読書感想しりとりリレー2006@Wiki内検索 / 「「ルビコン・ビーチ」(執筆中です)」で検索した結果
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...嶋 二人) /竹田 「ルビコン・ビーチ」(執筆中です)?/マサトク 「黒い春」(執筆中です)?/if 「クローディアの告白」 (ダニエル・キイス) /若林 「木曜組曲」 (恩田陸) /橋立 「石の中の蜘蛛」 (浅暮三文) /ささき 「黒後家蜘蛛の会」 (アイザック・アシモフ) /あちゃぞう 「死のロングウォーク」 (スティーヴン・キング) /アンダー 「風の海 迷宮の岸」 (小野不由美)? /和泉 「蹴りたい背中」 (綿矢 りさ) /なりた 「ちょっとネコぼけ」 (岩合 光昭) /本条 「ジョゼと虎と魚たち」 (田辺聖子) /竹田 「TAKE IT EASY」 (岡崎京子) /マサトク 「生きながら火に焼かれて」 (スアド) /if 「名探偵はもういない」 (霧舎巧) /若林 「クレオパトラの夢」 (恩田陸) /橋立 「眠りの牢獄」 (浦賀和宏) /ささき 「ドクター・ブラッドマネ... -
「リンドキストの箱舟」(執筆中です)(アン・ハラム)
リンドキストの箱舟 皆様こんばんわ。「読書感想しりとりリレー2006」のお時間がやってまいりました。一週間超遅れてしまった事はもうお詫びのしようもありません。何とかお題だけは規定日に回したし本も読んだのですが感想がなかなか。 先日参加したmixiの読書会が楽しくてその反面、自分の未熟さにショックを受けまして………あ、また言い訳ですね。 この「読書感想しりとりリレー2006」では断固、海外もの主義!という事で海外作品以外は紹介しないことにしております。それで今回が「り」でして、また迷った挙句、決めさせていただきました。 ハードカバーの、しかもファンタジーを読むなんて久しぶりだなぁと思ってしまいましたが、子供の頃からたどって考えると、もともとはファンタジー作品好きだったのです。読むものがわからなくなってきて、今ではファンタジーのほか、ホラー、SF、ミステリなど乱読状... -
2006年6月
6月29日(木) 【アンダー】 ち、ちくしょうこんな文字回しやがって!wというのが来ましたが、何とか回してあちゃぞうさんに昨日、MAILしました。ああ感想アップは何とか間に合わせたい。そしてmixiの読書会の方もちゃんとやりたい。そしてそしてアニメも週にXX本ちゃんと観るぞー。 6月26日(月) 【なりた】 読んだ本のなかに当てはまるのがあるだけでもすごいですね。 感想アップしました。 6月23日(金) 【本条】 私が読んだ本の中で当てはまるのは「ルドルフともだちひとりだち」だけかしら…。 amazonで「る」から始まる単語をてきとーに検索していたら、「ルール違反も恋のうち」というのが引っかかりました。「これか!?」と思って詳細画面をみたら、ボーイズラブ小説でした。…これか!? 6月22日(木) 【橋立】 「る」で始まって「ち」で終わるのが、み... -
「宇宙船ビーグル号」(A・E・ヴァン・ヴォクト)
皆様こんばんわ。 えー、ぶっちしたと思われるでしょうか。していません。いつアップだったのか思い出せないぐらいブッ放しましたけど。またか。そうこうしているうちに今年も終わっちゃいそうです。 毎度のご挨拶です。この「読書感想しりとりリレー2006」では海外もの主義という事で海外作品のみを紹介させていただいております。今回は「う」で来てそろそろSFをという事で『宇宙船ビーグル号の冒険』はアウト、なら『宇宙船ビーグル号』………ところがお題を送った後に、本が買えないのなんのって。『ウは宇宙のウ』とか買ってこれでもいいかとか思っていたんですが、字だけあってて本は違う、っていうのがいいのかどうか解りませんでした(駄目だろ)。 本が見つからなかったので買いなおしたのですが78年に出ているハヤカワ文庫版、2002年でたったの十刷なのですね………読まれていないもんです。 ワ... -
「キング・コング」 (エドガー・ウォレス他)
キング・コング (ハヤカワ文庫NV) キング・コング (創元推理文庫) 皆様こんばんわ。 いよいよ「読書感想しりとりリレー2006」が始まりました。第四走者をつとめさせていただきます。身震いする思いです。 昨年のとりとりリレー忘年会の時に「長い」というご指摘を受けたのですが、今年も変わらず同じような調子・同じようなペース・同じようなカラーで書かせていただく点につきましては、ひらにご容赦願います。 一月も半ばを過ぎまして新年早々にという事でもないのですが、口上から入らせていただきます。「読書感想しりとりリレー2006」におきまして、昨年に引き続き海外作品を担当させていただきます。日本の作品は一切、紹介いたしません。日本の作品が嫌いという訳ではないのですが、海外作品の奇想・異観を皆さんにも是非、味わっていただきたい………いや、それよりも味わっている所を観ていただき... -
「イン・ザ・ペニー・アーケード」 (スティーヴン・ミルハウザー)
イン・ザ・ペニー・アーケード (白水Uブックス―海外小説の誘惑) 皆様こんばんわ。海外小説担当のアンダーです。 「読書感想しりとりリレー2006」のお時間がやってまいりました。本来は水曜アップのところ、またまた遅くなりまして申し訳ないです。別に待っていた訳じゃねぇや、と言われるかもしれませんがそこはそれ、しりとりリレーなのでつかえると後が大変でして。 突然ですが「MYSCON7」参加の皆様、お疲れ様でした。この企画でさんざん海外だ海外だと言っておいて海外もの企画の方に参加せずに読書会の方に参加したポリシーのかけらもない人間です。今度5/3に「SFセミナー」というイベントがありますのでそこでは一応………と思っていますが、他の皆様の圧倒的な読書量に圧されて何も言えなくなっている事でしょう。あ、昼間にワールドコン2007の登録申し込みなどやっているかもしれませんので、是非こ... -
「ルナハイツ」(星里もちる)
「ルール」(古処誠二)でいっかな、と思っていたら発掘できず、他にお勧めできる作品も見あたらず、ということで私的に封印していた漫画を選ぶことにしました。単純に読んでいなかった星里もちる作品ということで丁度良かった、というのもあるのは否定しない。一番の氏のお勧めは汗がニトログリセリンのニトロ少女「危険がウォーキング」であるが、現在は傑作の短編が収録されていないアスペクト刊(オリジナルは少年キャプテンコミックス)のほうが入手しやすい。 一体何回やれば気が済むのであろう、という「りびんぐゲーム」より始まった「無理矢理同居もの」であり、今回は結婚前に婚約者に逃げられた主人公の自宅が、女子寮化しつつ、主人公も同居するという設定である。ルール無用の無茶な設定を強引に押し切り、思いテーマを軽い演出で楽に読ませるのが氏の持ち味ではあるのだが、まあ成功しているのかな、という感じ。実際、前作の「本気のし... -
「世界の中心で愛を叫んだけもの」 (ハーラン・エリスン)
世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1) 皆様こんばんわ。 「読書感想しりとりリレー2006」も二順目に入りました。駅伝なら第一区、といった所で各走者様子を見て………と言いたい所ですが、皆さんの取り上げる本、感想に対して唸らずにはおれません。 さて前回は『キング・コング』で新レーススタートという事でいささか力が入りすぎ冗長になってしまったな、と思ったので今回は短くします。 「読書感想しりとりリレー2006」の中では唯一、海外小説を担当させていただいております。海外小説といってもどうしても英語圏が多くなってしまいますが、日本の作品にはない味わいを紹介して、たまにはそういうものも読んでみようかと思っていただければ幸いです。 乙一『暗いところで待ち合わせ』というタイトルで来たので、お題は「せ」。「それは解るけど、それでいいのか?」と取り上げるま... -
「快楽は重箱のスミに」 (酒井順子)
快楽は重箱のスミに (幻冬舎文庫) 酒井順子さんと言えば、負け犬の遠吠え効果のせいで、いわゆるオンナの立場から社会を斬ったつもりになっている系みたいな変なイメージがついてしまいましたが、彼女の普段の作品は意外にもまっとうなエッセイが多いです。 このまっとう感はどこから来るのだろうと考えてみると、どうも「○○な時」「○○なもの」を列挙していくような全体の構成が枕草子に似ているんですね。枕草子の1章をむりやり本1冊に引き延ばしたような作品、とでも言いましょうか。「煩悩カフェ」(幻冬舎文庫)ならさしずめ「心塵覚ゆるとき」、「ホメるが勝ち! 」(講談社文庫)は「あへてあはれがるとき」 ……つーかよく見たらこの人、「枕草子REMIX」(新潮社)なんて本を書いてたー! ガチだったー! まあ、1章分の内容を1冊に引き延ばしてるぶん、もちろん内容も薄いわけですが、「あー、あ... -
「扉を開けて」(新井素子)
扉を開けて (コバルト文庫) ファンタジー小説、というのが苦手なのです。 どうも、自分と関わりのない世界の話だと感情移入が出来ないみたいで。現世とつながってない世界の歴史とかを語られても興味を抱くことは少ないし、そんな世界で国盗りしようがどうでもいいし、剣とか魔法とか自分が使えないアイテムでどうにかされてもどうにもならないし、みたいな。 で、本作なんですけど、簡単に説明しますと、架空の世界に迷い込んだ主人公が、剣や魔法を使って国盗りをするお話です。これ以上ないくらいビンゴで駄目な点を突いているのに、なぜか読んでいて全然退屈しないで、むしろ大変面白く一気に読んでしまいました。 それは、どこまでもミクロな視点で描かれているからなのだと思います。あくまで1人1人の登場人物が何を思い、どう考えて行動し、個人的な問題にどのように立ち向かって解決していくか... -
「砂の女」(安部公房)
砂の女 (新潮文庫) 高校生の頃の私の読書生活には、過渡期が訪れていた。それまでSFが好きでハヤカワ文庫ばかり買っていたのに、思春期にありがちな中二病に罹ったせいで、「ブンガク」の世界へ興味を抱きだした。エンターテイメント小説をくだらないと切り捨て、その割りに無理して買ってみた文学全集は数ページで眠くなって挫折したり、我ながら馬鹿な生徒だった。 そんな時に、何の違和感もなくスムーズに、自分をSFから文学の世界へ連れていってくれたのが、本著である。 安部公房さんは実際にバリバリのSFもたくさん書いているし、本書の設定もややSF風味である。しかし、ただそれだけの理由でSFと文学を繋いでくれたと言っているわけではない。 安部公房の作品は両者とも、非日常的な出来事が起こり、それに対処していくという点では変わらない。違うのは、その非日常が何によって作り出されたか... -
「ルー=ガルー 忌避すべき狼」 (京極 夏彦)
ルー=ガルー ― 忌避すべき狼 本条さんから「る」のバトンが回ってきたときになんだかいやな予感がしたのだが、果たして、今回の本の選択にはとても苦労した。「る」で始まる本は、出版数はそれなりにあるのだろうけど、どうも個人的に弱点らしく、本屋に行ってもなかなか目にはいらないようなのだ。そんなわけで「しかたなく」選んだのが本作。いや、読む前から面白いのはわかっていたのですが、ちょっと分厚くて、重いし、ほら、8月って暑いし…(締め切りは7月で今は9月です)。 さて、本作は京極夏彦の2001年の作品である。現在から30~50年ほど先の世界を舞台にした近未来SFだ。そこは、住人に対する管理が行き渡り、逐一その居場所や行動が記録される。生活のあらゆる箇所が制御された人工物で埋め尽くされ、家族と言えども人間同士がモニタを介さず対面することはほとんどなく、道徳や倫理も合理的でないものは徹底的に... -
「リンドキストの箱舟」(アン・ハラム)
リンドキストの箱舟 皆様こんばんわ。「読書感想しりとりリレー2006」のお時間がやってまいりました。一週間超遅れてしまった事はもうお詫びのしようもありません。何とかお題だけは規定日に回したし本も読んだのですが感想がなかなか。 先日参加したmixiの読書会が楽しくてその反面、自分の未熟さにショックを受けまして………あ、また言い訳ですね。 この「読書感想しりとりリレー2006」では断固、海外もの主義!という事で海外作品以外は紹介しないことにしております。それで今回が「り」でして、また迷った挙句、決めさせていただきました。 ハードカバーの、しかもファンタジーを読むなんて久しぶりだなぁと思ってしまいましたが、子供の頃からたどって考えると、もともとはファンタジー作品好きだったのです。読むものがわからなくなってきて、今ではファンタジーのほか、ホラー、SF、ミステリなど乱読状... -
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「るくるく」 (あさりよしとお)
るくるく(1) (アフタヌーンKC) 今回のお題は「る」ということで……前回、「の」で本が見つからないーとのたうちまわった記憶も新たなままなのですが、「る」で思いつかなくてアマゾン検索しても大量の「るるぶ」なんとかに埋もれてしまって「るるぶ」じゃない他の本が全然みつからないのじゃぱおーん!と思いました。「るるぶ」強すぎです。 それはともかく、今回はあさりよしとおの「るくるく」を読みました。シリーズ続刊中で、これを書いてる現在は5巻まで出ているようです。 基本的には、悪魔の瑠久羽(るくは=「るく」)とそのしもべたちが、地獄が罪を犯した人間たちでいっぱいなため人間を救いたい、というなんだかトンチキな理由でやってきて、主人公である中学生の男の子、鈴木六文と同居生活を続けるホームコメディもしくはラブコメディ、といった感じなのですが、あさりよしとおらしいスプラッタでダーク... -
2006年11月
11月12日(日) 【本条】 ただいまバトンが滞り中です。すみませんがもう少し待って下さいな。>なりたさん 年内にどこまでいけるかのう…。 11月07日(火) 【若林】 あ。素で今日だと思いこんでました。すみません。かといって今から書く気力はないです。今晩にでも。記憶が確かならそういう遅刻はなかったのですが。 →結局24 39になりました。プレビューをクリックしてテキストを飛ばすって前回もやらかした気がします。少なくとも私の環境ではプレビューは機能しないみたい。赤川次郎論ってのは今やると面白いかも。トリックメーカーとしては面白いところもあるけれど微妙なトリックも多くて、結局ノリと雰囲気で読ませる作家である、というのはあるけれどそれだけでもない気がして、みたいな。 -
「リモコン症候群(シンドローム)」 (泉 麻人)
リモコン症候群(シンドローム) (文春文庫) htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 「よみかたは“まじん”じゃなかった気がする」「メガネをかけてた気がする」「コラムニストっぽい人だったかも」程度の認識で、なんとなく手に取った「リモコン症候群(シンドローム)」(泉麻人)。いい機会なので、ちょっと泉さんについて調べてみることにします。 →htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 →htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 …ふむ。(メガネはかけていなかった... -
「死のロングウォーク」 (スティーヴン・キング)
バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー) 皆様こんばんわ。 何と言っていいものか………数日前からこれの内容を考えていたんですけど、まさかこういう日に書くことになるとは思っていませんでした。いや、これは個人的な感傷でありまして、読んで下さっている皆様には関係のない事ではあります。 さて、改めていつもの調子に戻って書かせていただきますと、「読書感想しりとりリレー2006」のお時間がやってまいりました。今回、和泉さんから「し」でお題を頂きました。 しりとりなので何が来るか解らないという楽しみがありますが、今回はほっとしたような………「シ」もそうですけど、「ク」とか割と好みです。 そこで今回は「いやいやそんな直球な」「でも次に同じお題が来るかどうか解らないし」と脳内会議の末に決定したS・キングの『死のロングウォーク』に決まりました。 もは... -
「海のある奈良に死す」 (有栖川有栖)
読書感想しりとりリレー、昨年に引き続き、今年も参加することになりました。 昨年のうちに「う」のストックをすっかり使い果たした、今年最初の選書は「海のある奈良に死す」(有栖川有栖)。 作者の有栖川有栖は「学生アリス」と「作家アリス」の2シリーズで有名です。この作品は「作家アリス」シリーズに属するものです。 作者と登場人物の名前が同じであるというのは、エラリー・クイーンの流れだそうなのですが、正直なところ、自意識過剰に見えてしまって今まで食わず嫌いでした。 今回はなにやら意味ありげなタイトルに引かれて購入してみましたたが、地理には疎い私には、そもそも奈良に海があるのかないのかそれすらわからない、で、早速インターネットで検索をしてみたところ、あっさり「海のある奈良」なる言葉がさす地名を発見してしまいました(ちなみに現在の奈良県に海はないそうです。海なし県) てっ... -
「メグレ罠を張る」 (ジョルジュ・シムノン)
メグレ罠を張る (ハヤカワ・ミステリ文庫 16-1) 皆様こんばんわ。 「読書感想しりとりリレー2006」、申し訳ないです。今回は遅くなってしまいました。 出張やら何やらいろいろあったのも確かなんですが、全て言い訳です。この先もある種の言い訳で続けさせていただきます。 「MYSCON7」というイベントに性懲りもなく参加することになりました。 その名の通り、ミステリが好きな方が集まって喋ったりイベントしたりするものです。 昨年、ちょっとしたはずみで参加してみてなかなか楽しかったのですが、自分はそんなミステリ者ではないという事を思い知りそれが辛かったです。当然、参加前から自覚はあったのですが………。 会場でいろいろな方のお話を伺いましたが、「いやーなんでまたそんなに読んでいるの?」というぐらいの人がわんさかいらっしゃいました。 読書って孤独な作業... -
「ツァラトゥストラはこう言った」 (ニーチェ)
ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2) というわけで、本しりとり開始から数えて4回目の「つ」出現。そこはかとなく「つ」チキンレースが始まっているように見えるのはたぶん気のせい。 さて、ルネサンス以後の西洋哲学史上では、革命が2回起こっている。1回目はかのカントの「純粋理性批判」にて起こった。有名な「コペルニクス的転回」という奴だ。これをきっかけに、今まで外の世界に存在する事象をただ受動的に受け入れるだけだった「認識」という作業が、自身の自我によって世界を創り上げるというクリエイティブな作業に変化した。 こうして我々の目や耳は自由になった。夜空の無数の星の中に神話の主人公を見たり、山に落ちる夕日に芸術を見たりすることが出来るようになった。しかし、まだ我々が自由になるためには大きな重しがあったのだ。その重しを取り除き、2回目の、そし... -
2006年4月
4月28日(金) 【アンダー】 アップしましたけど、二日巻悩んだ末に面白さが全く伝えられず悶絶しました。というより、絶望した! 本当にうまくいかないものです。 4月27日(木) 【アンダー】 せっかく火曜日に本を読み終えたのに、遅れております………バカ? もう、何回考えても面白さが伝えられない感じで苦労しています………明日(金曜)の晩には必ず。 4月23日(日) 【なりた】 おそくなってしまいました。あと、最初タイトルまちがえて書いてしまって、更新履歴のところに2つ記事ができてしまってます。本条さん、「後れ毛」のほう、削除お願いできますか。 4月19日(水) 【アンダー】 あちゃぞうさんにお題をメールしたのですが、昨日一回戻ってきたんですよね。大丈夫かしら? 4月17日(月) 【本条】 感想書い... -
「ナラタージュ」(島本理生)
ナラタージュ -
2006年8月
8月29日(火) 【本条】 先程みなさまにメールを送信致しました。そちらと重複してしまうのですが、次周の「走行カレンダー」を 現状に併せて少しずらしてみました。…どうでしょうか。 8月27日(日) 【アンダー】 もう今日はお題が来る予定だった日なのですね。早いなぁ(←アップすごく遅れたやんけ)。 >ささきさん ありがとうございます。気になっていたので、後でやってみます。 遅れの件。 まさしく「人の事はいえない」状態ですが、現実的な面としては、代走でしょうか。 【ささき】 書影の件。たぶんアフィリエイトリンク機能が内部エラーかましてるんだと思いますが、ひとまずのソリューションとしては手動でタグ入れるぐらいしかないですね。 "#amazon(ISBNコード,left,text,image)" ... -
2006年3月
3月23日(木) 【アンダー】 すみません。和泉さんがアップされていなかったのですが、私も遅れていたので、先にアップいたしました。 「め」できて、「る」を投げるというのもどうかなーと思いましたけど、ぱっとできるのがこれしかなかったんですよぅ。 3月22日(水) 【なりた】 オリバー・サックスの本は抜群におもしろいですよね。 『火星の人類学者』も大好きです。 3月21日(火) 【アンダー】 申し訳ないです。 出張中につき、遅れます。次のお題は投げました。 あと、MYSCON7に参加します。 http //myscon.ore.to/ 3月19日(日) 【なりた】 すみません、1日遅れのアップです。 3月16日(木) 【本条】 感想は明日追記します。 走行カレンダーも、できれば明日併せて更... -
「木曜組曲」 (恩田陸)
木曜組曲 相も変わらず(うちのPCは「愛も」変わらずと変換しました。意味深)、恩田陸です。 三連荘です。さすがに、自分でもそりゃあんまりだろう、と思わなくもないのですが、この機会を逃したらもう「も」は、まわってこないかもしれない、この本を紹介できる機会はないかもしれないと思ったら、居ても立ってもいられず若林さんへのバトンをまわしてしまっていたのでした。 メインは4年前に変死したある女性作家の死をめぐる真相をめぐり、5人の女たちがお互いの腹の内に秘めていた疑惑を探りあう心理劇であり、れっきとしたミステリーでもあります。。 たった6人(一人は既に亡くなっている)の登場人物、一軒の家(それも居間がほとんど)から動かない舞台、2泊3日という短いけれど密度の濃い期間。その中で繰り返さる、違和感や、疑惑や、妄想、告白、新たな疑惑。これ以上はないくらい「静」に抑えた設定を用意してお... -
2006年7月
8月7日(月) 【アンダー】 あれ、月をまたいだときは別に書いたほうがいいのかな。 そんな訳で、また豪快に遅れていますけど、出張中に何とかしたいです。申し訳ないです。 7月28日(金) 【アンダー】 明日と勘違いしていて遅くなりましたけど、あちゃぞうさんにお題のMAILを送りました。また難しいのを送っちゃった!と思ってよくよく考えたらそうでもないかな? >なりた様 今回も新刊ではないんですが、新刊に絡めて頑張って考えました………というのはちょいウソで、手伝ってもらっておりますけどね。 スティーヴン・ミルハウザーの感想は未だに「こうすればよかったか? いやそれとも?」と悩んでいた感想だったので本当に救われました。 7月27日(木) 【なりた】 アンダーさんは海外モノというしばりを設けてらっしゃるので、特に大変そう... -
「闇から生まれた女」(F・ポール・ウィルソン)
闇から生まれた女〈上〉 (扶桑社ミステリー) 皆様こんばんわ。 毎度毎度、遅れのお詫びを書くのもどうかと思っているのですが、今回はあまりにぶっ放し過ぎました。申し訳ないです。 毎度のご挨拶です。この「読書感想しりとりリレー2006」では海外もの主義という事で海外作品のみを紹介させていただいております。今回は「や」で来て一瞬、迷ったのですが「闇」で始まる作品って結構、多いものですね。 さて今回は私の好きな作家の一人、F・ポール・ウィルソンであります。 となると、新刊も出たばかりだし「始末屋ジャック」シリーズ………といきたい所なのですが、諸事情ありまして今作を選ばせて頂きました。 F・ポール・ウィルソンについて簡単に紹介させていただきます。1946年ニュージャージー生まれ。医者(家庭医)を開業しつつ、作家として活躍中。日本でもファンが多く、邦訳がいろ... -
「スリーピング・マーダー」 (アガサ・クリスティ)
アマゾン・アソシエイトがうまく働いてくれないので、今回は写真なしで行きたいと思います。 この作品は、さすがに巨匠クリスティのものだけあって、文庫だけでも版がいくつもあるようですが、これから読むなら「クリスティ文庫」版が絶対オススメ。なぜなら解説が絶品だからです。1冊で二度おいしいというわけです。 スリーピング・マーダーは記憶の中の殺人を題材とした作品で、ミス・マープルの最後の事件としても有名です。 ある日偶然買った家なはずなのに、なぜか既視感にとらわれる若妻の記憶と過去をめぐって、若い夫婦が調査を進めるというのが話の主筋になり、ミステリーとしてだけではなく(むしろミステリーとしては凡庸だともいえる)、心理的なホラーの要素もふんだんに取り入れられています。ミス・マープルものとは言うものの、マープル自身がそれほど前面に出てきている感じではないのですが、それでも抑えるとこ... -
「タイホされたし度胸なし」(藤田 宜永)
金融業者と そのペットのインコが、何者かによって殺害された。奇しくも第一発見者となってしまった サラリーマン・鳥越九郎は、自らの置かれた状況と 生来の臆病さから、「自分が疑われるのではないか」という不安を肥大させ、やがて「犯人は自分である」と思い込むようになる。 一方、絶倫の私立探偵・中堂鈴之助と、性欲旺盛な助手・色田姫子は、別の観点から その事件の真相に迫ろうとするのだが…。 という物語なのですが、だからといって『自らを犯人だと思い込んだ男と、社会の闇に立ち向かう探偵達が織りなす、サイコホラー的サスペンス』では、全くありません。 小心者で思いこみが激しい鳥越に振り回される、スナックの客たち――フェロモン振りまき探偵&助手、曰くありげなヤクザの親分、薄幸そうな人妻、自らの性に悩む青年、老いらくの動物学者、…etc.を描いた、ドタバタコメディです。 中盤、鳥越が「人質」た... -
2006年1月
1月27日(金) 【ささき】 有栖川とともにクイーンの影響を色濃く受けているのは法月綸太郎だが、有栖川が国名シリーズのタイトルをパクっ…オマージュしているのに対して、法月は悲劇と冒険・新冒険を使っている。なんか二人の間に取り決めでもあるのだろうか? アンダーさん お褒めの言葉ありがとうございます。たくさんランナーがいるから、ひとりぐらいはみ出し気味でもよかろうという精神で、これからも楽しんでいただけるものを書ければと思います。 本条さん あちゃぞうさんに進捗伺いのメールを出して、それに返信をしていただきました。 なんかあらためて送っていただいたメールも届いていないみたいなのですが・・・・・・。あれ? もしかして僕がお伝えした時点で間違ってたのかしら? gmailでアカウントamaikoiです。 あと被り対策は2がよかろうと思います... -
「ジョゼと虎と魚たち」 (田辺聖子)
ジョゼと虎と魚たち (角川文庫) マサトクさんから『ジ』でバトンを頂いたので毎回恒例、本屋の文庫コーナーとにらめっこしてきました。 何故か毎回短編集を選んでいるので今回は長編にしようと思っていて目に付いた候補がセカチューでおなじみの片山恭一氏の『ジョン・レノンを信じるな』とこれ、田辺聖子氏の『ジョゼと虎と魚たち』 ちなみに選考の理由は何年か前に映画化しているのでそれならきっと長編だろうという単純なことから。 しかし実際はやっぱり(?)短編集でしたって言うオチがあるのですが。 そして数年前に映画化したという『ジョゼと虎と魚たち』ですが、当時からタイトルだけしか知らずほとんどストーリーを知らなかった(主役が足不自由ってのは何かでみて知ってた)のですが今回読んで初めて知ったのが『ジョゼ』が日本人だってこと。 ジョゼって言うくらいだから本名ジョゼフィーヌとか... -
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この企画について
企画の概要/期間/ルール/代走について/バナー 企画の概要 本のタイトルでしりとりをしながら、参加メンバー(固定制)が3日ごとに本の感想をアップしていく企画です。 期間 2006年1月1日(日)~12月31日(日) (予定) メンバーの都合等により、早めに終了したり、途中でメンバーが入れ替わったりする可能性もあります。 ルール しりとりのルールは以下の通りとします。 末尾が濁音・半濁音 できればそのままで! 例:「ふしぎ遊戯(ぎ)」→「(ぎ)偽造の手口」 ○ 例:「封神演義(ぎ)」→「(き)きみとぼくの壊れた世界」 △ 末尾が拗音 そのままで! 例:「幽☆遊☆白書(しょ)」 →「(しょ)ショムニ」 ○ 例:「ハローウィン・パーティ(てぃ)」→「(て)テノヒラタンカ」 × 例:「スパイラル・オーヴァ(う゛ぁ)」→「(う゛... -
「暗いところで待ち合わせ」 (乙一)
「GOTH」で話題になってから乙一は気になっていたのでこれを機に読んでみました。 「警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」という非常にシンプルな内容の小説です。 会社でいじめにあい、居場所を失い追いつめられているアキヒロ。 交通事故により、視力をほぼ失ってしまった女性ミチル。 彼女は家の中に他人がいる気配に気づくものの、下手に自分を危険に晒すよりはと気づいていないフリを続けます。 そうやって不思議な共存をしているうちに、二人はほとんど言葉もないままに心を通わせていきます。 いじめや殺人、話が暗くなってしまっても当然な状況設定の中で、 二人のそんな様子が非常に切ないです。 最後の最後までよく話がまとまっていて、非常に好感のもてる一冊です。 特に、ミチルとアキヒロが無言で食事をする場面は秀逸です。 -
「鈍い球音」(天童真)
二階の自室だと空調が必要なくらい熱い季節になりました。単純に言えば七月に入った訳で、既に半分リレーを終えたことになります。過ぎ去る月日は早いものだなあ、と思いつつ今回の作品の検討経緯。一番目に目についたのは倉知淳の「日曜の夜は出たくない」、猫丸先輩シリーズ第一作なのですが、氏の作なら「星降り山荘……あ、絶対だめじゃん」ということで保留に。「人間失格」にするかな、と思いつつ自宅の本棚に見あたらないし買ってまで読み返したくないな、と思ったところに目に入ったのが「鈍い球音」。とりあえず同氏の代表作「大誘拐」には及ばないけれど十二分に面白いし、解説が倉知淳という偶然のバッティングも面白かったので採用決定。 いろいろ監督がらみで因縁のある「東京」と「毎日」の日本シリーズ直前に監督がトレードマークの髭をのこして行方不明になるところから事件は始まり、その調査を行うのはコーチの友人の新聞記者が引き... -
「月に繭 地には果実」(福井晴敏)
月に繭地には果実―From called “∀”Gundam 福井晴敏と言えば、『亡国のイージス』で日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞の3賞を受賞して一躍その名を世間に知らしめた。そしてその2年後、『亡国のイージス』の記憶冷めやらぬうちに、『終戦のローレライ』を発表すると、これも吉川英治文学賞新人賞・日本冒険小説協会大賞を受賞したことで彼の作家としての勢いはさらに増すことになる。 両作品の映画化や、それに伴う文庫の好セールス、自身のファンサイトの管理人を嫁にするなど、いろいろな意味で目を見張る氏の活躍は皆さんもご存知のことかと思う。 この作品は『亡国の~』と『終戦の~』の間に文庫3巻組で発表された作品を1冊にまとめてハードカバーで出版したものであり、富野信者としても有名(あと高村薫も好きらしいので、作中のアレはガチ)な筆者が(おおよ... -
「女王の百年密室」 (森博嗣)
つまるところ最初に「すべてがFになる」を取りあげなかったのが今回に繋がるわけで、ようやく森博嗣である。ルール上問題ないとはいえ、いきなり「る」もなあ……というのと未読の「ス」があったのでこうなった。ただし英語タイトルまで含めると「GOD SAVE THE QUEEN」であり細かいことは気にしない。 いるとはあんまり思わないがこれを読んで買う気になった人は文庫版で。出来の非常に良い漫画版もあります。イラストだけでも固定イメージが出来てしまう可能性がありますし、漫画版のレビューがされる可能性もあるので、ここでは存在だけ触れておきます。 凄いな、2回目だと前振りがこれで終われるのかい。いや、「ジョジョ」の呪いとか、講談社現代新書の「ジョークとトリック(昔はこういうの好きだったよな)」とかそーいう話をしてもいいんだけど内容に入ろう。 うーん、この小説のメインは殺人ではなくて... -
「重力ピエロ」 (伊坂 幸太郎)
重力ピエロ 明日書きますー。と言った感想が明後日になり明々後日になりついに1週間ほど遅れましたが漸く感想書きますすみません。 今回のしりとりリレーの個人的縛りとして『既読本は読まない』というのがあったんですが伊坂氏の作品野中でも個人的にこれは好きだったので2回目。ちょうど買おうかどうか迷ってたとこだったし。 ストーリーは泉水(いずみ)と春という兄弟とふたりの親父が最近仙台におこる落書きと放火の事件を追っていく+αな話なんですけどなんかアマゾンのレビューとかみてたら寄り道が多くてつまらない!って言う人とその寄り道が良い!って人にわかれてたので(私は後者)好きな人は好きなんだなぁと(そりゃあ) つかこの作品に限らず、伊坂作品には氏のほかの話からの登場人物がひょこひょこいるので(今回なら『オーデュボンの祈り』とか『ラッシュライフ』とか)その辺も楽しみなんですけど。... -
「龍宮」 (川上弘美)
読書感想しりとりリレー初参戦というわけでうきうきわくわくしながらマサトク氏から頂いたバトンは「り」でした。 一見難しいような気がする(?)「り」でしたが実はしばらく前からバイト先である本屋で1冊の本が気になっていて奇しくもそのタイトルが「り」で始まるものだったということで選択いたしました(というか即決でした/笑) 川上弘美『龍宮』 短編集で8話入り。 昔海で蛸だった男の話とか台所に荒神さまが住んでいる主婦の話だとか、なんというかちょっと日常の中に紛れ込んだ非日常、一種幻想的な話ばかりでございます。 この中でどの話が良かったかと言われると個人的には『狐塚』の終わり方が、そして最後はどうなりましたっていうののないっぷりがすきです。 あとは『島崎』の会話の鍵括弧のなさっぷりとか読んでいてにやにやします(なにそのマニアック) 全体的な感想としては本... -
「チョコレートゲーム」 (岡嶋 二人)
マサトク氏から頂いた今回のお題は『ち』というわけで仕事の帰りに名古屋の本屋に立ち寄ったのですよ。 そういえば謀ったわけではないのですけれど選ぶ本がことごとく短編集なので今回は長編にしようと思いつつ本棚を眺め回すこと約1時間。 岩井志麻子氏の『痴情小説』にしようかと思いつつ目に付いたのが今回の本、『チョコレートゲーム』でございました。 で、その時に買っておけば後々が楽だったんですけれどその時は諸事情で選書だけで帰宅。 翌日、昨日とは別の、でも昨日より大きな本屋に『チョコレートゲーム』を買いに赴いたのですが・・・・・・ない。 幸いなことに名古屋駅周辺には何軒か本屋があるので『チョコレートゲーム』を発見した本屋(ちょっと遠い)以外の本屋を回ること4件。 ・・・・・・・・・・・・ない。 仕方がないので件の本屋に行き、本棚を見上げると・・・・・・ない。 ちょ... -
「のほほんだけじゃダメかしら?」 (大槻ケンヂ)
のほほんだけじゃダメかしら? (集英社文庫) おはよございますコンニチワ。第二回にしていきなり1日遅れております。ごめんなさい。 さて今回のお題は「の」ということでいただいたんですが……なにげに「の」から始まる本ってないのですね。なんかこう、アマゾン検索したら「のりもの」と「のび太」ばっかり出てくる。 で、ようやく出てきた他の単語が「のほほん」。 ということで今回は大槻ケンヂの「のほほんだけじゃダメかしら?」を読みました。 筋肉少女帯が好きだったのに、なぜか大槻ケンヂの著書は読んでいなかったのでえいやっと選んで読んでみたのですが、この「のほほんだけじゃダメかしら?」は大槻ケンヂが周囲の人(?)にインタビューしたのをエッセイにした(むしろそのまんまインタビュー集?)ような本でした。最初の発行は1996年。 大槻ケンヂのおっかけをしてる女の子とか、150万円の... -
「99%の誘拐」 (岡嶋 二人)
岡嶋二人氏の作品を読むのは、「どんなに上手に隠れても」に続いて2冊目です。今回の「99%の誘拐」といい、岡嶋氏の作品には、つい「…ん?」と手に取りたくなってしまうタイトルが多いような気がします。「三度目ならばABC」とか、「開けっぱなしの密室」とか。 さて、このあとに あらすじや感想が続く予定なのですが、今夜はちょっと頭がズキズキするので(風邪がぶり返したか、それとも アトラスの新作「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」のやりすぎか…)、続きは明日に。すまんです。 (以下後日追記) この作品「99%の誘拐」は、「ある男の手記に残された、8年前の誘拐事件の記憶。そして12年後、その事件を模倣したかのような誘拐事件が起きて…?」という感じの物語です。 「誰が犯人なのか?」「犯人の目的は何か?」などを推理しながら読み進めていく、というのが一般的なミステリです... -
「ダンス・ダンス・ダンス」(村上春樹)
「大誘拐」(天童真)が紹介できるなあ、とも考えたのですが、「傑作なのでとりあえず読め」しか浮かばなかったので却下していろいろ考えた。例えばささきさんに対抗して「ダブ(エ)ストン街道」(浅暮三文、再読する気にならず)とか「大熱血。」(火浦巧、好きだけど未来放浪ガルディーンってつけたらアウトだし古いしなー)とかいろいろ考えた結果、シリーズものの中間、とも言えるこの作品をあえて選択しました。 タイトルとしては独立しているけれど、「羊男の冒険」とははっきり連続していて、「1970年のピンボール」とも重なると言って良いのだけれど、今読み返したところ大変面白かったのと、これは「ダンス・ダンス・ダンス」から読んでも問題ないと判断したので採用に踏み切った次第であり、了承願いたい。 いや、やはり私にとっての文学ってのは村上春樹なんだなあ、というのが再読して思ったことであり、そして主人公である... -
2005年12月
12/31(土) 【若林】 もう大晦日なの、とゲームで呆けていたここしばらくを振り返る。順番決まりましたね。メール読みましたよ、にかえてここを更新。この人数で8番目だとだと11冊でしょうか。1/8からカウントして358日を3で割ると119。年間を通して綺麗に3日で流れると第9走者の11冊めで終わる訳です。ってことは逆に10冊以上ある頭文字は何回来ても困らないですね。 12/30(金) 【本条】 BOOK OFFの書棚を嘗め回すようにして、「り」から始まる本を買ってきました。(あやうく「龍臥亭事件」とか買うところだった) 帰りの電車でちょっとだけ読んでみました。おもしろそうな本だ…。 12/29(木) 【本条】 感想の例示も兼ねて、第1ランナーはこの不肖本条が務めさせていただこうと思います。 今年(2005年)の最後の文字が「ん」だったし... -
「愚者の道」 (中村うさぎ)
愚者の道 アンダーさんからまわってきたお題が「キング・コング」の「ぐ」ということで、今回は中村うさぎの「愚者の道」を読みました。 買い物依存症やホスト狂い、美容整形などで有名(と思われる)な中村うさぎのエッセイなのですが、今回の「愚者の道」は他の軽い語り口で自らの破滅的な行動を笑うタイプのエッセイとは少し違うノリで、どうして今まで自分がそのような行動を取ってきたのかを振り返り考察するような、多少仰々しい文体のものとなっています。軽く読める範囲ですが。 読んでる最中、3回くらい涙ぐみました。 夫のセリフが泣かせる。 というか、単にいろいろ、中村うさぎが自分とかぶりすぎなんですけどね。こんなに共感してどうするのか、というくらい何度も「ああ……わかる、わかります先輩!」と思いました。(私に勝手に先輩と呼ばれてもどうかと思いますが。) 「愚者の道」の最... -
2006年2月
2月26日(日) 【if】 日記スペースがあると何か書かなければいけないような強迫観念に囚われるのは、人間の性というやつなのだと思います。(ごく一部の) さて、1週間のオーストラリア旅行から帰ってきて、未だ南国気分の抜けないわたくしめでありますが、メールチェックしたらまっさきに若林さんからのお題メールが飛び込んできて、一気に目が覚めました。 そして案の定、お題を見てすぐに思い浮かんだ単語は、酒の名前ばかりなのでした。 2月14日(火) 【なりた】 あっ、うっかりしてました。ご指摘ありがとうございます。追記しました。だれが読んでも同じような感想しか抱かないような本ではまったくなくて、むしろそれぞれがとても個人的な読み方をしてしまうような本だと思うので、他の方の感想と合わせて読んでもらうというのは理想的ですね。最初から旅人さんの感想を念頭において書かせてもらえばよかった... -
「少年たちの密室」(古処誠二)
少年たちの密室 (講談社ノベルス) あちゃぞうさんから「狙われた女教師」というタイトルで回ってきたので、まだまだ在庫(在庫?)に余裕のあるメフィスト賞作家の中から、男一匹古処誠二の「少年たちの密室」をチョイスしてみた。 ところで、この感想を書いている本日は七夕である。であれば、筆者の作品で同じく「し」で始まる「七月七日」を選んだ方が趣きもあるってものではないだろうか? それを選ばなかったのには理由がある。その理由というのは、いや、講談社ノベルスじゃないからとかじゃなくて・・・・・・、本当はあちゃぞうさんからは「しょ」で回ってきたから。いくらなんでも「狙われた女教師」はないだろう。というか、適当にでっち上げた。こんなタイトルの作品があるかも定かではない。(調べてみたらあった)(調べるなよ)(あと、あちゃぞうさんごめんなさい)。 ・・・・・・さて... -
「太陽の塔」 (森見登美彦)
いちおう「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作ということだから、クォリティはある程度は担保されているだろうと買っては見たものの、SF方面の知人友人のあいだで「京大ダメ学生(オタク)小説」等と大学名を冠されて話されることが多く、何とはなしに敬遠して積んでいたもの。 「読書感想しりとりリレー2006」の課題で「た」が回ってきたのをいい機会と、普段は手を伸ばさない棚にある『太陽の塔』をに読んでみたら、いやびっくり、これが猛烈に面白かった。愉快で、チャーミングで、切なかった。 『太陽の塔』の主人公は、非モテで、いちおう頭は良く、けれど肥大しきった自我を持て余しがちな京大五回生の男子で、これは彼が「終わってしまった恋」を再確認する、というような話だ。 しかし、私が女ッ気のなかった生活を悔やんでいるなどと誤解されては困る。自己嫌悪や後悔の念ほど、私と無縁なものはないのだ。かつて私... -
「TAKE IT EASY」 (岡崎京子)
テイクイットイージー (バーズコミックスデラックス) 86年から87年にかけて、今は無き「コミックバーガー」に連載されていた作品に、短編を三作。 バブルいまだ華やかかりしころ、浪人生の主人公が、一足先に大学生になってしまった友人や、同じく浪人の友人や、幼馴染みの隣家の女の子や、年上のおねーさんとつるんだりつるまなかったりする、という、話。 結局、一緒に浪人していた友人は大学に合格し、主人公は二浪することになるんだけど、起業の道に誘われたり、それを断って実家のソバ屋を継ごうかと考えたりする。 「いいかげんねえ」という幼馴染みの言葉にこたえて、「いいかげんだよ/ま/TAKE IT EASYってとこさ」で話はおしまい。 「TAKE IT EASY(気楽に行こう)」でどうにかなる、という時代の空気と十代後半戦のバカっぷりがよく描き出されてはいる。いるんだけど、話としては... - @wiki全体から「「ルビコン・ビーチ」(執筆中です)」で調べる