村主彰枝へ - 白い巨塔 「財前コピペ」 まとめ

村主章枝へ

この手紙をもって、新横浜プリンスの先輩としての最後の仕事とする。
まず、君が醜態を晒し続けないために、佐藤信夫コーチに引退勧告をお願いしたい。
以下に、フィギュアスケーターについての愚見を述べる。
フィギュアスケーターの転機を考える際、
第一選択はあくまでプロ転向であるという考えは、今も変わらない。
しかしながら、現実には私自身の場合がそうであったように、
引退時期を逸した時点で醜態を晒し続けた没落症例がしばしば見受けられる。
その場合にはコーチ変更などによる更なるレベルアップが必要となるが、
残念ながら満足のいく成果には至らなかった。
これからの日本におけるアイスショーの主役は、
アマチュア以外の本業プロスケーターであるべきなのはいうまでもない。
私は、君がその一翼を担える数少ないスケーターであると信じている。
年増スケーターには、それを正しく行使する責務がある。
君にはアイスショーの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、アマチュアだけへの注目がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、私のチームに合流したのち、チームの一員として活躍してほしい。
顔芸は生ける曲芸なり。
なお、オリンピック出場経験にある者が世界選手権では入賞すらできず、
日本女子シングル代表枠獲得の足を引っ張り続けていたことを、心より恥じる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
八木沼純子