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太一の大?考察

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太一の大?考察 ◆jIcyyngFhE


底まで澄み切った綺麗な川。
そこで、どんぶらこ~どんぶらこ~と桃……、もとい黒須太一が流されていた

……のは、少し前の話。
今、太一は川の浅い所を下りつつ、考察をしていた。

「今まで出会ったのは3人、そして、その全てがエイリアン」

そう呟くことにより、太一の懸念は増大することになる。
その懸念とは、……自分達(曜子・美希・霧)以外の参加者は全て、または大部分がエイリアンではないか、ということである。
エイリアンの擬態能力の高さを考えると、人と思われる参加者の中にもエイリアンがいる可能性は否定できない。
事実、理樹というエイリアンの擬態は、仲間の存在に気がつかなければ分からなかっただろう。
……となると、自分達以外の参加者は誰であれ、警戒する必要があるといえる。
しかし、この考えは太一自身からしても、突飛であり、また危険でもあった。
なぜなら、エイリアン同士は徒党を組んでいるということが先ほどの接触で判明したからだ。
……あの2体、黒髑髏の男と理樹が組んだのは互いの弱点を補うためである。
つまり、擬態に長け戦闘能力の低い理樹が油断を誘うために相手と接触し、
油断した相手を戦闘能力の高い黒髑髏の男が襲う。
恐らくは、こういった作戦だったのだろう。
となると、人間も弱点を補うため仲間と協力しなければならない。


……問題は、相手がどちらかをどうやって見抜くかだ、それが難し……

「いや、まてよ」

本当に、唐突だが、太一にまた新たな考えが浮かんだ。
この殺人ゲームの目的、それが一種のショーなのではないか、ということである。
つまり、エイリアンと人間を大体同数ぐらい揃え、殺し合わせる。
――同数ぐらいなら、自分が今までエイリアンとしか会わなかったとしてもあまりおかしくはない。
そして、その場で見せる人間の挙動をモニターに写し、それを見て恐らくは、
このゲームの真の主催者であるエイリアンが楽しむ。
どちらかが滅びた時点で、このゲームは終了し、残りの参加者は文字通り処分される。

考えてみれば、主催者が言うことが本当かどうかは分からない。
むしろ、エイリアンが人間に教えることなど、嘘の可能性のほうが高い。
恐らく、参加者として使われているエイリアンは下位クラスのエイリアンなのだろう。
そう考えれば、仮の主催者と参加者の実力の差があまりに大きいのにも納得がいく。

となると、このゲームは参加者のエイリアンと仮の主催者を倒すだけでは終わらない。
真の主催者――あの2人を手足として使うからにはかなり強力なエイリアンであろう――を倒す必要性がある。
それをここにいる人間だけを集めて達成するのは相当困難なことだろう。
ここにいるエイリアンを倒すのは迅速かつ犠牲を最小限に抑えなければならない。
いざとなれば、エイリアンを利用することまで考えなければならない。
強制参加となれば、エイリアンの中にもこの状況に不満を持つものがいるのは間違いない。
そこにつけこめば、エイリアンの同士討ちを誘えるかもしれない。
もっとも、エイリアンと手を組む状況はあまり想定したくないので、これはあくまで最終手段だが……

考えをまとめた太一の目の前で、陸に上れそうな場所が現れた。
彼は迷わず陸へ上がり、そこで、一時的な休憩を取る。


こうなれば、今後の行動も必然的に決まってくる。
まず、見た目から明らかにエイリアンと分かる参加者と遭遇すれば速やかに倒す。
武器に関しては、流されている間にサバイバルナイフを失ったが、まだ自分には『カラデ』と銃がある。
エイリアンが個別に行動していれば、早々負けることはないだろう。
もちろん、先ほど出会った3体、それにそのうちの1体が言っていたなつきも同様である。
見た目で判別できず、当面の敵にならない参加者とは、とりあえずともに行動する。
いくら擬態がうまいからといって、ともに行動していればそのうちぼろが出るはずである。
そして、エイリアンと分かれば倒す……、それだけの話だ。
また、知り合いである3人には早く合流したい。
フラワーズの2人には警戒されているとは言え、この状況を話せば協力してくれるはずである。
確実に信頼できる人間を多めに確保できれば、今後の行動にも幅がでる。

今後の方針は決まった。しかし、当面の状況をどうにかしなければならない。
武器に関しては、流されている間にサバイバルナイフを失ったが、まだ自分には『カラデ』と銃がある。
エイリアンが個別に行動していれば、早々負けることはないだろう。
よって武器の問題はないだろう。

問題は、この場所の正確な位置が分からないということである。
どうやら、東に流されたということだけは分かったが、どれだけ流されたのかは気絶していたため見当がつかない。
禁止エリアなるものが放送後に出現する以上、この状況はかなり危険だといえる。
早々に位置を割り出す目印となるものを探さなければならない。
ならば、今すぐに動く必要がある。放送は間近なのだから……。


……と思ったのだが、どうやら近くに廃校があるようだ。あっさりと場所を割り出せてしまった。
とりあえずは、一安心である。ここから北に行けば旅館があるはずだ。
そこに人がいる可能性は、少なくとも廃校より高いだろう。拡声器を使えばそれなりに人を集められるかもしれない。
さらに、うまく行けばびしょ濡れの衣服から着替えることもできる。
となれば旅館に向かおう。そう決めた太一は、デイバックを手に取り……、
否、取ろうとしてデイバックが無いことに気づいた。

「?」

川の流れている先を見ると、デイバックがかなり先まで流されているのが見える。

「ちょっと待てーー!!!」

さすがに、支給品全て(正確には手に持っている地図以外全て)を失うのは致命的である。
結局、彼は旅館を行くという目的を捨てて、デイバックを拾いに川を下る羽目になった。


【D-6 川/1日目 早朝】
【黒須太一@CROSS†CHANNEL】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、拡声器、グロック19(拳銃/弾数15+1/予備48)
【状態】:健康、疲労(中)
【思考・行動】
0:流されているデイバックを回収する
1:『人間』を集めて『エイリアン』を打倒し、地球の平和を守る
2:拡声器を使って、人と交流する
3:『人間』をたくさん仲間にし、エイリアンたちを打倒する
4:『支倉曜子』『山辺美希』『佐倉霧』と出会えれば、仲間になるよう説得する


※太一の言う『エイリアン』とは、超常的な力を持った者を指します。
※登場時期は、いつかの週末。固有状態ではありません。
※直枝理樹(女と勘違い)、真アサシン、藤乃静留、玖我なつき(詳細は知らない)をエイリアンと考えています。
※サバイバルナイフがD-4からD-6までの川のどこかに沈んでいます。


068:嘆きノ森の少女 投下順に読む 070:リセエンヌ(前編)
066:夜明け前 時系列順に読む 070:リセエンヌ(前編)
048:クモノイト 黒須太一 101:it(それ)と呼ばれた少年少女


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