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第28話

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28話 THE BEAST OF RED

-日本 おみくじ町-
ルリ「艦長、救援信号があったのはこのへんです。」
ユリカ「敵は?」
ルリ「例の大きいメダロットが暴れているそうです。連邦だけでは対処しきれないそうなので。」
ユリカ「わかりました。ぱにぽにXも加わったことですし今度こそ倒しちゃいましょう!」

??「来たかナデシコ!今度こそ我がゴッドエンペラーで沈めてくれるわ!」
ゴッドエンペラーはナデシコを確認するとくるっと向き直り、いきなりミサイルを撃って来た。
ディストーションフィールドが防いでくれるが、連続して放たれると持たない。
各機が発進し、迎撃に向かった。
「グォォォォッ!!」
ゴッドエンペラーが吼え、ミサイルとレーザーを乱射する。
承太郎「スタープラチナ・ザ・ワールド!」
時を止め、ミサイルを全部破壊する。
??「な・・なにがおこったのだ!」
いくつかのレーザーがナデシコに当たるが、たいした被害ではない。

アキト「そこだぁっ!ゲキガンフレアアアア!」
エステバリスの数十倍はあろうというゴッドエンペラーに対し有効な攻撃は足を潰す事だ。
バランスを崩してしまえばいっせいに攻撃できる。
だが、
アキト「くそっ!こいつ早い!」
ゴッドエンペラーはその巨体に似合わぬ超機動性を誇っていた。

ベッキー「ぱにぽにクロスカッタァッ!」
ヒカル「よいしょっ!」
飛び道具を浴びせる。
当たるが、よろけさせるには至らない。全然傷ついてもいない。

アキト「駄目だ、半端な攻撃じゃ食らわない!みんなで一斉にしかけるんだ!」

ベッキー「ぱにぽにビームッ!」
ぱにぽにXが光線を発射し、装甲を溶かす。
承太郎「オラオラオラオラオラオラッ!」
リョーコ・ヒカル・イズミがフォーメーションを組み、それに続く。
アトム「締めはぼくだっ!」
アトムが十万馬力でゴッドエンペラーを空まで持ち上げ、地上に投げる。

すさまじい粉塵でしばらくは何も見えなかった。
アキト「・・・やったか!?」
そう思った瞬間粉塵の中からあらゆる方向にビームが放たれる。
リョーコ「く・・っそ!まだうごけるのかよ!」

ルリ「味方機全機被弾。動けません。次はナデシコが狙われます。」
ユリカ「えええ!ディ、ディストーションフィールドを!」
ルリ「多分破られます。衝撃準備。」

足が吹き飛んだゴッドエンペラーの左腕に光がともる。

??「そうはさせないわっ!」

ゴッドエンペラーの腕が切り落とされる。

???「だ・・誰だっ!」
??「あんたに名乗る名前はないわっ!」

大気圏から光速で接近する機影があった。
遠くから見るとそれは赤き閃光。
それはその勢いのままナデシコの前まで来る。

プロス「やれやれ・・・間に合ったようですな。」
ξ゚⊿゚)ξ「お待たせしましたっ!ツン・デ・ライオン援護します!」

赤い鎧。白い翼。さながら天使のような機体だった。
手に持っていた棒を構えると、ビームが出、弓を形成する。


※ツンデライオンの武器はバトンみたいな棒からビームを出して、いろんな武器を作れるのだ。
剣モード時 残念。それは私のおいなりさんだ。
槍モード  ブレイクスルー
弓 マーシレスアンカー



ξ゚⊿゚)ξ「チャージ完了!食らえっ、マーシレス・アンカァァァ!!」

弓状になった棒から光の矢が飛んでいく。
それはゴッドエンペラーの頭を的確に射抜いた。
ξ゚⊿゚)ξ「・・・BOMB!」
ゴッドエンペラーの頭が内部から爆発し、バランスを完全に失って倒れた。

アキト「か・・かっこいい!」
ξ゚⊿゚)ξ「みんな!大丈夫!?」

??「くそ!なんだあいつは!だがこっちには奥の手がある!出でよ!ブロッソメイルッ!」

ゴッドエンペラーが爆発する。
その噴煙が収まったとき、ソレは居た。

ξ゚⊿゚)ξ「な・・・なによあれ!また倒してやる!」
ブロッソメイル「UUGGGAAッ!」

ξ゚⊿゚)ξ「セット!モードランス!」
弓になっていたビームが変化し、槍を形成する。
ξ゚⊿゚)ξ「ブレイクッ・スルーッ!突き抜けてぇっ!」
ブロッソメイルに飛び掛る。
肩部分に刺さり、そのまま突き抜ける!

ブロッソメイル「Guあaっッ!」
左肩が砕け散る。
ξ゚⊿゚)ξ「よしっ!このまま一気に・・・」
アキト「!? 危ないっ!」

ツンデライオンの片翼がもげる。
ブロッソメイルの「デストロイ」攻撃だ。
背中を見せた相手に対し絶対の攻撃力を誇る。

ξ゚⊿゚)ξ「っ・・!翼は半分飾りだからいいけどっ!」
ξ゚⊿゚)ξ「このままにしておかないわよおっ!」
槍が変形し、今度は剣を形成する。
ξ///)ξ「(なっ・・何よこの武器名は!誰よこんなの名づけたのは!)」
ξ゚⊿゚)ξ「(もうやけよっ!)残念。それは私のおいなりさんだっ!」
さっきの「デストロイ」の放熱で動けないブロッソメイルの右腕を切り落とす。

アキト「・・・」
承太郎「・・・」
ブリッジ内にも静寂が満ちた。
ルリ「・・・聞かなかったって、ことで。」

??「うぬぬぬ。この上ブロッソメイルまで失う訳にはいかぬ・・!」
ルリ「メダロット転送反応。敵機消えます。」
ξ゚⊿゚)ξ「退いた・・わね。」


-格納庫-
ツンが戻ってきた。
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ・・・初陣にしてはよくやれたわね・・・。整備お願いしますね。」
整備員「あっ・・・はい。わかりました。」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
心なしかみんなが私を注目している気がする。
ξ`⊿')ξ「なっ・・・なによ!あれ名づけたの私じゃないんだからねっ!」


ツン・デ・ライオン
ネルガル月ドッグにて開発されたツン専用のスーパーロボットである。
フレームや各部の構造などはブーン父からもらった轟天号のデータが使われている。
また、パイロットとしての訓練を受けていないツンの為に音声認識が搭載されており、
武器名を叫ぶとそれを使うことができる。それ故にあのような悲劇が起こったのだが。
ツン曰く、「エロオヤジ」がそのシステム設計に関わったかららしい。
白い翼はほとんど飾りで、姿勢制御用のブースターがあるが無くても別にいい。


ツンがラウンジの前を通りかけると声が聞こえてきた。

アキト「そりゃっ!うりゃぁっっ!」
承太郎「・・・!」
アキト「くそぉぉっ!」
ξ゚⊿゚)ξ「何やってるの?・・・野球ゲーム?」

テレビにゲーム機を繋いで野球をやっていた。
ξ゚⊿゚)ξ「承太郎さんがテレビゲームやるなんて意外ね・・・。」
承太郎「ちょっと前にやって興味を持ったんでな。」
アキト「じょ・・・承太郎さん強い・・・っ!」
戦況は8回裏
アキト 2-8 承太郎 だった。
承太郎「てめーは駆け引きができてねーんだな。」
アキト「駆け引き・・・か。確かに俺いつも突っ込んでばっかだもんな・・・」
姫子「それ終わったら代わってーっ!私強いんだよ?」
アキト「くっそぉぉ!勝負はこれからだぁぁっ!」

ξ゚⊿゚)ξ「が・・がんばってね。」


???「ナデシコには今あいつ・・・轟天号が居ない様子」
??「行くのだ、最凶の男・・・荒巻よ。」
荒巻「 / ,' 3  `ヽーっ 」
???「相変わらず訳の分らない奴だ。」
??「しかしこれでナデシコは終わりだ・・・!」

-ナデシコ-

ξ゚⊿゚)ξ「ちがうわよ!そこじゃないってば!」
ベッキー「わかってるよ!うるさいなぁ!」
さっきまで野球ゲームが動いていたゲーム機はいつのまにかRPGに変わっていた。
いつのまにかツンも混じってみんなで攻略している。
アキト「そう・・・違うよ!そこでファイヤだよ!」
プレイしているのはベッキーだ。
アキトの言う通りにファイヤを使うと、ゲームの中の敵が溶ける。
「「うおおおっ!」」
歓声が上がる。

しかし誰も気づいていなかった。
この中に見たことのない奴がいることを。

ベッキー「ちょっと荒巻、そこのジュース取ってくれ。」
荒巻「・・・」
無言でベッキーに渡す。
ξ゚⊿゚)ξ「てゆーかさ・・・」
ベッキー「ん?どうした?」
ξ゚⊿゚)ξ「こいつ誰よ?」
荒巻「ひどいよ・・・ツンさん。僕を忘れちゃったの?」
アキト「そういう冗談はやめたほうがいいんじゃないかな・・・」

明らかに知らない奴が居るのにみんなは普通に接してる。
ξ゚⊿゚)ξ「あたしが居ない間に入った人・・・?」
承太郎「何を言ってやがる。俺が乗るずっと前から居たじゃねえか。」
荒巻「ひどいよツンちゃん・・・。」

おかしい。私だけが知らない。むしろ私が悪者のような扱いを受けている。
ξ゚⊿゚)ξ「あ・・・あはは!そうよね!ずっと一緒だったわよね!」
ラウンジから出る。

ξ゚⊿゚)ξ「(もしかして・・・敵襲!?でも私だけがなんで・・・。)」

ブリッジに来る。
巡航中のブリッジはあまり人が居ない。だからこそ好都合なのだが。
ξ゚⊿゚)ξ「(コンピュータのデータを調べれば・・・)」
ナデシコの乗艦名簿を見る。
ξ゚⊿゚)ξ「なっ・・・!」
あった。
荒巻スカルチノフ。
ネルガルの正規スタッフとして最初から居た。
ξ゚⊿゚)ξ「なによ・・・じゃあおかしいのは私・・・!?」

訳がわからなくなる。
自分の記憶が飛んでしまっているのか。
おかしくなってしまったのか。

≪ジブンヲ シンジルンダオ≫
頭に突然声が響いた。
ξ゚⊿゚)ξ「ッ・・!なに・・っ?」
≪キミハ オカシクナイオ ミキワメテ シンジツヲ≫
ξ゚⊿゚)ξ「(この口調・・・ブーン・・・っ!?)」
頭の中の声に対し喋りかける。
ξ゚⊿゚)ξ『あなたは・・・ブーン・・ッ!?』
返事は無い。
ξ゚⊿゚)ξ「あああもうっ!なんなのよっ!」
幻聴だったのか。それともおかしくなったので変なものが聞こえたのか。
どっちでもいい。
ブーンが自分を信じろと言ってくれたのだ。
それに従って行動することにした。

まずみんなはあてにならない。
他にあの荒巻とかいうのを知らない人が居たとしても聞いて回ると変人扱いされてしまう。
敵襲だとするならば倒すしかない。
そしてどうやってみんなを騙しているのか。
ξ゚⊿゚)ξ「考えることが多いわね・・・。」
敵ならばナデシコを破壊、もしくは制圧するだろう。
そうなる前に解決しなければならない。

いつの間にかツンデライオンのコックピットに来ていた。
轟天号の魂を受け継いだこの機体にブーンを感じたのだろうか。
ξ゚⊿゚)ξ「・・そうだわ!なんらかの精神操作を受けているならこの子でサーチできる筈!」
もともとオペレーターだったツン用にツンデライオンには高性能なレーダー類が付いていた。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・あった!やっぱり私はおかしくなんてなってなかった。」
安心する。
ξ゚⊿゚)ξ「発信源は・・・外!?」

ルリ「・・・艦長。ツン・デ・ライオンが勝手に出ちゃいました。」
ユリカ「すぴーっ・・・すぴーっ・・・」
ルリ「寝てる・・・?」
ルリ「(がんばってください・・・ツンさん。)」

発信源は高度な迷彩処理が施されていた。
ξ゚⊿゚)ξ「電子迷彩までやってるとはね・・・。でも私の前では無理よ!」

棒を取り出し、弓状に展開させる。
ξ゚⊿゚)ξ「狙うは一点!いっけぇぇぇ、マーシレスアンカァッ!」

矢が放たれる。

ドカァォンッ!
ξ゚⊿゚)ξ「発信装置は壊したわ、これでみんなも!」

-ラウンジ-

荒巻「(ちっ・・・やられたか。あの女・・・何者だ?)」
アキト「うぅぅん・・・なんだか頭が痛い・・・。ん?あんた誰だ?」

荒巻は逃げ出した。
来るときに開けておいた穴から飛び降り、自分の乗機へと乗り移る。

荒巻「こうなれば・・・私自ら仕留めよう・・・っ!」

ルリ「・・・艦長、寝てるので各機発進してください。」

承太郎「借りは・・・返させてもらうぜ・・・っ!」
ξ゚⊿゚)ξ「よし、みんな戻ったのね!いくわよぉぉっ!」

荒巻の機体はコッチミンナと似た形だった。
だが潜入工作がメインの荒巻に大した武装はない。
手から鋭い爪を出し、ツンデライオンに迫る。

荒巻「小娘がぁぁぁっ!」
ξ゚⊿゚)ξ「私に歯向かった報い・・・食らいなさい!」
荒巻「仕留めたッ!」

爪がツンデライオンを裂く。
だが。
ξ゚⊿゚)ξ「残念ね、それは私の・・・おいなりさんよっ!」

剣が振り下ろされ、荒巻は一刀両断にされた。
荒巻「そ・・・んな・・ばか・・・な。何故私の術が貴様には・・きかなかtt」

言い終わる前に爆発する。

ξ゚⊿゚)ξ「ふん・・・おととい来なさいっ!」
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