斎藤佑樹へ - 白い巨塔 「財前コピペ」 まとめ

斎藤佑樹へ  

この手紙をもって、早実の先輩としての最後の仕事とする。  
まず、君の能力を向上するために、應武監督に育成をお願いしたい。  
以下に、甲子園ヒーローについての愚見を述べる。  
プロ入団を考える際、第一選択はあくまでドラフト一位であるという考えは今も変わらない。  
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、入団した時点で重圧やマスゴミのあおりをきたした進行症例がしばしば見受けられる。  
その場合には、球団を含む荒治療が必要となるが、残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。  
これからのプロ野球の飛躍は、巨人以外の治療法の発展にかかっている。  
僕は、君がその一翼を担える数少ない選手であると信じている。  
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。  
君にはプロ野球の発展に挑んでもらいたい。  
遠くない未来に、マスゴミによる暴走が、この世からなくなることを信じている。  
ひいては、僕の体験を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。  
大ちゃんは生ける師なり。  

なお、自ら甲子園の第一線にある者が長年活躍できず、故郷に錦を飾れなかったことを、心より恥じる。  

荒木大輔