御薗治療院 wiki

インフルエンザについて

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omisono

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御薗治療院HPからの抜粋です 2004に更新したものです

今年はインフルエンザが違った形で話題になっていると思います。人間が鳥インフルエンザに感染という記事や老人がインフルエンザで死亡というようなニュースによって私達の深層心理にインフルエンザに対する恐怖が植えつけられているのではないでしょうか?
情報によるインフルエンザへの深層心理に植えつけられた恐怖心を正しい知識で対処して頂きたいと思います。
インフルエンザに罹ってはいけないと思い、インフルエンザワクチンを接種した方も多いと思います。しかしインフルエンザワクチンは本当に安心なのでしょうか?
ついこの前も小さい子供がワクチン接種後死亡したという記事が新聞に掲載されていました。しかし医師達はワクチンが原因であるかどうかの因果関係はわから ないという意見に達していたようですが、ワクチン接種後、体調を崩したことは事実なのです。
実はこのようなことは1979年にも既に起こっていました。この頃はインフルエンザワクチンの集団接種をしていました。ある県で子供がワクチン接種後痙攣 を起こし、重度の障害を残した事例があり、集団接種を中止したという経歴があります。その後、81年から5年間、ワクチン接種を積極的に行った県と行って いない県とで生徒達の欠席率を調べた結果、全く優位差が認められなかったという結果が報告されています。
この研究は世界的にも評価されている素晴らしい研究となったのです。この時期を境にして予防接種は下火になり、集団接種は行われなくなりました。
しかし、2001年にワクチン接種における高齢者の公費負担が導入されたことで再び接種が推奨されるようになりました。
私が思うにその頃から高齢者がインフルエンザで死亡という記事が多くなったように感じられます。このような報道を見たり、聞いたりしたとき非常に違和感を 感じました。何故なら毎年、高齢の方で体力の弱った方がインフルエンザで死亡することは今までにも何例もあったはずです。
何故、今ごろそんな報道を積極的とも思える程、流すのかなぁ~と思ったのは私一人ではなかったのではないでしょうか?
専門的な医師は、それをキャンペーンだと言っている医師もいるぐらいです。
報道によって我々の深層心理に何らかの変化が起こったのは、その頃からではないでしょうか?
幼稚園に勤務している方に聞くと、今までは、ワクチンは接種を推奨したりすることはなかったのですが、ここ数年前から職員にもワクチン接種を推奨すると言っていたことです。
実際、当院の小学校の患者さんも二回、ワクチンを接種したにも関わらず、41度の高熱を出したと言っていました。医師に聞くと「ワクチンを接種しても型が 違えばうつるから・・・」といわれたようですが、何の為に実費でワクチンを接種して貰ったのかわからないように思います。
またある報道ではワクチンを接種するとインフルエンザが軽くすむということをいわれているようですが、この例からもわかるように型が違えばワクチンを接種 しても軽くすむということはなさそうです。このようなことは冷静になって少し考えればわかることだと思います。

そ れでも若いお母さん達が「ワクチンうってきた? まだならもうワクチンがなくなってきているから早く病院へ行ってうってもらった方がいいよ・・・」という 会話をするそうです。これはキャンペーンの効果が現れた結果でしょう。また鳥インフルエンザでチャボやニワトリが大量死したという報道によって更に拍車が かかっているのではないでしょうか?

ワクチンは鶏卵から作られるという事実も知っておくべきです。最近は精製の技術がすすんできた為、高い純度のものが作れるようになったということからあまり気にしていない方もあるようですが、卵アレルギーの方はワクチン接種によってアレルギーが酷くなるのはあきらかです。
純度100%というのは本来ありえないことです。これは化学を学んだことがある方なら誰でもわかっていることだと思います。
僅かでも卵の残留物が残っている為、副作用としてアレルギーが酷くなる可能性は否定できません。自分が卵アレルギーだとは知らないでワクチンを接種した 後、アレルギーが酷くなることも考えられるのです。卵を直接食べるより危険度は高いでしょう。

あ る大学受験を控えた高校生が、アトピーの治療として当院に通っていましたがある時期を境に急にアトピーが酷くなったのです。実はアトピーが酷くなる数日前 に診察した時にそれ以前に診察した時とはあきらかに違う反応が身体にあり、疑問に思っていました。それを母親に告げると丁度その日にインフルエンザワクチ ンを接種したというのです。もしかするとそれが原因かなぁ~と思っていましたが、数日後、みるみるうちにアトピーが酷くなってきたのです。
ステロイドは塗りたくないという本人の希望から来院して貰っていたのにその頃を境に急激に酷くなったのは鶏卵の残留物が感作したとしか私には思えなかった のです。またワクチンそのものに何らかのアレルギーを起こしたとも考えられます。何の成分がアレルギーを起こすかもわからないので、アレルギー疾患のある 患者さんは要注意ですね・・・。

またアレルギーというのは、皮膚炎や鼻炎のみではないということを知って頂きたいと思います。アレルギーによって関節炎や筋肉の腫れが生じることで起こる怠いような痛みや重み等々も起こる可能性があるということです。
足首の捻挫がなかなか治らなかったり、身体が重い感じがとれなかったりする場合、実はアレルギー反応が鼻、咽、耳等々にある場合、怪我がなかなか治らない ということがあるようです。例えばシックハウス症候群といわれる家の建材に使われる化学物質が元でアレルギーを起こし、不定愁訴(頭痛や身体の重み等々も 含まれる広範囲の症状)を訴える人がいます。化学物質過敏症と言われていますが、何かに感作した場合、皮膚炎や鼻炎症状がでるとは限らないのです。

ワクチン接種し、2~3日後に発熱をしたり、身体がだるくなったりする症状があったら鶏卵に感作しやすい身体をしているかもしれないというのを頭の片隅にいれておいて下さい。
ある方は、接種した注射痕にシコリが数週間残ったという方もあります。このような場合、接種痕にのみ反応が起こり全身に拡散しなかったという状態ではない かと思います。しかし全身がだるくなったりした場合、身体の免疫機能になんらかの変化が起こり、全身に拡散してしまったという可能性があるのです。

副作用があることを理解し、通常のインフルエンザに罹患するということはどういうことなのかを考えて頂ければ、ワクチン接種が必要であるか必要でないかは選択できると思います。
ましてや鳥インフルエンザに人間が罹ったら上記の例からもわかるように通常のインフルエンザワクチンを接種したところで効果はないと思った方が良いと思い ます。にも関わらず、鳥インフルエンザの予防としてインフルエンザワクチン接種を推奨していました。これは何らかの意図的報道だったのでしょうか?

インフルエンザに罹ったら・・・

 最近はインフルエンザ特効薬としてタミフルという薬がもてはやされています。しかしインフルエンザにタミフルを投薬しても良いのは、やはりインフルエンザの型によるようです。
日本での過去20年間の合計で見ると、大雑把にみてA型の2型が全体の半分、A型の1型とB型が1/4ずつです。しかし年度別にみるとバラバラでどの年 にどの型が流行するかはわからないのです。
抗インフルエンザ剤タミフルはA型の2型には殆ど効いてないという結果もでています。また本当に効いて欲しい慢性的に喘息のある子供を対象にタミフルの 臨床試験を実施すると治りが早い子もあったのですが、逆に治りが悪い子も多かったという結果がでています。24時間以内に接種した子はおおむね回復が早 かったのですが、それでも一部の子は回復に時間がかかっています。
症状が出はじめてから24時間以降に服用した子供は大幅に治りが悪い子が大勢いたという結果なのです。
またインフルエンザウィルスは目まぐるしく変異をする特長があります。これは鳥インフルエンザの驚異でもいわれていることだと思います。つまりタミフル が特効薬であったとしても24時間以内に服用する必要があることと、変異を繰り返しているウィルスによって逆にタミフル服用によって遅くなってしまう可能 性は否定できないということなのです。
そして検査キットでは1型と2型は区別ができないという特長もあり、効果の高い1型で罹患後24時間以内だからタミフルを服用させるという診断は現実的 に不可能な診断ということがいえると思います。このあたりは医師もやってみなくてはわからないということだと思います。そうなると当たるも八卦、当たらぬ も八卦という占いと同じでしょう。確率的には当たる確立が多くとも逆に長引かせる可能性もあるということを理解し、患者自身が決断する必要のある薬剤だと いうことです。
もし投与したタミフルによって長引かせたりした場合、患者さん自身が自分の判断が間違っていたということに責任を持つ必要があるのかもしれません。本当は 医師にも責任があるのですが、現代医学ではそれを特定することは不可能なのですから・・・。そしてこれらの情報はインターネット等でも得られる情報なので すから・・・。

そ うするとインフルエンザに罹患したということで医者へ行く必要性そのものが疑われるということになると思います。余程しっかりした考えを持っている医師に かかる必要があると思います。そうでないと余計に長引かせてしまうということもあるのです。インフルエンザの時期には待合いで待っているだけで疲れるで しょう。インフルエンザに罹ったらまず休息をとることが一番であると私は考えますが、暖房があまりしっかりしていない病院で待っていたりしたら余計に酷く なることは間違いないと思います。暖房が完全に完備されていても患者さんの出入りは激しいはずですから、体力の弱っている時に違う風邪を貰ったりする可能 性もあるかもしれません。

インフルエンザウィルスの型と抗ウィルス剤の効果のまとめ

成人でA1型:「効いた」とする臨床試験は一つだけ
成人でA2型:効くのと効かないのがある
成人でB型:たぶん効くと思われるが確証はない
成人:効くとしても36時間以内でなければだめ

小児:A型の細分類での効き目は調べられていない
喘息の子には効かない
特に24時間過ぎると極端に効かなくなる。

解熱剤

  熱が高いことから解熱剤(ロキソニン、ボルタレン、ポンタール等の非ステロイド抗炎症解熱剤)を使うことがあります。しかしこの解熱剤も上記で取り上げた タミフルと併用すると余計に酷くなってしまうという結果もでています。またインフルエンザウィルスは熱に弱い為、身体が自然に発熱し、ウィルスを除去しよ うとしているにも関わらず、解熱剤を服用させてしまうと逆に治りが悪くなるケースも考えられるのです。子供が風邪に罹って熱があるから解熱剤を服用し、平 熱に戻ったからといって幼稚園に行かせる親がいると職員の方に聞いたことがあります。その結果どうなったかは、熱があがったり下がったりした後、最終的に 肺炎になって入院してしまうことがあるということです。身体の自然な反応を無視し、無理矢理薬剤で熱を下げ身体を酷使したとしたら大人でも同じことが起こ るはずですが、子供なら尚更といっても良いでしょう。

基本的に安静が第一であり、様子をみることが必要です。
寒気や悪寒は一種の身体の自然な防御反応です。当たり前のことですが、身体を温めることが重要です。
熱は下げる必要はないので自然に委せるのが一番
鼻水止めや咳止め、吐き気止めも基本的には不要(症状は和らぐが、最終的な治りは遅くなる)
インフルエンザワクチンは効かないので、一切受けなくてよい。
頭痛や関節痛などの痛みで眠れないときはアセトアミノフェンを少量使うのみにする
風邪やインフルエンザに抗生物質は不要
ふだん健康なら検査や抗インフルエンザ剤には頼らなくてよい

 

資料 薬のチェックは命のチェック 「特集」かぜとインフルエンザ より

風邪の予防と処置

風邪で熱があがった場合、非ステロイド系解熱剤を初期の段階から使うことは逆に脳症を
増やす危険があると考えられ、アメリカでは非ステロイド系解熱剤を初期段階で出さないようになり脳症があきらかに減りました。風邪はかかりはじめが肝心で す。まずは身体を温めて休息を多くとることです。
実際私は子供のとき以外、抗生剤や解熱剤を飲んだことはありません。3年程前も身体の疲れと冷えによって39.8分まで熱があがりましたが、足を温め、 咽の一部を冷やし身体全体を汗をかくほど温めました。その結果、通常の治り方よりかなり早い1日半で解熱していった。もちろん仕事も休まなくてすみました (丁度休日中に罹患し一日だけ寝た)。
熱があるときは誰でも歩行もつらい程ですが、熱があがってウィルスと戦っているのですから当然の現象です。インフルエンザウィルスは寒いところが好きで熱 には弱い。つまり身体から発熱することでウィルスを殺しているのです。せっかく上がった熱を解熱剤は下げてしまうのですから長引いても当たり前です。
また解熱剤によって熱が下がりすぎてしまうケースもあります。患者さんでも34度程まで下がってしまった人もいました。
熱を何故そんなに恐がるようになったのか、私達の深層心理に根づいている情報や漠然とした感覚に注意を払わなければ正しい知識は身に付かないのではないでしょうか?
正しい知識と身体感覚をもって正しく薬を使うことは重要ですが、それを無視して患者からの要求が強ければ医師側もそれを黙認していることがあることを忘れ ないで下さい。患者からの要望が強いから解熱剤を出さなければならなくなってしまう状況があるのだと思います。またそうしないと医業(金銭面として生計を 立てる)を成り立たせることができないという現実もあるでしょう。患者側が正しい知識を持ち医師にきちんとした意思と情報を伝えられるようにこれからは患 者自身も知識が必要なのだと思います。そうでないと思わぬ病気を自分達の手でつくりあげてしまうことになるのではないでしょうか?
本来風邪は身体に貯まった毒を外へ出してくれる一つの毒だし作用でもあるのです。それは台風が来て自然の循環がうまくいくようにしていることと変わりはないでしょう。
それを無理矢理停めてしまうことで思わぬ環境破壊が起こるのはちょっと考えれば誰でもわかることではないでしょうか?
人間の身体も同じで熱は下がったが、無理矢理熱を下げたことによる二次的災害については、長い経過観察が必要な為、統計も殆どないのが状況です。しかし ハッキリした統計学的根拠がなかったら何も信じないという科学者の顔をした似非科学者のいうことばかりを聞き、人間の持つ本来の身体感覚を無視したら思わ ぬ弊害がでていることに医師も患者も早く気づくべきだと思います。

もっともっと身体感覚を研ぎすまし、どうやれば本来の身体の状態になるのかを感じとる必要があるのです。ここに書いたことは医師を否定することでも薬を否定することでもありません。使わなければならない時には必要不可欠なものですが、安易に使うことへの警鐘なのです。
身体の要求は頭でっかちになっていては、子供でもわかる簡単なことですらわからなくなってしまうでしょう。肌で感じることの重要性をもっともっと現代人は見直すべきではないかと思います。

薬と医療についてだけの問題ではなく、肌で感じることの重要性は日常生活でももっともっと他にもあるはずです。感じることを忘れたら人間は動物として最も重要な本能を失ってしまったという訳ですからどんな問題より深く大きな問題なのかもしれません。
我々現代人はもっともっとこの問題についてより多くの時間を裂いて議論し、実践していかなければならないのではないでしょうか?

 

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