SF百科図鑑

バリントン・ベイリー『カエアンの聖衣』ハヤカワ文庫SF

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September 05, 2005

バリントン・ベイリー『カエアンの聖衣』ハヤカワ文庫SF

奇想ワイドスクリーンバロック
知的にエキサイティングで、かつ面白い。様々な独創的な衣装を誇り、衣装によって文化が規定されているカエアン星団。対立するジアード星団から調査船が派遣される。一方、ジアード人の男が最高級のカエアン製聖衣をゲットし、着たところ、この衣装に操られるように行動し始める。カエアン文化に関する突っ込んだエキサイティングな議論を織り交ぜながら、冒険また冒険の波乱万丈のストーリーが繰り広げられつつ結末まで突っ走る。おちは、知性をもった植物が自ら衣服の素材となりつつ、カエアン星人を操り銀河制覇をもくろんでいたというあっと驚くものだった。思弁性と娯楽性が見事に結合したいかにもSFらしいSFで満足。
テーマ性  ★★★★
奇想性   ★★★★★
物語性   ★★★★
一般性   ★
平均    3.5
文体    ★★★
意外な結末 ★★★★
感情移入  ★★★
主観評価  ★★★1/2(38/50)

silvering at 22:52 │Comments(0)読書
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