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<table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/21 (日) 17:54:58</font> <font color="#000000">ミサゴの森 続き</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>250ページまで来た&&<br> 途中から、古代冒険小説ものっぽくなってしまって、ちょっと残念。<br> 森の中で具象化した古代ケルト民族の社会に入った、ちょっとひ弱な僕の、恋と冒険の物語&&って、何かだいたい想像がついてしまって。面白いには面白いんだが、その路線ならバロウズにはかなわないだろうし(笑)。<br> ちょうど世界SF全集古典編で、バロウズの火星のプリンセスのオリジナル中編版に入るとこだし。&&これ、多分バロウズの本には入ってないんじゃないか? 超貴重なりよ~(窪塚タカシのこえで)あれかんじへんかんできなくなっちゃった めもりおーばー?</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/21 (日) 06:46:04</font> <font color= "#000000">ロバート・ホールドストック「ミサゴの森」</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>これも面白い。<br> 人間の想像力の中の存在に形を与えてしまう力場を持った森、これに取り憑かれてしまう一族&&。物語はミステリータッチで進む。人物描写と、森の力場に関する緻密な描写が不思議な生命力を物語に与えている。<br> じっくり読み込みたい作品である。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/21 (日) 06:42:46</font> <font color="#000000">SF全集 古典編に入る。</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>げろげろ&&面白い&&<br> オブライエン「金剛石のレンズ」<br> SFというより科学的ファンタジーというべきだが、見事な短編だ。<br> ドイル「ロス・アミゴスの大失策」<br> 面白い。科学的にどうかはさておき、皮肉の利いた着想はさすが、ホームズの作者だけある。<br> ラスヴィッツ「万能図書館」<br> 笑える。着想を小説に書きのばしただけの内容だが、シンプル故の面白さがある。<br> <br> 古い物ほど面白いという皮肉。やはり、文学の中から「物語性」がどんどん退化しつつあるということを実感する。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/03/20 (土) 23:09:32</font> <font color="#000000">世界SF全集32 世界のSF(短編集)現代編</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 読了。シェクリイとマティスンがつまらなかった以外は、概ね満足。<br> <br> ナース「悪夢の兄弟」医者作家らしい、悪夢の中での精神力のテストを扱った傑作。<br> ファーマー「母」グロテスクなエイリアンとの共生、作者らしい気持ち悪さ。<br> マクリーン「種の起源」一種のホラー小品。短過ぎて物足りない、アイデアはよいんだけど。<br> ブラウン「唯我論者」まあ、ショートショートだから。ここに入れるとさすがにレベルが低く見える。ブラウンはブラウンだけの本で読まないと。ジャンル違うからね、落語みたいなもんだから。<br> オリヴァー「吹きわたる風」世代宇宙船もの、ちょっとストレート過ぎてひねりがないけど、作者の作風らしいから。まあまあ。<br> シェクリイ「危険の報酬」筒井っぽいけど、ストレートすぎるな。「人間の手が触れない」って本の中でもいちばん有名らしいけど、何で評価高いのかよくわからない。古い。<br> オールディス「誰が人間にとってかわられる?」面白い。狂ってて。オチも笑える。ロボット物の傑作。<br> マシスン「次元断層」今にしてみると素朴過ぎて古くさい。<br> ライバー「交通戦争」ハーラン・エリスン的な傑作。多彩な作家だが、やはり短編がいちばん巧いね。<br> バラード「終着の浜辺」死に向かう現代文明を象徴する放射能実験の島を彷徨い、自分の内側への探究の旅を続ける男。広島原爆が人類の死滅に向かう「前三次期」であるという作者の思想と絶妙に結合した、悪夢的幻想小説の傑作。<br> アルジャーノンも斜め読みで再読。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/03/20 (土) 15:45:28</font> <font color= "#000000">ジェイムズ・ブリッシュ「表面張力」</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>世界SF全集短編集読み進む。<br> <br> 実に濃密な一編である。50年代に書かれたとは思えないほど、人造種族である微小水棲人類の「宇宙船」建造から最初の「宇宙」旅行へのディテール構築は読み応えがある。強靭な想像力と該博な科学知識の結合、これがブリッシュの実力だ。SFのかくあるべき見本ともいうべき傑作。実は「宇宙播種計画」中の一編であり、この本はハヤカワSFシリーズから出ていて、所有しているのだが、未読であった。いま、見比べてみたところ、各章の頭に挿入されているコメントが、全集版では省略されている。というよりも、全集版は雑誌初出時のオリジナルを定本にしており、SFシリーズ版は単行本化され加筆された物を定本にしているのであろう。<br> 本編のどこに自分が魅かれるのかを内省するに、やはりそれはミステリ的部分であるということが判る。「水だけの惑星に適応する人類とはどのような身体構造を持つべきか」という謎に始まり、「そのような人類が生息するのはどのような世界か」「そのような世界はそのような人類にどのように見えるか」「そのように見える世界の中でそのような人類はどのような文化を築くのか」「そのような世界、文化における海面、外気とはどのような存在か」といった謎とそれに対するブリッシュの科学的思弁に基づく回答が次々と提示される。それに対する興味こそが、ページを繰る手を止めない機能を果たす。ストーリーを追うことでその謎に対する回答が次第に明かされるという構造である。そして、閉塞した謎めいた(しかしそれ自体として構築された異世界として十分に魅力的である)世界からのある種の解放と新たな視界、という知的開放感が最後に与えられ、完結したカタルシスが得られる。<br> これはまさに広義のミステリだ。私にとってSFの魅力とは、やはりミステリである。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/03/20 (土) 12:52:21</font> <font color="#000000">胯泥のように眠りこける</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>全身倦怠感の奇病。起床12時。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/19 (金) 22:50:40</font> <font color="#000000">チクタク 面白かった!</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 今まで読んだロボットSFの中では間違いなく1位だな。<br> とにかくキャラ立ちが最高。<br> アシモフが十年一日のごとく「人間になりたいロボット」ばかり書き続け、そのまま昇天したのを尻目に、スラデックはそれを軽く凌駕して、「好むと好まざるとに関わらず人間っぽくならざるを得なかったロボット」の独白を綴り出してみせる。<br> 結局、この、色んな「狂ったご主人」に弄ばれた挙げ句に否応なくアシモフ回路が壊れ、自由意思を持つに至った主人公の、「自由を試すため」の、自由の象徴である「犯罪の実験」の数々は、逆説的に人間そのものであって、全てが発覚し「副大統領になり損ねた」後になっても、国民の人気はかえっていや増し、その無罪放免を願う声が全米を席巻するのである。<br> こんなすばらしい名作が、何で未だに訳されていないのかと、小一時間問いつめたい。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/19 (金) 07:48:45</font> <font color="#000000">チクタク</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 全身がずだ袋のように疲弊する奇病で、昨日も少ししか読めず。<br> でもこの小説面白い。もったいなくて丁寧に読みたいというのもちょっとある。<br> 過去
<br> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/19 (金) 22:50:40</font><font color="#000000">チクタク 面白かった!</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 今まで読んだロボットSFの中では間違いなく1位だな。<br> とにかくキャラ立ちが最高。<br> アシモフが十年一日のごとく「人間になりたいロボット」ばかり書き続け、そのまま昇天したのを尻目に、スラデックはそれを軽く凌駕して、「好むと好まざるとに関わらず人間っぽくならざるを得なかったロボット」の独白を綴り出してみせる。<br> 結局、この、色んな「狂ったご主人」に弄ばれた挙げ句に否応なくアシモフ回路が壊れ、自由意思を持つに至った主人公の、「自由を試すため」の、自由の象徴である「犯罪の実験」の数々は、逆説的に人間そのものであって、全てが発覚し「副大統領になり損ねた」後になっても、国民の人気はかえっていや増し、その無罪放免を願う声が全米を席巻するのである。<br> こんなすばらしい名作が、何で未だに訳されていないのかと、小一時間問いつめたい。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/19 (金) 07:48:45</font><font color="#000000">チクタク</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 全身がずだ袋のように疲弊する奇病で、昨日も少ししか読めず。<br> でもこの小説面白い。もったいなくて丁寧に読みたいというのもちょっとある。<br> 過去?チクタク、サムズソウルシティという中古ロボット屋で売りに出される<br> 現在?チクタク、大量毒殺と放火の実験を敢行。毒殺はオーナーに罪をなすり付ける。チクタクは火で焼けた顔を取り替えてもらう。ロボットに市民権を与える憲法改正案が通過し、コード総督はチクタクに副大統領にならないかと持ちかける。選挙(州議?)でチクタクは相手候補を殺害し、当選したフォード・マクスウェルのラニングメイトに選ばれる。<br> チクタクの絵の偽作騒ぎが起こったことでワイオミング州知事に呼ばれ説教されるが切り抜ける。次に、経営する肥料工場がゴミ捨て場(死体捨て場)にされたと報告を受けもっと工場を増やせといわれる。<br> あと3章</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/17 (水) 23:46:08</font><font color="#000000">チクタクもう少し</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 主人公の悪徳ロボットは、「オズの魔法使い」に出てくるロボットから名前をとっている。<br> 過去パートでは、火星行き宇宙船が保険金詐欺のためのもの(実は地球上の砂漠に停止中)であったことが暴かれ、脱出する。その後チクタクは競売でヘッケル医師に売られる。看護ロボットのバトンズとともに手伝う。タキオン教の教祖ハム卿入院、全身壊疽で切除と人工臓器取り付け繰り返す(バトンズの部品使用)。だが最終的に失敗、頭が爆発し、医師は教団から提訴され落ちぶれる。チクタクはまた中古ロボットとして売りに出される。<br> 現在パートでは、チクタクが「ロボットに賃金」協会などを通じて政治力を伸ばし、ドラマなどを撮影する一方、悪事の実験を繰り返す。ニクソン公園でかつて火星行き宇宙船ハイジャック犯人のスマイリングジャックを殺害。「ヨブ作戦」では対象に定めたオースティン一族9人を主人を除き皆殺しにする。シビラとともにスチュードベイカー家を訪れ(スチュードベイカーはアンチロボット運動家になっている)、拒否されるやガレージでシビラ殺害、止めに入った初恋相手ロボットガムドロップと再会するも、発火するや見捨てて逃走。<br> あと34ページ。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/14 (日) 17:27:26</font><font color="#000000">チクタク凄い</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 廃品ロボットの河畔の捨て場で軍用ロボットに爆弾を作らせたチクタクは、パシフィックエアの航空機爆破に成功し、807人を死亡させる。また、店で買ったナイフで、「ロボットにも賃金を」のビラ配りをしていた男の心臓をひと突きで殺害。<br> カットバック式に挿入される生い立ちでは、2人目の主人である退役軍人が、経営するレストランの食中毒事件で摘発され、発狂し自殺。チクタクは再び売り飛ばされる。アーノット裁判官。競売係によると前よりもひどい主人らしい。<br> アトリエを政府の女大臣が訪ねてきて、大統領のコレクションに加えたいと申し出る。<br> <br> 強烈なピカレスクロボットSFだ。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/17 (水) 00:52:58</font><font color="#000000">チクタクは凄いっす</font></td> </tr> </tbody> </table> <p><font color= "#FF0000">遂に集団で窃盗強盗をやり始めたよ。<br> 本格的ピカレスクになってきた。わくわく。<br> 悪徳の栄えって感じっすね。<br> <br> 「黒い仏」もぼちぼち面白い。何と言っても読みやすいし。</font></p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/16 (火) 08:27:11</font><font color="#000000">チクタク中断</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>平日はきついね。<br> 過去:火星かどこかに送られる宇宙船でハイジャックに遭う。連れは殺害されるが自分は機転で切り抜ける。<br> 現在:ハイジャック犯人と再会、拉致されるが解放される。「ロボットに賃金」協会の連中から会社設立を持ちかけられる。チクタクは法的には所有できないが唯一の社員となり実質的オーナーになるという話。<br> <br> 「黒い仏」を電車で呼んでいるが面白い。何と言うか感性や趣味が自分に近い。年が近いからか。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/14 (日) 23:01:23</font><font color="#000000">チクタク面白いぞ</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> チクタク、「ロボットに賃金を」団体に招かれ、いよいよ政治に手を染める。団体メンバーからは、「ロボットにも人権や財産権を認める法改正を」とそそのかされる。<br> 回想シーンでは、気違い裁判官に殺されかけた後、牧師に保護され、その助手を務めるが、牧師が熱狂的女性信者に殺害される。</p> ■2004/03/14 (日) 14:49:16 <font color= "#000000">チクタクおもしれえ</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 初に金持ちの家に買われたチクタクだったが、他のロボットと結婚式を挙げた後、主人が倒産し、軍人に売られる。その後にスチュードベイカーに買われたという次第である。汚いものをきれいにしたいという基本原理が、隣家の娘の殺害などに結びついているようだ。チクタクは、著名な画商に才能を認められ、専用のスタジオを手に入れる。そして絵を売った金でスチュードベイカーに代わりのロボットを買わせ、画家としての地位を確立してゆく。<br> 当の犯人であるチクタク自身が自己の半生における「実験」の数々を語りながら、自己の逸脱の動機を探究する、一種の「ホワイダニット」の本格ミステリとして読める。傑作の予感がする。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/03/13 (土) 13:06:17</font><font color= "#000000">「チクタク」が面白い。</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> ロボット工学の3原則がいかに破られるかを描くピカレスク小説らしい。冒頭から、隣家の少女が失踪し、謎の提示がある。本格ミステリな予感。お掃除大好きの高性能ロボット「チクタク」が何をしでかすのか? 今日明日読み終える。<br> 何しろ普通のミステリも書いていて、ミステリとの境界作家スラデックである。無茶楽しみだ。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#000000">■2004/03/10 (水) 02:08:41</font><font color= "#000000">ジョン・スラデック「チックタック」</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>悪徳ロボット小説らしい。読み始めた。<br> <br> 並行して読んでるのは竹本健治「囲碁殺人事件」<br> あんまりそそられないんだけど、薄いので。<br> <br> 世界SF全集も読まないと。<br> <br> 全然関係ないけど、ふと思いついた。<br> お金というのは自由を確保するために必要であり、かつ、自由を確保するのに必要なだけあれば足りるのに、それが自己目的化して、無意味に自由を犠牲にするのが人の世の常。<br> 人生において、最も価値高きものは自由。その他の疑似価値(富、名誉、地位、安定etc&amp;&amp;)はすべてイリュージョンにすぎず、一見価値であるかのように錯覚するが、実はそれ自体に価値はない。全ては、自由のための手段にすぎない。<br> そして、人生はあまりに短い。1分1秒が全て取り返しのつかない価値を持つ。<br> 本末転倒せず、原点に帰り、自己の欲望を正確に見定めねば、と思う今日この頃。欲望のために無駄なことは削ること。誰も他人の人生に責任を取れないのだから。</p>

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