⊂二二二(  ^ω^)二⊃ブーン小説まとめサイト

その18

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可
長岡「はい、着いた」
そして、ブーンの手をドアノブに乗せた
( ^ω^)「?」
長岡「開けていいのよ?」
と、笑いながら言った

ガチャ

ドアを開けて、ブーンの体に光が当たった・・・・・・
そのとき

パン!パン!パン!と言う大きな音とともに、ブーンにすさまじい痛みが襲った

(;^ω^)「いた!?痛い!?助けてくれお!!!」

ツン「さすがショボン、クラッカーが無いから代わりにエアガンを使うなんて、天才ね」
ツンは、笑いながら打ち続けた

(((;´・ω・`)))「や、やあ ようこそ、誕生日おめでとう」
          「このクラッカー代わりのエアガンを撃ってるのはツンさんだけだから、まず痛みをこらえながら聞いて欲しい」
          「うん、「エアガン」なんだ。済まない」
          「仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない」
          「でも、この部屋のドアを開けたとき、君は、きっと言葉では言い表せない」
          「「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う」
          「殺伐としたリハビリの中で、そういう心を忘れないで欲しい」
          「そう思って、このパーティーをやろうと決めたんだ」

          「じゃあ、注文を聞く前に、ツンさんはエアガンを撃つのをやめようか・・・」
え?と、ツンはショボンのほうにエアガンの銃口を向けた

その顔は、ほんとに楽しそうだったそうだ

(;´・ω・`)「あ、ごめんなさい、いくらでもブーンを撃ってあげてください」

ブーンの悲鳴とともに、またエアガンを撃つ音が聞こえ始めた

(#;^ω^)「ショボン殺す!ゼッテーコレ終わったらぶっこらjにw;あfあ;ああああ!!!!!」
ブーンの叫び声は、部屋に響く
ツン「え?殺す?ダメじゃないそんな言葉使ったら、ほら、ショボンに謝りなさい」
ツンは、笑うのも、エアガンを撃つのもやめる気配は無い
(;'A`)「・・・・・・」
(;´・ω・`)「だからボクはこの案には反対だったんだ・・・」
(;゚∀゚)「毒男が提案さえしなけりゃ・・・・・・・」
(;'A`)「スマン・・・・・・・・・・」
やまじゅん「私達に謝っても意味ないじゃないか・・・・・・」
長岡「あああ・・・・・・このままじゃ内藤さんが死ぬ・・・・・・・・」

五人は、怯えながら小さな声で話していた

なおも、ツンはやめようとはしない

ふぅ・・と言う溜息とともに、エアガンの撃つ音は消えた
そして、残ったのはブーンのもがく音と唸る声のみ
ツン「すっきりしたぁー!誕生日おめでとう、ブーン」
そのときの彼女の顔は、見たこともないような笑顔だったと、毒男とショボンは言った
(;^ω^)「ファ・・・ファー・・・ブルスコ・・・・・・ファー・・・・・・・ブルスコ・・・・・・・・ファ・・・」
ドス、と重たい音が響いた
(;^ω^)「モルスァ・・・・・・」
ツン「いつまで寝てるの?アタシたちがせっかく集まってあげたんだから、感謝しなさい」

  「あと10秒以内・・いや、5秒以内に立ち上がらなかったら、 も う 一 発 食らわすわよ?」

むちゃくちゃだ、と思いながらも、命が惜しいので、ブーンはすぐに立ち上がった
みんなは、ツンのことを鬼の子だと思った
( ^ω^)「で、パーティーって何のことだお?」
スゴクいい臭いが、彼の鼻をくすぐる

ツン「あら?アンタ今日誕生日じゃない、何言ってるの?」

( ^ω^)「たん・・・じょうび・・・・・?」
ブーンは、目が見えなくなってカレンダーを見ることもなくなった
それに、忙しかった
だから、何日だとか、何月だとかは、気にしないで来た
そのせいで、今日が誕生日だと言うことさえ、忘れていた
いや、知らなかった
みんな、口々におめでとう、と言った
( ^ω^)「・・・ぼくは・・・・・」
彼の声は震えていた
( ^ω^)「ボクは・・・・・幸せ者だお・・・・・・」
彼は、泣いていた、笑顔のままで

('A`)「はぁ?何をいまさら」
(´・ω・`)「ホントですよ」
ツン「コレで幸せじゃないとか言ってたら、骨が一本折れてたわよ?」

ブーンは、うなづきながら、声を上げて笑った

( ^ω^)「肉ウメェwwwwwwwww」
ツン「アンタ・・・・・肉ばっか食べてると太るわよ?」
(´・ω・`)「このレタス、おいしいですね」
(;'A`)「お前は肉食えよ・・・・・」
やまじゅん「うほウメェwwwwwwwww」
長岡「先生?ツッコんだ方がよろしいのでしょうか?」
やまじゅん「あぁ、突っ込んでくれ!いいこと思いついた、私のケt」
長岡「先生・・・・・?」
やまじゅん「す、スマン・・・・・・・」
( ゚∀゚)「おっぱいウメェwwwwwwwwwwwww」
長岡「どこ触ってんの!」
(;゚∀゚)「はごぉ・・・・・実の兄を殴るとは・・・・・・・」
( ^ω^)「ツンも食べ過ぎると太るお、だから肉は全部ボクに回すお」
ツン「ビキビキ」
(;^ω^)「す・・・・・すいませんお・・・・・・・・・」

こんな調子で、時間はすぎていった・・・・・

気づけば、みんな酒を飲んでいた
長岡「お兄ちゃんねぇ~・・・おっぱいおっぱいうるさいのぉ~」
   「もっと落ち着きなさい・・!」
(;゚∀゚)「ご、ごめんなさい・・・・・」
長岡は、かなり酔っ払ってた
長岡「毒男さんもねぇ~、ショボンさんもねぇ~、自分に自身を持たな過ぎ!」
   「もっと自身を持って生きなさいよ!」
(;´・ω・`)(;'A`)「は、はぁ・・スイマセン・・・・・・」
気づけば、長岡は一人で喋っていた
長岡「内藤さんはねぇ・・・・・もう少し私達看護師に頼ってもいいじゃないのさぁ~」
   「一人で突っ走りすぎないで!」
(;^ω^)「あ、すいませんお・・・・・・」
長岡「あとねぇー、あとねぇー、ツンさん!」
ツン「ん~?」
ビールを飲むのをやめずに、聞く
長岡「アナタは素直じゃなさすぎなの!内藤さんが好きなら、はっきりそういいなさい!!」
ツン「ハボォ!!」
ツンはビールを吹き出した

(;^ω^)「きた、汚いお!!ってか・・・えぇ!?あ、きたな・・え?好き・・・・・え?え?」
ビールは見事に、戸惑っているブーンにかかった

気づけば、みんな酒を飲んでいた
長岡「お兄ちゃんねぇ~・・・おっぱいおっぱいうるさいのぉ~」
   「もっと落ち着きなさい・・!」
(;゚∀゚)「ご、ごめんなさい・・・・・」
長岡は、かなり酔っ払ってた
長岡「毒男さんもねぇ~、ショボンさんもねぇ~、自分に自身を持たな過ぎ!」
   「もっと自身を持って生きなさいよ!」
(;´・ω・`)(;'A`)「は、はぁ・・スイマセン・・・・・・」
気づけば、長岡は一人で喋っていた
長岡「内藤さんはねぇ・・・・・もう少し私達看護師に頼ってもいいじゃないのさぁ~」
   「一人で突っ走りすぎないで!」
(;^ω^)「あ、すいませんお・・・・・・」
長岡「あとねぇー、あとねぇー、ツンさん!」
ツン「ん~?」
ビールを飲むのをやめずに、聞く
長岡「アナタは素直じゃなさすぎなの!内藤さんが好きなら、はっきりそういいなさい!!」
ツン「ハボォ!!」
ツンはビールを吹き出した

(;^ω^)「きた、汚いお!!ってか・・・えぇ!?あ、きたな・・え?好き・・・・・え?え?」
ビールは見事に、戸惑っているブーンにかかった

ツン「何いってんの!?長岡さん!私がこんなん好きな分けないじゃない!」
今ので、ツンはすっかり酔いが覚めたようだ
(#^ω^)「ボクはこんなんじゃないお!」
長岡「黙ってなさい!」
(;^ω^)「ごめんなさい!」
さらに酒が回って、長岡は大変なことになっている
長岡「第一アナタの態度見て気づいてないのなんか内藤さんだけよ!」
(;゚∀゚)「オレも気づいてなかったのに・・・・・」
長岡「黙ってなさい!」
(;゚∀゚)「スイマセン!!」
兄すら、気合で黙らせた
もう止められない、みんなが、そう思った、そのとき
やまじゅん「落ち着こうよ、長岡くん・・・」
(;゚∀゚)「あぁ!あのバカ!!」

長岡「先生もうるさい!第一ですねぇ・・・アナタもとろいんですよ!」

   「私の気持ちに気づかないで何が男ですか!いい加減こっち見て;fsじゃいお;wfmだい;ぐぇあ・・・・・」

と、言ったところで、長岡は盛大に・・・



吐いた

長岡「あぼぉぉああああああ・・・・・・」
(;´・ω・`)「ちょ・・・・・大丈夫ですか・・・・・・?」
(;'A`)「マジカヨ・・・飲みすぎだぜ・・・・・?大丈夫か・・・・・・・・・?」
(;゚∀゚)「おい!大丈夫か!?おい!おい!!」
(;^ω^)「ちょ・・・このおと・・・・・・・長岡さん吐いてるのかお!?大丈夫かお!?」
ツン「長岡さん!?大丈夫!?今、水持ってくるからね?行くわよ!ブーン!!!」
(;^ω^)「わかったお、長岡さん、少しの間待っててくれお!」
ブーンは、ツンに手を引っ張られ、走っていった
部屋には、みんなの心配する声と、長岡の唸る声
そして、吐く音
長岡は、苦しそうだった
やまじゅん「長岡くん!?大丈夫か!?無理しないで!!」

やまじゅんが声をかけた時、一瞬にして長岡の態度が変わった

苦しそうな顔から、悔しそうな顔へ
彼女の目の涙も、悔し涙のように見えた

やまじゅんが肩に手をかけた時、

バシッ

長岡は手を払いのけ、キッと、彼を睨みつけた
長岡「うるさいうるさいうるさい!!!先生なんかキライ!」
   「今までさんざ男がいいだのうほだの言っといて!いきなりなんなの!?」
今まで、彼女の『気持ち』と言う水を塞き止めていた、『理性』と言うダム
そのダムが、『酒』、と言うドリルで穴を開けられ、水漏れをして、ひび割れていく
長岡「わたしがいくら先生を見ていたって!先生に何かしたって気づかなかったくせに!!」
   「いきなりやさしくしないでください!」
ダムが、崩れていく
水が、止まらない、流れて、あふれ出す

やまじゅんは、彼女の話を真剣に、聞いていた
ただ、その顔は真剣なだけじゃなく、優しかった


ツン「ブーン!?もっと早く走れないの!?」
息を切らしながら、ツンがブーンに言う
(;^ω^)「ちょwwwwwwきついおwwwwwwwwwwwコレでも頑張ってるんだお!」
目が見えないブーンにとって、それは無理な願いだった
そうよね・・、と、ツンはつぶやき、また無言で走る
それから、すこし走ると水のみ場についた
ツンは、バケツいっぱいに水を入れた
ブーンの耳には、ツンのゼェゼェと言う、荒い息と、水を流す音しか聞こえてない
ツン「コレで・・・満杯に入ったわ・・・・・・さぁ、ブーン、行くわよ」
( ^ω^)「ツン・・・・・・バケツを、ボクに持たせてくれないかお・・・・・・・・・・?」
ビックリしたが、ツンには、バケツを持って走るだけの体力はもう、ない
仕方ないと思い、ツンはブーンの手に、バケツの取っ手を持たせた
( ^ω^)「ありがとうだお、ツンは、ここでゆっくりと休んでてくれお・・・・・・」
ツンの、え?と、つぶやくが、ブーンはニッコリとツンに笑って、水飲み場から走り出した

さっきよりも、段違いに速い、バケツを持ってるにも関わらず、両腕をピンと伸ばし
さっきまでいた部屋に向かい、走り出した
⊂二二二( ^ω^)二二⊃ブーン

ツン「ブー・・・ン?あんた・・・・・・・ちゃんと走れて・・・・・・・・・・・」
ツンは、水のみ場で呆然とした


長岡の目から流れる水は、止まらない
長岡「男じゃなきゃ・・・・・・ダメですか・・・・・・・・・・?女じゃダメ・・・・・・なんですか・・・・・・・・?」
   「わたしは・・・同性愛者の気持ちを・・あまり理解しようとは・・・・してませんでした・・・・・・・」
でも、と、息を長岡は吸い込む
長岡「でも・・わた・・しは、先生の気・・・持ちだけは・・・・・きち・・きちんと理解しようとしてたつもりですよ・・・・・?」
   「けど・・先生はわたし・・の、気持ちを・・・・・・全然理解してくれてなくって・・・・・・・・」
   「辛かった・・・け・・ど・・・・・一緒・・にいる、だけ、で・・・・・・嬉しいから・・・・・・・言わないで・・・・・・・・・・」
だんだん、声が消えてしまいそうになっていく
毒男たちは、気づけば部屋から出ていた
二人を気づかって、出て行ったのだろう
長岡「お願いします・・・・・・・・一言だけでも・・・」
   「気持・・・・・ちを、おしえて・・・・・・くださっ・・・・・・・・・」
それから、長岡は、声を出せなかった
溢れる水が、彼女の言葉をさえぎってしまった

彼女から聞こえるのは、嗚咽だけだった
心の中で、彼女は終わった、と思った

やまじゅんは一言だけ、伝えた


やまじゅん「時間は・・・・・・かかるよ・・・・・・・・」


やまじゅんは、同性愛者・・いわゆる、ゲイだった
しかし、彼は女性に興味が無いわけではなかった
長岡が来る前、彼は女も好きだが、男も好きな自分が、いやだった
ゲイにも、ただの男にも成れなかった自分がいやだった
それからしばらくやまじゅんは悩み続けていた

―――――男も・・・・・・女も好きな自分は・・・・・・・・異常なのかも・・・・・・・・
そんな時、長岡が病院に来た

そして、彼とともに仕事をするようになってすぐに、彼女はやまじゅんに言ったことがある
いや、もしかしたら、彼に向けてではなかったのかもしれない
その言葉は、普通の会話から出てきた

そして、それは彼の心を深い闇から救った

やまじゅんと長岡は、普通の会話をしていた
・・・・・ただ、内容は医者特有ものだったが・・
ふ、と、やまじゅんはこんなことをたずねた
やまじゅん「長岡くんは何で医者に?」
その質問を聞いたとき、彼女は真剣な顔になった
長岡「簡単な理由ですよ・・みんな・・・視覚に限らずの話なんですけどね・・・」
   「障害を持ってしまうと、障害に限らず、世間から、一般的、と呼ばれてる人とは違うところがあると」
   「自分は、異常なんじゃないか、って、人間は思ってしまうんですよ・・・・・」
やまじゅんはドキッとした、まるで、自分のことを言われたような気がして
心臓が、潰れてしまいそうな気さえもした
そこで、長岡はやさしく笑い
長岡「おかしな話ですよね?それは、世間から見た話なのに、自分が悪いように思えてしまうんですよ」
   「もしかしたら、そういった人はたくさんいるかもしれないのに」
   「いや、世界にコレだけの人間がいれば、そういった人がいないはずないのに、ですよ?」
長岡は、こぶしを握り力説した
フッと、彼女のコブシから力が抜け
長岡「だから、わたしはそんな人たちが、自信をもって欲しいから・・・・・」
   「胸を張って生きていって欲しいから、医者になったんです」

と、やわらかい笑顔で、答えた

それから、長岡は
長岡「いや、逆にコンだけの人間がいて、全員が全員、同じわけ無いんですよ」
と、付け足した
その言葉が、どれだけやまじゅんの心を楽にしただろう
自分が、異常だと思ってきた彼にとって、彼女の演説は心に染込んだ
ハッハッと、やまじゅんは笑い、彼女にそれもそうだよなと、返事した

それからやまじゅんは、ゲイでありながらも、女性に好意を持つことを、変だと思わなくなった

むしろ、他の人が経験できないようなことを経験できると思い、誇りに思った

そして、自分を救った女性に、好意を持ち始めた―――――


長岡は、自分が聞いた言葉が信じられなかった
長岡「・・・・・え?」
思わず、聞き返してしまった
やまじゅん「時間は、かかるよ・・ただ、その時間は自分が成長するための時間だ」
       「私は、昔・・と言うほど前でもないが、キミに助けてもらった」
       「それから、私は長岡くんを尊敬している、強い決意を、意思を持った長岡くんを」
すこし、照れくさそうに笑って、話を続ける
やまじゅん「だから、それに見合うだけの心の強さを持つまでに、時間がかかるよってことだよ」
       「わかりづらい態度で、苦しませてすまなかった」
彼はお辞儀をして、長岡の目を見つめた

長岡は、泣きはらした目から、また涙をこぼし始めた
そのとき――――――

(;^ω^)「水もってきたお!!!」

ドアを思い切り開けて、ブーンが入ってきた

二人とも、プ、と噴出してから、声を出して笑った
目安箱バナー