「ジャック・フィニイ『ふりだしに戻る(上・下)』角川文庫」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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<h2 class="date">August 11, 2005</h2>
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<h3 class="title">
ジャック・フィニイ『ふりだしに戻る(上・下)』角川文庫</h3>
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<div class="main">フィニイの長編。タイムトラベルもの<br clear=
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まあまあだった。日本で言えば広瀬正の『マイナス・ゼロ』などが好きな人にはうってつけのノスタルジア系、フィニイ節全開の懐古趣味作品。<br>
主人公は平凡な広告会社のイラストレーター、ある日突然、タイムトラベルで過去を観察し現代に戻って報告する国家プロジェクトに抜擢される。そのタイムトラベルとは過去を復元した室内でここが過去であると念じることにより過去に戻るという方法。主人公は見事19世紀後半のニューヨークに戻ることに成功。女友達の義父の母親(父親は焼死)がある人物から当時受け取った手紙の真相を探る。ところが、関係者の住むアパートに入居したところ、そこに住むジェーンという娘に恋をしてしまう。だがこの娘には婚約者がおり、この婚約者は手紙の主(政府関係者)を汚職で脅していた。主人公は、これをネタにジェーンの婚約を解消させものにしようと、婚約者の秘密のオフィスの隣室に連れて行き張りこむが、現れた手紙の主は婚約者を拉致し、証拠書類を燃やすため放火してしまう。主人公とジェーンは逃走。宿に戻るが、警察に逮捕される。生き延びた手紙の主が二人を放火犯として告発したのだ。二人は脱走し、現代のニューヨークに戻る。そのあとジェーンだけ19世紀に戻る。主人公が過去に干渉したにもかかわらず歴史はまったく変わっていなかったいっぽう、他の被験者は大したことをしていないのに一人の男が消えていたことから、意図的に時代に干渉すれば歴史を帰る可能性もあることがわかり、手紙の主が大統領補佐官当時キューバへの攻撃を止めていたことがわかったのでこの男をスキャンダルで失脚させてキューバを制圧するよう歴史を変更しようという計画が進められ主人公はそれを強要される。主人公は仕方なくそれを受け入れる。ちなみに、火事を生き延びたのはジェーンの婚約者で、手紙の主に成りすましていたのであった。というあらすじ。<br>
テーマ性 ★★★<br>
奇想性 ★<br>
物語性 ★★★★★<br>
一般性 ★★★★<br>
平均 3.25<br>
文体 ★★★<br>
意外な結末 ★★★<br>
感情移入力 ★★★★<br>
主観評価 ★★★(30/50)<br clear="all"></div>
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