アトピーの子供達の身体を触っていると同じような反射が起こっているのには驚かされます。
まず皮膚の状態ですが、アトピーの出ているところだけでなく、出ていないところの皮膚であっても痒みが出ている時には、皮膚を摘むと皮が厚くなったような感じになり、痛みを感じたりします。
皮の厚いところが増えると皮膚の状態も悪くなってくることが多く、症状が酷くなっているように見えても皮が薄くなってきていると終息期だと考えられます。
何故か免疫疾患の人の左足は、股関節外旋位になりやすく(殆どの人が)坐ると左足を外向きに坐ってしまいます。
仰臥位で臍の左横周囲から下腹部にかけて圧痛が存在し、左側腹の筋肉はパンパンになってしまっています。
子供であれば、かなりくすぐったいという感覚があり、その感覚がなくなるだけでも症状が良い方向に向かうようです。
身体の特長を捉え、それを改善させることで、状態を変化させていくことが可能なのではないかと考えています。
例えば、左側腹の緊張があり、アレルギー疾患のある方にゼオライトを手に持って貰うと一瞬のうちに腹部の緊張が消失または減弱していきます。
この現象については、様々な議論があるとは思いますが、排泄効果の高いゼオライトを手に持ってお腹の緊張が緩むということは、どれだけかの期間、飲用して貰うことで腸の機能が高まるのではないかと考えています。もちろん、人によって効果の違いはあると思いますが、腹部がかなり緊張している場合、ゼオライトはかなり効果的なものだと思います。
飲むだけではなく、様々な穴刺激を短時間、飲用後に刺激して貰うだけで効果はかなりあがるようです。
身体は、良い物と悪いものを見分ける力があるのですが、こういう反射を使って最適なものを見つけ、刺激していくことで治療の補助になればと願っています。
身体が何となくだるい、頭がスッキリしない、熱っぽい感じがある、何となく身体が重いという方の腹部にも緊張がある場合があります。
アレルギー症状がなくても、身体の中に熱が隠るとこういう現象がおこってきたりします。
もちろんケースバイケースなのですが、そういう方にも一度試して貰うと良いかもわかりません。
アトピー性皮膚炎で難治なものもあります。ゼオライトを飲用し、一時的に症状が悪化したように見える場合もあります。
自然治癒させるということは、身体の中に貯まった毒素(主に内熱)を発散させなければなりません。その時にどうしても症状が悪化したように見えてしまう場合があります。
しかし皮膚を摘んで引っ張るとわかりますが、状態が良くなっていく皮膚は、症状が悪化しているように見えても柔らかく、症状が出ていなくても悪化する傾向にある場合、皮膚は硬くなり摘みにくくなってしまいます。
これを目標にして、排毒するということをしっかり理解して貰えれば、決して難治なものではないと私は考えます。
ただ、小さい子供の場合、体力のついてくる小学校4~5年生まで、良くなったり悪くなったりするのを繰り返す場合もあります。
しかし、その時期を超えると身体が出来上がって、悪化しない状態になってきます。それはアレルギー疾患は、筋力や身体のバランスと大きな関係があるからです。
悪化している時に気を使わなければならないのは、本人より、お母さんの気が落ち込まないようにしてあげることが何よりも重要だと思います。
周囲の気持を落ち込ませないことが、アトピー克服の一つの大きな要因になります。
中耳炎やトビヒ、皮膚炎等々の子供の症状がなかなか治りにくくなってきたといっている医師もいます。昔の子供は、抗生物質をちょっと与えると直ぐに良くなっていったのに、抗生物質を与えてもなかなか良くならないということです。
これは、身体にアンバランスがあり、運動をしている子供であっても部分的に運動不足が起こってしまうために、正しく発達していないという状態があるからだと考えています。もちろん抗生物質の耐性菌が増えたためだという医師もあると思いますが、果たしてそれだけが原因だとは言いがたいと思います。
抗生物質を使わなかったころも、こんなに中耳炎や飛び火、皮膚炎があったとは思えないからです。
環境の悪化とよくいいますが、環境に適応している子供も沢山いるので、それが原因だとも言い難いと思います。
身体の体質に問題があれば、どんなものにもアレルギーを起こしてしまう可能性があるのです。
血液検査でアレルギーを調べて、それが原因だったとして、その原因を排除してもまた違うものにアレルギーを起こしてしまうことが考えられます。
ご飯アレルギーだと診断され、ご飯を食べない生活をしていたら、次々とアレルギー物質が増え、最後にはオーストラリアのカンガルーの肉を取り寄せて食べていたという人があったという話を聞いたことがあります。
原因となるものから遠ざけても、結果的には体質が治らない限り他の原因があらわれる可能性がでてきます。
面白い話があります。私の友人は小さい頃、卵を食べて救急車で搬送される程のアレルギーを起こしたことがあるといっていました。もう随分昔の話ですから、今ほど医学的に明確にされていなかったし、世間でもあまり問題にされていなかった頃の話です。何を思ってそうしたのかはわかりませんが、私の友人は、その後生卵を毎日飲んだらしいのです。
今から考えれば自殺行為だという人も多いと思いますが、本人は、そうやっているうちに食べても大丈夫になったといっていました。
もちろん、それは推奨されるやり方ではないかもわかりませんが、アレルギーは一種の覚悟がいる病なのかとも思いました。
逃げれば逃げる程、追いかけられ、立ち向かっていくと去っていく、そんなことが考えられる病だと思ってしまいます。
不思議な病気であることには違いがありませんが、ちょっとした本人の覚悟というのは、必要不可欠なのかもわかりません。
スギ花粉の治療に少しずつスギ花粉のエキスを注射していく方法があると思いますが、私の友人のような経験をした。又は聞いたことがある医師が試しにやって効果をあげることができたから生まれた治療法なのかもわかりません。
あまり固執しないで、少し立ち向かっていく姿勢を本人が見せると、途端に良くなっていくように思えるのもこの病気の特長です。
不思議な病でもありますが、体質やバランス、筋力、意思等々と大きく関係のある病気だと思います。
特に意思に左右される病で、ストレスは悪化する一つの大きな要因になることは間違いありません。
意思と姿勢、抗重力筋というのは、密接な関係があります。姿勢が悪いと意思も弱く、姿勢が良くなると意思も強くなる傾向になります。
正しい姿勢と正しい意識を持つことがアレルギー克服の第一歩ではないかと私は考えています。
生活習慣から来る病気でもあり、何を飲んだから治ったというのは、一つのキッカケにしか過ぎず、如何に思い切ったかが問われる病のように思えて仕方がありません。
花粉症であってもアレルギーには違いないので、同じ傾向にあります。
正しい姿勢と正しい歩行を毎日数分するだけでも改善の余地があります。ある患者さんは、1月頃に治った気がしたと思い、周囲に話をしたそうですが、もちろん周囲の人は、そんな馬鹿なと言ったそうです。
しかし、4月になっても症状がでていないので、周囲の人は驚いているということです。ちなみにその方は、姿勢をしっかりやって、身体の痛みや頭痛等も克服されています。
正しい姿勢と正しい歩行は、意思を強化させ、アレルギーを克服することができるようになると確信しています。
姿勢についてのところを良く読んでいただき、是非実行してみて下さい。
つづく・・・
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