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<p>2001年</p>
<p>2/9<br>
「永久凍土」いよいよゼラズニイ節全開になって来た。夏季と冬季が地球年?にして何10年かおきに訪れる星の話。リゾート地で夏の間は観光客で賑わうが、冬の間はプレイスポットは無人になり自動化される。主人公(爺さん)と連れの娘が2人だけでこの星に残って過ごしている。という設定だけでも、おお、なんかいいぞ、ゼラズニイ節! という感じだ。舞台設定が明らかになると、もうすっかり作品世界にはまり込んでいる。これまたよさそうだ。これは未訳ではないんだけど、何しろ掲載誌がオムニでまず入手困難。しかしこの面白さなら、原文でも十分楽しめるぞ。<br>
こいつを読んだら、ウィリスとエリスン読んで、SFM読んで、後は「巡礼の道」だな。</p>
<p>2/11<br>
ゼラズニイ「永久凍土」★★★★★<br>
見事なSFゴーストストーリー。「北斎の富岳24景」もSFゴーストストーリーであったが、サイバーパンク風のハイテクスリラーであったのに対し、こちらは異星が舞台でよりSF味が強い。愛と憎悪と復讐の物語は、毎度のゼラズニイ節。現在型の緊迫感ある文体がサスペンスを高める。50年周期で訪れる冬と夏、幻想的な荒廃した冬景色、プレイスポットを支配する<元人間>のコンピュータプログラム、惑星のガイアと一体化して100年を生き延び復讐する女、と多彩な要素が見事に融合している。いかにもゼラズニイらしい典型的な作品。ゼラズニイの短編は、80年代に入っても衰えずに質を高めている。</p>
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