正しい姿勢で坐っている状態、意識を全体的に向ける必要があります。
この姿勢を30分続けられれば・・・。
物の見方まで変わってきます。
意識を全身に巡らさなければ長時間の正しい姿勢は不可能です。
この姿勢を続けるとわかりますが、最初は辛いと感じるとは思いますが、15分間坐っていると徐々に気持が良くなってくるのに気づくと思います。
単純な腰痛や肩凝りなどは、これを2~3日続けていくだけでも良くなります。慢性的な肩こり、腰痛だと思いあきらめているようなものであっても、楽になってくることが多いと思います。
正しい姿勢は、抗重力筋を鍛える方法でもありますが、意識を活性化させる方法でもあります。
2時間ぐらい、この姿勢を続けていると身体全体が軽くなり、立った瞬間に足がなくなったと思う程、軽くなったりします。
仕事で長時間電車に乗らなければならない人で、この方法を実践してから身体の疲れ全く違うとおっしゃっていましたが、同じ姿勢を続けることは、本来身体にとって苦痛なものです。
マッサージをしたり、刺激をしてもなかなか軽くならなかった症状も今まで経験したことがない程、楽になったりします。
いかに正しい姿勢で静止していることが、本来の血流を阻害しないのかが、よく理解できるようになると思います。血流さえ阻害しなければ長時間静止していても身体が辛くなることはありません。
電車通学をしていた学生の頃に実践した方法ですが、私自身、3年間腰痛と付き合っていましたが、治るのに3日しかかかりませんでした。それ以来全く腰痛は起こりません。
あれ程痛かったことはなんだったんだろうと思う程です。
それまでは、電車の中の2時間は苦痛以外の何者でもありませんでしたが、この方法で坐るように心がけてから苦痛だとは感じなくなりました。
また長時間立っていても、同じことが起こりました。2時間立っていても真っ直ぐキチンと立っている時の方が、だらだらと立っているより、疲れ方が違います。それどころか、キチンと立っている方が、身体の疲れがとれてくるのです。
リラックスをするということを勘違いしているのではないかと思わざるを得ません。
姿勢に対して見方を変えなければならないのではないかと思います。
本当の意味でリラックスをするということは重力に逆らわないということです。悪い姿勢で坐っているということは、重力に逆らっているということになります。
重力に逆らい続ければ当然ですが身体の疲れは酷くなる一方だということがわかります。
とても単純な考えですが、重力から逃れるためには、身体に少し注意を払っている必要があるのだということがわかります。
慣れてくれば正しい姿勢をしていても、そんなに苦痛に感じることもありません。
この方法を推奨し、様々な人に正しい姿勢を訴えてきました。
その結果、肩凝りや腰痛だけでなく、免疫疾患と呼ばれている病気に対してもある一定の効果があるのではと感じるようになってきました。
もちろん、正しい姿勢だけで全ての免疫疾患が治るという訳ではありませんが、かなりの効果が期待できるのではと思っています。
お金も場所も時間も殆どいらない方法です。
是非一度試してみて下さい。ただ正確に正しい姿勢をとる必要がありますので、これから更新していく説明をよく読みながら、少しずつやっていって下さい。
毎日15分でもやれば、きっとその効果に驚くのではないかと思います。
正しい姿勢で重要なことは、自分の身体を意識するということです。身体に注意を払うということは、気を付ける つまり「お気をつけて」という意味です。
患者さんを勇気づける言葉として用いているのではなく、注意を払って生活して下さいという意味があるのがよくわかります。
自分の身体に注意を払えなければ、本当の異常を探すことはできませんし、異常を探すことができなければ、治療することは不可能なのです。
痛みのある場所だけが異常なのではないということも正しい姿勢を心がけているとわかるようになると思います。様々なところの異常が浮彫になってくるのです。
そのために姿勢に注意をする訳です。姿勢に注意を払えば、見た目も良くなり、見た目が良くなれば運もあがってくるでしょう。
正しい姿勢は、それを促してくれます。
良いことばかりではなく、最初は、正しい姿勢は辛いのが普通です。辛いことを避けて楽に健康になろうと思っても難しいところがあります。
ただ、一生懸命努力したからできるかというとそうでもありませんので、注意しながらやってみて下さい。
如何に自分が普段から余計なところに力を入れているのかを再確認して貰えると思います。
正しい姿勢を取り続けることは、いわば、動かさない運動だといえます。
ただ動かしただけでは、本当の効果はあがりません。
正しく静止させることができてこそ正しい動きができるのです。
その意味がわかった人だけが、正しい姿勢の意味がわかります。
正しい姿勢についての書き加え