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405黄金のガラス

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#405黄金のガラス




ゴールドバンドグラス香油瓶(ローマ 紀元前1~後1世紀 H13cm)


ガラスのはじまり



ガラスが最初に発見された場所と時は定かではないが、初めにガラス製品が作られたのは紀元前3000年紀の半ばまでの青銅器時代とされている。また、場所は西アジアで、おそらくメソポタミアのミタンニンかハリー地方であった。エジプト説もあるが、同時代の遺物を比べた場合メソポタミアの方が技術的に高度である点、ミタンニン王国をエジプトが征服した後にガラス製造技術がいきなり開花した点から現在では否定的である。
陶器類やタイルその他を化粧するのに使用したガラス質の釉を扱う過程で自然発生したと思われる。
初期の頃はビーズ、シール、象嵌、飾り板などで、器は後の紀元前16世紀の終わり頃に現れた。
ガラス製造技術はしばらくして北シリア、キプロス、エジプト、エーゲ海地方に急速に広まった。

紀元前15、14世紀はエジプトでコア成形による見事な作品が多数作られる。
さらにエジプトからキプロス、クレタ、南ギリシア、アナトリア、シリア、パレスティナ地方へと輸出される。特定地域の文様や器型・色使いのガラスも発掘されることから各地に職人がいたことも伺わせる。

紀元前13世紀までは東地中海の高度な文明を持つ地でさかんに生産されていた。
しかし紀元前1200年頃、ヒッタイト王国の侵攻、ペリシテ人の侵入、出自不明の海の民のエジプト襲撃などで代表的なガラス工房は消滅した。
紀元前1200年~1000年にまたがる考古遺跡でガラスが発見されることはまず無い。

鉄器時代の復興



紀元前10世紀から300年間の間、新しい民族と王国が台頭しガラス製造は力強く復興した。
器型は青銅器時代と異なったが技術や色は殆ど同じである。ギリシア人とフェニキア人の植民地政策、商業活動により職人は西に移り、南オーストリア、イタリアの鉄器圏へガラス製造は広まった。
紀元前6世紀から4世紀にはコア成形の軟膏瓶、香油瓶などが大量に製造された。

ヘレニズム時代


マケドニアが台頭したのち地中海各地でヘレニズム王国が誕生。ガラス製造は盛んとなり、日常生活品として用いられるようになった。2枚のガラスの間に金箔を挟むゴールドサンドイッチグラスの技法も完成。
コア成形のボトルに加えてボウルやプレートなども制作される。

アウグストゥス時代



紀元前30年にいたってヘレニズム時代は終焉、ローマ帝国による通商と生産の拡大。
ローマとイタリア各地に重要なガラス工業が確立。
紀元1世紀の第二四半期までに吹きガラスが発明・普及される。

コアガラス成型方法





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