キングダムハーツ2データベース

存在しなかった世界「2」

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「虚空の祭壇」
キングダムハーツに心が集まっていく
ゼムナスは、その光景を見ている
ゼムナス
おお キングダムハーツよ
我らの捧げものを喰らうがよい!
この無の世界を鈍く照らし
我らノーバディの力となれ!
キングダムハーツに向かって、手を広げるゼムナス
ゼムナスが立つ場所よりも後ろの方で、闇の回廊が開いてサイクスが現れる
サイクス
ゼムナス キングダムハーツの様子は?

ゼムナス
まもなくだ

サイクス
では 終わらせても?
振り向きゼムナスは
ゼムナス
良かろう
口元をニヤッとさせるサイクスは
サイクス
その言葉 待っていた
その頃、ソラはカイリ達がいる場所に辿り着く
ドナルド
カイリ すごい!

カイリ
え?
驚き、振り向くカイリ
ソラとカイリは、ある程度の距離まで近づいて足を止める
ソラ
どんな顔でもカイリ
会えてうれしい!

カイリ
ソラとリクの帰り
あんまり遅いから来ちゃった
目線を下に向け、ソラは
ごめん
その時、カイリがソラに抱きつく
カイリ
夢じゃない
ソラもカイリを抱きしめる
その光景を後ろで見ているドナルドとグーフィー
また同じ光景を見ていたゼアノート(リク)は、闇の回廊を開き、消えようとする
気づいたソラは、カイリを離して
ソラ
待てよ アンセム
立ち止まるゼアノート(リク)
ソラ
いや ゼアノートのハートレス
おまえとまた会うことになるとは
思ってもみなかったけど――
おまえがしたことを考えると
腹が立って仕方がないんだけど
でも――
カイリを助けてくれたんだよな
それだけはお礼しなくちゃな
ありがとう
立ち去ろうとするゼアノート(リク)にカイリが走りより、腕を掴んで止める
カイリ
行かないで リク!
驚くドナルド
グーフィー
ええと――

ソラ
カイリ 今 なんて?
カイリが顔をソラたちに向け
カイリ
リク

ゼアノート(リク)
俺は誰でもない ただの闇の住人だ

カイリ
ソラ 来て 何か言ってあげて
何が何だか分からない顔をしているソラだが、カイリとゼアノート(リク)のもとに歩いていく
カイリ
ほら こうすればわかる
カイリがソラの右手を掴み、ゼアノート(リク)の右手の上に乗せる
カイリ
目を閉じて
一度、ゼアノート(リク)の顔を見てから目を閉じようとするソラ
目を閉じようとする中、ゼアノート(リク)がソラを見る
ソラが目を閉じ、画面は真っ暗に
真っ暗だった画面から、黒コートを着たリクの姿が現れる
目の前にいるのがリクだと分かったソラ
でも目を開けると、そこにいるのはゼアノートの顔
今にも泣きそうな顔のソラ
ソラ
リク――
リクの右手を両手で握り、両膝を地面につくソラ
ソラ
リクだ リクがいる
探したんだぞ
ソラ、目から頬へと流れる涙
ゼアノート(リク)
泣くなよ 情けないぞソラ
ここから声はリク
ソラ
ずっと探してたんだぞ!

ゼアノート(リク)
俺は会いたくなかった

グーフィー
でも 力は貸してくれていたよねぇ?
ドナルドの方を向くグーフィーは言うが、グーフィーの言葉を理解出来ないドナルド
グーフィー
いろんなヒントをくれたのは
リクだと思うなぁ

ゼアノート(リク)
ヒントに気づくかどうか不安だった
ソラは、リクから手を離し、立ち上がる
ゼアノート(リク)
なんと言っても
ソラとその仲間たちだ

ドナルド
どういう意味だ!

ソラ
どうして無事だって
教えてくれなかったんだよ!

ゼアノート(リク)
言ったろ?
会いたくなかったんだ
こんな姿で 会いたくなかった
俺の中に入り込んだアンセム――
いや ゼアノートの心に
なんとか打ち勝ったけど――
闇の力を使うにはアンセムに
なりきるしかなかったんだ

カイリ
元へは 戻れないの?

ゼアノート(リク)
戦いはまだ終わってはいない
俺にはまだ闇の力が必要なんだ

ソラ
じゃあ 終わらせよう
どんな姿でもリクはリクだ
3人のもとに歩いてきたドナルドとグーフィーは、うなずく
カイリもうなずく
ソラ
さーて 最後の大暴れ する?
ドナルドとグーフィーに向かって、笑顔で言う
ソラ
王さまが待ってるぞ

ドナルド
うん 先へ進もう!
「虚空を目指す道へ」
立ち止まる賢者アンセムと王様
賢者アンセム
ここでいいだろう
手に持っていた機械を立てる
王様
この機械はなにかな?

賢者アンセム
あのキングダムハーツを
この機械で吸い取りデータ化してしまう
かなり巨大なキングダムハーツが見える位置にいる2人
王様
――よくわからないな

賢者アンセム
賭けの結果がわからないのは
私も同じだ
なんと言っても
相手は心だからな
機械の天辺をキングダムハーツに向け
次の瞬間、機械から光が放たれ、光はキングダムハーツにとどく
機械から光は放たれ続ける
その頃、ソラたちは存在の証→混沌の狭間へ
ソラたちは、キングダムハーツに光が当てられているのを見ている
ソラ
なんだろう?

ゼアノート(リク)
上だな 急ごう
おそらく王様とディズ――
いや 賢者アンセムだろう
ゼアノート(リク)の言葉にうなずき、歩き出すソラたち
しかし、皆よりも早く歩いていたソラの背後
闇の回廊を通り、ルクソードが姿を現す(ゼアノート(リク)たちはルクソードの後ろ)
ルクソードが指を鳴らすと、ルクソードの背後にいたゼアノート(リク)たちが
何枚かの巨大なカードで囲まれ、巨大なカードは回転をはじめる
ルクソードがもう一度、指を鳴らすと巨大なカードが左右に流れてゼアノート(リク)たちが消えてしまう
ソラ
おまえ!

ルクソード
こちらも忙しいので手短にな
ルクソードと戦闘開始~戦闘終了
ソラがキーブレードをかまえ、ルクソードに向かって走り出す
ルクソードは、自分の周りに巨大なカードを出現させ、守りに入るが……
ソラがカードごと、ルクソードをキーブレードで斬る
カードが消えるとともにルクソードが膝を地面につく
ルクソード
ひどいな ロクサス――

ソラ
俺はソラだ!
消滅するルクソード
巨大なカードが左右から出てきて、反対方向に抜けていくとゼアノート(リク)たちの姿が
ゼアノート(リク)たちは、ソラのもとへ歩いていく
カイリ
大丈夫?

ソラ
もちろん!
さあ 先に進もう
ソラたち、存在の証→惑わしの空間へ
そこにはキングダムハーツを眺めているサイクスの姿が
振り向き、口元をニヤつかせるサイクス
サイクス
ここまで来るとはな
さすがロクサスだ

ソラ
またロクサスかよ!

ドナルド
ソラはソラだ!
ソラの前に出て、両腕を横に伸ばすドナルドとグーフィー
サイクスは、大剣の剣先の形を変化させ、普通とは違う逆向きに剣を持ち返る
サイクス
どちらでも同じさだめよ
サイクスは大剣を一度振る
強風がソラたちを襲うが、ソラ、ドナルド、グーフィーはその場に耐える
ゼアノート(リク)は、サイクスが放った風の攻撃の狙いはカイリだと分かり、カイリを抱きしめ
背中に風をくらい、耐えるが地面を滑る
ゼアノート(リク)の背後にバリアが張られ、2人はソラたちの戦いを見ている事しか出来なくなった
サイクスと戦闘開始~戦闘終了
大剣が手から落ちるサイクス
やられたサイクスだが、後ろに歩き出しキングダムハーツを見る
サイクス
まだか――
キングダムハーツよ――
俺に心を――
キングダムハーツに向かって手を伸ばすサイクス
そのまま消滅してしまう
悲しい顔をするソラ
バリアが解け、ソラたちの方に歩いてくるゼアノート(リク)、カイリ
振り向くソラ
ソラ
なあ どうしてみんな
俺をロクサスって呼ぶんだ?

ゼアノート(リク)
ロクサスは――
ソラ おまえのノーバディだ

ソラ
俺の―― ノーバディ!?
目を丸くして驚くソラ
ソラ
だって俺 ハートレスになんか――
あ なった

カイリ
私を助けにきてくれた時に ね?

ゼアノート(リク)
やがてゼムナスに拾われた
おまえのノーバディだから
キーブレードを使えたんだ
でも 結局 ⅩⅢ機関を裏切った
そんなロクサスと俺は戦った
ソラ おまえを目覚めさせるためにな
一度は負けたが 二度目は勝った
戦う必要は無かったのかもしれない
ロクサスが組織から飛び出したのは
おそらく――
おまえに会いたかったからだ

ソラ
ロクサス――
俺も会いたいな
沈んだ顔をするソラ
ソラの胸を、そっと示すゼアノート(リク)
ここ? とソラがジェスチャーするとゼアノート(リク)はうなずく
ゼアノート(リク)
さあ 行こう
皆、歩き出す
「虚空を目指す道へ」
激しく揺れる機械を押さえながら、キングダムハーツに光を当て続ける賢者アンセム
王様
アンセム?
何かが分かったように笑うアンセム
賢者アンセム
王よ
私は長年心に関する研究をしてきたが
結局何もわかっていなかったようだ

王様
どういう意味?

賢者アンセム
心のデータ化は計算どおりにはいかない
私が用意したトワイライトタウンの住人は
実物の心をデータ化した存在だった
こちらが思い描いたとおりに動いていると
考えていたが まったくの間違いだった

心がシステムを越えていたのだ
ああ ロクサスとカイリが
通じ合った時に気づいていた
しかし認めるわけにはいかなかった
私はいつでもそうだ
心は感知しているのに 頭で考えようとする
そして間違える
ソラを復活させようとしている最中には
さまざまな計画があった
しかし ソラが動き出したら
全て無駄になった
私の研究も計画も ソラという
少年の心にはかなわない

王様
アンセム 装置が!

賢者アンセム
これもまた 心はデータ化不可能という証明だ
王よ 逃げろ 爆発するぞ
何が起こるか保証できない

王様
そんな――

ソラ
王様!
ソラたちが到着する
賢者アンセム
ソラ あとは頼んだぞ
もはや聞こえやしないだろうが
ロクサス――
すまなかった

王様
アンセム!

賢者アンセム
これは私の心が命じているのだ
自分の心に従われてくれ!

王様
でも!
王様を止めるゼアノート(リク)
王様
リク!

ゼアノート(リク)
心が命じたことは誰も止められない
闇の回廊から現れるゼムナス
ゼムナス
私のキングダムハーツに勝手なマネを
するのは誰かと思えば――
一同勢ぞろいか
これは都合がいい
それにしても賢者アンセム――
情けない姿だ

賢者アンセム
笑うがよい
愚かな弟子の本性を
見抜けなかった罰だ

ゼムナス
弟子は師に似るもの
あなたの弟子が愚か者なのは当然のこと
あなたがいなければ
何も始まらなかった
あなたこそが全てのハートレスの
起源なのです
あなたの研究があったから
私の野心は目覚めた

賢者アンセム
認めよう 私の未熟さが
世界を乱したのだ
しかし おまえは何を求めた?
私という存在を世の中から消し去り
私になりすまし 禁断の研究を続け――
これが求めていた答えなのか?

ゼムナス
そのとおり
あなたの研究を引き継ぎ 私は新しい
世界を創造しつつある
誉めていただけると思っていたが
あなたは邪魔ばかりだ
わかります あなたには心がある
その心を抑えられないのでしょう
弟子への醜い嫉妬の心をねえ

賢者アンセム
ゼアノート
私と等しく愚かな弟子よ
我々は今もって 心のことなど
何もわかってはいない
何を説明できたとて 本質には
手が届いていないのだ
かつてと同じく我々は無知のまま
おまえが何かを創造しようとするなら
それは そう――
無知から生まれし創造
やがて自らの創造物もろとも
身を滅ぼすことになろう
もはやこれまで!
リク あとはまかせるぞ!
王よ 愚かな私を許してくれ!
さらばだ!
凄く光り輝く賢者アンセム
助けようと走り出そうとするソラをリクが
王様をカイリが止める
物凄い光は、柱となり空に昇り、回転を始める
光の粉が舞い
物凄い光はソラたちの方向に流れてくる
竜巻のように空で回転する光
城から無数のハートがダークシティに降っていく
物凄い数のノーバディがダークシティに
そして心を感知した無数のハートレスが出現し、崖を登る
ソラたちは皆、倒れていて
ドナルド、グーフィー、王様にカイリと意識を取り戻していく
ソラが意識を取り戻すと、倒れているリクの姿が元に戻っている
ソラ
リク!?
立ち上がり、リクに走りよるソラ
意識を取り戻すリク
ソラ
リク!
黒い帯で目を隠したリクが皆の方に顔を向ける(両膝を地面につけた状態)
ソラの後ろ、ドナルド、グーフィー、王様、カイリが並んでいて
グーフィーとドナルド、驚いて声をあげる
カイリ
リク!
何が自分の身に起こったか、理解していなかったがリクは理解して王様の顔を見る
王様
何が起こるか保障できない――か
立ち上がるリク、同じく立ち上がるソラ
皆が同じ方向を向く
ソラがリクに顔を向け
ソラ
リク それは取らないの?
リク、ソラに顔を向ける
リク
ああ――
目を隠していた黒い帯を取るリク
リクの顔を覗くソラ
目を開くリク
ソラ
なに それ
王様が2人の方に歩いてきて、2人は振り向く
王様
目はウソをつけないんだ

ソラ
ウソ?
誰をだまそうとしたのかな?
ん? んん?

リク
自分を

ソラ
リク――
もう リク! どうしてそんなに
ひとりでがんばったんだよ!
カイリたちが横に並んでいる所に走るソラは、両手を広げて
ソラ
俺たちがいたじゃないか!
リクは、1人1人を見る。それぞれ皆、リクにうなずく
ニッと歯を見せ、笑顔のソラの所に歩いてくるリク
リク
俺はな ソラ
忘れたのか?
おまえほど単純じゃないんだよ

ソラ
あっ 言ったな!
何かの音に驚く2人
真ん中が割れ、割れて中が赤く輝くキングダムハーツにハートが集まっていく
ドナルド
大変だ!
キングダムハーツを目指し、無数のシャドウが下の階を動いているのを確認するソラたち
ソラ
どうしよう リク

リク
ゼムナスを倒そう!
ⅩⅢ機関はあいつしか残っていない

ソラ
うん
黒コートを脱ぎ捨てるリク
リク
行こう!
皆、ゼムナスのいる場所に向かって歩き出す
「破壊と創造の回廊」
進むソラとリク
カイリ
ソラ! リク!
カイリの声に2人が後ろに顔だけ向けると、カイリが指差す方向には
外につながる穴から溢れるかのように現れるシャドウ
リク
これはたぶんキリがないぞ
ソラたちがいる場所に向かっているかのように、無数のシャドウがソラたちが歩いてきた道を進んでくる
ソラ
一緒なら大丈夫!
ソラとリクの前に急に現れるマレフィセントとピート
マレフィセント
さあ ここは私たちにまかせて
さっさといくんだ!

ピート
マレフィセント そりゃ無理だ

マレフィセント
ゼムナスの相手を
こいつらにさせるんだよ
どっちが簡単か考えてみな
少し考えるピート
ピート
どっちも大変だ 逃げよう

マレフィセント
勝手におし!
マレフィセントに強く言われ、情けない顔をしてどんどん後退いくピートは、王様の方を向き
ピート
――立派になったもんだぜ

王様
ピート船長 さあ 逃げよう

ピート
逃げる? とんでもない!

マレフィセント
ソラ 王様!この貸しは大きいよ
そうだね この城をもらおうかね!

ピート
王様に貸しをつくるなんて機会は
滅多にないってもんだ!
マレフィセントの横まで歩いていくピート
ピート
行くぞ!
シャドウに向かって進むピートとマレフィセント
王様
僕たちも行こう

ソラ
でも――

王様
二人の心が命じたんだ
誰にも止められないよ
ソラたちは歩き出す



































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