「三」(2006/09/24 (日) 15:36:31) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>―三―</p>
<p>
――――――も・・すぐ・・・・だ、“―――”。今度は・・・に・・・・して・・・・・・・・な・・</p>
<p>
誰かの声が、頭に響く。この声は一体何なのだろう?初めて聞いた声の筈なのに、妙に懐かしさが込み上げてくる。</p>
<p> 『甘えてんじゃねぇよ』</p>
<p>
夜の闇を切り取ったかのような漆黒の髪に紅い瞳。右目にはしる禍々しい傷跡に何故だか奇妙な違和感。一体、何なのだろう・・・?</p>
<p>
『お前に何が分かる?お前なんかにこの苦しみがわかってたまるか。もう二度と・・・俺の前でそんな台詞を吐くな、・・・次はない』<br>
『お願い、今度こそあの人を助けてあげて。私ではどうしようもないの・・・!!』<br>
『お前さぁ 俺の事なんだと思ってんの?』<br>
『ふふっ、本当に―――は面白いよね』<br>
『頼むからさ、もう・・・それだけは嫌なんだ。もうあんな気持ち、二度としたくねぇんだよ・・・』<br>
『馬鹿だなぁ少しはここ、使えよ?お前頭は良いんだからさ、使わねぇとただの石頭だぞ?』</p>
<p>
『――――貴方は、何の為に此処にいるのですか・・・?』</p>
<p>次々と走馬灯のように 頭を駆け巡る人 ヒト ひと。</p>
<p><br>
『ウミ。』</p>
<p><br>
月光りに照らされて美しき白銀が揺れる。夜の帳に散らばる星々の欠片。紫色のそれは、何かを射抜くかのように鋭い光を宿らせて。</p>
<br>
<p><br>
あぁ、また――――夢をみて。ただただ深い闇へと墜ちていく。何の音もたてる事はなしに・・・</p>
<p><br>
そしてまた 廻ってく。</p>
<p><br></p>
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: