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その19

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匿名ユーザー

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ブーンが病院に来て、もう一年ほど経つだろうか?
リハビリはもう、ほとんど難なくこなせる
外に出るリハビリも、人と一緒にさえいれば、完全に把握することもできる
・・と、言うより、杖を持って歩いているブーンを見て、みんなすぐに理解してくれる
そして、困っていたら、たまに誰かが、どうしたんですか?と、声をかけてくれる
そのたびに、ブーンは世の中にはこんないい人がいるんだ、と、すこし感動してしまう

病院の外は、桜が枝いっぱいに咲いている
そして、散った桜や、タンポポが道を鮮やかな色にする
ブーンの病室には、日差しが差し込んでいて、ベッドにちょうど当たる
(*^ω^)「あ~・・・・・・・ポカポカして気持ちいいお・・・・・・」
点字の本を読みながら、ブーンはゆったりとしていた
(*^ω^)「っつーか銀河鉄道の夜テラオモシロスwwwwwwwwwww」
こーゆー本は、たまにショボンやツンが買ってきてくれる
元々本を読むのが好きだったブーンは、入院してからさらに本を読むようになっていた

( ゚∀゚)「あ~・・・・・春だなァ・・・・・・・・」
窓の外を見て、ジョルジュは呟いた
彼は、失明をしているが、完全に、ではない
わずかながらだが、視力があるのだ
(*゚∀゚)「春はいいよなァ・・・・・・夏になる前だから・・少しずつ薄着の女の子が増えてくる」
     「おっぱいが・・・・・・おっぱい・・・・・・・・・・・・」
あいかわらず、そんなことを考えていた
(*゚∀゚)「それにこのポカポカした日差しもあったかくて気持ちいいし」
     「気温的にもちょうどいい季節だし・・・・・・」
目を瞑って、両手を広げて日光を浴びる
(*-∀-)「あ゙ぁ゙~~、気持ちいい・・・」
大の字で、ベッドに寝転がる
本当に、幸せそうな顔をしながら、フッとドアのほうを見た
時だった
(;゚∀゚)「!!!!!?」
     「う・・・ウソだろ・・でも、今確かに・・・・・・・」

(´・ω・`)「春だね・・・・・」
大学の廊下を歩きながら、ショボンは毒男に話しかける
('A`)「・・・・・・季節的にはな・・・」
(´・ω・`)「またそーゆーコトを言う・・もう少し前向きになろうよ」
いつものように無気力に答える毒男に、ショボンは呆れながら言う
('A`)「春になってオレにとってよかったことと言えば・・ブーンも進級できたことだな・・・・・・」
(´・ω・`)「あぁ・・確かに、良かったよね、まさか同じ学年になれるとは思ってなかったよ」
('A`)「オレも・・・・・」
二人とも、そのことについてはとても喜んでいた
ブーンは、目が見えなくなり入院して、出席日数が足りなくなった
そこで、ツン、毒男、ショボン、ブーンが頼みに行ったところ
教授を全員納得させるような題材は自由のレポートを書けば、進級を考えてやると言われたので
目が見えなくなったことを書いたら、進級が決定した
('A`)「あ~・・春こねーかなァ・・・・・・・」
(´・ω・`)「ブーンはツンさんがいて羨ましいよね・・・・・・」

長岡「じゃーんぷしぃたぁ~、なぁきそおーになぁったぁ♪」
長岡が掃除をしながら、歌っていた
ベッドで本を読んでた少年は
( ´∀`)「長岡さん・・ご機嫌だねー」
と、足をパタパタさせながら言った
長岡「んー?何か春ってうきうきしない?」
笑顔で、少年の方を向いてたずねた
(*´∀`)「うん!あったかくて、何か起きそうな気がするよねー!」
本を閉じて、少年はかわいらしく手をパタパタさせながら答える
クス、と笑いながら、そうだよねー、と、少年の頭を長岡はなでる
照れくさいのか、少年は顔を赤くしながら、へへ、と笑った
長岡「さて、掃除も済んだし、もう次の人の部屋にいくわね?」
( ´∀`)「うん、ばいばいー!」
無邪気に手を振る少年に、ニッコリと笑って手を振り返す
そして、長岡は部屋を出て行った

窓から、温かい日差しが差し込む図書室で、ツンと、もう一人女子生徒がだれていた
ツン「あぁ~・・・・・・春っていいわねぇ・・・ねぇ?しぃ・・・・・・」
(*゚ー゚)「ホント・・・・気温がちょうど良くて気持ちいいよねぇ・・・・」
今は、授業中、のはずなのだが、おそらくサボってここにきているのだろう
(*゚ー゚)「そーいえば・・・ブーンは最近どうなの?」
ツン「んー?かなりいい見たいよ・・もうすぐ一年経つらしいシィ~・・・・・・・」
非常にだれた声で、答える
(*゚ー゚)「へぇ・・頑張ってるのね・・・・・・で、アンタはいつ告白するの・・・・・?」
ガバッ、と起き上がり、真っ赤になった顔でしぃを見る
ツン「こ、こ、こ、こ、こ、するわけないじゃない!しかもブーンに!!」
ジロっ、と図書室にいる他の人に見てきたので、スイマセン、とツンは謝る
その様子を見て、ケラケラと、子供のようにしぃは笑っていた
ツン「とにかく・・するわけないじゃない!」
(*゚ー゚)「さぁ・・どうかしらね・・・・・・」
まだ、ケラケラと無邪気に笑っていた

やまじゅん「あぁ・・・・・はるだなぁ・・・・・・・」
机に向かい、患者のカルテを見ながら彼はつぶやく
窓から入ってくる日が、部屋を暖かくさせているせいか、彼の目は少し眠たそうだ
やまじゅん「・・・・・思い出すなぁ・・・・・・あの日・・・・・・・・」

あの日――――――
(;・∀ ・)「やめて!やめて!無理無理!」
やまじゅん「いいじゃないかまたんきくん!いいじゃないかいいじゃないか!」
ズブッ
(;∀ ;)「あぁ・・さよならオレ・・・」
―――――今

やまじゅん「・・さすがに、ひどいことをしたかな・・・・・・?」
恥ずかしそうに苦笑いをし、こめかみをぽりぽりとかく
やまじゅん「うん・・日差しがすごい気持ちいいし・・少し眠るか・・・・・」
そういって、幸せそうに目を閉じた

/;3「ふぅ・・・」
荒巻は、点字の本を読むのを止め、外を見る
/;3「・・桜・・・・・キレイだな・・・・・・・・・」
   「あと何回・・見ることができるんだろ・・・・・・・・」
溜息をつきながら、誇らしげに咲いている桜を見る
―――――花びらは、キレイだけど風ですぐに飛んで行く・・・けど木は・・・キレイとはいえないけどビクともしない・・
そんなことを考えながら、風で舞っている花びらを見た
―――――まるで・・ブーンたちみたいだな・・・決してカッコよくはないし、見た目も強そうじゃないけど・・心だけは強くて・・・
自分は・・、と思ったところで、考えるのをやめた
なぜだか、自分がちっぽけに見えたからだ
そして、すこしの間目をつぶる
体に当たる日光が、温かくて気持ちいい
/;3「・・桜の木にはなれなくてもいいかなぁ・・・」
   「そんかわり太陽みたいに・・」
そう、呟いた
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