。神が戻ってきて、倍にした2人には褒美を与えるが、埋めていた1人からはその1枚を奪い取り、一番たくさん稼いだ奴隷に渡す。働かざる者食うべからず的な教訓。
この小説がこの教訓話の寓話になっているとすると、さしずめ、「安穏たる死後の世界など約束されていない。ただ、宇宙に種を蒔くという目的を達成するためにひたすら働け、努力せよ」というアースシード教が、「頑張ってタラントを倍にした奴隷」であり、他方、ただ他力本願で死後天国に行くのを願うだけのクリスチャンアメリカ教が、ただタラントを埋めて隠していた奴隷にあたるだろうか。
で、それはともかく本作の評価。一言でいえば、「宇宙を目指す強い女の太腕一代記」といった感じだが、弟や娘との確執がうまくからみあって、ドラマティックな効果を上げているのと、アースシード教の教義内容が実によく考えられていて説得力のある点、情け容赦ない弾圧と暴力の描写の迫力などは特筆に値する。
この作者の他の作品もそうであるように、ややプロットに弱点があり、本作も「救済者」弾圧からの解放事件以後、ストーリーがやや平板になりかけるし、展開がいささか強引で御都合主義な部分があるのと、男性による女性抑圧の設定がところどころやや図式的になり過ぎる部分がある。しかし、そういった欠点を考慮しても、終盤のオラミナ=アースシード教がブレイクしてから、娘との再会、マークが娘のことを隠していた動機(マークは姉を愛していたが、思想/宗教的に相容れなかったことによる心の渇きを、よく似た娘に投影していたのではないだろうか?)などに筆の及ぶラストまでの流れはドラマティックで素晴らしい。
そして、ラストにおいてアースシードは第一弾の世代宇宙船を送りだす。やっぱりSF! このカタルシス。これこそSFを読む快楽だ。
終盤のカタルシスとドラマ性の高さで、若干のプロットの弱さと中だるみを相殺し、点数としては8点とさせていただく。
もし出るのなら、続編を読みたい。その男、ヤル気に飢えている。
<長篇>
時だけが敵(1983年ネビュラ賞)
ブルー・マーズ(1997年ヒューゴ-賞)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2001年ヒューゴ-賞)

<中編、短編>
マーキー(1992年ネビュラ短編賞)
真実の都市(1993年ネビュラノウ゛ェラ賞)
マーブル・アーチの風(2000年ヒューゴーノウ゛ェラ賞)
究極の地球、ミレニアムベビー(2001年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編賞)
女神たち、お父さんの世界(2001年ネビュラノウ゛ェラ、中編賞)
フェアモント高地に速く流れる時間、犬がワンワンと言った(2002年ヒューゴーノウ゛ェラ、中編、短編賞)
万能治療薬(2002年ネビュラ中編、短編賞)
いきもの(2003年ネビュラ短編賞)
ブロンテの卵(2003年ネビュラ長中編賞)
残るは長編3、中短編12。次は「時だけが敵」だな。

6/16
ビショップ「時だけが敵」nebtを読み始めた。時間SF。さっそく、要約&単語のページ作りましたので御参照下され。

6/17
時だけが敵ほとんど読めず。仕事疲れか。火曜はグリーンチャンネルの今週の結果分析もあるし、他の日より忙しいからしょうがないか。晩飯もコンビニのカレーだったし。
EscalatorsのCDが出てきたので久々に聴いた。やっぱり、"-tribe-"がいちばんいい。PAINっていい曲だな。持ってないCD、例えば
ttg
と、ZOOCOのソロを1枚、アマゾンで中古を見つけたので注文。でも中古は送料がかかるからシングル盤だと新品とそう変わらない値段になってしまうのが鬱。

6/18
時だけが敵ちょっと読む。主人公が割礼を施された(第1章)。第2章、いよいよタイムトラベル。考古学チームか何からしい。まだストーリーらしいストーリーはないがアフリカの架空の国に招かれ古人類学を学ぶアメリカ黒人という設定らしい。研究にタイムマシンを使うと思われ。しかし何、この第1章は? わけわかめ。オールディスの解説でも読むか、1兆年の宴の。
ハリーポッター炎のゴブレット第1章読む。1日1章なら1ヶ月で読み終わる。比較的易しいし色気のある英文なので読み易い。リドルハウスの一家が原因不明の死亡、様々な憶測が流れ犯人と疑われた男がこの屋敷に忍び込み、ロードと手下の会話を盗み聞きする。二人はハリーポッターを捕らえる相談をしている。ところがこの男は手下の蛇に見つかり、ロードに殺される。
法律SFというのを考えた。例えば飲酒取締法という法律を覚醒剤取締法の条文をモデルに作り、2070年ぐらいの近未来の設定で酒を飲むのが重大犯罪となった(反対に覚醒剤がタバコのように合法化された)社会を舞台にしたサイバーパンク小説とか。厳格に条文の当てはめをしたり、判例等の架空資料をごてごてつけて楽しむの。どうだろうか。商事SF、民事SF、行政SF、経済SF、特許SFとか。リクエストがあれば書くよ。
エスカレーターズの曲をipodに落とすためHDに落としていたらついに容量いっぱいに。明日外付け大容量HD買ってくるす。ちなみに今日編集したセレクションの曲名は、
Your Love Brings A Smile To Me 3:51
Ooh~Child 4:42 Escalators
Perfect Baby
恋の引力
Love Disconnection 3:29
If I Ever Lose This Heaven 4:24
チャネリング 4:13
Cry Again 2:15
Super Woman 3:09
Love Flower 4:38
夜間飛行 5:01
People Love 4:18
Raise Your Hands 5:07
Sunshine Love 5:04
おおきなうた 5:08
Kiss・Miss(album version) 6:48
Winter Melody 4:50
Love Woman 4:46
Pain 6:17
Love Sugar 4:42
Oh Happy Day 5:30
こんな感じですがどうでしょうか?
ちなみにううあも持ってないのを着々集めつつある。あとはアジコのシングル2枚と、コンピに入ってる曲ぐらいだ。あっ泥棒のリミックスシングルも。それと水の女のDVD。
翻訳次の予定はモチ、時だけが敵、でも長編だからなあ。とりあえず短編でお茶を濁すか。

6/19
ZOOCOのソロミニアルバム「GROW-MELLOW-FLOW」ほか3枚とアシモフ誌受領。エスカレーターズのHOTLEGSは持っているのを忘れててまた買ってしまった。
zoocogmf

ZOOCOのソロカッコイイ! 自作曲も全部素晴らしい出来だ。特に「輝きだすもの」は名曲としかいいようがない。「PAIN」や「涙」に匹敵する代表曲になりそうだ。エスカレーターズを脱退したのは正解だな。今日一緒に届いた在籍中最後のアルバム(6/17にジャケ紹介した「TOYSTOWNGANG」)なんか、ポップ過ぎてカッコ悪いもの。せっかくの歌唱力と個性的なキャラが勿体無い。シングル2枚、ミニアルバム2枚出てるけどフルアルバムはソロになって4年でまだ1枚もでていないのでキボンヌする。
裏ジャケのセミヌード写真もキマスタ(笑)。
採点
ZOOCO「GROW-MELLOW-FLOW」10点
ESCALATORS「TOYS TOWN GANG」6点
ESCALATORS「HOT LEGS」8点

6/20
ZOOCOのCDを編集。
AJICOのペピン受領。ライブ盤と同じテイクでがっかり。でもカップリングのSunnyがアルバム未収録なのでよし。

6/21
ZOOCOの2枚目のミニアルバムloveeducationと、ううあの泥棒リミックスシングル受領。
zoocole

ZOOCOのloveeducationは完全に正統派R&Bというかヒップホップソウル?になっちゃってるな。今回はかなりノリの良い曲が多い。Pieceofdreamが今回のベスト曲かな。ラップの入る曲が2、3曲あって面白い。9点。
で、ずうこをネット検索してみたら、サイトがあって、soysoulっていうバンドを結成したとか。数年前からSoySoulというライブイベントをやっているようだがその流れかな。何でも現在アルバムレコーディング中とか、楽しみだ。札幌でESCALATORSの期間限定復活ライブもやるらしい。ついでに復活アルバムも出せよ。ライブ盤そのまま出してもいいぞ。
とりあえずメーリングリストに登録した。

ううあの泥棒は凄いね。岸田今日子の朗読まで入っている(笑)。いっちゃってるな。強烈なインパクトだ。よくありがちな似たり寄ったりのリミックスを寄せ集めただけのリミックス集とは一線を画す工夫のこらされた一枚。傑作だ。10点。
モンドグロッソと共演の「光」もうすぐ出る。つーかモンドグロッソのアルバムが今週先に出る。HMVに直行だな。ダブルスタンプデーまで待てねえや。

さて、この週末、CD集め&編集に精を出して読む方がおろそかになってしまったので、これから時だけが敵を読みます。遅れを取り戻さないと。
そうそう、「シャドウランド」も併読してるけどつまんない。訳者の大瀧が褒めてるけど、そうかなあというのが正直なところ。

6/22
トホホ福島メイン、◎○で予想通りの結果なのに馬券を買っていなかった。4着馬▲から◎○2点に馬連流して完全な縦目。しかも買ったとき万馬券でなかったから外した◎○が結局万馬券。ほんとに終わってる。
時のみぞ敵続き
主人公は旧人類研究のためタイムトラベルで過去のアフリカの湖畔に行く。そして旧人類棲息の証拠を発見し報告する。他方、(主人公の生い立ちの説明か?)スペインの1963年のパートは、娼婦の母親が子供を通りすがりの娘に押し付けて逃げる。正統派時間SF、人類学SFっぽいが、実はニューウェーヴ系の内面追究をする話なのかも、主人公の生い立ちを細かく書いてるところから推察するに。
とりあえず5章の単語を調べたので紹介ページ見てちょ。
「シャドウランド」はやっとちょっと面白くなってきた。ローズの正体がいよいよ明らかに。エンターテインメントしては穴だらけの作品で、ファンタジーを読むセンスの欠落した私のような読み手には拷問だが(マジックなんて興味ねえよ)、やっと少し興味が持てる展開になってきた。

6/23
(略)
「シャドウランド」おもろくなってきた。
髪型田代まさしを意識したがイマイチだなあ。今度は山下清。
時だけが敵続き
ついに旧人類の一団と接触。さて、どうなるか。文化人類学SFの予感。

6/24
(略)
今日は本読む気にならねえな。ズーコちゃんでも聴いて寝よう。あ、でもちょっと読むか。今日帰りにズーコちゃんの新しいバンドのインディーズのファーストシングル探したけどなかったよ畜生。やっぱタワレコ通販しかないのか。高いけど探す手間省けるしいいか、ローソン受け取りだとアルバム並みの値段になっちゃうんだよなあ。

6/25
帝王賞でゴールドアリュールが負けた。
急用で買えなかったのだけど、帰って2ちゃんねるで結果を知って吃驚。まあ、正直本気で強いと思ったことはなかったので、負けるときはこんなものだと思っていたが、それにしてもこのメンバーで、大井でこの負け方はいかがなものか。瞬発力に欠けるため、雨で硬くなった馬場で持ち味が出なかったのか。去年秋のジャパンカップダートで、スローの瞬発力勝負に弱いという弱点は見せていたが、正直今年のメンバーで、これほどの惨敗は予測つかず。
ダイジェストでレース映像を見ると、最初からついていけていない。調整失敗ということもないようだから、やはり雨で水浸しの馬場が駄目なのだと結論したい。
ずうこのシングル2枚取得。後はアナログ3枚と、ソイソウルのシングルのみだ。

6/26 「こけちゃいました」
谷口浩美の顔で。
帰路、雨の中、記録3冊と「時だけが敵」「シャドウランド」でパンパンに膨れたブタ鞄、(略)でドライカレー食った後、半分壊れた折り畳み傘をさし、シャツのポケットにipod20GBを入れ、ずうこちゃんの愛の歌を聴きながら(略)に急ぐ俺。顔、山下清がかった田代まさしに乗り移った吉田照美。
雨。雨。雨。雨。雨。
半分濡れるグレイの背広。
大学に入った年、(略)の学祭帰り、やはり小さめの折り畳み傘のせいでジャケットが右半身だけずぶ濡れになり、女に笑われたのを思い出す。
前方右に、いつも前を通るのに入ったことのないラーメン屋。気を取られているすきに転倒。飛び出すipod。濡れる。右に回転しながら右半身を地面に衝突。右肘と右膝に激痛。背広右半分に泥とかぎ裂き。掌に血。
笑う谷口浩美。こけちゃいました。
* * *
購入した本、SFマガジン8月号。「500年のトンネル」上下。
* * *
まぢでいてえ。でもipodの頑丈さには恐れ入る。落としたこと10回以上、今回遂にずぶ濡れ。でも全然平気。これははっきりいって、マックの最高傑作だろう。
とほほ、また背広買換えだ。田代はつらいよ。
* * *
宝塚記念確定。
◎タップダンスシチー
○アグネスデジタル
▲ツルマルボーイ
注ネオユニヴァ-ス
△シンボリクリスエス
タップが展開有利、先行して抜け出し、後続抑え込むとみた。

6/27 「ラーメンは蕎麦屋で食え!」
自分では田代を目指したつもりだが、何かなぎら健壱のような気がしてきた。
今日も本読めず。壱日外回りでした。外回りは楽しいが、体力的には年のせいか結構きついね。昼飯また食えなかったし。
(略)
明日、グラスステージとシルククラウン出走だぴょん。
最近、SF日記でなくなってきてしまい少し反省。
あっ、ファイナルファンタジー10-2もやらないと。

6/28 「信じない者は救われない」
ナリタブライアン産駒2勝。
福島8レース、シルククラウン完勝。2着に人気薄。馬連6万、馬単/3連複8万馬券
福島10レース、グラスステージ3馬身半差圧勝。2、3着は人気馬で低配当。
私の馬券、8レースはシルククラウンから12番人気の馬(単勝60倍程度)へ馬連万馬券1点のみ。シルククラウンは4~5番人気で、2着に来た馬は13番人気(単勝80倍程度)だった。シルククラウンからの万馬券は7~8点しかなく、100円ずつ万馬券総流しでも1000円かからないし、通常好きな馬から買うときは必ず万馬券総流しをするのに、今回に限って弱気になっており、購入総額を無理に予算にあわせて低くするため、買い目を絞り過ぎたがゆえの失策だった。弱気になった理由は、降級馬が数頭いたため、シルクが来たとしてもヒモが荒れる可能性は低い(特に、今回2着に来た公営所属馬はまず通用しないだろう)と思ったことと、シルク自身に軸としての信頼をあまり置かなかったため。
ネットのナリブ基地の連中は皆とっている。
ちなみに10レースは万馬券じゃなかったので、当然外した。
結論?信じない者は救われない。
明日は無理にでも買うぞ。信じるのだ。東信二、「オレを信二ろ!」
*   *    *
(略)
それと、「時だけが敵」順調に更新中。翻訳作業も進めてる。さわりだけ載せてるけど。古語、造語が多くて結構難航。

6/29 「くさめとベスター」
宝塚八百長じゃ!
来週からマヂで予想する。
*  *  *
頭いたい。くさめ。体調最悪。
*  *  *
ベスター「世界のもう一つの顔」読み始める。短編集。古い。特に訳文が。読みにくい。新訳が必要だと痛感。自分でやるか。
*  *  *
ビショップ「時だけが敵」読み進む。100ページまで来た。過去のパートと現代(というか生い立ち)のパートが交互に進む。過去のパート、タイムマシンが消えてしまい、原住民にも疎んじられる主人公。ピストルをぶっ放したり、捕った獲物を食べたりして原住民を脅すが、効果あるのか? 現代のパート、ジョンジョンと名付けられた赤子が言葉を話さないので育ての親が心配していたが、物語を読んで聞かせると急に覚え始めた。
単語が結構ごついが、単語集ページに集めてあります。結構同じ単語を何度も使うので、あらかじめこれらの単語を覚えておくと読み易くなる。
今回、単語に難易度マークをつけた。後日、記憶確認のため問題集もつける予定。

6/30 「世界のもうひとつの顔」
ベスター「世界のもうひとつの顔」読み終える。短編集、7編収録。
「時間は裏切りもの」7点
予測のつくオチだが、割と綺麗にまとまっている。
「マホメットを殺した男たち」5点
平凡なタイムパラドックスもののアイデアストーリーで新味に乏しい。
「この世を離れて」5点
今読むといかにも古い感じのするアイデアストーリー。もう一ひねり欲しい。
「ピー・アイ・マン」6点
主人公の持つ超常能力がどういうものなのか今一つ分かりづらい。実験的文体だが、内容はごくオーソドックス、ベスターらしい作品。
「華で飾られた寝室用便器」8点
集中最も長く、恐らく集中のベスト。比較的複雑なプロット、文明風刺とユーモアに満ちた内容に、核爆発でタイムスリップするという昔懐かしいアイデアが素敵。オチも効いている。
「そのままお待ちになりますか?」7点
悪魔との契約ものはもはやひとつのジャンルといっていいほど、様々な作品が書かれている。有名どころでは、ブロックの「地獄行き列車」などが思い出されるが、本作は悪魔もののスタイルを取りながら人間社会のパロディになっているのが面白い。軽妙なショートショート。
「昔を今になすよしもがな」6点
破滅小説に新たな一作をつけ加えるもの。訳文が古いせいか中盤が冗長に感じるが、現代語で訳し直せば、恐らくもっと魅力的な作品になるはずで勿体無い。最期を自覚して、原初的な衝動に身を委ねる男女というのは、この時期の破滅小説のひとつのパターンであったが、本作はこれをラストに持ってきた点がシニカルでベスターらしい。
総じて訳文の古さが本書の印象を相当冴えないものにしている。この訳文を前提とすると総合6点。新訳を施せばもっと高得点を与えて良いかも知れない。

SF日記2003 7月号

7月1日
とうとう7月、いやな梅雨もそろそろ終わり。読書に(略)に競馬に頑張ろう。
hairaneeyo!




さて、本日は、「時だけが敵」と並行して読む予定であったアンソロジー「スターシップ」を朝忘れて出てしまい、仕方なく(略)書店で、スティーヴン・バクスターのジーリークロニクル第1巻(というより原書は1冊なのを翻訳が分冊にしたもの)「プランク・ゼロ」を購入。

正直、玄人に評価の高い作家ながら、英国協会賞「タイムシップ」星雲賞「時間的無限大」いずれも持っているだけで未読、今回初チャレンジだった。
ところが・・・これがなかなかいいんだよ。未来史形式の連作短編というスタイルは真新しくはないが、内容がバリバリのハードSFの宇宙小説! もう宇宙とか奇抜な生命体とかが出てくるだけでぞっくり嬉しくなってしまうが、最新の科学知識に裏打ちされていると思われるヴァ-ジョンアップされた内容が嬉しい。ダークマターだの量子力学だの最近の旬なネタを外さず拾う抜け目のなさに加え、ミニワームホールを集めて大きなワームホールにするとか話のスケールがでかくて素敵。やっぱSFはこうでなくちゃね。
今、冒頭2編読んだがいずれも高水準。2つ目の数学生命体ってのすげえ発想だな、よくイメージできないけど。
こりゃあこの作家は全作買いだな。ハードSFの正統的後継者の1人といって良いのでは。












7月2日
nextwave
HMVダブルスタンプデーのため、モンドグロッソ「nextwave」購入。無論目的はUAの「光」。はっきりいって、BIRD以後のモンドグロッソはメジャーへの色気が出過ぎてて好きじゃない。その割にはアングラへのこだわりがぬけ切れず、中途半端な感じがする。今回も最初から最後まで、NYハウスのような烈しいうち込みのダンスチューンばっかりで辟易する。そういうのが聴きたかったらNYハウスのアルバム最初から買うっちゅうの。昔みたいなジャズファンクが聴きたいけど、もう戻んないんだろうなあ。
問題の「光」だが、UAの歌と曲はいい。でも後ろの打ち込み、うるさい・・・。せっかくの歌が台なしだよ。シングル盤はアカペラが入るのかな? シングル盤まで待て。
*  *  *
「プランク・ゼロ」
読み進む。
「太陽人」8点
「論理プール」7点
「グース・サマー」9点
「黄金の繊毛」8点
冥王星?グースサマー、水星?黄金の繊毛、と太陽系の惑星の奇抜な生命体2連発! さあ次はどこ? とにかく奇妙な生命体の連発が楽しい。以前SFマガジンで「太陽系オデッセイ」という名企画があったが、私もこのサイトで太陽系の惑星別の未訳短編アンソロジーのページを作りたくなってしまった。いずれそのうち。
しかしやっぱり、太陽系惑星ものはいいねえ。惑星表面の情景描写がたまらん。
昔、ニーヴンのノウンスペースシリーズに熱狂した中高生時代、更に遡ってパノラマ太陽系というNHKの番組やボイジャーの映像、講談社ブルーバックスや天文年鑑に夢中になった中学生時代を思い出すなあ。
*  *  *
「時だけが敵」
第11章に入った。過去のパートでは遂に主人公が原住ハビリンに仲間として受け入れられた。現代のパートでは狩りに行き、無惨に殺される鹿を見てトラウマを負う主人公。両者の関連が追々明らかになるだろう。いかにも技巧的な文化人類SFだな。「焔の眼」などの既訳作品も手に入れなきゃ。
*  *  *
(略)

7月3日

(略)で飲んでてタクシー帰りですた。2時半ぐらいには帰りついたけど。無茶の効かない体になったね。今の体力じゃ、徹夜御泊まりなどありえねーな。酒が残ってるので頭いて。でも(略)はやっぱり遅くまで開いてる店あっていいね。今日の店は2時までだったが、週末は朝までやってるらしいし。だるいので、今日はこのへんで。


7月4日

どうもここのところ疲れている。恐らく睡眠不足だと思うのだが、目蓋が重くて背骨の周りの肌がガサガサだ。朝から夕方まで異様にだるくて眠い。いいリフレッシュッ法があったら教えて欲しい。このせいで帰ってからも睡魔に勝てず日記更新前に寝てしまい、翌朝更新となってしまう。

(略)

時だけが敵、何とか明日(明後日は所用)中に半分は突破したいのだが・・・。単語リストの更新も中断してるし。せめて10章までの単語ぐらいはコンプリートしたい。練習問題も作らなくちゃ。翻訳もしないとヤバい。
12章
主人公がすっかりヘレンのハビリン部族に溶け込み、獲物で祭をする。
13章
ジョンジョンの幼い日のエピソード、1歳を過ぎても言葉を喋らない。ジャネットに連れられて八百屋でおにごっこをしながらレジの前に来たとき、偶然ギブンス夫人に会い、髪の色などが違うなどと指摘され怒って帰る。
これはたしか主人公は黒人だったと思うから、人種差別の伏線かな? こちらのサブストーリの意図は現段階では不明。読み進めばわかるだろう。

あとジーリークロニクルは傑作だね。半分突破したよ。ダウンロードというアイデアなんかイーガンぽくていい。ハードSF好きを喜ばせる小ネタも満載な骨太宇宙未来史でアクション満載のごつっぽい正統派SF。最高あるね。
「リゼール」8点
ワームホールインタフェース管理用の知性体をダウンロードするため成長促進される子供。凄い話だ。
「パイロット」9点
スクウィームの手から逃れ、ダウンロードで自らを肉体死させながら超高速航行で逃げ延びるパイロットたち。ダウンロード後の描写が凄まじい。


7月5日

体調が悪い。全身の肌が荒れ気味だ。競馬全敗。(略)本読めず。疲れて寝てしまう。また翌朝更新、トホホ。


7月6日
(略)  

馬はまたも全敗。アタゴタイショウの2着3着が惜しかったぐらいで、後はかすりもしない。500円買い間違えて余計に買った阪神5レース障害も、買い間違えて軸になった馬が2着に来て、1着馬を買っていなかったことで更に鬱。もうこうなったら、PAT残高尽きるまで外れ続けてやる。今にみていろ。

「時だけが敵」単語集、第3章までアップしました。
後は、4章、6~7章、9~10章(形容詞、名詞)、11~12章、14章以下。
今回だけは中途半端で終わらせない。気合い入れて調べて覚える。


7月7日

疲れた、もう寝る。
今日はジーリ-と時だけちょっと読んだ。
「スイッチ」5点 イマイチよく分からん。アイデアストーリー。短過ぎ。
「青方偏移」8点 「グレートアトラクター」のスケールのでかさがたまらん。傑作。
時だけは、ヒューゴが死に、主人公はヘレンとデキちゃいますた。
しかしこの小説、ちょっと暗すぎるな、すかっとしない。単語はちょっと難しいのも結構多いから勉強にはなって楽しいけど、主人公のトラウマを語る生い立ちのパートも暗いし、タイムトラベルして置き去りになり原住民に溶け込もうとする過去のパートも地味目。ピストル誤射で死者は出るし。作者は「焔の眼」などの文化人類学SFで定評のある人物だけに、原住民に溶け込んで研究しようとする部分のディテール構築は流石なのだが・・・。とりあえず日本語で出てるビショップ作品何か手に入れた方がいいかも。「ささやかな叡智」あたりか。


7月8日

また自宅光ファイバー断線。わずか半月で2回目。あまりにひどい。実用に耐えない。これで毎月1万円払っていると思うと心底腹が立つ。機関銃を乱射したい。

ジーリー読み終わる、総合8点。
「クォグマ・データ」8点
「プランク・ゼロ」9点
究極のハードSF2編。原書物質クォグマ(クォークのマグマ)だの、プランク係数ゼロだの、とにかくぶっ飛んでる。ただ、ちょっとアイデア一辺倒でストーリーが一本調子な感じはするが。

ジャパンダートダービー、ビッグウルフがユートピアに一矢。ただ、ナイキアディライトが意外に頑張ったのは驚いた。この3頭、今後のダートを引っ張ってくれそうで楽しみだ。ナイキを軽視してボックスから外していたから、馬券は外れ。


7月9日

ちかれたびー。
「スターシップ」(アンソロジー)読み始める。


7月10日

(略)と夜中まで飲んでますた。帰宅2時。(略)泊まる。


7月11日

「スターシップ」8点
収録作(未読分)
クリプティック8点 面白い。
帰ってきた男6点 凡庸
夜来る7点 古典
闇と夜明けの間7点 バドリスなかなかいいね
楽園にて7点 面

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