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選挙区全般

岐路の夏:09衆院選 ブログ、1日何度も更新 公示前ネット制限なく(毎日新聞/2009/08/08)

http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/news/20090808dde041010030000c.html
 ◇今のうち、情報を蓄積
 衆院選公示に向け、1日に何度もインターネット上のブログを更新する立候補予定者が目立つ。公示前のネット利用には制限がないうえ、公示後に更新が禁じられた後も、事前に積み重ねた記述を削除する必要はないためだ。解散から公示まで28日間。現憲法下で最長となったこの期間を活用し、公示後の分まで情報を発信しておこうと、立候補予定者は今日も更新を重ねる。

 「予定満載、きょうは動きます! 更新します!!」。宮城2区の民主党新人、斎藤恭紀氏(40)は衆院が解散した7月21日、ブログを9回更新し、東京から国会の様子をリポートした。1日のアクセス数は通常の倍の約5000件に上った。

 ブログ開設は昨年7月。自身のプロモーションビデオも流し、動画投稿サイト「ユーチューブ」にはマニフェストを説明する動画も配信している。

 8月は公示まで1日3回を目標に更新を続け、マニフェストの動画も毎日新しくするつもりだ。「公示までの長い期間を利用して、充実した内容を作り、公示後も検索してもらえれば」と語る。

 ベテランの中にも、熱心にブログを活用する立候補予定者が珍しくない。元通産相で10期目を目指す東京2区の自民前職、深谷隆司氏(73)は、1日平均4回更新。移動の車内ではほとんどブログを書いているといい「公示後に更新できなくなっても、それまでの内容を見てもらえれば何をしてきたのか分かってもらえる」と語る。

 解散風が吹き始めた7月は、それまでの月の倍となる約7万件のアクセスがあった。ネット上へのアップを担当する秘書は「選挙が近づいて来たということで、本人を普段から知らない人が見てくれていると思っている。短い時間で知ってもらえるように意識して更新している」と話している。【田村彰子、林哲平】

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 ■ことば

 ◇ネットと選挙
 公職選挙法は、公示後の選挙運動期間中に規定のはがきやビラ以外の文書を配ることを禁じている。総務省は、期間中のホームページやブログの更新は公選法が禁じる文書配布に当たるとする一方、公示前であれば投票を呼び掛けたりしない限り「政治活動」として問題ないとの見解を示している。

衆院選:民主320議席超す勢い 本社世論調査(毎日新聞/2009/08/22)

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090822k0000m010148000c.html?inb=yt
 毎日新聞は第45回衆院選(定数480=小選挙区300、比例代表180)が30日に投開票されるのを前に、公示翌日の19日から21日にかけて特別世論調査を実施し、その結果をもとに全国の取材網を通じて選挙情勢を探った。民主党は271人を擁立した小選挙区の大半で優位に戦いを進め、比例代表と合わせて320議席を超す勢い。小選挙区の当選者数によっては、比例代表での復活も含め候補者全員の当選も視野に入る。05年衆院選で大勝した自民党は小選挙区、比例代表とも振るわず、100議席を割り込む可能性もある。

 小選挙区で約4割、比例代表で約2割の人が投票態度を明らかにしておらず、情勢が流動することもある。

 民主党は北海道、岩手、新潟、福井、山梨、長野、愛知、滋賀、奈良、和歌山、長崎の11道県ですべての小選挙区を制する勢いを見せ、230議席以上をうかがう。比例代表では全11ブロックで「第1党」となり90議席台を確保する勢い。

 民主党は衆院選後、社民、国民新両党と連立政権を組む方針を示しているが、衆院の3分の2(320議席)以上を占める大勝となれば、提出法案が参院で否決されても単独で再議決が可能となる。

 小選挙区と比例の推定当選者数の上限を合計すると、公認候補者数330人(小選挙区271人、比例単独59人)を超える計算となる。小選挙区候補の大半が当選し、比例の獲得議席枠に対して比例名簿の立候補者数が不足するケースが想定される。

 そうなれば、他党の次点候補に議席が割り振られる。05年衆院選の東京ブロックで自民党が社民党に1議席譲った実例がある。

 自民党は、05年選挙で23勝1敗だった東京でも優勢なのは3選挙区にとどまる。保守地盤の強い茨城、群馬などでも大物前職が民主党候補にリードを許している。小選挙区は、前回の219議席から大幅に減らし、60議席台も厳しい情勢。比例代表も50議席を割り込む可能性が出ている。

 公明党は最重点区の東京12区や兵庫8区で接戦を展開しているが、残る6選挙区では伸び悩んでいる。比例代表と合わせ、公示前の31議席を維持するのは難しい情勢だ。

 共産党は比例代表で公示前の9議席を確保しそう。社民党は小選挙区と比例代表を合わせ、公示前の7議席を維持できるか微妙だ。

衆院選:投票「必ず行く」74% 本社世論調査(毎日新聞/2009/08/22)

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090822k0000m010151000c.html
 毎日新聞が21日まとめた特別世論調査で投票に行くかどうかを聞いたところ、「必ず行く」と答えた人は74%に上り、前回の05年衆院選時の調査(75%)と同水準だった。前回は小泉純一郎首相(当時)による劇場型選挙が注目を集め、投票率は小選挙区比例代表並立制導入後最高の67.51%を記録した。今回も有権者の関心は高まっているようだ。【野原大輔】

 「必ず行く」と「たぶん行く」は計92%で、前回調査より1ポイント低下。「たぶん行かない」と「行かない」は計4%にとどまった。

 「必ず行く」と答えた層を年代別でみると、40代以上では7割を超え、60代では84%に達した。半面、20代は51%、30代は65%と全体を下回った。支持政党別では民主支持層の84%が「必ず行く」と答え、自民支持層の79%を5ポイント上回った。公明支持層では86%、無党派層では61%だった。

 00年選挙では「必ず行く」が63%で、実際の投票率(62.49%)とほぼ一致したが、03年は71%と59.86%、05年は75%と67.51%で、実際の投票率の方が低く出る傾向にあり、今回も70%台に乗るかは予測できない。

 7月の東京都議選では投票率の上昇が民主党の勝利につながった。今回の特別世論調査では無党派層は民主党を支持する傾向を示しており、与党は「投票率が上がれば、ますます不利になる」(幹部)と戦々恐々としている。

公然とネット選挙運動…自民・民主、公示後も更新(読売新聞/2009/08/23)

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news2/20090824-OYT1T00574.htm
 インターネットの普及に伴い、選挙期間中は公職選挙法で禁止されているとされてきた政党のホームページの活用が、今回の衆院選の公示後、自民、民主両党によって活発に行われている。ネットが情報発信や交換に不可欠の“道具”となってきている中、選挙での利用のあり方が本格的に問われる事態となっている。
 公職選挙法142条では、選挙運動でのインターネット活用は、公示後には認められていない「文書図画の配布」にあたるとして、事実上、禁止している。
 ところが、今回の衆院選で劣勢が伝えられる自民党は、民主党を痛烈に批判するいわゆる「ネガティブ・キャンペーン」をホームページ上で展開、18日の公示後も更新を続けている。
 ホームページで見られるのは、「みなさん、知っていますか―十人十色の民主党」「民主党さん本当に大丈夫?」「民主党=日教組に日本は任せられない」などのタイトルが付き、民主党を厳しく批判する資料だ。これらの資料は、党公認候補の事務所や、演説会で配布したりしている。

 ネット上では、新しい動画CMも公示後に流している。
 自民党の広報担当者は「民主党の政策は突っ込みどころ満載だ。こうした問題点をそのままにしておくわけにはいかない」と強調する。公職選挙法との関係については、「政党の通常の政策、政治活動で、問題ない。候補者の名前は出さないよう、十分気を付けている」と話す。
 一方、民主党も今回の衆院選から初めて、全国を遊説する党三役の動きを写真とともに連日ホームページで「ニュース」として更新し、演説の内容も載せている。同党広報担当は、「党の政治活動の一環で、問題ない」と話す。自民、民主両党とも、特定候補者を取り上げなければ選挙運動にあたらないとの解釈で、積極的なネット活用が目立つ。
 公明党は、ホームページで公示前に5シリーズ16本の動画CMを公開したが、従来通り、「公示後の更新は控えている」という。
 総務省は、各党のホームページを使った広報活動について、「特定の候補や政党の投票を呼び掛ける内容の場合は、公職選挙法上、問題がある。ただ、通常の政治活動の範囲内ならば、直ちに違法とは言い難い。違法かどうかの判断は警察が行う」としている。
 ホームページを利用した選挙運動の解禁などを盛り込んだ公職選挙法改正案は、今年の通常国会でも、議員立法で提出する動きが自民党などであったが、党内の意見がまとまらず、提出されなかった。
(2009年8月24日14時51分 読売新聞)

岐路の夏:09衆院選 選挙サンデー、有権者クール(毎日新聞/2009/08/24)

http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/archive/news/2009/08/20090824ddm041010107000c.html
 ◇麻生首相へ「失言なくホッ」
 ◇鳩山代表へ「甘くはないよ」
 衆院選の選挙運動期間中、最初で最後の日曜日となる23日、麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表は、その時の風が大きく選挙結果を左右する首都圏を遊説場所に選んだ。自民・民主両党の主張や党首の演説を有権者はどう受け止めているか、東京都内の演説会場で聞いた。【篠原成行、林哲平】

 麻生首相は同日夜、東京都台東区の上野小学校で行われた東京2区の自民党公認候補の個人演説会に参加した。350人の聴衆を前に、演説はこれまでと同様、「責任力」を訴える内容が中心だった。

 冗談などで会場を沸かせる場面はなく同区浅草の印刷業、林江里子さん(60)は「冷や冷やして見ていたが失言がなくてよかった。こうやって一生懸命な姿勢を見せるしかない」と注文をつけた。

 会場には自民党の政策を疑問視する人も。同区上野の建設会社勤務の男性(70)は「前回は自民党の候補に投票したが、自民党の高齢者政策は不十分と感じる。民主候補の演説も聞いてから決めたい」と語った。

 鳩山代表は午後1時半ごろ、同じ2区の台東区・谷中銀座商店街に姿を見せた。鳩山代表は人気の肉屋で1個150円のメンチカツを買って食べ歩くパフォーマンスも見せた。「政権交代 マニフェスト有ります」と書かれた大きなうちわとともに商店街を歩くと、握手を求める商店主らにもみくちゃにされた。

 8カ月の長女を抱えて鳩山代表の演説を聞いていた主婦、松山千恵子さん(29)は「代表になったばかりのころに比べると、顔も日焼けして演説内容も頼もしく感じる」と好意的な評価をしたうえで、「20年後に投票権を持つようになった娘に『なんでこんな国にしたんだ』と怒られない、しっかり説明できる選択をしたい」と話した。

 祖父の一郎氏時代からの鳩山ファンだという男性(87)は「北海道に行っても鳩山さんの地元はここ。なんとしても総理になってほしい」と期待した。その一方、マニフェストに書かれた政策に期待はあまりないという。「実現できる政策なんて政治状況によって変わってくる。能書きを信じるほど甘くはないよ」と辛口だった。

なぜ、地殻変動は起きたのか―総選挙、編集委員対談(朝日新聞/2009/08/26)

http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200908260028.html?ref=reca
 政権交代の是非を問う衆院選は「民主党圧勝」が現実味を帯びてきた。なぜ、地殻変動が起きたのか。選挙後はどうなるのか。政治担当編集委員の早野透、星浩、坪井ゆづるが話し合った。

■揺り戻しない 圧勝報道

 早野 選挙になってないんだ。公示日の第一声で民主党の鳩山代表は「歴史を塗り替える」と言ったのに、麻生首相は「おわび」から始めた。「おわび」から入ったんじゃ、選挙にならないんだよ。

 星 「民主圧勝」報道への揺り戻しがあるかどうか。これは、ほぼないと見る。判官びいきは負けている側に何か理があって、かわいそうだから起きる。いまの自民党には考えにくい。自民党には「政権にいるから応援する人」と「政治家個人のファン」の2種類ある。前者は情勢が悪くなって一気に逃げている。

 早野 この期に及んでも、自民党は地元利益を言っている。麻生氏のチラシに「筑豊インター来年度完成」なんて書いてあるんだ。

 坪井 あとは民主党批判ばかり。森元首相もチラシに、小沢チルドレンを「非正規社員や労働組合の事務員、キャバクラ嬢に至るまで、あまりにも国政をまかすには如何(いかが)かと思われる」なんて書いた。これでは支持基盤は固められても、無党派層は呼び込めないだろう。相手の民主党の33歳の女性候補から「森さんが初当選したのは32歳でした」と言い返されてもいた。ただ、現場では本当に民主党が300議席も取れるのかという声がまだまだ多い。

 星 それは、いまだに頭の中が2、3割の得票で当選できた中選挙区制なんだよ。1票でも多い方が勝つ小選挙区制は、票差のわりに議席数が大きく変動する。

 早野 風というより地殻変動が起きてるんだな。そういえば、小泉元首相が「有権者はもう自民党に飽きちゃったんだ」と言ってたな。安倍、福田、麻生政権への批判だけでなく、長い間の鬱積(うっせき)が噴き出しているんでしょうな。

 坪井 2代続いた政権ぶん投げが致命的でしょう。

 早野 なのに麻生氏が「責任力」なんて言う。あれは裏目だ。あんな無責任に投げ出した自民党に責任なんて、誰も言われたくないもの。

 星 首相が「安心実現」と言わなければならないほど、安心じゃない国に、誰がしたのか。そこを有権者は見抜いている。それと大きいのは、「地方の反乱」が今も続いていることだ。小泉構造改革で広がった地域格差に対応できない自民党への不信は深い。

 坪井 自民党が橋下大阪府知事や東国原宮崎県知事らにすりよったのも自民没落を象徴した。橋下氏が知事会の要求をのませた上で「守らなかったら、ウソつき政党よばわりし続ける」と言ったのも、かつてない光景だった。

■投票で晴らす欲求不満

 【マニフェスト】

 星 都内の民主党の選挙事務所では、会社員が上司に言われてマニフェストを取りに来ていた。「政権が代わったら、自分たちの仕事にどんな影響が出るかを検討するためだ」と言って持ち帰ったよ。

 早野 今回は、テレビも各党の政策比較をしていた。

 坪井 しかし、マニフェストの中身はひどい。自民も民主も「ばらまきリスト」だ。これで有権者が喜ぶと思っているなら、あまりに有権者をバカにしている。

 星 でも、いまは財源論を問題にするよりも、自民党への怒りの方が強い。財源論に入る前に勝負をつける小沢戦略が奏功している。

 早野 首相は「8月は日本を考える月に」なんて言ったけれど、マニフェストを比較する前に、自民党はアウトを宣告されているんだな。

 坪井 だけど、こんな形で片方を圧勝させる有権者というのは、ただ留飲を下げたいだけに見える。投票が圧倒的なフラストレーションの表現手段になっていないか。

 星 そうそう。4年前の刺客と同じように、今回も有権者は残酷だ。自民党の偉い人が苦しんだり泣いたりするのが見たいんだ。

 早野 ただ、民主党の子ども手当のような直接給付か、自民党の間接支援方式かの違いはマニフェストで鮮明でしょう。各省の補助金を関係団体を通して渡す途中にムダがあった。それを排除する民主党に、有権者は「そうだ」と思っている。

 坪井 霞が関の信頼が失われたことが背景にある。

 星 年金問題が大きいね。

 早野 それに天下りだな。

 【各党の事情】

 星 公明党は小選挙区の8人が軒並み苦戦だ。頼りの自民票が来ない。自民支持層が自民離れをしている現状では、公明党は厳しい。

 早野 7月の東京都議選では維持した公明党の完勝神話がついに崩れるのか。公明党は自民党に深入りしすぎたねえ。逆も、しかり。自民党の「比例は公明に」も自民の比例区復活を減らすから、自分で自分の首を絞めている。

 坪井 共産党が小選挙区での候補者を半減させたことが今回の選挙を大きく変えた。

 星 効果が大きいのは、北海道5区の町村元官房長官、福島2区の根本匠氏、島根2区の竹下亘氏らだ。それぞれ1万から2万の共産票が勝敗を左右しかねない。

 早野 共産党は候補者削減を政治的に使えなかったのかね。民主党との政策協定は無理でも、「憲法問題は慎重にする」と言わせるとか。ただの自主投票じゃなあ。

 星 今回は共産党がアメリカ大統領の名前を最も多く連呼している。こんなの初めての選挙ですね。

 早野 鳩山氏も非核三原則やインド洋の自衛艦派遣問題は、オバマ頼みのところがある。「信頼関係を築く」とか言って、自民や社民からの批判をかわしている。

 坪井 オバマ大統領は「チェンジ」のシンボルだから、選挙で好んで使われる。

 早野 共産党は「確かな野党」から「建設的野党」になる。これは政権の外での是々非々なんですよ。社民党は政権内での是々非々になる。

 星 国民新党は郵政見直しの一点を訴える。「逆小泉」だね。民主党が大勝すると、社民や国民新党は割を食う。

■連立協議 政策違う3党

 【選挙後はどうなる】

 星 小沢氏や鳩山氏は、この衆院選を来年の参院選とパッケージで考えている。参院選で勝たないと安定政権はできないからだ。参院の自民党幹部は今回、最低でも180議席は取りたいと言う。それ以下だと、次の参院選に建設や農業などの役所と業界代表が自民党から立候補してくれないからだ。業界代表は、いわば自民党の背骨みたいなもの。その背骨をへし折っちゃうのが、小沢氏の戦略だ。

 早野 そうなると、政官業癒着の与党・自民党がなくなっちゃうんだな。新しい自民党には、どういう基軸があるのだろう。

 星 谷垣禎一元財務相が言っている「絆(きずな)」とかコミュニティーとか。田舎の名士はもともと、お上の世話になってない。自立心がある。弱者救済型の民主党とは違うんだという考え方だろうか。竹中平蔵氏的ではない保守の再構築ができるかどうか。

 早野 そういう次の自民党のリーダーは誰がなるの。

 星 今回の小選挙区で勝つのが条件。麻生執行部でない加藤紘一氏や谷垣氏とか、若手の石原伸晃氏、人気の舛添要一氏らの名前が挙がる。

 【民主党政権】

 星 選挙後、民主党には二つの問題が待ち構える。ひとつは鳩山氏の「故人献金」問題。税金の不正還付や母親からの贈与隠しなどを追及される。もう一つは100人規模になる小沢チルドレン。こちらは小沢氏自身が裁判を抱えているから、院政を敷いて影響力が大きくなるというものでもないだろう。

 早野 その前に社民、国民新党との連立協議がある。政策の中身は結構、差があるんだよ。子ども手当の金額とか配偶者控除の存廃とか。個々に調整するのか、総括的なお題目で合意するのか。社民党は「憲法審査会を動かすな」とか入れたいだろう。

 星 民主党は3党の協議機関を置いて、時間をかけてやろうとするでしょうね。

 坪井 そこに政界再編の芽はあるのかな。

 星 社民党がごねるようなら、参院自民党のごく少数が民主に移るとかはあるかもしれない。「連立野党はない」といっている公明党の動きも気になる。

 早野 じゃあ、選挙後も波乱含みということだね。

民主党、依然圧勝の勢い 合同世論調査(nwes24/2009/08/28)

http://news24.jp/articles/2009/08/28/04142550.html
 30日投票の衆議院議員選挙を前に、日本テレビは読売新聞社と合同で世論調査を行い、終盤の選挙情勢を探った。その結果、民主党が依然として圧勝の勢いを保っていることがわかった。
 世論調査は25日から27日までの3日間、全国300の小選挙区のうち接戦とみられる200選挙区で行い、有権者約8万5000人から回答を得た。
 さらに独自の情勢取材を行って分析したところ、民主党は、小選挙区、比例代表ともに、依然圧倒的な優位を保っていて、過半数を大きく上回る300議席を超える勢い。
 一方、与党の自民党と公明党は、小選挙区、比例代表とも苦戦が続いている。公示前の計331議席を半分以下に減らす情勢で、与党が目指している過半数確保は困難な情勢。
 また、共産党は公示前の9議席を上回る勢いのほか、みんなの党は公示前の議席を維持する可能性がある。社民党と国民新党は公示前の議席を守るのは微妙な情勢、改革クラブと新党日本は議席獲得に向けて熾烈(しれつ)な戦いとなっている。
 今回、世論調査を行った200選挙区では、自民党優勢が8、民主党優勢が116、接戦が71となっている。このうち先週の前回調査と比べて、自民党が逆転した選挙区が6、民主党が逆転した選挙区が12となっている。
 しかし、小選挙区で23%、比例代表で16%の人が投票先を決めていないなど、今後、情勢が変化する可能性もある。

●日本テレビ、読売新聞社 共同世論調査
 【調査日】25~27日
 【有効回答】8万5777人(回答率:61.2%)
< 2009年8月28日 2:17 >ブックマーク

<衆院選>自民VS民主 最後の夜は池袋対決(毎日新聞/2009/08/29)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090829-00000089-mai-pol
 自公政権の継続か、政権交代か。衆院選の選挙戦最終日となった29日夜、各地の激戦区では、大物たちが声をからして支持を呼び掛けた。麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表は、ともに東京・池袋を最後の遊説地に選び、駅を挟んだ至近距離での対決で攻防を締めくくった。いよいよ迎えた選択の時。一票を投じる有権者も、最後の訴えに耳を傾けた。【林哲平、山本太一、渡辺暢】

【関連記事】衆院選:4年ぶり政権選択 30日投開票

 麻生首相は東京10区から出馬している元環境相の小池百合子氏(57)の応援のために、JR池袋駅東口に駆けつけた。約6000人の聴衆であふれ返る中、水色のシャツ姿の麻生首相は午後7時36分から約10分間、マイクを握り「戦後の安全な社会を作ったのは自民党だ」と実績をアピール。最後に「日本の未来を明るく豊かにするのはどこか。自由民主党だ。麻生太郎がその責任をとります」と締めると「麻生」コールがわき上がった。

 小池氏は「私には夢があります。I have a dream」と英語を交えて演説。「私は今後も働き続けたい。よろしくお願いします」と頭を下げると、聴衆から「百合子、愛してる」と絶叫が響いた。首相の演説を聴いた豊島区の自営業の男性(70)は「国を守れるのは自民党だけ。小池さんの行動力には期待が持てる」と話した。

 「歴史を塗り替えるには勇気がいる」。麻生首相の演説が終わるころ、鳩山代表は地下通路で結ばれた駅の反対側にある池袋西口公園で声を張り上げた。周辺には約5000人が集まり、バスの進入路と車道を隔てる分離帯の上にも聴衆が連なった。

 テレビカメラ用のライトやフラッシュが一斉に光り、「次期総理」「政権交代」と声が飛ぶなか、鳩山代表は現政権を「官僚任せ」と批判。「8月30日という日が、5年後、10年後に『この日から日本の政治が変わった』と思ってもらえる時が来ると確信している」と強調した。小池氏に挑む新人の江端貴子氏(49)も「大きなお金の流れを変えるのが民主党の政権交代」と訴えた。

 豊島区内の主婦、松崎久子さん(60)は「民主党は政策を勉強しているイメージがあり、足りないのは経験だけ。ガタガタするだろうが、やりながら学んでほしい」と期待を込めた。

 共産新人の山本敏江氏(60)も午後6時ごろから、池袋駅西口で演説し、「国民の生活を壊した自公政権は退場を」と訴えた。

締め切り時間繰り上げ、全投票所の3割に 総務省(日経新聞/2009/08/30)

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090825AT3S2501125082009.html
 30日投開票の衆院選では、全国5万1000カ所ほどの投票所のうち、約30%にあたる約1万5400カ所で午後8時の投票締め切り時刻が繰り上げとなる。総務省が25日、発表した。2005年衆院選の繰り上げ率約24%に比べ、割合が増えている。
 投票時間は原則午前7時~午後8時だが、自治体の選挙管理委員会が地域の実情に合わせて午後6時までなどと変更できる。今回、町村部に限ると、繰り上げる投票所が半数を超す。投票率向上を目的に投票時間を午後8時まで延長した経緯を考えれば、逆行する動きだ。(00:08)

期日前投票1398万人、前回の1・56倍(読売新聞/2009/08/30)

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news/20090830-OYT1T00431.htm
 総務省は30日、衆院選の期日前投票者数の最終結果を発表した。公示翌日の19日から29日までに期日前投票した人は、1398万4866人で、前回2005年衆院選(896万2847人)に比べ、約1・56倍となり、国政選挙で過去最高を更新した。
 有権者に占める割合は、13・40%と前回を4・70ポイント上回った。
(2009年8月30日16時25分 読売新聞)

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最終更新:2009年08月31日 13:46
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