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島田荘司『秋吉事件』光文社文庫」(2005/12/06 (火) 14:32:10) の最新版変更点

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<p>1999年</p> <p>2/3</p> <p> 夕方、「十角館の殺人」「不夜城」「連鎖」「天に昇った男」をブックオフで、「秋吉事件」を青山堂で購入。秋吉はついに文庫化(どういうわけか徳間文庫)だ。1000ページを超える大作だが、半分近く裁判記録であるため、創作部分は正味500ページ程度だ。新本格派の支柱がゴリゴリの社会派に? といわれる作品だが、社会派的作品は最初のころからあった(例えば「殺人ダイヤル......」は森村誠一調だし、今読んでいる「火刑都市」はもろ清張入ってる)。だからいつなんどき佐木隆三に走ってもおかしくなかったのだ(笑)。いや、佐木どころではない、この凝りようは。ほとんど島田事件(違ったかな)の野間宏(だったっけ?)入ってる(世界に連載されてたやつ)。佐木の場合は思想がなく、ただ単に事件記録から犯罪者の心理を小説化するだけだったが、この島田は死刑批判、えん罪批判を前面に押し出し、弁護人側が描くストーリーに従って秋吉の半生を小説化するとともに、裁判記録をそのまま収録した上で十分審理され尽くしていない事実上の争点を挙げて怒り狂っている(笑)。仮に共同正犯が認められても、2人のどちらかが4人を殺したのは間違いないから、下手をすると2人とも死刑に終わるだけの可能性もあるが、自分が主犯でなかったという立証がされれば死刑を免れる可能性もあったかも知れない。ただ、量刑に影響を与えるかどうかはともかくとして、事実認定が実際と違う可能性はあるので、その辺は記録を読みながら検討してみたいと思う。</p>

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