SF百科図鑑 ロバート・シルヴァーバーグ『大地への下降』サンリオSF文庫


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January 27, 2005

ロバート・シルヴァーバーグ『大地への下降』サンリオSF文庫

大地への下降プリングル100冊。好みのシルヴァーバーグ、さてこれはどうか。
silvering at 12:17 │Comments(3)TrackBack(0)読書

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この記事へのコメント

1. Posted by SLG   January 30, 2005 12:58
投票内容
件数 場名 レース 式別 馬組 金額
(1) 東京(日) 11R 3連単 1着ながし 1着:13
相手:02,11
各100円(計200円)
(2) 京都(日) 10R 単 勝  05
100円
(3) 京都(日) 10R 馬 連 ながし 軸馬:05
相手:02,13
各100円(計200円)
合計 500円

ブライアンズレターこい!
2. Posted by slg   January 30, 2005 17:20
レター来た!
でも1着同着で単勝配当たった2020円&&
結構自信あったから、1000円ぐらいかっときゃよかった&&
3. Posted by SLG   January 30, 2005 20:58
読了。

SF的イマジネーションと、シリアスな宗教的テーマがバランスよく調和した傑作だった。
舞台は、象に似た謎の知的生物が住む惑星。かつて人類はここに植民し、原住民たちに強制労働を強いたが、やがて、奴隷制的搾取への批判が高まり、現地を住民の自治に委ね地球人の権利を放棄する法律が成立する。主人公はかつてこの星の支配層として勤務したが、原住民の再生の儀式への巡礼を妨げ強制労働をさせたことに罪悪感を感じ、廃棄と同時にこの星を去ったものの、贖罪のため再生の儀式を体験しようと再びこの星にやってきた。そして、再生の儀式が行われる霧の国への巡礼の旅が始まる&&。
まず何と言っても本作の魅力は、色彩豊かで不気味にして魅力的な、この熱帯的惑星の生態系の魔術的描写だ。オールディスの「地球の長い午後」と並ぶ魅力的生態系だといえよう。これだけでも十分に本書を読む価値がある。
しかし、その舞台設定に負けず劣らず、テーマやストーリー、キャラクターや、矢継ぎ早に繰り出される謎や事件の数々も見事である。この惑星の象に似た草食動物と、霧の国に住む二足歩行の肉食動物、細胞再生の触媒となり魔術的薬効のある蛇の毒&&。謎の焦点はこれらと諸々の儀式との関係を解き明かすところにあるのだが、その謎の提示の仕方が効果的であるし、それに絡んで現地に残っていた様々な地球人たちの変わり果てた姿が次々と明らかになるのだが、これまたショッキングで効果的である。更に、主人公の視点で巡礼の旅を続けながらこれらの謎について考えているうちに、人類の罪について、その文化や文明の優越性の盲点について、相対的視点からの考察をすることが出来る。最後に明かされる真相は、薄々予測がつかないではないものの、やはり見事である。この永遠の生の前には、確かに人類の文明など児戯に等しいと見えてしまう。それだけに主人公が最後に翻心し再生の決意をするのも筋の進行上の必然としてうなずけるし、その結果主人公の眼前に開けるめくるめくヴィジョンの感動も真に迫ってくる。本作のラストは主人公の贖罪の完了の瞬間であるとともに、新たな宗教の誕生の瞬間でもあるのだ。
私はかなり昔からシルヴァーバーグのファンであるが、その理由は、シリアスなテーマをごく自然に熟練した手腕で料理して、サービス満点のエンターテインメント作品に仕上げてしまう腕の確かさ故だということを再認識した。一部のニューウェーヴ作品に代表されるような、頭でっかちな、難解な作品群と違い、彼の作品は何を差し置いても「面白い」のである。やはり、「小説工場」と呼ばれた時代の大量な娯楽作品執筆により蓄積された技能が物を言っているのだ。多少のシリアスなテーマを扱ったからとて、バランスが壊れるほど、やわな腕前ではない。
テーマ性  ★★★★
奇想性   ★★★★
物語性   ★★★★
一般性   ★★
平均    3.5点
文体    ★★★
意外な結末 ★★★
感情移入力 ★★★
主観評価  ★★★(34/50点)