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「ロバート・シルヴァーバーグ「我ら死者とともに生まれる」」(2005/12/07 (水) 16:21:36) の最新版変更点
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<p>2001年</p>
<p>8/16<br>
シルヴァーバーグ「我ら死者とともに生まれる」★★★★★<br>
素晴しい! シルヴァーバーグの頂点でしょう。こんな不思議で繊細で思慮深い話が読めるなんてつくづく幸せ。摩訶不思議な発想、再生する死者の作る社会の造型が、どうしてこんなふうになるのかよくわからないながらに妙な説得力があるし。不死とはどういうことなのか、死があるから人は生に執着するのか、死のない生にどんな意味があるのか&&を考えさせる作品なのですが、あえて説明や解釈を必要最小限にとどめ、アンビヴァレントな結末で読者の思索に委ねるというスタイルがシルヴァーバーグらしいです。死者たちが暮らす都市の造型も幻想的で美しい。どことなくアルカイックで。後年の傑作「ビザンチウムへの航海」にも通ずる幻想的で思弁的な名作です。<br>
こういう名作が雑誌のバックナンバーを取り寄せないと読めない現状はまさに由々しきもので、毎年の掲載作を「SFMベスト」として単行本化するとか、作家ごとの短編集をまめに出すといった細かいケアをしないと、新しいファン層が掘り起こせないし、既存のファンも離れてしまうのは致し方ないところでしょう。どこも出しそうにないから自費出版しようかな、「ベストオブシルヴァーバーグ」&&<br>
目次<br>
憑きもの<br>
太陽踊り<br>
ヴァチカンからの吉報<br>
我ら死者とともに生まれる<br>
永き夜の終りに<br>
奥地のギルガメシュ<br>
兵士1を入力、続いて兵士2<br>
ビザンチウムへの航海</p>
<p>
あるいは、「かっこいい題名」で選ぶアンソロジーとしては&&<br>
世界の中心で愛を叫んだけもの(エリスン)<br>
時は準宝石の螺旋のように(ディレーニイ)<br>
われわれはみな裸で死ぬ(ブリッシュ)<br>
我ら死者とともに生まれる(シルヴァーバーグ)<br>
愛はさだめ、さだめは死(ティプトリー)<br>
そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた(ティプトリー)<br>
その口はあまたの扉、その顔はあまたの灯(ゼラズニイ)<br>
帝国よりも大きくゆるやかに(ルグィン)<br>
といったところでしょうかね。<br></p>
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