想風月華

第二章―四【半】―

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benhino3

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―四【半】―

ねぇ、あんたってどこからきたの?
―――――――ぼく・・?
そう、あんた。
―――――――たぶん・・・きみのしらないとってもとおいところから。
ふぅん・・そこはどんなところなんだい?
―――――――え?
あんたにとって、そこはどんなばしょかってことだよ。
―――――――ぼくにとって・・・
そ。
―――――――んー・・ひとことじゃむずかしいな。きみはどこからきたの?
おれ?おれはどこからもきていないよ。ずっとずっとむかしからこのばしょにいる。
―――――――そうなんだ?じゃあきみにとっての『ここ』はどんなばしょなの?
おれにとって?
―――――――だってぼくだけこたえてるんじゃつまらないでしょ?
なるほど。おれにとって・・か。はじめてきかれたよそんなこと。あんた、おもしろいな。
―――――――そうかな?
そうだねぇ、おれのことなんかきくようなものずきは あんたいがいでいままでにふたりだけだよ。
―――――――ふたり、だけ?
・・・・・・・ききたいの?おれにとっての『ここ』が。
―――――――うん。
じゃあきかれたてまえ、こたえてあげようか?おれにとっての『ここ』はね・・・



『もっともいとしくて むかしからだいきらいな・・・いまいちばん こわしたいばしょだよ。』


あとがきという名の言い訳。
なんだかよくわからん話。これから大変な事になるぞという感じを出したかったんです(苦笑)ちゃんとでてますかね??
まぁ、次のお話からまた彗くん探しの旅(ぇ)が開始されますので 気長にお待ちください・・・。

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