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気の階層構造について

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omisono

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人間の身体は、体表面だけでなく、体外へ影響があります。

神秘思想なので、科学で実証されたことではありませんが、気の作用のところを読んでいただき、イメージの世界は、何でもありだという前提で話をしていくと、身体とその周囲には、その身体に見合った「場」が存在していると考えられます。

地球でいえば、引力のようなものなのかもわかりません。引き合うもの、反発するもの、作用したり作用されたりすることでかかわりがあり、そのかかわりが全く別のエネルギーとなったりすることです。

恋人でもない男女が顔と顔が5センチまでくっついてしゃべっていれば、違和感を感じます。くっついている訳ではなくても、第三者が見れば恋人同士かと誤解されることでしょう。

これと同様に人間の身体は肉体だけでない場のような作用をした目に見えない距離感のようなものが存在すると考えた方が、理にかなっていると考えられます。

神智学では、こういうエネルギーのことをオーラというような言葉で表現しているのだと思います。
オーラには種類があり、エーテル、アストラル、メンタル・・・という形で体表面から体外へ層状に存在すると考えられています。

明確な区分はわかりませんが、実際に術者の手を非術者の体表面にあてがいながら、筋力検査を行っていくと、10センチ程度離れた場所に一つの境界層が存在するのを確認することができます。

しかし、それがエーテルオーラであるという証拠はありません。

そこで、エーテルという言葉を一つの刺激とし、エーテルオーラと共鳴する場所であれば、筋肉が緊張するというような条件設定をイメージングし、検査をやってみると全身の同様の場所で筋肉に変化が起こります。

アストラルオーラもメンタルオーラも同じような方法で調べることが可能です。

そうやって調べていくと体表面からの距離によって、その層があり、役割があるのではないかと想像することができます。

健康状態をあらわすオーラであるエーテルオーラは、我々のような治療家にとって、治療目標となるひとつの体外エネルギーです。

体表面だけでなく、体外にまでエネルギーが放出されている状態であると認識することが可能です。こういうエネルギーがしっかりしていると関節可動域が良くなり、皮膚にも栄養がいきわたっていると考えられます。皮膚のツヤもあり、血液やリンパの流れも良い状態だと考えて良いと思います。

アストラルオーラは感情のオーラといわれ、感情が乱れた時に変動するオーラだといわれています。

胸部には、アストラルオーラの変動がよくあらわれ、腹部にも変化があらわれます。10センチを超えたところからアストラルオーラの領域となるように思います。

この現象によって、肉体だけに刺激をしたり、肉体だけの変化を問題にしていたものから、肉体を超えた存在に対する刺激ということを考えることができるようになりました。

エーテルオーラが皮膚や筋肉の状態と対応し、感情面でアストラルオーラと関係があるとも考えられます。ただ感情面といっても実体のないものです。最終的には肉体に反映されていなければなりません。

この変動を捉えるものが経絡であるとすると経絡の異常を察知する手段がなくてはなりません。

この方法が東洋医学的な脈診と呼ばれている方法です。これで経絡の変動を捉えるのです。

一つの経絡の変動の場合もあれば、複数の経絡が変動している場合もあります。

肉体だけでは解決しない問題を体外のエネルギーを対象にして、診断治療するという幅のある方法を考えています。


まず体外の異常をどうやって調べるのかをいえば、とても簡単です。
それはイメージを使う訳ですが、まず体表面に手をかざして、どこかの筋肉をつまんで、筋肉の緊張状態をみます。

例えば、胸部に手をかざして胸鎖乳突筋をつまんで緊張すれば、胸部に何らかの異常があると考えられます。

そのままの状態で腹部に手をかざして、緊張しなければ、胸部のみに異常があると考えられる訳です。

通常の筋力検査はここまでですが、腹部に手をかざしていた手を体外方向にどんどん離していきます。すると体表面では緊張しなかった胸鎖乳突筋が1メートル離したところでは緊張してきたりします。

また体表面では緊張していた胸部であっても、1メートル離したところでは緊張が緩んでしまったりするのです。

この結果をどう考えるのかということになります。

体表面では知りえなかった情報を体外でつかむことになるという訳です。また1メートル以上はイメージと言葉で判断していくことができます。

つまり、1メートル、2メートル、3メートルと言葉を変えながらイメージしながら胸鎖乳突筋を調べていく訳です。もちろん胸鎖乳突筋だけでなく上腕二頭筋でも何処かの皮膚をつまんで調べても問題はありません。

ただ、胸鎖乳突筋と上腕二頭筋では、その結果が違うことがあります。多くは首と上腕というように、あまり離れていないところでは結果に違いが少ないようです。

調べる筋肉によって結果に違いがあるということは、異常を察知する能力に違いがあるということでしょう。また刺激に対して作用と副作用があるということを意味しています。

異常部位を調べたいという条件付けによって調べている訳ですが、手をかざすということも一つの刺激です。刺激となるものであれば当然作用と副作用が起こります。

ここで調べたいと思っているのは異常部位なので、そのイメージをしっかりもっていれば、しっかりと異常を調べられると考えられます。

このあたりは、更なる研究が必要ですが、胸鎖乳突筋だけで調べているなら、その変化は同じ条件で調べているということになるので、作用と副作用については、それ程考えなくても良いのではないかと思います。

ただ、一つの筋肉で調べる場合の作用と副作用について、意識しているか全く意識していないかによって、術者の診断能力に差があるといえます。術者のキャパシティともいうべきものだと思います。

体外での異常部位を見つけると更に体外に手をかざしていけばどうなるのかを調べてみたいと思うのは普通だと思います。

イメージを使うと書きましたが、イメージを使って、エーテル アストラル メンタル ブッディ アートマ モナド 神界という条件を与え、神智学でいわれている界層を調べていくことができます。

神智学では、太陽系における神界と宇宙における神界があるといわれています。

これらのイメージを使いながら、筋力検査を行っていくと最外層の神界で反応してくる部位があり、神界とつながっている体表面というイメージによって、体表面や1、2メートルの範囲には全く感知することができなかった反応が存在しているのを確認することができます。

この異常反応を確認し、これを治癒させる刺激を与えるとどうなるのかを考え、診断をします。

この診断の結果が通常の治本法が適応で、様態には奇経治療適応症、難経の75難方式が適応という結果で、異常経脈は、肝経と脾経というような結果がでたりします。

肉体のみの異常しか考えていない術者の場合、普通は難経75難方式のような補瀉のある穴などは筋力検査を行っても感知することはないだろうと思います。

つまり、このような記述は偽りだという主張をするはずです。しかし、体外経気を意識し、それを調べようとして、その異常を捕らえ、それに対する治療を考えた場合、奇麗に難経75難のような脈証がでてきたりする訳です。

そしてその治療を実際に行うと異常反応が次々と抜け落ち、1メートル周囲にあった体外の反応も抜け落ちていくのを治療後に確認することができるようになるのです。

全体と調和をするとよくいわれますが、全体と調和をするためには、全体を意識している必要があるということをこれらの事実は物語っているのではないかと私は考えています。

しかし、それでも異常反応が消失しないで残ってしまうものがあることは否定できません。

全体の治療だけが一番有効な治療かというとそうでないものも沢山あり、細かく治療をし、刺激を与えていかなければならない異常もあります。ただ、全体の治療をしていると部分的な異常反応が明確になりやすいのです。

部分的な異常も病態が複雑化するとモヤがかかったようにハッキリしないものがあります。

全体の治療後は、そのモヤが晴れハッキリと異常を捉えることができるようになるのです。

この異常を捕らえるのはとても重要なことで、明確な治療をするためには必要不可欠なのです。

だからこそ体外にも意識を持ち全体と局所をしっかり把握していく努力が必要なのです。




 

 

 

 

 



つづく・・・           

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