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その14

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匿名ユーザー

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ショボンは、何もいえない
言ったら言ったで、逆効果になる気がするからだ
長岡は、何も言わない
言ってしまうと、彼の、かならず退院すると言う、決意を踏みにじるような気がしたから
毒男は、何もいえない
言いたいことが多すぎて、何を言えばいいのかわからなかったからだ

だが、気づけば毒男は動いていた

(#'A`)「このバカ!」

バキ、っと、力強い音が、響く
それでも、音は人々のざわめきで消えてしまった
(;^ω^)「? ? ?」
ブーンには何がなんだか理解できてなかった
そして、後の二人も、呆然としてた

それでも、毒男は動く
もう一度殴って、ブーンの胸倉を掴んだ

(#'A`)「お前・・・・お前はなんなんだ・・・?」

その声からは、怒りが感じられた

('A`)「おい・・・・・なんとか言えよ・・」
毒男は、ブーンを軽くゆする
そのとき、ボソリと、ブーンから聞こえた

(  ω )「・・・・・・毒男に・・・何がわかるってんだお・・・」
震える、声と、溢れる涙

( ;ω;)「こんなに恐い世界に、ボクは・・・暗い闇の世界に、ボクは・・・・・・」
      「ボクはいるのに・・・光のある世界にいる、毒男に何がわかるんだお!!」

(#'A`)「わっかるかよ!そんなもん!!」
     「でもなぁ・・お前が間違ってるのはわかる・・・」

一息、毒男は吸う

('A`)「お前のまわりには、ツンや、ショボン、それにやまじゅんも、長岡さんもいる」
    「あぁ、あとジョルジュだ・・・それに、オレもいる・・・・・」

('A`)「コンだけの光があんのに、お前はまだ光がないっつーのかよ・・・ッ!」

黙っているブーンに対し、毒男は続ける
('A`)「お前は今、パニクってたから仕方ないかもしんねぇけどよぉ・・」
    「暗闇の世界にいるって・・・言われれば、いくらでも光を分けてやるんだぜ・・・?」

―――――・・・あ
このセリフは・・と、ブーンは思った

―――「もしも・・・それでも不安ならあたしが受けた光をあんたにあげるわ」

――――同じだ

('A`)「なぁ、・・だからよ・・・・・この世の全てが絶望みたいな顔・・・・すんじゃねぇよ・・・・・」

――「だからさぁ・・この世から光がなくなったみたいな顔をしないで」

('A`)「オレが・・・・・尊敬した昨日までのブーンに・・・・・戻ってくれよ・・・・・」

毒男の足元には、水滴が落ちた後が、二、三個あった

( ^ω^)「・・・毒男・・」
ブーンは、いつの間にか冷静さを取り戻していた
なんだよ、と、毒男はそっぽを向いていた
( ^ω^)「毒男・・ショボン・・・長岡さん、ごめんお・・・・・」
      「でも、ボクはまだ、まだつらいお・・・・・だから・・・」

( ^ω^)「後ろで・・見守っててくれお・・・・・」

ブーンは、気づいていないだろう
彼の『本心』が、また強くなったことを
そして、彼の『本心』は、もう、もろい木の家や、わらの家になんかいない

丈夫な、とてつもなく丈夫なところに、入っていた

安心と言う、レンガの家に

ブーンは、立ち上がる
ショボンから、杖を拾ってもらい、呟く
( ^ω^)「・・・ボクは・・・・・・」
      「心が弱いお・・・・・けど・・・」

( ^ω^)「強い心を・・・光を持った仲間がたくさんいるお・・・だから・・・・・・」

      「こんな暗闇になんか・・・・・・沈まないお・・・・・・・ッ!」


そして、ブーンは人の流れに向かい、歩き出した

―――――そのあと、ブーンはどうやって病院に戻ったのか、覚えていない
どこにいったのかも覚えていない
きちんと二時間で帰ったのかも、覚えてない
ただ、毒男に救われ、ショボンに励まされ、長岡に支えてもらい、歩き続けたのは、覚えている
(;^ω^)「何か・・・・とてつもなく疲れたお・・・・・・」
病室のベッドに、寝転がり、呟いた

病院につき、毒男とショボンは、帰っていった
やまじゅんは、ジョルジュと一緒にまっていた
二人とも心配そうな声でブーン!と呼んだ

気づいたら、倒れていた
そこで、眠ってしまったのだ

一人になった病室で、ブーンは思った

自分は、幸せ者だ、と

おそらく、失明したときに、まわりにいたのが彼らじゃなければ・・・
――――自分は、荒巻のようになっていただろう

自分に絶望し、未来に絶望し、
そしてそれを、何かのせいにして、逃げていただろう

( ^ω^)「ボクは・・・・・」


( ^ω^)「ボクは絶対に、ツンたちに何かあったら・・・・・、絶対に助けるお・・・」

その日はそのまま、久々に外に出て、疲れたせいで、寝てしまった
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