SF百科図鑑 『ボシィの時代』 They'd Rather Be Rightマーク・クリフトン(Mark Clifton) &フランク・ライリイ(Frank Riley)


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『ボシィの時代』 They'd Rather BeRightマーク・クリフトン(Mark Clifton)&フランク・ライリイ(Frank Riley) 済
(03/06/03)意外にいいんだな、これが。全知全能の人工頭脳を創ったらどうなるか? 世界を次第に支配し始めるスーパーコンピューターというアイデアは割とありふれたものだと思うが、本作は、地に足のついた論理の積み重ねによってストーリーを展開させる点でスペキュレーティブなハードSFの走りともいうべき内容になっている。作者が2人ともマイナーなために忘れ去られているが、もっと評価されていい作品だ。私はかなり好き。【創元SF文庫/9点】


2000年

3/26
宮記念馬連と日経単勝ゲット。2万5000円プラスで、2週間ぐらい口座に入れなくていいぞ。
モバイルゲット手に入ったとたん、調子が良くなってきたなり。
キングヘイローG1初制覇嬉しいぞ。しかし日経、ノボエイコウオー惨敗で馬連外したのは残念。

ナンシークレス「スペインの乞食」★★★★ノヴェラ読み終える、面白かった。最後は不眠人が迫害されてコミューンを作るなどSFらしい展開になってきて、ラストは、通常人の双児の妹らに助けられて、「人間皆持ちつ持たれつ」的モラルを謳い上げて若干予定調和的ではあるが、決して嫌いではない終り方。長編に書き伸ばした作品もあり、また、続編も2冊出ていて、このシリーズ、現在までの作者の代表作らしい。歴史に残る大傑作とまではいわないけど、なかなか心に残る佳作だとは思う(このノヴェラに関していえば)。また、このノヴェラを巻頭に収めた短編集も持っているので、そちらもそのうち読もう。
で、並行して読んでいる「ボシイの時代」が予想外の傑作なのであるが、不思議と作品の構造が、「スペインの乞食」と似ている。ナンシーの場合は、遺伝子操作をして睡眠によるストレスを取り去ることにより超人を造る話であるが、「ボシイ」は、心理療法によりストレスを取り去り、不死の超能力者を造る話で、まずアイデア自体が酷似している。そして、造られた超人を巡る通常人の動向を社会心理学的に考察するというアプローチの仕方も同質。ただ、違いは、ナンシーが主として超人側の視点から主観描写を前面に押し出して書くのに対し、ボシイは、極めて理知的/客観的な文体で、シニカルかつクールに描写する点が対照的。ナンシーより40年も前に書かれた作品の方がかえって先進性を感じさせる内容になっているのは不思議である。
「ボシイ」はもうすぐ読み終えるので、読み終えてから再度コメントする。
また、「スペインの乞食」は目下未訳のようなので、ヒマを見て翻訳作業を進めたい。

3/27
「ボシイの時代」★★★★★読み終える。大傑作だった。冷遇されている作品の中にも優れた作品があるのだということがよくわかった。
これで、あと「悪魔の星」を読めば、50年代の長編受賞作は読みつぶしたことになる。ついでに、各巨匠の受賞作以外の代表作もある程度つぶしておこう。
次は60年代。苦手なハインラインが3作もあるのはやや手強いが、ミラー、ディック、ゼラズニイ、ブラナーなど面白そうなのも結構入っているので楽しみ(ブラナーは原書だし、分厚いし、前衛的な<ノンノヴェル>というやつなのでちょっと骨が折れそうだが)。