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ロバート・R・マキャモン『スワンソング』」(2005/12/05 (月) 02:00:16) の最新版変更点

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<p>読了日2003</p> <p>7月12日<br> <br> いよいよ本格的に、「時だけが敵」の翻訳作業に着手。専念したいので、しばらくこの日記も簡略化。<br> <br> さて本日、スタージョン「海を失った男」(晶文社)購入。凄い本だ! 「ビアンカの手」最高!<br> <img alt="mwls" src="http://cyber.dyndns.ws/~sdc/sf/sturgeon.mwls.jpg"><br> このサイトでも、スタージョン短編全集未訳作品全訳敢行予定なので乞う御期待。<br> <br> マキャモン「スワンソング」読み始めた。<br> <br> <br> 7月13日<br> <br> 「時だけが敵」20章までいく。翻訳進まず。<br> シソーラス1~10入力。<br> *  *  *<br> 「時だけが敵」21章に入る。<br> 20章でヘレン失踪。ヨシュアは他のハビリンとともにサイの親子がハイエナを追い払うのを見て、サイがいかに角を手に入れたか、ンガイの神を救い月を空に返したかを語る。つーか、何であんたが語るねん。<br> また、ヨシュアがいかに古人類学プロジェクトにかかわるようになったか、単なる黒人ペンキ塗りに過ぎなかった(育ての父を働きに出て家に帰らない母に業を煮やしドライブに出たときに猿にパイプを奪われ夜中に復讐にいき警報に引っ掛り逃げている最中交通事故で失ったり、自分が見る古代アフリカの夢の話をネタに本を書いた育ての母に嫌気がさして逃げ出したりした過去あり)彼が、いかにしてアフリカのザラカリに最古の「ヒト」がいたという説を唱えるザラカリ出身の学者と知り合ったかが語られる。<br> ヨシュアの生い立ちへの濃密な描写が尋常じゃない。人類学/時間SFの形を取りながら、筋金入りニューウェーヴ! という感じの作品だ。<br> *  *  *<br> ブラムストーカー賞受賞の「スワン・ソング」も第1章読み終わる。第三次世界大戦勃発!って何か懐かしい設定だが。政治情勢も冷戦時代の設定のまま。この後が楽しみ。<br> <br> <br> 7月14日<br> <br> (略)の(略)文庫拝読。グンバツに面白い。特に脚注最高。変態中学生の異常犯罪が頻発する時節柄、我々も危なかったんだなぁと今さら震撼(笑)。<br> *  *  *<br> 「スワン・ソング」第2部まで読む。ついに核誤爆、米国が自国の核で壊滅! 第三次大戦ものは既にSFではなく現代小説に分類されていると思うが、本作はすんでのところでSFに踏み止まっている作品。ただ、本作ですら世間的にはSFとは思われていないだろう。ブラム・ストーカー賞受賞にもそれは表れている。「最終戦争の目撃者」「レベル・セブン」など、このテーマがSFの本流だった時代もあるというのに・・・。恐らく、冷戦終結により極地紛争が増え、いつ何時起こってもおかしくない世界情勢だからこそ、もはや空想の域を超えているということだろう。<br> そういえば、最近はタイムトラベルものはファンタジーに分類されることが多い。ジャック・フィニイの「ふりだしに戻る」なども触れ込みはファンタジーだ。先日出た「百万年のトンネル」もファンタジーとされている。しかし紹介文を読むとその内容は一昔前のジュブナイルSF。SFと触れ込むと売れないということもあるのだろうか。世間的なSFの概念が非常に狭くなっているようである。<br> 「時だけが敵」21章まで来た。ついに、ブレア教授がヨシュアを雇う。<br> シソーラスの研究も少し進める。今日は(1)の後半の単語を調べた。しかし、この章立てはあんまりよくないなあ。いかにも学者っぽい分類だ。厳密な学問的分析分類はいいから、実用、学習という観点からもう少し使う立場に立って、使い易い分類にして欲しい。<br> <br> <br> 7月15日<br> <br> 体調が悪い。いくら寝ても回復しない。時々このまま死ぬんじゃないかと思う。冗談じゃない、この世に未練はいっぱいあるぞ。全然楽しいことをしていない。読んでいない本もいっぱいある。あと10年は生きてやる。<br> *   *   *<br> 「スワン・ソング」は凄い。リアルな描写がたまらない。マクリンの手首を切断するシーンはマジ鳥肌が立った。<br> 1日1章のペースで2週間で読了予定。最近本当に本を読むのが遅くなった。全盛期はこの程度の本は2日くらいで読んでいたのに。<br> 熱狂できなくなったねえ。<br> *   *   *<br> 時だけが敵は、21章がもう少しだ。また主人公が他のハビリンのデタラメな未来の予言を語り始めたよ。だから何でそんなデタラメを話すんだっつーの。<br> *   *   *<br> やりとりがつながらない。<br> *   *   *<br> (略)辛かった。<br> <br> <br> 7月16日<br> <br> 不思議だ。急につながるようになりました。設定いじってないのに。<br> *   *   *<br> (略)で食いました。結構旨かった。(略)エリアは結構美味しそうな店が多かった。今後ハマりそうだ。ほんとに食うことしか考えてなくて、いやらしくてすみません。我ながらはしたない。<br> *   *   *<br> 「スワンソング」は凄いね。10年に一度の傑作かも知れない。じっくり味わって読みたいから、1日1章のペースを守ろう。<br> <img alt="swansong" src="http://cyber.dyndns.ws/~sdc/sf/swansong.jpg"><br> <br> *   *   *<br> すごいきつい。読書のノルマを達成できないうちに寝てしまう。死ぬかも。病気か。<br> 時だけが敵、メアリが21章で殺された。地震の最中に別の部族のやつに。あう体の節々がいたい。死ぬかも。ほんとには一昨日のノルマに今朝やっとたどり着いた。終わってる。頭悪過ぎる。眠り姫。カトンボ。田代まさし以下。今日23章まで行かないと負ける。幸い23章が短いので死ぬ気で頑張る。昨日シカゴ旅行の検索などして時間を食ったのが痛かった。外で代理店のパンフ漁れよ。おれ。<br> シソーラスのノルマも遅れてる。題名ぐらいはやらないと。まんじゅう。<br> <br> <br> 7月17日<br> <br> (略)の(略)の触発されて、押入れから前回受け取った大学以前の自作文庫を繙いてみた。少しはましなことを書いているんではないかと期待しながら。<br> 数分後、その期待は失望に変わった(笑)。もう少しましかと思ったけどね。ただの馬鹿じゃん。ギャグのセンスは結構あると思うけどね。面白いと思って書いていたところは、今読み直してもやっぱり面白くて笑い転げてしまう。自分で面白いと思うことを書いているから、当たり前か。しかし、人生とか青春とか、セックスとかオナニーとかの話を書いているところは本当に見苦しい。まあ、年相応でしょうがないという気もするけど、普通の人は頭の中だけで考えて年とともに忘れてしまうようなことを、わざわざ<font size="5">肉筆で書いて回覧</font>しているんだから質が悪い。預かっていたのが(略)でよかったとマジで思うよ。しかし、恥ずかしいねほんとに。<br> でもさあ、今書いている日記とかも多分、10年後に自分で読むとめちゃくちゃ恥ずかしいんだろうなあと、ちょとおもた。<br> <br> ちょっと紹介してみよう。適当に1冊拾ってみた。<br> 本の題名「 (略) 」。<br> 次のページが目次、その次のページがタイトル「(略)」。この題名はたぶん、江戸川乱歩「(略)」からの連想か?<br> そのページの裏に「冬の夜ひとりの旅人が」と書いてある。これはイタロ・カルヴィーノの長編の題名からのパクリ。<br> その次のページにどういうわけかまた、表題が書いてある。「(略) 川元太郎」。川元太郎というのは、ミステリー/SF評論家「川本三郎」からの連想だろう。<br> そのページの裏に、「今日もみんなでオナニズル」と書いてある。さすがマッドオナニスト・(略)の面目躍如である。「オナニズル」という表現が殺虫剤の商品名めいてもいて、絶妙なダブルミーニングとなっている。<br> その次のページがまた「目次」。「(略)」「(略)」「小夜曲パート?」「いもむし」「解説(角田菊男)」となっている。どういうわけか「(略)」が「(略)」に変わっている。<br> そしていよいよ最初の作品、「(略)」の登場である。ジャジャーン。<br> ちょっと引用しよう。<br> <br> <font size="1">(略)</font><br> <br> <font size="4">君の胃潰瘍にキスしよう</font><br> <br> 黒衣ばかり着ていた彼女の頭が、あたかもおまんこのように、ある日パカッと音をたてて割れた。<br> そして中から黄色い花弁が顔を出した。七枚の花弁。それらが付着する中央部には、不気味なのうみそが、あたかもツナのサラダ油漬けのように異様な光沢を放っていた。<br> 翌日、そののうみその中から、するすると白い繊維質の雌蕊が伸び出した。三日後、その雌蕊は成長しきって止まった。<br> 黒と黄の色のコントラストがあざやかだった。<br> 彼女は無言のまま、街を、街路を、農道を歩いた。かつてあれほど快活でおしゃべりな娘だった彼女が、今や口もないのでひとことも喋らない。だからだれも、彼女と気付くことがなかった。村の郵便夫も、老村長も、あれだけ美しかった彼女がどこへ消えたものかと不思議がった。とりわけ母親の悲しみは、なみなみならぬものだった。夫が死んで十五年というもの、女手一つで彼女を育ててきたのだから。三日三晩泣きくらしたあげく、どこの村にも一人はいるような気狂い女となって、村のはずれの荒廃した墓地に出没しているのを、年老いた墓守りに何度も目撃されている。そして、さらに三日たつと、完全に彼女はこの村から姿を消した。どこへ行ったか知るものはないし、だれも興味がない。<br> そのころから頻繁に、村の中央通りを歩いている黒衣の女を、かず多くのひとが目撃するようになった。彼女に会ったひとはみな、その美しさに、しばしわれを忘れて見惚れる。彼女が歩み去ってから、はじめて首をかしげる。はて、今のは誰だろう。この村にはいなかったように思うが。<br> あれだけ村の男と浮名を流した彼女も、こんな姿では、男と女のその行為など、するべくもなかった。村の男たちはみな、欲求不満に陥り、村のスベタ女たちを犯しまわるものも出た。これまで黒衣の女のためにおまんこさせてもらえずにいた女たちは、有頂天で男たちと体をあわせた。このため、村の風紀が乱れていると問題になり、役場の前の広場に、若い男女がみだりに口をきいてはならぬという掲示が出された。<br> ある晴れた朝、黒衣の女のもとに一匹の巨大な金蝿がやってきた。<br> 「私は天国からの使いです」<br> そう言うと、蝿は、すでに花粉と化した彼女ののうみそを前肢でこさぎとり、味見したあげく、雌蕊の先端になすりつけた。雌蕊に触れた瞬間、女はびくっと体をふるわせた。あたかもクリトリスにでも触れられたかのように。<br> そして、次に金蝿は、女の体を食べ始めた。<br> 蝿が飛び去った後、食べ残しの胴体は、腐敗し、蛆が涌き始めた。金蝿の子だった。女の体がすでに原形をとどめぬほど分解しきったころ、かれらは成虫となり、天国へと旅立っていった。<br> やがて、花弁が落ち、雌蕊だけが残ると、その下腹部がふくらみ始めた。新しい子を宿しているのだ。三日後、村のはずれのにれの木の根元に、一個の黄色いパパイヤのような実が落ちていた。それが彼女だった。彼女は出産を間近に控えており、天からの使者を待ちのぞんでいた。やがて、一羽の巨大なカラスがやってきて、彼女の実をついばんだ。彼女のジューシイな果肉がたちまち露わになり、あたかも新婚初夜の処女の新妻のように、受入れ体勢万全とでもいわんばかりにカラスの一突きを待望した。果たして、一突き、また一突き、さんざん食いちらかすと、食べかすと種子を残して、カラスは飛び去った。彼は大鴉で、牛乳のように白いおおきな羽をひろげて、西の空の彼方へと点になって消えてしまった。どんよりと暗雲がたれこめ、不気味な風が吹いていた。突風が枯葉を吹きさらい、舞いあがらせた。あたかもなにかの<blink>忍術</blink>のように枯葉はうずをなしておどった。遠くで雷鳴。嵐が近いことを告げている。そして、やがて、雨が降り始めたのである。<br> 雨は百八十日間降り続けた。<br> <br> <完><br> <br> ちょっとといいながら、あまりに華麗な文体に魅せられて(笑)、全文引用してしまいますた。<br> 名作だ。★★★★★。自分で言うのもなんだけど、究極のアヴァンギャルド・ホラーといえよう。モチーフになっているのは多分、というより明らかに、ジョン・ウインダムの「呪われた村」。しかし本作は、単なるオマージュではない。(略)独自のセクシュアルな変態性が、絶妙に不気味なホラーイメージを醸し出している。グロテスクでけばけばしい色彩感覚や内臓感覚は、幼いころの日野日出志、楳図かずおといったホラー漫画家の影響が垣間見える。また「鴉」=「白」、「金蝿」=「天使」といった屈折したイメージ結合は、逆接法によるインパクト強化であるとともに、反骨的なメッセージも読みとれる。<br> ヒューゴー賞は無理としても、世界幻想文学大賞ぐらいは取れそうだ(バキッ)。<br> <br> とまあこんな感じの作品が4編収録され、最後に(略)の解説が入っている。更に、次の「あとがき」。<br> <br> <font size="5">あとがき</font><br> <br> 新刊である。<br> このような衒奇的体裁をとったのも自己の作品を対象化して認識せんがための悪あがきと御寛恕願いたい。笑ってください。<br> <br>                  作者<br> <br> また、気が向いたら他の作品も紹介します(えっ、もういいって? そんなこといわずに(笑))<br> <br> *   *   *<br> <br> で、ついでに、(略)からの宿題であった(略)をすこしずつ読み始めることにした。ざっと斜め読みしたところでは、マッドオナニストの主人公が他人のトイレや性交を覗きまくるというような話らしい。下ネタを介して青春を浮き彫りにすると言うやつか。そういえば文体がちょっと(略)と似ている感じがするなあ。この本を俺に貸すということは、やっぱりおれがオナニストだからか。・・・しかし、覗きの趣味はないぞ(笑)。まあいい、とりあえずじっくり読ませてもらおう。<br> また感想は後日。<br> <br> *   *   *<br> <br> 「スワンソング」と「時だけが敵」は、今日も寄り道してしまったために進んでません。ごめんなさい。ああ、こうやってまた、受賞作読みが進まないまま年をとってしまう。あはれ三吉。<br> <br> <br> 7月18日<br> <br> <img alt="ばぶよう" src="http://cyber.dyndns.ws/~sdc/sf/babyyou.jpg"><br> <br> ZOOCOの新バンド、SOYSOULのファーストシングル「BabyYou」がやっと昨日、タワレコより届いた。4曲収録。ずうこ個人名義のR&B路線の延長といえるが、共演者がかなり前面に出ている。4曲中では2曲目のWhydon'tyou...?が一番いい曲だ。4曲目のアップテンポなファンクチューンSoysoulは、バンドのテーマ曲? 今までにない烈しい曲でなかなかいい。<br> <br> <br> 7月19日<br> <br> 体調最悪。こんな頭の状態では馬券を5000円買っても当たらない。まぢやばい。明日は1000~2000円しか買えない。<br> 時だけが敵、ノルマ遅れ気味。ヘレンが妊娠した。ジャッキーと初体験して振られた。ストーリーが進まんのもイライラする。SFなんだからもっとすっきりするアクションシーンが欲しいが。<br> スワンソングは6章までいった。明日上巻を読み終わるだろう。こちらもノルマ1日遅れなんだけど。3日遅れの時だけよりはまし。</p> <p>8月22日<br> <br> マキャモン「スワン・ソング」<br> 前半は面白かったんだが・・・中盤の中だるみが痛い。無駄なディテールの積み重ねが多すぎる。人物も類型化され過ぎて、魅力がなく、感情移入が難しい。また、無意味な殺戮描写多すぎ。その割に、後半はあまりにも単純に図式化され過ぎた予定調和な展開で、ラストも予測のつく陳腐なもの。大風呂敷広げた割には残念な内容。意欲作なのは認めるが、失敗作だろう。マキャモンの限界か?各方面での高評価の理由が分からない。<br> 3点<br> あまりに頭に来たので、上記内容で2チャンネルに書き込んだ。ああせいせいした。<br></p>
<p>読了日2003.8.22</p> <p>7月12日<br> <br> いよいよ本格的に、「時だけが敵」の翻訳作業に着手。専念したいので、しばらくこの日記も簡略化。<br> <br> さて本日、スタージョン「海を失った男」(晶文社)購入。凄い本だ! 「ビアンカの手」最高!<br> <img alt="mwls" src="http://cyber.dyndns.ws/~sdc/sf/sturgeon.mwls.jpg"><br> このサイトでも、スタージョン短編全集未訳作品全訳敢行予定なので乞う御期待。<br> <br> マキャモン「スワンソング」読み始めた。<br> <br> <br> 7月13日<br> <br> 「時だけが敵」20章までいく。翻訳進まず。<br> シソーラス1~10入力。<br> *  *  *<br> 「時だけが敵」21章に入る。<br> 20章でヘレン失踪。ヨシュアは他のハビリンとともにサイの親子がハイエナを追い払うのを見て、サイがいかに角を手に入れたか、ンガイの神を救い月を空に返したかを語る。つーか、何であんたが語るねん。<br> また、ヨシュアがいかに古人類学プロジェクトにかかわるようになったか、単なる黒人ペンキ塗りに過ぎなかった(育ての父を働きに出て家に帰らない母に業を煮やしドライブに出たときに猿にパイプを奪われ夜中に復讐にいき警報に引っ掛り逃げている最中交通事故で失ったり、自分が見る古代アフリカの夢の話をネタに本を書いた育ての母に嫌気がさして逃げ出したりした過去あり)彼が、いかにしてアフリカのザラカリに最古の「ヒト」がいたという説を唱えるザラカリ出身の学者と知り合ったかが語られる。<br> ヨシュアの生い立ちへの濃密な描写が尋常じゃない。人類学/時間SFの形を取りながら、筋金入りニューウェーヴ! という感じの作品だ。<br> *  *  *<br> ブラムストーカー賞受賞の「スワン・ソング」も第1章読み終わる。第三次世界大戦勃発!って何か懐かしい設定だが。政治情勢も冷戦時代の設定のまま。この後が楽しみ。<br> <br> <br> 7月14日<br> <br> (略)の(略)文庫拝読。グンバツに面白い。特に脚注最高。変態中学生の異常犯罪が頻発する時節柄、我々も危なかったんだなぁと今さら震撼(笑)。<br> *  *  *<br> 「スワン・ソング」第2部まで読む。ついに核誤爆、米国が自国の核で壊滅! 第三次大戦ものは既にSFではなく現代小説に分類されていると思うが、本作はすんでのところでSFに踏み止まっている作品。ただ、本作ですら世間的にはSFとは思われていないだろう。ブラム・ストーカー賞受賞にもそれは表れている。「最終戦争の目撃者」「レベル・セブン」など、このテーマがSFの本流だった時代もあるというのに・・・。恐らく、冷戦終結により極地紛争が増え、いつ何時起こってもおかしくない世界情勢だからこそ、もはや空想の域を超えているということだろう。<br> そういえば、最近はタイムトラベルものはファンタジーに分類されることが多い。ジャック・フィニイの「ふりだしに戻る」なども触れ込みはファンタジーだ。先日出た「百万年のトンネル」もファンタジーとされている。しかし紹介文を読むとその内容は一昔前のジュブナイルSF。SFと触れ込むと売れないということもあるのだろうか。世間的なSFの概念が非常に狭くなっているようである。<br> 「時だけが敵」21章まで来た。ついに、ブレア教授がヨシュアを雇う。<br> シソーラスの研究も少し進める。今日は(1)の後半の単語を調べた。しかし、この章立てはあんまりよくないなあ。いかにも学者っぽい分類だ。厳密な学問的分析分類はいいから、実用、学習という観点からもう少し使う立場に立って、使い易い分類にして欲しい。<br> <br> <br> 7月15日<br> <br> 体調が悪い。いくら寝ても回復しない。時々このまま死ぬんじゃないかと思う。冗談じゃない、この世に未練はいっぱいあるぞ。全然楽しいことをしていない。読んでいない本もいっぱいある。あと10年は生きてやる。<br> *   *   *<br> 「スワン・ソング」は凄い。リアルな描写がたまらない。マクリンの手首を切断するシーンはマジ鳥肌が立った。<br> 1日1章のペースで2週間で読了予定。最近本当に本を読むのが遅くなった。全盛期はこの程度の本は2日くらいで読んでいたのに。<br> 熱狂できなくなったねえ。<br> *   *   *<br> 時だけが敵は、21章がもう少しだ。また主人公が他のハビリンのデタラメな未来の予言を語り始めたよ。だから何でそんなデタラメを話すんだっつーの。<br> *   *   *<br> やりとりがつながらない。<br> *   *   *<br> (略)辛かった。<br> <br> <br> 7月16日<br> <br> 不思議だ。急につながるようになりました。設定いじってないのに。<br> *   *   *<br> (略)で食いました。結構旨かった。(略)エリアは結構美味しそうな店が多かった。今後ハマりそうだ。ほんとに食うことしか考えてなくて、いやらしくてすみません。我ながらはしたない。<br> *   *   *<br> 「スワンソング」は凄いね。10年に一度の傑作かも知れない。じっくり味わって読みたいから、1日1章のペースを守ろう。<br> <img alt="swansong" src="http://cyber.dyndns.ws/~sdc/sf/swansong.jpg"><br> <br> *   *   *<br> すごいきつい。読書のノルマを達成できないうちに寝てしまう。死ぬかも。病気か。<br> 時だけが敵、メアリが21章で殺された。地震の最中に別の部族のやつに。あう体の節々がいたい。死ぬかも。ほんとには一昨日のノルマに今朝やっとたどり着いた。終わってる。頭悪過ぎる。眠り姫。カトンボ。田代まさし以下。今日23章まで行かないと負ける。幸い23章が短いので死ぬ気で頑張る。昨日シカゴ旅行の検索などして時間を食ったのが痛かった。外で代理店のパンフ漁れよ。おれ。<br> シソーラスのノルマも遅れてる。題名ぐらいはやらないと。まんじゅう。<br> <br> <br> <br> 「スワンソング」と「時だけが敵」は、今日も寄り道してしまったために進んでません。ごめんなさい。ああ、こうやってまた、受賞作読みが進まないまま年をとってしまう。あはれ三吉。<br> <br> <br> 7月18日<br> <br> <img alt="ばぶよう" src="http://cyber.dyndns.ws/~sdc/sf/babyyou.jpg"><br> <br> ZOOCOの新バンド、SOYSOULのファーストシングル「BabyYou」がやっと昨日、タワレコより届いた。4曲収録。ずうこ個人名義のR&B路線の延長といえるが、共演者がかなり前面に出ている。4曲中では2曲目のWhydon'tyou...?が一番いい曲だ。4曲目のアップテンポなファンクチューンSoysoulは、バンドのテーマ曲? 今までにない烈しい曲でなかなかいい。<br> <br> <br> 7月19日<br> <br> 体調最悪。こんな頭の状態では馬券を5000円買っても当たらない。まぢやばい。明日は1000~2000円しか買えない。<br> 時だけが敵、ノルマ遅れ気味。ヘレンが妊娠した。ジャッキーと初体験して振られた。ストーリーが進まんのもイライラする。SFなんだからもっとすっきりするアクションシーンが欲しいが。<br> スワンソングは6章までいった。明日上巻を読み終わるだろう。こちらもノルマ1日遅れなんだけど。3日遅れの時だけよりはまし。</p> <p>8月22日<br> <br> マキャモン「スワン・ソング」<br> 前半は面白かったんだが・・・中盤の中だるみが痛い。無駄なディテールの積み重ねが多すぎる。人物も類型化され過ぎて、魅力がなく、感情移入が難しい。また、無意味な殺戮描写多すぎ。その割に、後半はあまりにも単純に図式化され過ぎた予定調和な展開で、ラストも予測のつく陳腐なもの。大風呂敷広げた割には残念な内容。意欲作なのは認めるが、失敗作だろう。マキャモンの限界か?各方面での高評価の理由が分からない。<br> 3点<br> あまりに頭に来たので、上記内容で2チャンネルに書き込んだ。ああせいせいした。<br></p>

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