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89モンドリアン・プラスとマイナスの巨匠

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#89モンドリアン・プラスとマイナスの巨匠


作中のモデルとなった作品はコンポジションNo.10(埠頭と海)であろう。


この作品でモンドリアンは、自然の情景を抽象的な線の世界に還元している。画面に規則的に配された線は、波のリズミカルな動きを思わせる。上に向かって網の目が詰まっているのがおぼろげに水平線を感じさせ、下方で強調される垂直線は海に屹立する突堤を連想させる。しかしそれにも関わらず当時の記録には、この絵は《星月夜》とか《クリスマスの夜》とかいう題名でも紹介されている。その当時の人々は抽象的な網の目が見せる新しい広がりを、直感的にさまざまに解釈したのであろう。
(MONDRIAN/BenediktTaschen出版より引用)

牧歌的な風景画から始まりながらもその色彩力に未来の片鱗を見せ、キュビズムを通してピカソ、クリムトの影響を受けた後、さらなる高みへと上り詰めたモンドリアン。この作品の翌年あたりから色彩を取り入れ、晩年ニューヨークに渡り抽象画の礎を築いた。

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