金融業者と そのペットのインコが、何者かによって殺害された。奇しくも第一発見者となってしまった サラリーマン・鳥越九郎は、自らの置かれた状況と 生来の臆病さから、「自分が疑われるのではないか」という不安を肥大させ、やがて「犯人は自分である」と思い込むようになる。
一方、絶倫の私立探偵・中堂鈴之助と、性欲旺盛な助手・色田姫子は、別の観点から その事件の真相に迫ろうとするのだが…。
一方、絶倫の私立探偵・中堂鈴之助と、性欲旺盛な助手・色田姫子は、別の観点から その事件の真相に迫ろうとするのだが…。
という物語なのですが、だからといって『自らを犯人だと思い込んだ男と、社会の闇に立ち向かう探偵達が織りなす、サイコホラー的サスペンス』では、全くありません。
小心者で思いこみが激しい鳥越に振り回される、スナックの客たち――フェロモン振りまき探偵&助手、曰くありげなヤクザの親分、薄幸そうな人妻、自らの性に悩む青年、老いらくの動物学者、…etc.を描いた、ドタバタコメディです。
小心者で思いこみが激しい鳥越に振り回される、スナックの客たち――フェロモン振りまき探偵&助手、曰くありげなヤクザの親分、薄幸そうな人妻、自らの性に悩む青年、老いらくの動物学者、…etc.を描いた、ドタバタコメディです。
中盤、鳥越が「人質」たちと共に スナックに立て篭もったかと思うと、その後はずーっと 彼らはそこでグダグダ過ごします。あとは、終盤になってやっと 探偵たちがちょっと推理をするくらい。
特に終盤、客観的には「えー、それでいいのー?」なんですが、なんかみんな概ね満足そうだからいいのかもしれない。
基本的に、「さら~っとニヤニヤ読んで、それでお終い」系です。それぞれの人物の背景や思考は 意外に深くて(特に奥さん達が酷くてよい)、結構楽しかったです。
ただ、下ネタは多いし、トータルでは 積極的にオススメできない…かな。
ただ、下ネタは多いし、トータルでは 積極的にオススメできない…かな。